かつて、日曜の夕方になれば出る症状があった。
曰く「サザエさん症候群」、横文字で Blue Monday というやつだが、今もあるのか知らない。
斯くいうペトロ も若かりし頃?「そうだったような」と独りごつれば、「ただの怠け者だっただけでしょ!」と腐らせる。
現れる症状は、日曜日の夕方、♪ お魚くわえたどら猫 追いかけて 裸足でかけてく 陽気なサザエさん (作詞:林春生)と、エンディングが流れ始めると憂鬱になる。
専らサラリーマン、取り分け、課長、係長などの中堅板ばさみ群が多く罹患、独りよがりな上司の下で働いているのが共通する特長。
月曜の朝に出社さえできれば、症状が一時的に緩和、週末までその状態を維持できるので、さほど深刻な状態でもない、「ほんと?」「多分?」。
ただ、生来の怠け者気質以外の者は、稀に鬱病という重篤な状態に陥るので注意が要る。
ひと様々、このように落ち込む人もいれば、逆に些細なことに切れる人もいる。
以前、<人の振り見て‐言葉>でも書いたが、最近、切れ易くなった人がとみに増えたらしく、7月8日の新聞に、“ 駅員への暴力急増 09年度869件、3年連続最悪更新 ” と載った。
そう言えば、こんな話を聞いた。
電車が駅を離れるまで、車掌室から顔を出して安全を確認し ていた車掌さん。
最近は、目の前で扉を閉められ乗り損ねた客が、車掌さんへ唾をかけるので、電車が動き出せばそそくさと車掌室の窓を閉めるとか。
無論、真偽のほどは定かではないが、総じて慎み深く我慢強いとされた日本人、感情制御が苦手な人種に変わりつつあるようだ。
振り返ってこの月、口蹄疫、豪雨禍に続く猛暑、保険金不払い生保から接待攻勢を受けた政治家、金まみれの前幹事長VS検察審査会、テロリストへのVIP待遇観光旅行等々、総じて、Blue ・ 物憂い月だったような。
カタリナ 長寿世界一という記事を読んで、「これは、Happy なこと? それとも、Blue なことなの?」と呟く。
ユリウス暦を創ったローマ帝国末期の政治家カエサルにちなむ July ・7月、なんやかんやでゆくようで。