※ 続・ローマとナポリにバロックの奇才を訪ねる旅 (18)
バロックの奇才カラヴァッジョ(1573-1610)とベルニーニ(1598-1680)を訪ねる旅、その再開編も終わりに近づいた。
クイリナーレの丘から西へ1キロ足らずのところ、古代ローマ時代の競技場跡とされるナヴォ―ナ広場、この広場の真ん中にベルニーニの「<四大河の噴水>」が水を吐いている。
その広場の一筋北に、聖アウグスティヌスに捧げられたサンタゴスティーノ教会がある。
初期ネッサンス様式のこの教会、入って直ぐ左手の礼拝堂にカラヴァッジョの傑作が架っている。
その前に、その礼拝堂の少し奥、三番目の柱の上部に描かれた、盛期ルネッサンスの若き天才ラファエロ・サンツィオ(1483-1520)のフレスコ画「預言者イザヤ」(1512年)を取り上げたい。
イザヤとは、<ダビデ>によって統一されたイスラエル王国が息子<ソロモン>の死後に南北に分裂、その南のユダ王国後期の人。
また、エレミヤ、エゼキエルと並ぶユダヤ教の後期三大預言者のひとりで、旧約聖書のイザヤ書に登場する。
蛇足だが預言者とは、“ 自己の思想や思惑によらず、霊感により啓示された神意を伝達し、あるいは解釈して神と人とを仲介する者 ”(コトバンク)のこと、いわゆる未来を予測する予言者とは異なる。
ルネッサンス様式の面影は殆ど残っていない薄暗い内陣で、<聖母子の画家>とも称される若き天才とはまた別の、力感溢れる預言者イザヤに目を凝らしていると、彼が師とも仰いだミケランジェロ(1475-1564)の「最後の審判」(システィーナ礼拝堂)の「<審判者キリスト>」の姿と重なった。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1268
私絵画を観るのは好きなのですが、なにせ知識ぐないもので、いつも勉強になってます。
今は音楽で手一杯ですが、いつか油絵を習ってみたい!
ブログ、楽しく拝見しています これからも宜しくお願いします