嬉しくも、サン・ピエトロ寺院の聖ペトロの司教座がある主祭壇でミサ(写真上)に与った。
感激冷めやらぬまま聖堂を辞したところ、丁度、正午にサン・ピエトロ広場に鐘の音が鳴り響いた、というところまでが前回。
世界平和と民族の相互理解と分かちあいを求め、81年2月の日本を含め、03年9月の最後のスロバキアまで、実に世界100国以上を公式訪問、空飛ぶ司教座とも称された前のローマ教皇、故ヨハネ・パウロ2世。
その教皇が、教皇館4階の窓に姿を見せる(写真中)と、期せずして歓声が広場全体に起こった。
教皇はこの日、待降節第4主日にヴァチカンを訪れた多くの信者とともに、” アンジェラスの祈り・聖母マリアへのお告げの祈り ” を始めた。
教皇は静かに十字を切り、待降節を祝う全てのカトリック信徒、世界の全ての人を祝福され、「降誕祭を貧しい人々、困っている者に思いをいたし、連帯する機会にするよう」呼びかけられたことを帰国後、朝日新聞のローマ発で知った。
また同紙は、「クリスマスが商業主義に堕ちている。原点に立ち戻ろう」とも訴えられたとも伝える。
祈りと祝福を終え教皇が手を振って去られる時、「パーパ!」の歓声が広場に谺した。
話は戻って夙川教会(写真下)のクリスマスイブのミサ、閉祭唱の ♪ もろびとこぞりて、で最高潮になる。
他の宗教のことなど知る由もないが、信徒の方に、「何故、入信されたのですか?」とか、「何かきっかけがあるんでしょうね?」とか、尋ねられたことはこれまでに一度もない。
孔子の弟子が伝承した言葉らしいが、” 来る者は拒まず、去る者は追わず ” というのがある。
カトリックにもそれに似て、良く言えば鷹揚、厳しく言えば情が薄いと思えるところもある。
むしろ、その淡白さを好もしくさえ思っている。
そんなところもあって、今は、難しく考えることはない、素直にその日を、クリスマスを、祝い楽しめばいいと思うようになった。
これは、ミサに欠席しがちな自身への言い訳でも、勿論ない。
マヘリア・ジャクソンのアルバムも、丁度、今、「Joy to the world」 (賛美歌112番/もろびとこぞりて)が流れている。
クリスマスのお祝いを前にして、少し長くなった。
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