ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

秋の遠足 ‐ ライン川下り(後)

2010年09月13日 | ドイツ/オーストリア

 かなり以前のこと。
 ウィーンからドレスデンへ向う途中、車窓から見たエルベ川などのこと、<橋(1)>の稿で書いた。                                                                          

2_61_3  ここコブレンツからリューデスハイムまでの間も、見事なまでに、が一本も架かっていなかった。
 それに、コンクリートむき出しの堰堤が少なく、景色を柔らかくしているのは同じだ。

 観光船は、ローレライの難所を無事? 通過。
 デッキで秋の陽を浴び景色を楽しんでいると(写真上)、ほどなくザンクト・ゴアールに着いた。
 ゴアールでかなりの客を降ろし桟橋を離れた船は、ライン川をほぼ直角に横切り、対岸のザンクト・ゴアルスハウゼンに着いた。(写真中)

 船から降りたのは、ペトロ とカタリナ の他に10人ほどもいただろうか?
  ここは、《ローレライ》 のモニュメントがセールス・ポイントらしい、小さな、小さな町だった。

Photo_2  船着場の広場には、観光バスが待っていて、ふたり以外は全員そちらに向った。

 船着場から真っ直ぐに町の中心?に進む、と、言っても線路と山に並行して延びる道路との突き当りの辺り、自転車屋さんや食堂など数軒の店が軒を連ねているだけ。

 先ほどの観光バスが、客を乗せて出て行く。
 道を左にとって5分ほども進むと町の外れ。その右手にドイツ国鉄・DBのマークが見えた。(写真下)

 丁度、ホームにコブレンツ行きらしき列車が入っている。
 「急いで!」「待って」、息を切らしながらホームに向かって走る。こんな時、改札口がないので助かる。                                           

 車掌Photoさんに、「コブレンツ?」と聞くと、「早く!と言ったかどうかは判らないが、彼女の身振り手振りを見て飛び乗る。
 それと同時に笛がなり、そして、ドアが閉まった。実に、グッド・タイミング。

 先ほどの観光船を列車が追い越してゆく。
 観光船は、ここからさらに2時間ほどをかけてコブレンツまで下る。

 往きには、朝日に輝くライン、帰りには、夕日に煌くライン、それぞれの美しい眺めを楽しんだ。
 こうして、遥かなるライン川での穏やかな 《秋の遠足》 の一日を終えた。

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1 コメント

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ライン川クルーズ、私は6年前に行きましたので記... (やんちゃ姫)
2010-09-13 20:24:06
ライン川クルーズ、私は6年前に行きましたので記憶が薄れていましたが、おふたりのお陰でだんだん思い出され、懐かしく読ませていただきました。
デッキで心地よい風を受けながら、青い空と新緑を楽しみました。しかし、何処で下船したのやら][E:sign02]
その後のコースは、ロマンチック街道。ロマンチック街道とはローマへの巡礼の道の意味だとか。
ハイデルブルク、ローテンブルクなど、中世の町並みがそのままの美しさ、木組みの家もとても素敵で、石畳の道を歩いているとおとぎの国の少女になった気持ちでした。[E:note]
旅はその後、スイスへ。アルプスの山々、マッターホルンに大自然の素晴らしさに感動し心洗われ、ハイジの世界を堪能。あ~また行きたくなった~
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