goo blog サービス終了のお知らせ 

パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

社長の話

2011年01月10日 | 給食当番
1月10日(月)晴れ

社長との濃密な四日間(・・・誤解を招くような表現はやめなさい)を終え、ほっと一息。
以前一度社長とタッグを組んだ日があったが、
その時に、大体の社長の人生は聞いたつもりだった。
それなのに・・・また一から同じ話を聞かされる・・・
いや、さらにバージョンアップして、学生時代からにさかのぼっての話となる。
せっかく何度も聞いたので、ここに書き留めておくとする。
何の役にも立たないけど。

社長は長崎のご出身。
面接の際、ワタクシの履歴書を見て「をっ!薩摩おごじょですな」
しかし、次にあった時、「田舎はどこ?」
n「鹿児島です。」
社長「を~薩摩おごじょか!」
そして今回・・・
社長「nさんは田舎はあるの?」
n「・・・鹿児島です。」と言った後「薩摩おごじょなんです」と付け加えようかと思ったくらいだ。
そして、案の定、社長「薩摩おごじょだね」
社長、ずいぶんお年より若く見えるが、かなり老化現象が進んでいるのか?
はたまた、使ってるパートさんが多くて、いちいち誰に何を話したか何を聞いたか憶えてないだけか。
高校生の頃にお父上を亡くされたが、お母様曰く「おまえは頭が悪いんだから
大学くらい出てないと使い物にならないから大学へ行け」と言われ上京。
しかし、大学近くに下宿したせいで溜まり場と化し、4人揃えば・・・という生活。
当然成績も悪く、いいところに就職できそうにない。
そこで「よしっ!こうなったら手に職つけるしかない」と服部調理師専門学校へ。
40代でお弁当屋を開業。
ちょうどわが町がどんどん開発されている時期と重なり、おもしろいほど儲ける。
買った家のローンを5年で完済。
奥様は、今のままで十分という感じだったらしいのだが、
手を広げたい社長と対立。
一度目の離婚成立。
ちなみに、今現在、二度目の奥様との離婚調停中らしい。
こちらは女性問題が原因か?
いいか悪いかは別として、若く見えるというのは、こういう色恋沙汰にまみれているせいかもなあ~
今は、郵便局や警察、税務署、病院などの社員食堂を40カ所くらい持ち、
たくさんの女性パートさんを使っているせいもあり、
「(奥さんが)要らぬ心配というか詮索をするんだよなあ~めんどくさいよ」
しかし、それだけたくさんの女性達と一緒に仕事をしてきてるせいか、
はたまたそれが社長たるゆえんか、
今回のワタクシの退職に関しても「追求」することはなかった。
ワタクシとしては、どうしてやめたいのかとか、
彼女達との人間関係とか聞かれたらどうしようかなあと思っていたが、
「合う合わないって、どうしてもあることだからね」とさらり。
よって、自分を援護することも、彼女達を責めるようなことを言うこともなく、
ただただ社長のおしゃべりを聞き続けた四日間であったのは、
今振り返ると、後味の良いものである。
今年、古稀を迎える社長、どうぞ末永くお元気で!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過酷な労働からの脱却

2011年01月07日 | 給食当番
1月7日(金)晴れ

怒濤の四日間労働が無事終了~~~っ!
お疲れっ、よく頑張ったっ!えらいっ!(←自分で褒めまくっている)
この四日間は、社長とペアを組んだので、気持ち的には楽だったが、
労働的にはハードだった。
おまけに、お正月あけで、職場の皆さん、外へランチに行く気にならないのか、
いつもよりたくさんご来店・・・
いや、もしかしたら、社長が作るから多いのか?
社長は、「ここは赤字だ赤字だ」とうるさいらしいのだが、
そのわりには太っ腹なメニューに突如変更してみたり、
小鉢をサービスしてみたり・・・
ちまちま頑張って激安商品を買っている彼女達が見たら卒倒するのではなかろうか。
焼きそばの日には、炒飯を付けるし
鯖の味噌煮には大根も一緒に煮付けるし・・・
さらには、できたてを出したいと、ぎりぎりまで揚げたり炒めたりしないので、
お客さんが来てからが戦場と化す。
ま、これは料理人の基本だよなあ。
『冷めてようがまずかろうが知ったこっちゃない』に慣れつつあったワタクシとしては少々反省。
社長との四日間のことは(・・・あら?なんか意味深な感じ)また後日追々書いていくとして、
とにかく過酷な労働から脱却に成功。
久々にゆっくりじっくり安眠するといたしましょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逆戻り

