ぱそらぼ (ぱぁと1)

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プペル

2018年06月05日 | 雑談
お笑いコンビの「キングコング」の西野氏は、にしのあきひろの名で絵本作家としても活躍をしています。昨年の1月に「えんとつ町のプペル」をウェブ上で無料公開し、話題になりました。「えんとつ町のプペル」は、当初2,000円で発売され、23万部突破という目覚ましい売れ行きを挙げましたが、「2000円は高い。自分で買えない」という小学生の意見を耳にしてから「お金の奴隷解放宣言」と称して、無償で提供してしまったのです。実際には、出版社の社員などは本が売れることによってあがった収益から、給料を得ているわけで、無償にしてしまう事には、とても懸念があったと言います。他の作家の本が売れなくなってしまうのではないかといった視点から、批判もたくさんあったのに、彼は強行してしまったそうです。ただ、無償にして以来、「えんとつ町のプペル」は更に、発売部数を伸ばした…と言いますから驚異的です。

ウェブ上で公開されている「えんとつ町のプペル」の絵は、独特のペンタッチで、かなり精査に描き込まれた絵です。可愛いとはおよそ遠い絵なのですが、不思議と(失礼)美しい絵です。ただ、氏が公開している情報によると、これはにしの氏が一人で描いた絵ではなく、クラウドファンディングで支援を募り、1000万円以上の制作費を集めて、20人くらいのスタッフで作ったのだそうです。制作費が存分に使われたチーム制作の本なのだそうです。スタッフには制作費から報酬が最初に支払われていると言いますが、関わった人たちが多ければ多いだけ、無償というのは冒険になります。

その西野氏が、今度は地元の川西に「えんとつ町のプペル美術館」を作るという計画を公表しています。体験型の美術館という事で、従来の美術館とは異なる「テーマパーク的な要素を詰め込んだ」ものなのだそうですが、なんとこれで3億円の借金を抱えたために寄付金を募るという発表です。300万人が100円ずつ募金すれば達成できる…と言っているようです。これまで彼は「えんとつ町のプペル」制作だけでなく、「レターポット」の開発費用という事で、1000万以上の支援金を集める事にも成功していますし、おそらくこの3億円の寄付金も集めてしまうのではないでしょうか。

次々、斬新なアイデアを出して来る彼は、とても多才で頭のいい人のようです。トテモ優秀なビジネスマンのようです。アイデア一つでお金を集めて、世の中を動かすことができる…という自負も持っているようです。今はそういう時代なのかも知れませんが、無から有を生み出すことができると勘違いして欲しくはありません。ちなみに「えんとつ町のプペル」は、2000円払ってでも、手元に置きたいと思う絵本ではあります。

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