土曜日の夜、マヘリア・ジャクソンが静かながらものびやかな声で、“さやかに星はきらめき 御子イエス生まれ給う”と歌う、「O Holy Night」(賛美歌219番/さやかに星はきらめき)で始まるアルバム、「Silent Night」を聞きながらブログを書いている。
入信して間もない頃、主日(日曜)ミサの進行(先唱)の奉仕に与っていたが、驚いたことのひとつが、クリスマスイブのミサだ。(写真上:夙川教会)
カトリックで最も大切な典礼は、キリストの復活を祝う聖なる過越しの三日間、なかでも、主が復活する前夜のミサだが、それとてもクリスマスイブのミサほど人が集ることもない。
都合4回に分けて行われるクリスマスイブのミサの殆どが、「何処から来たの?」と思うほど人で溢れる盛況?振りだった。
当時は、クリスマスになると自分が信者だったことを思い出す人が、こんなにも多くなるのかと、皮肉混じりに半ば呆れる思いでいた。
話は飛ぶが、7年ほど前の12月の日曜、ナターレ・待降節第4主日にサン・ピエトロ寺院のペトロの司教座がある主祭壇(写真下)でミサ聖祭に与ったことがあった。
当然、イタリア語のミサだったが、カトリックでは何処の国でも、同じように司式が進められるので違和感なく与れる。
そのミサ、聖歌隊が献じる閉祭唱とともに終わって、感激冷めやらぬ気持ちのまま聖堂を辞し、ぶらぶらとサン・ピエトロ広場に向かって歩いていると、カタリナ が、「早くして!」と急かす。
「えっ、なんで?」と、訝しく思いながらもカタリナの後を追って、早足で広場に戻った。
暫くすると、教皇館4階の右から2番目の窓に、教皇の旗らしきものが垂れ下がった。
そして、正午丁度、サン・ピエトロ広場に、鐘の音が鳴り響いたのだ。(続く)。
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