2010年12月13日 | 給食当番
12月13日(月)雨

今朝、パジャマのままで、のんびりとコーヒー飲んでくつろいでる妻に夫が言う。
「のんびりしてるねえ~仕事は?」
うっ・・・痛いところを突かれた妻は一瞬躊躇するが正直に告白する。
「仕事、やめることにしたんだ。」
(仕事を始めるときも相談しないが、やめるときも相談しない妻)
仕事自体もうまくいっているわけではないうえに、人間関係までもがぎくしゃくして、
妻の繊細な神経はボロボロだったのだ。
愚痴を書き出すと、また延々と愚痴ってしまいそうなのでここらで我慢するが、
入ってすぐの頃に、お正月明けの1月4日から7日の勤務を引き受けていたので、
最後のご奉公としてこの4日間働いて、ハイさようならということになる。
彼女達は、子供の学校や保育園がまだ始まらないので、
ワタクシは社長と4日間タッグを組むことになっている。
12月も何日かローテーションに入ってたのだが、
彼女達が全部出るからとのことで外された・・・
結局のところ彼女達はがんがん働きたいのだ。
でも、急遽休んだり、子供が休みの時に休みたいので、その交代要員が欲しいのだ。
そこらへんの要望も、社長にしていたらしいのだが、
さすがの社長も、面接でそういうことは言い出せなかったので
ワタクシのようなものが入ってしまったっつーわけだ。
あ。。。また愚痴になってしまった・・・
ということで、また専業主婦に逆戻りである。
あっという間だったなあ~
あんなに燃え上がってたのになあ~
少しむなしい気もするが、今はそのむなしさよりもすっきりせいせいした気持ちのほうが大きい。
50までにはもう一度くらい社会復帰を狙うとして(・・・まだ諦めていないのですか・・・)
今しばらくは、この穏やかな日々を楽しむこととしよう。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あなたの子供はワタクシの宝ではない

2010年12月03日 | 給食当番
12月3日(金)豪雨のち晴れ

朝、凄い豪雨の中、合羽着てチャリを走らせる。
途中の横断歩道のところが洪水のようにあふれてて、渡ろうかどうしようか躊躇してるインド人とかもいた。
でも、ワタクシ自転車だし大丈夫だろうと「えいやっ!」と渡ったら・・・
想像以上の深さで、ペダルのところまで水がきて、おまけに勢い良く漕いでいたので
横断歩道の真ん中辺りで「ひえ~~っ」と叫んでしまう。
ワタクシの悲鳴を聞き、あのインド人は回り道することにしただろうなあ・・
そして、ワタクシは膝下から色の変わったジーンズで職場へ向かうことになる。
仕事が終わり・・・建物の外へ出ると、職員さん達の靴が転々と干してある光景はおもしろかった。

さて。軌道に乗って来たかと思われたお仕事であったが・・・
またも『嫌な感じぃ~』である。
以前社長とタッグを組んだ日に、社長がしみじみと
「こういう仕事をしてて思うのは、つくづく人間関係だよね。
うまくやってくださいね。お願いしますよ。」
その時、ちょっと「もしやこの職場のパートさん、長続きしないというのは、HさんKさんとの関係がうまくいかないってことか?」
とちらりと思った。
だが、二人とも毒舌ではあるが、基本、悪い人達ではないと思っていたので
さらりと聞き流していた。
ここしばらくHさんとのペアが続いており、ワタクシ的にはすっかりHさんと打ち解けた気がしていた。
だからついつい余計なことまでしゃべったかもしれない。
久々にKさんとのペアになった昨日。
ワタクシはメイン料理担当で、献立は『すいとん』と『オムレツのキノコソース』
心配性のワタクシ、メイン料理担当の時は、事前に一度、その料理を家で作ってみることにしている。
