Pegasus_rc's blog

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ダカールラリー 用語

2012-01-12 23:21:39 | Dakar





ダカールラリーを追っていると、フェシュフェッシュとかデューンなど、馴染みの薄い言葉が良く出てくる。
創始者がフランス人のティエリー・サビーヌと言うこともあり、フランス語も多い。
参加者の3割はフランス人で、ビバーク地ではフランス語が幅を利かせている。

そのようなラリーで使われている独特な言葉をピックアップして簡単な用語解説をしてみよう。




ステージ : 一日の工程で、リエゾンとSSで構成されている。

リエゾン : フランス語で移動区間(liaison)の事。ビバーク地からSSスタート地点へ、またSSゴールからビバーク地までの移動区間をリエゾンという。指定時間があり、早く着きすぎても遅れてもペナルティとなる。

SS(スペシャルステージ) : 競技区間、この区間の走行時間を競う

ビバーク : フランス語でキャンプ地(bivouac)の事。競技者やサポートスタッフ、主催者、メディアなど全ての関係者が集まる場所。必ず飛行場に隣接した場所に設置される。

ペナルティ : 様々なペナルティが設けられており、競技時間に加算される形で課される。CP(チェックポイント)不通過やエンジンを交換した場合など様々な例がある。
 ※ 本大会では、カミオン部門のチームが、他の車両を追い越した際に追突し、スポーツ精神に反したとの事で失格が言い渡されている。

CP(チェックポイント) : ショートカットなど不正が出来ないように設けられたポイント。数か所に設けられ、CPを通らないとペナルティが課せられる。

ロードブック : ルートを示す指示書。競技者は、指示されたルートを走行することが義務付けられており、簡略化された図表(コマ図)で示されている。

ナビゲーション : 的確なルートを走行し、チェックポイントを見つけていくには、ナビゲーション能力が重要となり、ダカールラリーでは勝敗を左右する。

ループステージ : ビバークを変更せずに同じビバークに戻ってくるステージ。ショートカットしやすいコース設定となるため、チェックポイントが多く設けられる。アシスタンスは移動せずに済むため、休養できる日となる。

セミ・マラソンステージ : 第11ステージの夜は、モト&クワッドの競技者は、翌朝の長いリエゾン移動しないで済むよう、専用のビバーク地で過ごす。この為、アシスタント・カーはこのビバーク地に入ることができず、ライダーだけがマシーンの修理・手入れができるセミ・マラソンステージとなる。

デューン : 砂丘

フェシュフェッシュ : 細かいパウダー状の砂

ワジ : 涸れ川

ターマック : 舗装路

グラベル : 未舗装路

スタック : 砂や泥にタイヤを取られて身動きが出来なくなること。タイムロスになるため、避けたい状況である。

モト : 2輪車。排気量、450cc以下

クワッド : ATV4輪バギー。排気量、4ストロークは750cc、2ストロークは500cc、4輪駆動は900ccに制限。

カミオン : フランス語でトラックの事。ダカールラリーでは、競技カミオン、アシスタントカミオンの2カテゴリーがある。競技カミオンは、タイムを競う純粋な競技車両。アシスタントカミオンは、チームのサポートトラックとして運搬の役割を果たし、最短ルートを通る。



ダカールラリー 2012 SS9

2012-01-12 10:21:29 | Dakar
ダカールラリー 2012 SS9

1月10日 (火)  第9ステージ  アントファガスタ → イキケ

リエゾン 9Km.  SS 557Km→606Km変更(途中㎞344~㎞466は舗装道路のニュートラル(タイムをアカウントしない)区間を含む) 総合距離 615km.



デプレが総合首位に返り咲き


 第9ステージはチリのアントファガスタからイキケへ向かう今大会で最長の606Kmのスペシャルステージが組まれている。アンデスの山岳地帯を舞台とするステージは、標高2000m超の丘陵を延々と越え、フェシュフェシュからワジ、後半にはデューンが現れ、ゴール前のクライマックスには海に向かって急降下すると言う難易度の高いハードな設定だった。

 ラリーは、ヤマハのエルダー・ロドリゲスがトップタイムでゴールした。2位は、KTMのシリル・デプレがトップから3分16秒差で入り、マルク・コーマが7分10秒差の6位だったことで、再び総合首位に返り咲いた。

