ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

リモート

2023年03月14日 | 社会派らぼ
「帰国せず、登院せず、スキャンダルを暴く」を公約に掲げ、28万票を超える支持を集めて参院議員となったガーシー氏。公約(?)どおり登院せず、求められた議場での陳謝にも応じないということで、どうやら除名処分となるようです。ドバイに居て日本を変える大きな力になる…と、旧NHK党首が発言していたようでしたが、そういう力があるとすれば、それは国会議員という枠組みの話とは別次元の話だと思われます。「登院しない」を公約にしたのだから…という弁明も、一方的に言っただけであって、多分それを「真に受けて」投票した人たちに責任があるのでしょう。

それでも彼を推す声はまだあるようで、国会がリモートに対応していない事が分かった…との支持者の声も。コロナ禍のおかげで(笑)リモートワークに市民権が出来ました。ただ、会議の基本がリモートになったわけでは多分ありません。リモート会議では、より司会役に力量が望まれます。「発言が終わりそう」とか「発言したそうにしている」などの雰囲気を互いが感じることが難しく、参加者の発言を交通整理する必要があるからです。つまり、それだけ参加者は互いの温度を感じることが難しいわけです。対面であれば伝わるものが、リモートでは伝わらないという現実を忘れてはなりません。対面で出来上がった人間関係の上であれば、リモート会議も十二分に議論が尽くせますが、人間関係も未熟な者同士がリモートで気持ちを通じ合わせることは難しく、話し合いへの期待度は低くならざるを得ません。

時代につれ、世の中の価値観が変わっていくことは自然なことです。様々な事象が解明されていない時に感じていたことと、科学が様々なことを解明した世の中で感じることが違っているのは当然ですから。ただ、この世の中をより良いものにしていきたいと心底願う気持ちや、人が人としてどうあるべきか、どうありたいのかを模索する気持ちと、「個ありき」の前提で如何に自分の存在を人に認めさせようかと画策する気持ちの間には一線を引いておきたいと思います。それは価値観という一括りの概念の中で、対比させるべきことではありません。

未来永劫流れゆく長い時間の中で、一人ひとりの一生は一瞬の煌めきにしか過ぎないからこそ、美しくありたいと願っています。