そして、すいとんもキノコソースも完璧においしいものが作れた!と思っていたのだ。
それでも始業時間40分前には出社して下準備を始める。
Kさんも出社してきて・・・
いやぁ~もう、びっくりです・・・
延々と文句を言われ続ける。
まずはすいとんの水の量に始まり(ワタクシ、ちゃんと計量して、少し多めの20人分くらいの水を入れていた)
野菜の切り方、ごぼうのあく抜きの時間の短さなどなど。
すいとん団子を直接鍋に投入してたら、「それは澄ましで汁が濁るといけないので
一度別茹でしてください。
それと、人参も色が悪くなるので一度別茹でしてから入れてください。」
う~む・・・どんな上品な料理なんだ???
『すいとん』でしょお~と思いながらも、言われたとおりにする。
ワタクシは、団子は手で丸めて真ん中辺りを少し平たくして「みみ」みたいな形にして投入してたのだが、
また、そんなことしてると時間がないのでスプーンでやってください。」
せっかく綺麗にやってたのになあ~と心残りながらもスプーンでひっかくようにして
いびつな形の団子を投入する。
だんごひとつにとっても料理する人のやり方が違うし、
ここは、そういう決まりのない場所という認識だった。
Hさんが「献立はだいだい3ヶ月サイクルになってますが、
作る人が違うので、全く別ものですよ、同じ献立名でも。
社長は栄養士なので、カロリーから塩分から計算して献立表に載せてるけど、
そんなの全然あてになりません、わたしらそれぞれテキトーに作ってますからね。」
この次、あたし「すいとん」担当なんだと言った時も
「味噌味でも醤油味でも、自分がやりたいのを作ればいいんですよ。
ま、豚汁に団子入ってるみたいなんでもいいし。」
しかし、もし味噌味にでもしてたら、Kさんから何と言われただろうと思い
ぞくぞくっとする。
しかしまあ、料理関係のことは、素直に言うことを聞いておこうと
腹の虫をなだめつつしおらしく聞いていた。
すると、今度はお休みの話になる。
HさんもKさんも子供さんがまだ小さいので、病気の時は急遽交代して欲しい旨は
入社当初から聞いていた。
ワタクシも子供を育ててきて、そういう苦労はよくわかっている。
できうる限り協力する気でいる。
しかし、ものには言い方というものがある。
『子供』は社会の宝、皆で育てましょう~なんて良く聞く言葉であるが、
ワタクシは、少しうさんくさいものに感じる。
その昔の『アグネス論争(ご存知でしょうか?アグネスVS林真理子)』の時も、
「それはちっとばかり違うんでないかい?アグネスが」と思っていた。
Kさんは、子供さんが3人(中3、小5、小3)いる。
教育熱心なお方である。
学校行事には全て参加したいタイプらしい。
それは、理解できる。ワタクシもそういうタイプだから。
よって、非常にお休みが多いらしい。(Hさん談)
月初めにカレンダーの空白欄にそれぞれ休みたい日を記入し、3人でローテーションを組む。
Hさんが「わたしらがんがん休みとりますから、nさんも休みたい日があったらちゃんと書いといてくださいね!」と言ってくれたので
病院の日と、ボランティアの日(毎週水曜)を記入し、
「でも、ワタクシの予定は、変更可能なのが多いから、もしダブってたら言ってね」
そのカレンダーを見ながらKさんが言う。
「毎週水曜日、決まってお休み!というのは困ります。
決まった曜日にいつも一人抜けると、ローテーションがうまくいかなくなります。
そういうのは無しにしてください。
子供の学校行事とかはしょうがないけど。」
はぁ~~~?
自分の子供が熱が出たので交代して!
自分の子供の学校行事だから休みます。
でも、nさんの用事はきけませんってことですか。

