ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

遠い日 ‐ 三年(4)

2016年12月05日 | 想い出のカタリナ

 相も変わらず甘いブログを投稿している、勿論、この甘いは Sweet ではない、軟弱という意。

 ジェフリー・アーチャーの 「<クリフトン年代記>」(戸田裕之訳/新潮文庫)、「えっ、まだ読み終えてないの?」と嗤われそうだが、専ら外メシを食べつつの乍ら読みゆえ一向に進まない。

 その中で、“ 二度と会えないんじゃないかと思うほど心配しない限り、自分がどんなにその人を愛しているかは気がつかないものなのね ” と主人公の妻に語らせている。

    

 そうなんだよなあ、親だったり恋人だったり友だったり、人に限らず時間や故郷など、会えなくなって、失って初めて大切なものだったと気付くことってある。

 ところで、NHKの東北大震災の応援歌 「花は咲く」、タレントさんが一輪の花を手に歌い継いでいたけれど、復興が進むにつれ視ることも遠くなった。

 そのガーベラ、花屋さんに並ぶ姿には葉がなく、真っ直ぐな茎の先、多弁の花がシンプルな美しさを際立たせている。

    

 過日、園芸店で “ 変わり咲き ” と冠がついたものが並んでい、レンズを向けたが、鉢にあって葉があるのもまた別の美しさがあると思った。

 かつて彼女 がホスピスから自宅に帰ってきた時、<聖カタリナ>のアトリビュート・表徴である薔薇を贈るつもりがこの<ガーベラ>になったことがあったが、それから早や三年、それもまた遠い日。

 三年と題した小編、初回が 「プリンセチア」と「秋桜」、次いで 「デンマーク・カクタス」、「小菊」と続け、今回が 「ガーベラ」、小さな花を借りて駄文を取り繕った。「あのう、違う花も入ってません?」、えっ!
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1224


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クレー 「Arab Song ... | トップ | マティス 「エジプトのカーテ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

想い出のカタリナ」カテゴリの最新記事