ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

オランジュリー美術館

2010年07月16日 |  ∟フランスの美術館

 モネを訪ねる旅、如何でしたか?
 マルモッタン美術館に、「印象 ‐ 日の出」、少し足を伸ばしてルーアン美術館に、「ルーアン大聖堂」「サン・ドニ街、1878年6月30日の祝日」などを訪ねてきました。

 Photoモネを訪ねるならば、彼のみならず印象派の秀作の多くを収蔵するオルセー美術館を外すことはできません。

 が、それは別の機会に譲るとして、<クロード・モネ>から始めたこの旅。
 これから訪れるこの美術館を中締めとして、ひとまずお別れすることにしました。

 Photo_6ところで、彼が描いた多くの絵のなかで、一番知られているのはやはり、「連作 ‐ 睡蓮」ではないでしょうか。

 以前にも書きましたが、彼はパリ郊外のジヴェルニーの自宅兼アトリエの庭に池を造り、睡蓮や日本風の橋など、実に多くの作品を描いています。

 となれば、オランジュリー美術館(写真上)を、訪ねない訳にはいかないでしょう。

 Photo_7何しろここには、最愛の妻アリスと長男ジャンの相次ぐ死。
 そして、白内障を患い失明の危機にあった最晩年に、衰える制作意欲を奮い立たせ、人生の最後を託して手がけた8枚からなる、「大壁画 ‐ 睡蓮
」があるのですから。

 ちなみにモネは、絵が売れず困窮の暮らしを共にした最初の妻カミーユに、32歳という若さで先立たれます。

 彼は、カミーユと彼女との間の愛息ジャンを、「散歩、日傘をさす女性」(写真中/オルセー美術館蔵)や「アルジャントゥイユのひなげし」(写真下/同美術館蔵)などに描き遺しています。

 オランジュリー美術館、例によって少し道草をしながら、これから数回にわたって連載します。(

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