前回、四畳半の部屋、茶室が完成しましたね。
今回は、八畳の稽古場に見立てた8cm正方の枠を使って、一畳に見立てる長方形の切り紙(4cm×2cm)を嵌め込んでみましょう。
まず、「踏込み畳」を、襖の前、壁に沿って縦長に嵌め込みます。
その「踏込み畳」に半畳接しながら「点前畳」を壁に沿って縦長に嵌め込みます。
左手側面に沿って「踏込み畳」と「点前畳」一畳が縦長に嵌め込まれましたね。
「貴人畳」は床の間に並行して嵌め込みますよ。
この「貴人畳」に向かって右手に「客畳」を嵌め込みます。
「貴人畳」は左手の「点前畳」と右手の「客畳」で挟まれましたよね。
その「客畳」ですが、二枚残っていますよね。
一枚を向かって右側に沿って縦長に嵌め込みます。これで、右手側面は「客畳」二枚が縦長に並びましたね。
もう一枚を、「踏込み畳」に半畳接して横長に嵌め込みます。八畳の稽古場では「客畳」は鍵型に三畳ありますよ。
真ん中に畳二枚分が空いていますよね。
そこに、残っている二枚の「通い畳」を、半畳ずつ「貴人畳」に接し縦長に並行して嵌め込んで下さい。
縦長に嵌め込まれた畳、左手の「点前畳」と「踏込み畳」、右手の「客畳」二枚に、縦長の「通い畳」二枚が挟まれます。
これで、八畳の部屋、稽古場が出来ました。
畳縁は、色々あって、立派なもの、豪華なものを目にすることも多いですが、茶道では黒一色の畳縁がほとんどです。
今は、和室が少なくなり、昔ながらの畳職人さんも減って、畳の表替えを手縫いでしている風景を見かけることもなくなりました。
機械縫いが多くなり、畳の目の山、谷があることもお話する機会がなくなりました。
手縫いの畳は、畳の目に沿って縫っていきますので、山が出来て綺麗に揃います。
このまま反対側の畳縁に送り、縫い目の揃っていない方を谷と言っています。
畳の山が客の膝前になるように、畳は敷かれていました。谷は背中側です。
客は畳み縁、16目下に膝前が来るように座りますが、綺麗な山が目の前に揃っているんですよ。
畳み職人さんの黒い肘当てや、糸を引くきゅきゅと鳴る音が懐かしく思われます。
二回に分けて書いた “ 畳の名称 ”、少し長くなりましたが覚えて頂きましたか?
実際に切り紙を作って畳の名称を覚えるのがいい方法ですが、イメージだけで畳を嵌め込んでいくのも頭の体操になると思いますよ。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.694 -14
コメントありがとう
ペトロ[E:key]に、ここ暫らく私のメールを開けてと頼んでいなかったので、コメントを頂いていることが分りませんでした
ごめんなさい
今病室からタブレットPCの扱いができないので口頭で伝え投稿して貰っています
茶の手帳 少しはお役に立っているのでしょうか([E:libra])