Kさんに言われて水を倍量に増やした「すいとん」は15食出て、まだ残り15人分くらい残ってしまった。
Kさん、ウンザリ顔で「こんなに残ってる・・・どうします?」
はぁ~~~!?聞きたいのはこっちだよっ(怒)
以前、余ったピリ辛ソースの残りを捨てたことも、その少し前に怒られたばかり。
「明日のみそ汁の具に入れます。細かく刻んでわからないようにして・・・」
こんな調子じゃ、ホントあたしゃ禿げるぞ。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お客さんのこと

2010年11月27日 | 給食当番
11月27日(土)晴れ

無事に『文化祭』での朗読も終わり、放送大学の通信課題も先ほど終了。
やっと落ち着いてパソコンの前に座れる。
さて、今、ワタクシの脳内の思考部分の大半を占めている『肉体労働』のこと。
まさに肉体労働なのですってば!
この年になって、雇ってもらえる数時間のパートといえば
介護関係か、掃除関係か、飲食関係しかないだろうと考えていた。
そりゃ立派な資格でも持っていれば、たった数時間だろうと、非肉体労働系職種もあるのだろうが
無資格の身としては、十分立場はわきまえているつもりである。
しかし、介護は絶対無理!
なるべくヒトと接するのを避けたいワタクシが、ヒト恋しそうな(偏見か?)じさまばさまとうまくやれるわけがない。
掃除も、友人T代さんのお友達の話を聞くと、かなり過酷。
あまりにきつくて、階段は一段とばしで掃除すると聞き、その時は爆笑したが、
今となっては笑えない。
で、飲食関係に手を出してしまった。
ひと月を過ぎ、やっと少しだけ慣れてきた今日この頃である。
HさんとKさんは、50人くらいのお客さんをほとんど憶えて、あだ名をつけては
毒舌でこきおろす。
彼女達は、ここの職員さん達のことが嫌いなようだ。
Hさん「めんどいでしょ?ここのヒト達って!!」
しかし、いわゆる超のつくエリートと言っても良い職業の方達ゆえの品格か
はたまた味覚がないのか(出た!まだ言うか!)
ワタクシのつたない料理に文句も言わず
黙々と食べてくださるだけで「いい人達じゃん!」と思っている。
Hさんは、「イマドキ550円ですよ。文句言わんと黙って食べろって話ですよ。
文句言われたら、こっちが『はぁ~??(怒)』ですよ!」と強気。
しかし、タダで提供してるわけではなく、550円といえどお金をいただいてるんだから、
最低限のものは出せるようにしようと心に誓うワタクシ。
初回のメイン料理は、最低以下だったと思う・・・二回目も合格ライン超えられず。
三回目だったか、『鶏の南蛮漬け』と『かに玉の野菜あんかけ』は、見た目が地味だったせいか
すごく余った・・・(その日の、我が家とHさんちの夕食になった・・・)
「わかめうどん!」「月見うどんにするかな」「カレー!」という注文の声に肩を落とした。
そしてリベンジを誓った木曜日の『揚げ鶏の薬味ソース』と『ビーフシチュー』
やっと無難にまとめられた感あり。
失敗といえば、ビーフシチューを13皿分しかとれなかったこと。
15人分作ったつもりだったのだが、ビーフシチューの注文の多さに気を良くして、
多めについだのが敗因か。
とはいえ、揚げ鶏はちゃんと16皿作れて完売したし、シチューも13皿完売。
大満足であった。
とはいえ、これはメニューに救われたというのが勝因で
来週月曜日の『鶏の唐揚げ』と『いかと野菜の高菜炒め』が少々心配。
自分が、実は高菜があまり好きでないせいか、「いかと野菜の高菜炒め」というものが
果たして美味しいのかすらもわからん。
イカと野菜を炒めて、高菜漬けで味付けってことにすればよいのか?
高菜チャーハンとか、我が夫は大好きだから、おっさん達にはウケるのか?
どなたか良いレシピをお持ちでしたら教えて下さいませ。(その際には、15人分の分量でお願いします)
おっさんで思い出したが、何かって言うとHさんが「おっさん・・・」と
ここのお客さんのことを言う。
一緒になって「あ~あのおっさんね」と思って話を聞いているが、
いやいや、どうみても、あのおっさん、ワタクシと同じくらいか、もしかしたら年下かもしれないと一瞬うっとなるが、
ま、あのおっさんもワタクシのことは「食堂のおばちゃん」と思ってるだろうから
おあいこである。
それにしても驚いたのは、ここの人達の食欲である。
我が夫は、小食のほうだと思う。
お弁当も今や一段で、半分ご飯、半分におかずがちんまりである。
我が実家でも、父も兄も、そんなにがっつり食べる人達ではなかった。
だから、どんぶり飯っつーか、がっつり食べる人っていうのは
育ち盛りの男の子か、肉体労働系の人だろうというイメージ。
ところが!!
ここでは、ご飯とお味噌汁は各自好きなだけよそおうことになっている。
見ると、大きなご飯茶碗に山盛りという認識を超えた山盛りにする人あり、
はたまた、カレー皿に山盛りご飯をついで「カレーくださいっ!」という人あり。
どこにカレーをついだらよいのですか?と聞きたくなるほどご飯山盛りである。
これにもKさんHさんお怒り。
「バカじゃないの!?ご飯は食べ放題なんだから、適度に盛っておいてカレーをついでもらって、
ご飯は勝手におかわりすればいいじゃない?
あんなに山盛りにごはんよそえば、カレーはちょっとしか入れられないでしょ。
ったく、頭悪いわ!」
確かに、あのご飯の盛り方は、品がないなあ~とは思う。
ずぼらなワタクシとしては、席に座ったら、おかわりの為に席を立つ面倒さもわからんではないが、
それにしても、『茶碗の高さよりもご飯の盛りが高い光景』を初めて見た。
珍百景に投稿したいくらいだ。
っていうか、何よりデスクワークの人が、そんなに食べていいのか?とまで思ってしまう。
はたまた、細い男の子が丼ものの時「普通の人より少なめについでください。」と
ごはんをちんまり盛った丼を差し出すと
それはそれで「若いんだからもっと食べなさいっ!」と背中を叩きたくもなる。
毎日来て、毎日『わかめうどん』と『月見うどん』の二人組というのもいる。
Kさん「ったく毎日毎日同じもので飽きないのかねえ~」
「定食は口に合わないが、食べに出掛けるのも面倒だし、うどんならまあ目をつぶれる範囲内」ということだろうかと勝手に予想してむかつく。
・・・ってな感じで、だんだんとお客さんの顔も見ながら仕事できるようになってきたのね、ワタクシも。
なんだかんだ言っても、少しずつ楽しくなってまいりました。
ご心配かけた方々、ご安心くださいませ。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小鉢について