 尚、デプレとコーマは前夜にエンジンを交換したとして、15分のペナルティを科された。総合3位のロドリゲスとは49分差を付けていたことから、ペナルティを科されても大勢には影響が無く、不要なトラブルを避けるという余裕の戦略を取ったのだ。二人の優勝争いは盤石のようで、どちらが勝つのか、それがポイントとなりそうだ。

 ヤマハのダヴィッド・キャストゥは、エンジントラブルで3時間以上ストップしてしまい、大きく順位を下げてしまった。


参考:エンジン交換のペナルティルール

1回目の交換 :タイムペナルティ 15分
2回目の交換 :タイムペナルティ 45分
3回目の交換 :タイムペナルティ 2時間




コメント:

エルダー・ロドリゲス: SS1位

今日のSSはまさにダカール・ラリーの真骨頂といえる、長くて、難度の高いナビゲーションのコースだった。デプレとコーマに付いて行こうと、良いリズムで走った。もしこの調子で走れれば、良い結果になると思う。彼ら二人は総合順位を巡って戦っていて、ものすごく速い。彼らミスするかもしれないって?それもあり得る。

シリル・デプレ: SS2位

心地いい高揚感だ。昨日のようなやっかいなSSの後で、この先どうなるか少し不安だった。いつものリズムを取り戻さなくてはならなかった。トップで、それをするというのは並大抵ではなかったが、ともかく今日の出来に満足だ。秒単位、できることなら分単位のタイムを縮めようとスタートした。厳しい競争だった。どんなスポーツでもそうだが、ハイレベルのプレイヤー同士の競技では、これ以上出せないというまで力を振り絞って困難に立ち向かうんだ。そうでなければ、バトルに勝つ準備ができてないってことなんだ。その点俺は、準備OKだ。

マルク・コーマ: SS6位

最初から困難なSSになるとわかっていた。長くて、非常に注意を要するナビゲーションのSSだった。これから決着をつける戦いになる。シリルはすごいライバルなので、各kmが勝負になる。しかし、私は、それを楽しんでやる、それがスポーツだと思う。昨夜、KTMのメカニックが、コースの半分になったので、我々のエンジンを交代する時期だって決めた。いいことだ。

ホアン・バレダ: SS9位

今日のSSはスプリントの難しいコースだった。埃はひどく、石が多くて、非常にリスキィだった。SSの終盤は、ちょっとしたミスで一日の努力がパァになってしまうような、ウェイ・ポイントが見つけにくいナビゲーション・コースだった。シリルの30”後ろを走っていたが、途中少しコースを見失い、ミスしないようゆっくり走ることにした。こんな難しいナビゲーション・コースを50kmも走ってきただけで、ポジティブだ。ひとりで、ナビゲーションできたのは初めてのことなので、非常に満足。今日は素晴らしい1日だった。




リザルト SS9

1 3 RODRIGUES (PRT) YAMAHA 05:16:17 - -
2 2 DESPRES (FRA) KTM + 3:16 Penalty: + 15:00
3 32 SVITKO (SVK) KTM + 4:35 -
4 10 VILADOMS (ESP) + KTM 5:58 -
5 15 VERHOEVEN (NLD) + SHERCO 7:02 -
6 1 COMA (ESP) KTM + 7:10 Penalty: + 15:00
7 20 FARRES GUELL (ESP) + KTM 7:12 -
8 28 ZANOL (BRA) + KTM 10:41 -
9 23 BARREDA BORT (ESP) + HUSQVARNA 11:44 Penalty: + 15:00
10 5 PEDRERO GARCIA (ESP) + KTM 15:24 -

総合順位

1 2 DESPRES (FRA) KTM 28:45:17 Penalty: + 15:00
2 1 COMA (ESP) KTM + 2:28 Penalty: + 15:00
3 3 RODRIGUES (PRT) YAMAHA + 44:19 -
4 10 VILADOMS (ESP) KTM + 1:13:43 -
5 20 FARRES GUELL (ESP) KTM + 1:18:05 -
6 32 SVITKO (SVK) KTM + 1:18:33 -
7 7 GONCALVES (PRT) Husqvarna + 1:25:57 Penalty: + 21:00
8 5 PEDRERO GARCIA (ESP) KTM + 1:37:13 Penalty: + 15:00
9 6 ULLEVALSETER (NOR) KTM + 1:49:27 Penalty: + 55:00
10 16 PAIN (FRA) YAMAHA + 1:57:20 -





The stage summary - Stage 9 (Antofagasta - Iquique) - 2012/01/10

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Image of the day - Stage 9 (Antofagasta - Iquique) - 2012/01/10

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