パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

反省をこめて

2007年10月14日 | Weblog
10月14日(日)曇り
木曜日のこと。
実家の母から電話。
困ったような泣きそうな声。話を聞くに・・・
その二日ほど前、甥っ子(高一)から電話がきた。
携帯を替えたから、新しい番号を言っておくねとのこと。
そして木曜にまた「この前言った番号、もしかしたら間違って教えたかも」と
また電話がかかってきた。
そして、母がメモしていた新しい番号を復唱すると
「あ!合ってた!」と言い、その後、「おばあちゃん、今ちょっといい?」と話し始める。
親に内緒で、お小遣い稼ぎに友達と浄水器のバイトを始めた。
一台30万くらいするんだけど、三台は売れたんだよ。
でもそのお金をちょっと使い込んじゃって・・・
おばあちゃん、100万円、何とかならない?
というような事を言うらしい。
母はもうびっくり仰天で、気が動転するあまり、
いかに今、お金が無いかを訴え、甥っ子は「わかった」と言って電話を切った。
が、その後、母としては、心配やら腹が立ったり、
もう心中穏やかでいられなく、娘であり、甥っ子の叔母である私に電話をかけてきたわけだ。
まず私は聞いた瞬間「それってオレオレ詐欺じゃないの!???」
しかし、母曰く、○○って名前を言ったし、○○の声だったと断言。
我が母は、どちらかというと、しっかり者の部類だし、
まさかそんな詐欺に引っかかるような事は無いだろうと言う思いもあった。
甥っ子は、ちょいとお調子者的なとこもあり、
お金にルーズな兄の血を引いていたら、そんな甘い話に乗るかもしれないという思いもあった。
私立高校に行かせるために、頑張ってる義姉を思うと、
「くーーーっ!このアホ息子めっ!」と情けなく涙も出た。
そうかと思うと、もしやいじめられて、お金をたかられて、
もうどうしようもなくて、金策のためおばあちゃんに作り話をしてるのではないかと心配になったりもした。
おばあちゃんとしては、親に言えない事を相談してきた孫を裏切って、
甥っ子の両親(自分の息子夫婦)にチクることは、
今後を考えたうえでどうなんだろう。
このご時世、いろんなニュースを聞く。
親としては、そんな話を聞いたら逆上するのは明らか。
ワタクシよりはぜ~んぜん穏やかで、頼りなさげな兄といえど、
やはり人の親、怒声だけでは済まず、手が出て足が出て・・・
のほほ~んとした甥っ子といえど、もしホントに困って困って悩んで悩んでいたら、その浄水器の元締めに脅されていたら・・・
母もワタクシも、それぞれにマイナス思考的に妄想が広がる。
翌日、その携帯に電話をかけるもつながらない。
夜10時頃に思い切って甥っ子宅の固定電話にかけてみると、甥っ子が出る。
「え?携帯替えてないよ。僕バイトなんかしてないし、そんな電話なんかかけてないよ。」
一瞬ホッとする母。
「おとうさんか、おかあさんに替わって。」
甥っ子「出てる」
母「こんな時間にどこ行ったの?」
甥っ子「旅行。明日帰ってくる。」
母「旅行って・・平日に?どこ行ったの?」
甥っ子「ん~、聞いたかもしれないけど、覚えてない。」
とりあえず電話は切ったものの、またおばあちゃんの妄想が広がり
兄姉双方の携帯を鳴らすが・・・出ない。
どうしても、最初の電話が甥っ子の声だったという思いが頭から離れないのだ。
ここまで信用の無い甥っ子って・・・
ワタクシにもメールを送ってみてとか、いろんな指令が下る。
迷探偵は「誘拐されて、携帯を取り上げられてるのじゃないか」とかまで言い出す。
そして、娘よりも信頼をおいてる我が夫に替わってくれといい、自分の推理を述べ始める。
夫が、まずもって浄水器の詐欺ってのはローンを組ませるのが目的だから、
現金が動くはずがなく、よって使い込んだというのはおかしいとか
携帯の圏外の話とかをじっくりとしてくれる。
そして・・・メールを送ったり、電話を鳴らし続けたりしていたワタクシのもとへ
翌日、一本の電話。
「今、立山で~す。今からロープウェイに乗るとこ!
何かあった?電話もらってたみたいだけど。」と、ノーテンキな兄の声。
脱力して説明する気力すらないワタクシは
「すぐおばあちゃんに電話して~話はそっちで聞いてくれぃ」
そして,その夜、楽しい夫婦旅行から帰宅した兄から電話。
途中甥っ子にも替わったりして、ゲラゲラ大爆笑である。
ひたすら謝り倒すおばちゃん・・・ごめんね~信用してあげられなくて・・・
兄からも「おかあさんも年とったよなあ~
こんなんにひっかかるようなことになっちゃって~
それにしても、オマエまで一緒に引っかかってどーする!!」と怒られる。
いやぁ~でもホントにいろんな面で良かった良かった。
甥っ子も学校で禁止されてるバイトをしてなくて良かった。
そのバイトのお金を使い込んでなくて良かった。
親子ゲンカ殺傷沙汰になってなくて良かった。
浄水器の会社の元締めに、兄夫婦が拉致監禁されてなくて良かった。
最初からこの騒動アヤシいと思ってた我が夫、君の妄想癖はおかあさん譲りだったのかと言いたげ。
被害は無いけど、腹が立ったからと、今朝母は近くの派出所に話に行ってきたそうな。
ニュースとかでオレオレ詐欺のことを聞くたびに、「だまされる方もどうかと思うよ」と思っていたが、詐欺をしようとするからには,手の込んだことするのねえ~
人間の心理をよくわかってるわぁ~
いやいや、感心してる場合じゃない。
反省して、気を引き締めます!
コメント (2)
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