2010年11月19日 | 給食当番
11月19日(金)晴れ

今、『小鉢』で検索かけると、ワタクシ結構上位にいるんじゃないの?なんて思うほど、
小鉢から離れられずにいるnです。
今の職場、二人体制で、一人がメイン料理担当、
もう一人が小鉢担当となり、小鉢担当は、みそ汁作ったり、カレー作ったり、
麺つゆ作ったり、魚料理作ったり、ご飯炊いたりする。
そして、その合間を縫って、小鉢を30~40鉢ほど並べねばならない。
50円の売値なので、それ以下の価格で作らねばならない。
いつも倹約料理に力を注いでいる身としては、50円以下で作るくらい屁のカッパさ!と、
最初は簡単に考えていた。
切り干し大根を煮たのやら、ひじきを煮たのを大量に作っておけば、
10円くらいでできるんじゃないの?
卵を激安価格で買っておいて、温泉卵やら煮卵やらにしたら、これまたひと鉢15円くらいでできるし。
小松菜やホウレンソウやらオクラが安かったら、ごま和えやおひたしを
4鉢くらい作ればいいし。
しかし・・・現実はそれほど簡単ではなかった。
まず、できればその日完結にしたほうが良いとのこと。
どういうことかというと、「大量に作っておいて、毎日同じもの出しても、おっさん達、取らないんですよ」とはHさん語る。
ここが、お客さんの人数が50人程度というビミョーなところらしい。
小鉢を取る人は大体決まってて、だから切り干し大根の煮たのを初日は食べても、
翌日は取らない。
よって、余る。ということらしい・・・
だから、せいぜい同じものは4鉢くらいに押さえておいて、
翌日に持ち越すことはしないほうがいいという。
さらに、小鉢担当を同じ人が連続すれば、大量作りしてアレンジしたりということもありだけど、
大体日替わりで、担当は交代する。
すると、前日の余りを大量に持ち越されても、ちょっと迷惑かなあ~という感じ。
そうなると、ちまちまともやし半袋茹でてみたり、きゅうり半分を塩揉みしてみたり・・・ということになる。
Kさんは、夜のスーパーの値下がり総菜を買ってきて、それをアレンジするのが得意。
からあげとかをいろいろ変身させるらしい。
Hさんは、冷凍の野菜たちを少しずつ煮たり焼いたり和えたりして、
手作り感あふれる小鉢作りがお上手。
Hさん「はんぺんをそのまま出してもおっさん達取らないし、
さつまあげとかも、そのままじゃ取らないんですよ。
あと、量が少ないと取らない。
冷や奴も、連続は厳しい。」
で、はんぺんにチーズを挟んで揚げたりしている。
あっという間にきんぴらとかも作ったりしている。
いちいちカンニングペーパー見ながら計量スプーンで量ってる誰かさんとは大違いだ。
ホント勉強になります・・・
小鉢の担当は、材料を自分で買って、後からその分を精算してもらうのだが、
小心者のワタクシは、小鉢が出なかったらどうしようとビビり
しばしば、レシートを提出しない。
さらには、時間内に作業が終わらなかったらとビビり、
勤務時間は9時からなのに、8時には職場に入ったりする。
ただでさえ、最低賃金なのに、勤務時間は超過するわ(タイムカードなんてないので、いくら早く来ようが遅く帰ろうが一日5時間で給与計算される)、
材料代は自腹だわで、都の最低賃金を軽く下回ってると思われる。
でも、今は、自分の勉強代と考え、将来小料理屋を夫が開いた時に少しでも役立つようにと頑張っている。
(・・・誰が小料理屋を開くって???夫驚きの声)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

口は災いのもと

2010年11月18日 | 給食当番
11月18日(木)曇り

先週は、Hさんがご旅行だったので、ワタクシ5日間連続勤務。
間で、Kさんも一日お休みがあり、その日は、社長とタッグを組むことになる。
Hさんが「社長って、ホントめんどいねん(怒)」と言ってたが、
なるほど確かにめんどかった。
「あんたは小姑か!?」と言いたくなるようなことをしたりしていたが
しかし、とにかくワタクシはまだ全くもって余裕がないので
自分のやるべきことを黙々とやるのみである。
困ったのは、料理を作りながら、この社長がよくしゃべること。
適当に相づちをうちながら、ぢつはほとんど聞いていないワタクシ。
しかし、あまりに愛想なしというのも、新人のくせに生意気だろうと思い・・・
社長が「Kさんは、子供に一生懸命だねえ~でも子供って裏切るもんだよ。
あまり期待かけすぎないほうがいいんだよ。」としみじみ語るので、
n「なんだか意味深な言い方されますねえ~
もしかして娘さん達(社長には娘が二人いて、孫がいるという話を彼女達から聞いていた)の結婚相手が気に入らなかったとか?」
社長「いや、今は二人とも独身なんだよ。」
げっ・・・バツイチってこと?余計なこと言っちゃったよ・・・
社長、またしゃべる。
今度は自分の話のようだ。
ワタクシはまた小鉢製作に励んでるので話半分しか聞いてない。
どうやら奥さんに逃げられたってな話をしている。
しかし、口調が明るいので冗談なのか、はたまたホントなのかよくわからん。
またも適当に相づちをうち、聞き流す。
後日、Hさんに聞くと、どうやら社長はバツイチで今の奥さんと再婚したが、
また今、離婚調停中で裁判所通いらしい。
Hさん「どこかおかしいんですよ、社長。二度も奥さんに逃げられるなんて。」と容赦ない。
一度逃げられてるワタクシ、言葉につまり、笑って話を流すことにする。

数日後、娘とサッカーの試合を見てる時に、ふとKさんちの息子さんが娘の出身中学の3年生でサッカー部ということを思い出す。
母「今、中三でサッカー部のK君って知ってる?」
娘「あ!知ってるよ。何でもできて、先生にも気に入られてて、陸上大会の手伝いとかにも来てくれてた子だよ。
すっごくいい子!」
Kさんとペアの日、その話をすると・・・
Kさん「それねえ~うちの子じゃないわ。良く間違われるんだけど、多分ゆうやくんのほうだわ。
うちはゆうた。名字同じで、名前も一字違いなの。」
ワタクシ、焦りつつ「え?でも、サッカー部のK君って・・・」
Kさん「その子もサッカー部で、レギュラーなのよ、足もチョー早くてねえ~」
気まづい・・・余計なこと言ってもうた・・・
口は災いのもととは、まさにこういうことを言うのかと反省・・・
そしてまた、黙々と小鉢製作へ逃げるのであった。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綱渡りな日々

