Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【文】 際限なく広がる文房具の世界

2015-12-13 11:01:53 | 文具(情報・書籍)

「銀座・伊東屋 文房具 BETTER LIFE」
改装なった銀座伊東屋さんの監修による本です。

幅広いジャンルの文房具の伊東屋セレクション、ともいうべき本です。
ラーメンからミサイルまで、じゃなくて鉛筆から机上品まできれいな写真とともに紹介されています。

この本で印象に残ったのは次の文章です。

鉛筆には鉛筆削りや消しゴムがつきもので、万年筆には書き味のい用紙が欲しくなり、座り心地のよい椅子にめぐりあえれば、筆運びも楽しく、夜になれば手元を照らす明かりも必要になります。
「文房具」というカテゴリーは、連鎖するアイテムが多々あり、今やデスク上だけでは収まらないほど広がりを見せています。 

まさに真実。この際限のない連鎖、広がりが文房具の魅力、というか魔力ですね。 


【文】青ペン勉強法は、シグノ?

2015-10-18 17:39:42 | 文具(情報・書籍)

世の中いろいろな勉強法があるものです。
この「頭のよくなる青ペン書きなぐり勉強法」は、基本的に暗記法ですね。

ノートに青ボールペンでどんどん書く。講義なら先生の言っていることをそのまま書き取る。
当然、ノートとペンをガンガン消費。これにより達成感を感じ、集中して効率アップ、という感じかな。 

わたしにはいますぐこの勉強法を試してみたい分野はありませんが、ノートやペンをどんどん消費して達成感を感じる、という流れや、キーワードではなく相手の発言をそのまま書くことにより記憶に残りやすく理解が深まる、という理屈はよくわかります。

本書では、スケルトンのゲルインキボールペンを推奨しています。
インクの減り具合が見えて、早く使い切ることができるという、まあ身も蓋もないような理由ですが、こういうのも自分の努力の「見える化」と考えれば理解できます。
しかし、見える化って変な言葉ですね。

さて、本書で紹介されているペンは、無印のゲルインキボールペン、本の表紙にもなっているシグノ、パイロットのHI-TEC-C、Vコーン。
どんどん使い切りたければ、そこはゼブラのサラサでしょ、というのは文具オタの与太話ですね。

 


【日】【文】 福田和也 著 『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』

2014-03-29 12:01:55 | 文具(情報・書籍)

この3月に読み終わった本は7冊。
そのうち4冊が佐伯泰英氏の時代娯楽小説というのは我ながらどうよと思いますが、はまってしまったものはしょうがない。
残り3冊のうちの1冊がPHP新書の本書です。

この手の本は著者の自慢が鼻につくものが少なくありませんが、本書はそのようなことがなく読み進むことができました。

読後にメモしたのは、「抜き書きの多様なメリット」と「文章上達の「近道」とは」という2つの章。
前者は、タイトルどおりですし、強調されている手書きのメリットは文具ファンにとってはおなじみの観点かもしれません。
後者は、好きな作家の短編やエッセーをノートや原稿用紙に書き写して、それを段落ごとに分解し分析する手法が紹介されています。 
前者の「抜き書き」も同じような効用がありますね。
この種類の本は久しぶりでしたが、素直に受け入れることができました(笑)。

さて、著者が使っているノートと万年筆のことがちらりと出てきます。
文具ファンとしてはついこういう個所に反応してしまいます。
万年筆はモンブランのマイスターシュテュック149の細字。
そしてすべての情報を書き込むメモ帳は、「伊東屋特製の革表紙の横罫メモ」となっていますが、これがどういうものなのか気になります。 


【文】 書斎の宇宙/高橋輝次 編

2014-02-08 21:54:39 | 文具(情報・書籍)

副題に「文学者が愛した机と文具たち」とあるように、明治、大正、昭和の作家、批評家、翻訳家が机、文具、書斎などについて書いたエッセイを集めたアンソロジーです。

作者は、有名どころだけでも室生犀星、里見、川端康成、壷井栄、内田百、吉行淳之介など作家だけでもそうそうたる顔ぶれです。

集められたエッセイは、Ⅰ私の机たち、Ⅱ机上風景、Ⅲ原稿用紙と筆記具、Ⅳ机の周辺、Ⅴわたしの書斎、という5つの章に分けられています。
机や筆記具などの「モノ」を通して作者の創作の癖などが垣間見えてどれも興味深いです。

