ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

クレー 「Arab Song ‐ アラブの歌」

2016年12月03日 |  ∟アメリカの美術館

 ※ ワシントンDC/フリップスコレクション(11) ‐ DC&NYの美術館にみる泰西名画選(11

 フリップスコレクション、パウル・クレー(1879-1940/スイス)の作品群、それも十数点の収蔵を誇る。

 ベルン近く、ミュンヘンブフゼーで、ドイツ系スイス人の音楽教師の家に生まれたクレー、自身も早くからヴァイオリンに親しみ、11歳でベルンのオーケストラに籍を置いたとされている。

 音楽のほか文学にも優れた才能を持っていたが、迷った末に絵の道を選んだという。

 20世紀初頭、ドイツにおいて生まれた芸術運動である表現主義を標榜するグループ 「青騎士」を、ロシア出身の画家<カンディンスキー>(1866-1944)らと結成するものの、その作風はそれら表現主義、超現実主義などの何れにも属さないものだったという。

 <クレー>、「クレーの旅」(新藤信著/平凡社刊)に、“ 1914年の春、友人の画家ふたりと連れ立って南仏の港町マルセイユを出航、目的地はチュニジアだった ” とある。
 そして、北アフリカの大地に立って数多くの傑作を描いたという。

 その彼の 「Arab Song  ‐  アラブの歌」が今回の作品。

 本作、オーケストラのメンバーであったクレーが、ふと小耳に挟んだアラビアのメロディーから触発を受けたとされている。

 イスラム圏の女性が被るヴェール、ブルカを被ったアラブ女性を描いた本作、淡い色彩とも相俟って何ともチャーミングで微笑ましい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1223


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