ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

感謝 ‐ カタリナとふたりで(11)

2015年05月19日 | エルミタージュへの道

 実のところ、ここ数日のこと、少しだけれど憂鬱な感じにありました。

 とにもかくにも約束を果たした・・・と、思ったサンクトペテルブルグ二日目辺りから、思っていた以上に孤独感に苛まれ、辛く感じたりしたことも度々でした。

 最終日を前にさしたる予定もなく、思案の末ランチでもと外出。
 終えてホテルへの帰り道、葱坊主の双塔のフラウエン教会の鐘が、正午を告げるために鳴り始めました。

 迂闊にも今日(5/17)が日曜だったことを忘れてい、特段、次の予定がある訳でもない独り旅、誘われるように教会の扉を開けました。

 丁度、主日のミサ(上)が始まったばかりのよう、パイプオルガンにリードされ「哀れみの賛歌」が聖堂に響いていました。

 そう言えば何年か前の待降節でした、ここフラウエン教会で彼女 と夕方の主日ミサに与ったことを思い出しました。

 鞄から小さな写真を取り出し、彼女と一緒にミサに与りました。
 言葉の違いはあっても司式の進め方は同じです、聖書(福音書)朗読から司祭のお話し、聖体奉納へと進み、聖体を拝領、ベンチに額ずき旅の安寧を感謝し、アベマリアの祈りを唱えました。

 与っている内にやはり独りじゃなかったんだ・・・と、あの少し気欝なものが薄れていくのを感じました。

 朝、ホテルを出た時、降っていた雨も上がり、雲間からお日様が顔を出すまでに回復。

 安息日で大方の店も閉まり、昨日(5/16)歩くのもままならぬほど賑わっていたノイハウザー通り(下)も観光客ばかりのよう。

 カタリナと重ねた小さな旅、なんとか全うすることができたようです。
 今(5/18)朝の6時、ふたりで歩いた “ エルミタージュの道 ” も最終旅程、数時間後、ミュンヘン空港へのリムジンバスに乗ります。

 それでなくとも拙いブログ、毎日、現地から慌しくアップしましたが、お付き合いを頂いたこと、カタリナともども感謝申し上げます。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.980

 PS:帰国後に少しリライト、写真にズームアップ機能を付加しました。


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1 コメント

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お帰りなさい (旅人)
2015-05-21 14:27:38
ずっと読んでましたよ、少し、ハラハラしながらね。
カタリナさんとの約束果たせたし、おじいさんの独り旅、よく頑張ったと思うよ。
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