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秘境・坪尻駅

2012-01-27 00:28:52 | 鉄道






何の予備知識も無く降り立った坪尻駅。
そんなすごい駅だとは知らずに。









坪尻駅に着いた時、なんか凄い場所にある駅だなと驚いた。
停車時間も長かったので、せっかくだからと降りてみた。
どこからみても乗降客がいるような雰囲気の駅では無かったので、こんなところでホームに降りたら奇異な目で見られるんだろうなと思っていたら、僕の後から人が続くではないか。
なるほど、その筋では有名な駅のようだね。
一緒に降り立った1人からは僕も仲間だと思われたようで、列車の運行やらスイッチバックの事やらご教授いただいた。
(時々、なんちゃって鉄道ファンになる程度の自分は何聞いても分かっておらず、後から調べて知識が追いついた)



この駅は、JR四国の土讃線にあり、全国的にも珍しいスイッチバック式の駅である。当初は信号場(駅間に設けられる列車の行き違い施設)として設置されたが、昭和25年に駅に昇格している。


Wikiによると秘境駅とは、山奥や原野など、人里から離れた箇所に所在する鉄道駅、の事らしい。


また、秘境駅ランキングなるものでは、常にトップランカーとして位置されている駅。
過去には、待合室設置のスタンプが盗難に遭い、青森県の津軽線中沢駅で発見されるという珍事も発生した。










ここはまさに秘境中の秘境の駅と言っていいだろう。
ホームに立つと、列車や駅舎などの人工物が不自然に思えるほど、深い山に囲まれ、時が止まってしまったかのような独特な空間を醸し出している。
駅舎は、簡素な木造で、これといった特徴があるわけではないが、それがより一層秘境にある事を際立たせている。
扉を開け、駅舎の外に出てみると、当然のように何もない。
本当に何もない。
売店や民家どころか、道すら見当たらず、ただ草むらがあるだけ。
(後で調べた結果、人が通れるけもの道がある事は判明したが、その時は、奥深い山が立ち塞がり何処にも行く当てが無いように見えた)

そんな長閑な秘境駅も(何もすることが無いという贅沢な時間を過ごす以外は)すぐに探索が終了し、鉄道ファン達は、ホームでカメラを構え始めた。
通過列車を撮影するのだが、列車の速度が何kmだから、シャッター速度は何秒とか言いあっている。
駅舎にも通過時刻が表示されていたのだが、彼らの頭の中にも当然インプットされていたようだし、ニワカ鉄道ファンの僕はこの場に居るのが恥ずかしいのだ。

今回は、事前調査もしなかったため、このように貴重な駅とは知らず、後からその重要性に気付いて、もっと写真を撮って散策すればよかったと後悔するのは、いつもの僕のパターンだ。
坪尻駅は、またいつか訪れたい場所のひとつに加わることとなった。

やがて発車時刻が来て、気動車に乗り込み、秘境・坪尻駅を後にしたのであった。









秘境駅 - Wikipedia
坪尻駅 - Wikipedia
気動車 - Wikipedia