舌を噛みそうな長い名のニーダーエスターライヒ州、その州都でバロック建築の町とも言われるらしいザンクト・ペルテン、意外と大きな町である。
ドナウ川流域で最も美しいとされるヴァッハウ渓谷、点在する町々ではワイン造りが盛んとか。
かつて十字軍の遠征路だったことや、ワインの大消費地ウィーンが背後に控えていることもあって発展したと、旅の案内書にあった。
♪ 話は前後するが、ドナウ川クルーズの終点の町クレムス、少し歩くと大きな教会に出会い驚かされます
♪ 献灯をするカタリナ、何を祈るのでしょうか?
乗り損ね?もまた楽しからずや、次なるリージョナル電車でメルクに向かった。
* カタリナの独り言 〔写真帳・アルバムのメモ書きから〕
今度はしっかりと時刻とホームを確かめ待ったよ、平日なのにホームで待つ人は若い人が多いの
検札の車掌さんに、「メルクは何番目?」と訊ねると、彼、指を折りつつ「サード」と教えてくれた ()
抜けるような青空の下、長閑に広がる田園地帯を10分も走るとメルクに着いた。
メルクは人口5000人ほどの小さな町、駅舎の前からは小さな谷越しに建物が聳えているのが見える。
♪ 降りる人とて疎らなメルク駅のホームでカタリナさん、珍しくポーズを取ってくれました
♪ 駅前から坂道を一旦下り、登り道に差し掛かると、丘の上に鮮やかな黄色の壁の修道院が見えます
♪ 坂を登り切れば立派な門構えの建物が迎えてくれ、「えっ、これ修道院なの?」と、驚かされます
* 序にペトロも独り言
修道院といえば、ローマ郊外の<スピーアコ>に象徴されるような鄙なイメージを勝手に持っていた
が、この修道院、その「でかっ!」さにたじろがされる思いも ()
10世紀から13世紀中頃まで、ハプスブルク家に代わられるまでオーストリア公国を支配したバーベンベルク家。
そのバーベンベルク家のレオポルド1世が、11世紀にヴェネディクト派の修道院をここに建てたという。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.951
※ 前号、ドナウの旅(Spin off)へは、<コチラ>から入れます。
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