※ 続・ローマとナポリにバロックの奇才を訪ねる旅 (14)
小編にお付き合い下さる方には礼を欠くが、カラヴァッジョ(1573-1610)にわれ乍ら少し飽いたかも?
途中、三日間の<ナポリ>までの追っかけを挟んでローマも足掛け八日目、その最終日も彼との出会いを求めて出かける予定。
気分転換に美術館まで歩いてみることにしたものの、ホテルの窓から通りを眺めると雨が降っていた。
随分と天候に恵まれたこの旅だったが初めての雨、彼女 曰く 「日頃の行いが好いから」だそうだが、誰の行いが好いからと言っているのかは聞きそびれた。
その雨も朝食をとる頃には上がり太陽が顔を出す始末? 「さあ、今日でローマともお別れ、楽しみましょう」と、こと美術館巡りになると頗る意気軒昂なのである。
テルミニ駅近くのホテルを出て直ぐ、オペラ座の左側を抜け陸軍省の大きな建物の角を南へ、9月20日通りと名付けられた坂道を下る。
この通り、ピア門広場から途中でクイリナーレ通りと名を変え、そのクイリナーレ広場まで真っ直ぐに結ぶ。
その間に、クイリナーレ宮・大統領官邸をはじめ、この国の政府機関が並ぶ官庁街となっている。
途中、四辻の角それぞれに小さな噴水がある交差点を右に折れるとクアットロ・フォンターネ通り、四つの噴水通りというのだそうだが、その坂道を下ると途中の右手、緑の木立の向こうに目指す建物がある。
この日の目的、ローマの七つの丘のひとつクイリナーレの丘の近く、ベルニーニ(1598-1680)とボッロミーニ(1599-1667)の作とされる 「バルベニーニ宮」、現国立古典絵画館である。
ところで、クアットロ・フォンターネ通りを下るとバルベニーニ広場、そこにベルニーニが設計した 「トリトーネの噴水」がある。
広場の近くには 「蜂の噴水」もあって、“ ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた ” と賞賛されるのも宜なるかな、いたるところ彼である。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1261
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