2010年11月11日 | 給食当番
11月11日(木)晴れ

小鉢の仕事に少し慣れたと思ったら、「今度はメイン料理をやってみて!」との指令が下る。
先週、一度『肉団子と大根煮』と『豚肉のスタミナ焼き』と言うのを作ったが、
どうにもこうにもトボケた味というか、自信のないのが現れた味というか、
ぼんやりした味というか・・・
おまけに、15人分くらいずつ作らねばならないのに、13皿分くらいしかとれず・・・
それでもクレームが出なかったのは、美味しかったのか?
はたまた食べに来る人達ってば、味覚がないのか?(・・なんてことを・・)
本日、二回目のメイン料理担当。
今日のメニューは『豚肉の胡麻味噌焼き』と『オムレツ』
名誉挽回!と鼻息荒く、キャベツの千切りからスタート。
メイン料理には必ずキャベツの千切りとフルーツ(あるいはトマト)と添え物を乗せねばならない。
豚肉のほうにはピリ辛白滝炒めを、オムレツのほうにはマカロニカレーソテーをのせることにする。
いつも小家族3人分のご飯をちまちまと作ってるせいか、大量の味付けがどうにもこうにもうまくいかん。
添え物の味見をしてみるが、なんともぼやけた味・・・しかし、何が足りないのかわからん。
Kさんに味見してもらうと「もう少し醤油じゃないですか?」
オムレツにかけるソースを、ハヤシのルーを使って作ったのだが、
これまた「???」な味。
またもKさんに舐めてもらいながら「ケチャップが足りない?」と聞くと
「いや、ケチャップが強すぎるでしょ。ルーを足すか、塩を足したら?」と即答される・・・とほほである。
そうこうしてると、年代物のオーブンに入れた豚肉が少々焦げ気味。
二回に分けて焼いたのだが、一回目のほうはどうみてもまずそうだ。
どうか二回目の分の8皿しか出ませんように!と社長が聞いたら怒りそうなことを祈る。
いや、いっそ、皆カレーか麺類か、オムレツにしてくれ!と祈る。
しかし・・・サンプルを、一番上手に焼けた肉にしたせいか、
じゃんじゃか『豚肉!』『豚肉!』『豚肉の胡麻味噌焼きちょーだい!』の注文が連発。
あっという間に8皿出てしまい、コゲコゲ気味のお皿のほうも全て出て行く。
今日こそは「肉、硬かったよ(怒)」のクレームがくるのではないかとビクビクするも、
皆さん、紳士淑女なのか、はたまた味覚がないのか(こらこら!)無事に営業時間終了。
今週、若い関西弁のHさんが、ハワイにご旅行中なので、ワタクシ週5日勤務なのである。
そろそろガラスの腰にメリメリとヒビが入ってる気がする。
明日は、とりあえず小鉢担当なのでなんとか頑張れる気がする・・・
頑張れあたし!
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めんどい女の、目からウロコ

2010年11月02日 | 給食当番
11月2日(火)晴れ

ずいぶんと昔の話。
娘が小学校に入学し、空手スポーツ少年団に入った。
当時母子家庭だった我が家は、ワタクシがフルタイムで働いており、
放課後の時間をじじばばと過ごさせるよりは
こういうのに入って時間を潰させようと思ったからだ。
なぜ、空手か。
バドミントンは3年生からだったし、ソフトボールは向いてなさそうだった。
(空手はもっと向いてなかったことが後から判明したが)
ちょうどテレビで『双子探偵』というのをやっており、それに出てくる女の子の空手姿(?)がかっこ良かったから・・・
で、がぶがぶの道着に身を包み、可愛らしい空手家誕生となったわけだ。
と、今回は、そんな思い出話ではなく・・・
このスポーツ少年団は、普段の活動以外に、キャンプだ、クリスマス会だ、餅つきだ、
なんだかんだと、親もチョー忙しかった。
さらには、娘とナオコちゃんの入団後、なかなか団員が増えず、いつまでたってもワタクシ達が下っ端で、
イベントやら試合の度にかりだされていた。
或るイベントの時、大鍋でカレーを煮ることになる。
せっせと膨大な量の野菜達を切ってるワタクシとナオコちゃんママ。
その横で、いきなり煮始めたK君ちのママ。
「え?炒めないの?」と聞くと「油を使わないから、こっちのほうがヘルシーよ。
うちで作る時も、炒めないでいきなり煮るわよ。」
ナオコちゃんママとワタクシ、「ふ~~~ん」(心の中では不満)
また、別のイベントの時、豚汁を作ることになる。
もちろん、またも炒めず、いきなり煮る。
しばらくして、ワタクシの横にすーーーっとやってきたナオコちゃんママ、「油揚げ、油抜きしないでいいのかしら。
Y君のママ、そのまま入れちゃったけど、いいのかしら。」
そのあと、「じゃあ、配膳して、いただきましょう!」となって、お箸を並べる時も、
無造作に並べるT君ちのママ。
ワタクシは、箸先が左を向いてないことが気になって気になってしょーがない。
しかし、いちいちそれを直してまわるのも、気分を害させてしまうかもと思い、
でも、普段口うるさいOさんに見つかると大変なことになるかもしれないとも思ったり。
ワタクシとナオコちゃんママ、いつも「いいのかしら?いいのかしら?」という思いを抱えていた。

