ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

一番愚かな動物

2010年07月22日 | 映画/TV/音楽

 暴れ梅雨どころじゃない、関東以西に未曾有の豪雨を降らせた。
 昨年のこの時期、<7月がきた>にも、「大雨が被害をもたらし、月が明けた」と書いている。
 悲しくも、今年も大きな傷跡を残して梅雨があけた

 Photoところで、夏休み前の連休、カタリナ にも小さな休みがありアラマタ美術誌>から束の間離れ、映画(DVD)「沈まぬ太陽」を一緒に見た。

 この映画の真ん中にあるのは、羽田を発ったジャンボジェット機が大阪へ向う途中、群馬県・御巣鷹の尾根に墜落、多くの人命を奪った痛ましい事故。

 ペトロ この日8月12日は、旧盆を前に夏季休暇中で、家族とともに蒲郡温泉(愛知県)のさる旅館にいた。
 夕方7時少し前、娯楽室で子供と卓球をしている時、テレビのニュース速報で知った。

 ちょうどその時間、一年で一番鮮やかとされる真夏の夕焼けが三河湾を茜色に染めてい、悄然となってしまったこと、今も記憶の中にある。

 Photo_4映画は、何よりも優先しなければならない安全をないがしろに、砂糖に群がる蟻のように、この会社をむしゃぶる愚か者の姿を丹念に描く。
 おぞましくも画面には、卑しい経営者や政治家、小汚い官僚やさもしい労組役員が次々と登場、唖然となる

 映画の終盤、ニューヨークの動物園で、主人公が鏡だけが置かれた檻の前に立つ場面がある。
 檻のプレートは、“ 地球上で一番危険な動物 ” と皮肉る。

 映画と現実を混同するほど幼くもないが、モデルの航空会社、経営が破綻、最近になって膨大な税金が注ぎ込まれた。
 それを考えれば、「劇中の登場人物、あながち虚構」とも思えず、背筋が寒い。
 あたかも、悲惨な大事故から25年、この間、JR西日本の人為事故も起きた、風化させてはならない。

コメント
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