ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

続・エルミタージュ美術館 ‐ カタリナとふたりで(6)

2015年05月15日 | エルミタージュへの道

 こんばんはと言うより、こんにちは、、、かな?
 忘れていました、ここが日本海沿いの地方と気候が似て、突然、雨に見舞われることもしばしばあるらしきこと、一昨日(5/13)は早速、その洗礼を受けてしまいました。

 余談ですが、ひょっとすれば?と裏地がボアのズボンとダウンのジャンパーを鞄に忍ばせてきたのですが、フランクフルトでは、「阿呆やなあ!」と思ったそれに此処では助けられています。

   

 ♪ お天気といえばこのホテル(右)、NHKとフジのちゃんぽんみたくのTVが視れます
 ♪ ここ数日、東京が30℃の真夏日が続いて、ぐったりなんてアナウンサーが喋ってました

 で、エルミタージュ美術館の二日目が始まりますが、美術館はもういいから観光名所をアップして、とお思いの方もあると思います。
 昔はそうでもなかったのですが、カタリナ にお付き合いしている内に似てきたのでしょうか、興味も関心も殆ど覚えなくなってしまいました。美術館での徘徊で、疲れてしまうことにも原因があるのかも知れません。

    

  見残した訳ではありませんが、ダ・ヴィンチの「ブノアの聖母」(左)と「リッタの聖母」(中/左)です
  そして通称ラファエロの間、「コネスタビレの聖母」(中/右)「聖家族」(右)を紹介しない訳にはいきません

 と、言うことで、実質的に聖ペトロの街もこの日(5/14)が最後、ポケットに小さな傘を突っ込み、19世紀美術と昨日見残した絵などをフォローすべく美術館に向かいました。
 尤も、三階に現近代美術が展示されているのですが、ペトロ には梃に合いそうにもありません。

    

  色彩の魔術師ティツアーノの「ダナエ」(左)と「懺悔するマグダラのマリア」(右)です
  前号、レンブラントの「ダナエ」と比べて下さい、勿論、ティツアーノが先輩です

 それはともかく、肝心の19世紀フランス美術、館内マップに載っているのですが、何度、徘徊しても辿り着けません。
 館内員のおばさんに単語を並べて尋ねましたら、何とお向かいの広い宮殿広場を挟んで、両翼を広げた旧参謀本部に移転した、と僕の手のマップを取り、指差しながらロシア語で親切に教えてくれました。

   

 ♪ まずモネの「庭の女」(左)から、印象派の旅を始めます
  ルノワール「扇子を持つ女」(中)、そして、セザンヌの「煙草を喫う男」(右)です

 そこには、モネ、ルドン、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スラー、シスレーなどなどの絵が壁を飾っていました。
 本館への入館が11時前、別館を出たのが16時過ぎ、疲れてしまって「折角だからちょっと回ってみるか」と朝方考えていた市内見物、とてもじゃないけど体力的に無理でした。

    

  ゴッホの「アルルの女たち」(右)
  僅か2月ほどの短い期間でしたが、
アルルで共同生活をしたゴーギャンの「果実を持つ女」(中)です
 
大好きなルソーの幻想的風景「虎のいる熱帯の嵐」です

 ここでふたつばかりエピソード、隣国の20人ほどのグループ(G)、「ブノアの聖母」の前で一人ひとり写真を撮りっこ、館内員はじめ周りの人は15分ほど、その振る舞いに呆然、茫然。

 もうひとつは別館で、阪急Trapicsの方20名ほどと出会いました。
 ペトロが最初のモネの部屋を漸く見終わったと思ったらそのGの方は早くも退館、これじゃないと限られた時間で、美術館も名所も回れないのかな、と妙に納得させられました。

  

   そんなこんなでエルミタージュに始まりエルミタージュに終わった聖ペトロの街、最後に、本館に架る大好きな絵を紹介します。
 それは、バロックの奇才カラヴァッジョの「リュートを弾く若者」と同時代のムリーリョ「無原罪の御宿り」です。

 明日(5/15)は、かつてドイツ・バイエルン公国の都ミユンヘンへの移動日です。
 それでは、サンクトペテルブルクから、I’ll see you soon. bye-bye!
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.975

 PS:帰国後に少しリライト、写真も増やしあわせてズームアップ機能も付加しました。


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