意外性があったのが小檜木山博(こひやま・はく)氏が原稿用紙について書いた「追っかけ」、その後日談「原稿用紙、その後」です。まだ売れていなかった作家の原稿用紙を介した1軒の文具店との交流が描かれています。
対象の原稿用紙がどうのという話ではありませんが、多くの人に読んでもらいたい心温まる話です。

こういう細々したエッセイをすべて原典で読むのは困難、というより不可能です。
ですからこういうアンソロジーは本当にありがたいです。おすすめ。

図書館で借りて読んでしまいましたが、手元に置いておきたくなり買い直すことにしました。 

きょう東京は雪に降りこめられました。
いつもすぐに溶けてしまうフワフワのやつではなく、かっちり引き締まった小粒の雪なのでしっかり積もりそうです 


【文】 趣味の文具箱 Vol.26 & Vol.27

2013-10-27 18:34:58 | 文具(情報・書籍)

先月発売された趣味文の27号。
買ったもののまだ1ページも読んでいません。
それどころか、7月?に発売された26号も実はまだ1ページも。

文房具は毎日に使っているし、必要なものは当然買ったりしてますが、文具マニア、文具フリークとしての
熱は明らかに下がりつつあるんでしょうね。

しかし、年内には28号が出てしまうだろうなあ。
ぼちぼち読み始めないと。 


【文】 趣味の文具箱 Vol.24 「手書きは楽しい」

2012-12-09 09:35:12 | 文具(情報・書籍)

文具は相変わらず好きなんですが、文具雑誌もムックも、もうほとんど読まなくなりました。
年末恒例の手帳特集も1冊は買いましたがまだ読んでません。
でも、この「趣味文」だけは創刊号からずっと購読しています。

さて、年末に発売された24号、まずは怒涛の新製品紹介です。
デコラティブなイタリア万年筆も捨てがたいところですが、気になったのは以下のとおり。

・Pelikan トレド M910 ブラック
・Platinum ブライヤー
・Platinum マーブルエボナイトジュピター
・Pelikan シンク

いつかはトレドと思っていますが、このシルバートリムのブラックは渋くて好み。でも20万円弱ですからねえ、そう簡単にはいきません。
プラチナ万年筆は最近のお気に入り。
細字しか表記されていないのが気になりますが、ぜひ現物を見てみたい。ブライヤーは現行品と何が違うんでしょう。現行のブライヤーは3万円、新製品は5万円・・・気になります。
ペリカンのシンクは、ニブがペリカーのジュニアと同じように見えますが、どうなんでしょう。これも現物チェックだな。 

特集は「ペン・紙・インクの幸せな三角関係!」。
わかっちゃいるけどこういうのに滅法弱いのです。というか、これが趣味文の良さかと。
これからじっくり読みましょう。

「旅は文具を連れて」のホテルニューグランドは、横浜に住んでいたときに時々行きました。結婚披露宴もいくつかありました。やや観光スポット化してますが、雰囲気のあるいいホテルです。
そういえば、東京に越してから一度も行っていません。また行ってみるかな。 

 


【文】 Simple & Modern もいいけれど

2012-03-29 22:11:58 | 文具(情報・書籍)

セブン-イレブンが「セブンライフスタイル」というブランドでオリジナルの文具や雑貨を発売するそうです。
クリエイティブディレクターは、あの、佐藤可士和さんです。

⇒  佐藤可士和氏による「セブンライフスタイル」誕生

文具の第一弾は、三菱鉛筆のスタイルフィットのホルダーや、メモ、ノート、ステンレスボールペン/シャープペンなどです。

発表された資料に掲載された写真は「セブンライフスタイル」の世界観をあらわしたもので、発売される商品そのものではないそうです。
が、これを見る限り「ちょっとカラフルな無印良品」という印象ですね・・・

