ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

お待たせ!

2010年07月12日 | 本/図書館/言葉

 ペトロ 血圧が少々高く、月に一度通院する。
 整形外科を併設するA診療所、穏やかな先生もあって何時も混み合っている。

 半年ほども前のある日のこと、珍しく空いていて「ラッキー」と思ったら、「あれれ!次から次と客?が現れて先に診察室に。

 10受付で訊けば、「予約システムを入れたのよ。知らんかったん?声が返ってきて絶句。
 PCや携帯などから予約するのだが、この文明の利器?上手く使いこなさないと社会に置いて行かれそうな按配。

 前置きが長くなる癖、このくらいにして今日のテーマ。

 半径半里の徘徊ならぬ散歩の途中、図書館への道草を楽しみにしていること、折に触れて書いた。

 ところが、本を借りるという本来の目的に限れば、そうそう悠長なことを言っておれない。
 新聞などの書評欄に取り上げられたりベストセラーになったり、なかんずく、ドラマ化された本などが書架に並ぶ頃には、「そう言えば昔、そんな本流行ってたなあ」という有様。

 そんな折、カタリナ が、「話題になる前に予約すれば早いし本も綺麗。それに、なければ購入もしてくれるそうよ。」と、知人から聞いてきた。

 1112_2散歩のついでというのが妙味だと思っていたのだが、書架に並ぶ本の、少なさ古さに呆れかけていたこともあって、ついに予約システムの “ 仮IDとパスワード ” を貰った。

 早速、試しに検索してみて驚いた。
 東野圭吾さんの「新参者」は30冊を694人、村上春樹さんの「1Q84」に至っては33冊を922人が待機する盛況?
 今週の朝日書評に載った宮部みゆきさんの「小暮写真館」は446人が既にいて、順番がくるのは、保有数15冊で一人に平均10日間滞留するとして約300日後。
 なるほど、「話題になる前に予約」を実感。

 宝くじと同じで、「エントリーしなけりゃ当たらんて」と呑気に構えていたら、カタリナが望んだ荒俣宏さんの「アラマタ美術誌」(新書館)が新規購入になり、確か7番目だった黒井千次さんの「高く手を振る日」(新潮社)と同時、ほぼひと月半後に、「お待たせ!となった。
 老いらくの恋を書いた「高く手を――」のこと、次回に書く。

コメント
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