話はかなり前後するが今年の春浅き2月、ウフィツイ美術館の旅を終え、「さて次なる旅は?」と思案投げ首。
で、陳腐だがパリと決めたもののルーヴル美術館は聊か手に余る。
ということで、ペトロ とカタリナ、ルーヴルと並んでパリのエスプリ、オルセー美術館(下/左)を訪ねることにし、過日、その旅を終えたところである。
その旅の合間にモン・サン・ミッシェル(上/中)へ道草したが、次なる寄り道はアルザス地方は秋の色に装いはじめたストラスブール(上/右)。
旅を終えて道草もないだろうから、後日談と言った方が理に叶うか?
そのアルザスもコルマールへの遠足の途中にあって、少し生な?祭壇画を見た後、美しい中世の町をうろうろきょろきょろとしている。
で、ウンターリンデン美術館を出てしばらく、広場に珍しい乗り物、プチバスが停まっていた。
この公道を堂々と走る玩具のようなバス、パリのモンマルトルの丘(上/左)に向かって、マドリード郊外トレド(上/中)の古色蒼然とした旧市街を、リスボン郊外の夏の離宮シントラ(上/右)への山道など結構見かけた。
歩くことに少し疲れてもいたし、周回ルートに国鉄駅が入っているというので乗る(下/左)ことにした。
乗ってみると、天井辺りにヘッドホンが架かっていて、それぞれの座席にチャンネルを合わせる小さなツマミ(下/右)が付いている。
フランス語は勿論、英語、スペイン語などと並んで日本語もちゃんとある。
消毒がされているのか少々疑わしいが、耳につけると流暢、当たり前か。な、日本語がバッグランドミュージックに載って流れる。
4、5両も繋いでいるだろうか、狭い街路を進み、庇が接すると思えるような四つ角も慣れたもので小器用に曲がる。
そのうち、水路に沿った中世の木組みの家のバルコニーに、ひときわ綺麗な花が並ぶ場所に出た。
古都、コルマールのオアシス、プティット・ベニス(下/中・右)と呼ばれる、差し詰め、××の小京都と言ったところ?ネーミングなんて何処の国も同じで陳腐。
バスは、くねくねとあっちこっちを曲がり、「駅についたよ~」のアナウンスとともに、朝降り立ったコルマール駅の直ぐ傍に停まった。
ホームにはストラスブール行きの電車が待っていて駆け込みセーフ。車中は往路と違って学校帰りらしき女学生が大勢、その姦しいこと。
穏やかな秋の日のひと時、童心に帰って文字通り楽しい遠足を楽しんだ。
写真は、そのプチバスから眺めた町の風景、ビデオから抽出したので画面は粗いが、アルザスの小さな町の雰囲気を聊かでも感じて貰えればと思う。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.521
※ 前号、秋色のアルザス(6)へは、<コチラ>から入れます。
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