時は流れ・・・
このたび、人生において何度目かの再就職をしたワタクシ。
某社員食堂で働き始めたのだが、ここでのカレー作り、ものの何分である。
大鍋に水を入れ、薄く切った人参を入れて沸騰させ、タマネギと薄切り肉を投入。
グラグラ煮て、業務用カレー粉を入れて溶かして、ハイ出来上がり!
毎日のお味噌汁も、同様である。
くず野菜を投入後、出汁入り味噌を入れて、ハイ出来上がり!
そばもうどんも、同じつゆなのだが、これも、濃縮つゆを1:7で割って煮立てて、ハイ出来上がり!
ワタクシ、カレーと言えばたまねぎを飴色まで炒める、あるいは圧力鍋で大きな具を煮て作る、あるいは・・・と、何種類かのレシピがあるが、
とにかく炒めることをはしょることは無い。
ワタクシ、『ずぼら料理研究家』とかのレシピは信用してなかった。
しかし、先日、おそるおそる『いきなり煮るカレー』なるものを自宅で作ってみる。
そして・・・誰からも苦情も出ること無く・・・
作った本人だけが、「やはりコクは無い気がする」と、無理矢理思おうとしてるだけである。
なんだか拍子抜けである。
ワタクシの、今までの努力はなんだったんだ!!!
それ以外でも、この一週間で、『目からウロコがポロポロ』である。
脳内で、フジファブリックの志村さんが♪目からウロコの奇跡の結晶♪と歌う。
ワタクシの、料理に関する思い込みや、頑さや、無知ぶりをひしひしと思い知らされている。
若いHさんの口癖は「めんどいことはしません!」「めんどいわぁ~」「めんどいねん!!」
そんな彼女に、「ぢつは、あたしって、いつも計量スプーンできっちり量って作るのよ。
耳かき一杯程度ってあれば、耳かきをもってきたいくらい。」というと、
悲鳴のような声をあげて「あたし、そんなんしたことないわぁ~」
「そうだよねえ~Hさんが、『ったく!めんどいおばはんが入ってきたわ(怒)』と思うだろうから
先に言い訳しておこうと思って。」
今日から二人態勢になり、今日はHさんとワタクシ。
Hさんが社長の『めんどい話』やらをおもしろおかしく話してくれるので、ついついワタクシも
自分の『めんどい女ぶり』をカミングアウトしてしまった。
あまりにHさんが驚いたので、それ以上は言わなかったが、
ワタクシ、もやしの『ひげ根』もちまちま切ります。
だから、今、袋から洗いもせずに直接鍋に投入しているもやしのひげ根が気になって気になって・・・
こっそり自宅に持ち帰って、ひげ根を全部とってから業務用冷蔵庫に戻しておきたいくらいだ。
まだまだたくさんある自分の『めんどい部分』が、これから少しずつ改善されていくか、
はたまたHさんらに「nさん!めんどいっ!」とののしられながらやり続けるか・・・

今日の一枚は、先日練習用に作った小鉢の数々。
こういうちまちましたのは得意だと思っていたが、ネタが尽きていく。
あ~木曜日は小鉢担当・・・また小鉢の夢を見そうだ・・・
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張るワタクシ

