ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ベラスケス ‐ 美術史美術館(17)

2016年07月15日 |  ∟オーストリアの美術館

 ※ オーストリア/ウィーン美術史美術館編 ‐ 中欧美術館絵画名作選(35)

 スペイン王家の宮廷画家として活躍した巨匠ディエゴ・ベラスケス(1599-1660/バロック)。
 巨匠、<世界三大集団肖像画>のひとつ「<ラス・メニーナス(女官たち)>」(プラド美術館蔵)をはじめ、国王フェリペ4世の娘マルガリータ・テレサの成長を追って肖像画を描いている。

 二番目の妻マリアナ・アンナとの第一子として生まれたマルガリータ、フェリペ4世手紙の中で 「私の喜び」と呼んだとか、そりゃもう目に入れても痛くないって存在だったンでしょう。

 スペイン、オーストリア両ハプスブルク家の政略結婚によってウィーンに輿入れすることになったマルガリータ、嫁ぎ先への近況報告?として届けられたのが今ここにある理由のようだ。

     

 そのマルガリータ3歳の肖像画が 「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」(三枚組/右)。
 次いで5歳の 「白い服の王女マルガリータ・テレサ」(同/中)、そして8歳の 「マルガリータ王女」(同/右)、両親から愛情を一杯注がれ、御成長あそばされているのが窺えるのであります。

 ところで巨匠、フェリペ4世と最初の妻イサベル・デ・ボルボンの間に生まれたマリア・テレサ、つまり異母姉 「<マリア・テレサ王女の肖像>」(右)も描いている。

 マルガリータの夫レオポルド1世、明るく愛らしい2歳年上のマリアとの結婚を望んでいたという説もあるらしいが、そりゃそうだ、マルガリータの5歳や8歳の見合い写真を見せられてもねえ。
 ちなみにマルガリータ、15歳で11歳上のレオポルド1世と結婚、可哀想に22歳の若さで逝ったとされる。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1158

 ※ 「美術史美術館(16) ‐ ティツィアーノ」へは、<コチラ>からも入れます。


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1 コメント

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久し振りにコメントします (ribbon)
2016-07-16 03:28:40
随分と昔のことですが、「白い服の王女マルガリータ・テレサ」だったと思います、京都美術館で見たことを懐かしく思い出しました。

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