これにブランド名やロゴが入るとまた印象が変わるでしょうから、5月には1都3県で発売されるそうなので、まずは店頭でチェックかな。

こういうSimple &Modernな商品に若干食傷気味な私としては、最近文具のデザインでいいなあと思うのはトンボ鉛筆です。

トンボ鉛筆といえばTombow Design Collectionが有名ですが、それ以外にもボディノック・シャープのOLNOと消しゴムサイズのテープのりPiT SLIDEは、世界的なデザイン・コンペのレッドドット・デザイン賞2012を受賞したそうです。これが、ともに社内のデザイナーさんの作品だとか。すごいじゃないですか?
この2つの商品は、単にSimple & Modernというだけではなく、かわいさやスピード感がありますね。
また、今月発売された粘着シールのペタッツHandyも、形はもちろん、色の組み合わせが秀逸です。

時代の空気に合ったSimple & Modernの潮流はこれからの続くでしょう。それはいい。わたしも好きです。
でも、Simple & Modernをベースとしつつ、それに何を加え、どう発展させるか、というのがこれからの文具・雑貨のデザインであってほしい、と個人的には思っているのですが、どうなんでしょう(大袈裟な話になってしまいました・・・)。


【文】 第13回世界の万年筆祭り・・・空振り

2012-03-20 20:45:32 | 文具(情報・書籍)

最終日の今日、チラッとだけのぞいて来ました。

気になるデルタの30周年記念ドルチェビータは並んでなかったし、プラチナのブルゴーニュは完売ということで今年は完全に空振り。
来年はもう少し早めに来るようにしないと。

【写真は、昼に銀座で食べた釜飯です・・・】 


【文】 趣味の文具箱Vol.22

2012-03-18 17:18:10 | 文具(情報・書籍)

今回は発売日に買いました。やはり文具熱が戻ってきているみたいです。

まずは、作家伊集院 静氏の万年筆とペンケース。
モンブランの149が何本も。壮観です。いかにもプロの書き手という感じじゃないですか。
『作家と万年筆』展でも現物を見ましたが、オブリーク・ニブで書くという氏の生原稿、かっこいいですね。
憧れます。

この「手書き人」のコーナーはいつも楽しみにしています。
あまり万年筆を使わない人が取り上げられることもありますが、今回はストライクでした。

ペンケース特集はこれから読むとして、新製品の中では、デルタのドルチェビータの30周年モデルが気になります。
写真を見る限り、オレンジというよりも落ち着いた赤ですが、一度現物を見てみたいですね。

あとカタログものですが、春色のペンを色別に集めたコーナーもなかなか楽しめました。

表紙も春らしくていいじゃないですか。

 

 


【文】 作家と万年筆展

2012-02-25 18:20:13 | 文具(情報・書籍)
冷たい小雨の中、神奈川近代文学館で開催中の『作家と万年筆展』をようやく見に行ってきました。
なかなか中身の濃い展示で、400円の入場料で十分楽しめました。

明治~大正~昭和の作家の生原稿や万年筆が展示されていて、万年筆ファンとしては興味が尽きなかったですね。

意外だったのは明治~大正の作家の原稿は、ほとんどが細字で丁寧に書かれていて、万年筆も細軸・小型のものが多かったこと。
夏目漱石のデ・ラルー・オノト、吉川英治のペリカン500NN(KEFニブ)、里見惇のペリカン400NN(EFニブ)などなど。

一方、現代の作家の原稿は太字で書かれているものが多く、万年筆も伊集院静のマイスターシュトゥック(OBBニブ)、角田光代の万年筆博士オリジナル(M~Bの中間)、浅田次郎のアンドレ・デュマ(Mニブ)、などなど。

文字も明治~大正の作家は一文字一文字丁寧に書いてますが、現代の作家のものは豪快なものが多いです。
大好きな池波正太郎先生の原稿用紙の枡を無視したような文字は別格ですけどね(笑)

それにしても何でこんな変化が起きたのか?おもしろいですねえ。
興味は尽きないです。

原稿用紙も誰がどんなものを使っているのか必死に見てきました(苦笑)。
有名な丸善、満寿屋、相馬屋、山田紙店のほか、芥川龍之介の松屋製、有島武郎の文房堂製などが確認できました。



十分堪能したあと、小さなミュージアムショップで夏目漱石の原稿用箋を買いました。
丸善の原稿用紙メモも同じデザインですが、こちらは『漱石山房』の文字がしっかり入ってます。

この展示は明日26日までです!
都合が付く方は見て損はないと思います。
下界?では元町チャーミングセールもやってます。こちらも明日まで!