2010年10月28日 | 給食当番
10月28日(木)雨

いやぁ~疲労困憊してます。
お金を稼ぐってば、こんなに大変なことだったのか!!!と今更ながら考えたり、
いやいや、このパートが過酷すぎるんじゃ(怒)と思ったり・・・
今週月曜から始まったパートのお仕事。
時給が最低賃金と等しいほどの低さ、というのも、かえって『楽な仕事』であろうと思った原因のひとつ。
近いし、時間もいいし、週三日でいいし・・・と飛び込んでみてからビックリである。
ワタクシの想像してたものと全く違う世界。
そもそもワタクシ、料理は好きだが得意とはいえない。
だが、レシピ通りにちゃんと作る自信はあるのだ。
だから、こういう世界って、ちゃんとマニュアルがあって、下手すりゃもう下準備のできたようなものに手を加えるくらいかもしれないとか考えていた。
反面、面接の時に社長が「うちは冷凍ものを使わないようにしてるんです。
お客さんの要望もあり、健康志向で!!」と得意げに言ったので
「そりゃ同感です。ワタクシも冷凍物、出来合いものは使わない主義です。」と心の中で深くうなずいたのだった。
だから、きちんと1からレシピ通りに作れば、料理の腕も上がるかも!とうれしくなったりもしていたのだ。
しかし、初日にみたその光景とは・・・・・・
40歳くらいの女性(以後Oさん)と30歳くらいの関西弁丸出しの女性(以後Hさん)が、すさまじい勢いで料理を作っている。
ワタクシはひたすら野菜を切る。
とにかく時間時間時間、11時半には料理完了しなきゃいけないから!とせきたてられる。
初日のメニューの定食は「鯖の醤油煮」「肉団子の酢豚風」「豚肉のおろし煮」
ワタクシが酢豚であたふたしてる間に、お味噌汁とカレーと魚がいつのまにやらできている。
トレイ二つの上には小鉢が30個ほど並んでいる。
酢の物やらサラダやら煮浸しやら・・・
だからぁ~いつの間に作ったんだ???
そうこうしてるうちタイムアップ。
トイレに行っておいてくださいと言われトイレタイム。
そのあとじわじわと職員さんが食べにくる。
定食550円
麺類・カレーは400円
大盛りはプラス50円
生卵はプラス30円
小鉢は50円
一人が、注文聞いて、お金もらって、品物出して・・・
もう一人は、後ろに控えて、麺を茹でたり、品物出したり・・・
お客さんが途切れたら、その間に洗い物。
3人いても、誰一人ぼーっとすることなく(いや、ワタクシはぼーーっというより、あたふた無駄な動きをしていたが・・・)
一時になる。
片付けをして、余ったものを3人で食べる。
二人が「ちっ!使えないおばちゃんが入ってきたよ」と思ってるのが手に取るようにわかり、つらい気持ちで、もそもそご飯を食む。
登校拒否する小学生のような気持ちで、二日目のろのろと職場へ向かう。
またも嵐のような5時間。
途中、Hさんはきついゲキを飛ばす。
だって昨日Oさんはこう言ったんだよっっ!!と思いつつ、しかしOさんはフォローしてくれないので
「すみませ~ん」と言いつつ、心を決める。
若い頃ならいざ知らず、なんでこんないい年になってから、若い子に怒られてまで仕事せにゃならんのだ!?
辞めてやる~~~っ!!!
ご飯を食べながら二人に「あたし、能力的に無理だと思うんですよね~この仕事。
今日、社長に電話して次の人を捜してもらうようにします。
次の人が決まるまでは責任もってちゃんと出てきますから。」と言うと・・・
Hさんが「もし、『ちゃんとした料理をやりたかったんだ!』とか思われてるんなら
他へ行かれたほうがいいと思いますけど、
近いし、週三日くらいやから、という程度だったら、もう少しやりませんか?
大丈夫ですって!
始めはあたしらもばたばたしましたって。ねえ」
Oさん「そうそう!『これ、やって!』って丸投げされてねえ~」
Hさん「前いたおばちゃんら、ごっつ恐かってン。あんた、ぼーっとしてたら二時になんか帰られへんで!って怒鳴られたり。」
Oさん「あたしさぁ~うどんとそば間違ったら『あんた、それ責任もって食べて帰ってよねっ』って言われてたりさあ、
お金の勘定も間違ったりしてさあ~」
と、二人が堰を切ったように話し始めてくれる。
Hさん「社長が丸投げしてるから仕事的には過酷で大変だけど、
変に店長みたいなのんがいて、いつも監視されてるような職場よりは楽ですよ。
自分らで好きにやったらええし。
社長は全部いちから手作り!とか言うけど、そんなんしてたら間に合わへん。
だからチキンカツもメンチカツもコロッケも揚げるだけのを買うし、
ハンバーグも冷凍です。
めんどいのは全部省いていくし!」
そう!Hさんの口癖は「ったく、めんどいわぁ~」
なんだか心の重しが少し取れたような気がして「じゃあ、もうしばらく様子をみてやってください」と頭をさげる。
そして、三日目の昨日は、少しだけ明るい前向きな気持ちで出勤。
Hさんの指示のもと、ご飯を25合炊き、お味噌汁を大鍋でぐつぐつ煮、鯖の塩焼きを焼く。
小松菜を茹でおひたしを作り、わかめの酢の物を作り、ナスの揚げ浸し、山芋の短冊切りに山葵を乗せ、
カツの卵とじを作り・・・あ~、もう思い出せないけど、
とりあえず言われた通りに動いて小鉢30鉢くらい完成。
スパルタな彼女は「nさん、今日、前に出て注文とってください」
げっ、いきなりデビューっすか・・・
ひきつり笑顔で「いらっしゃいませぇ~」
おぢ「筑前煮ちょうだい」
550円だわねと思ってると、小鉢を取りやがる。ってことは600円。
ワタクシの算数脳がここ数年で一番働いた1時間ちょっとであった・・・
「卵はやめて!卵は30円だから、変なことになるから!」との願いは通じ、
経理関係もピッタリ合って、無事終了。
後片付けしながらHさんが、「nさん、社長は当分毎日出てきてもらえて言うてたけど、
明日休まれたらどうですか?
一回リフレッシュして、また金曜日に出てきてください。
あたしら来週あたりからどんどん休ませてもらうようになってますやん。
nさんも、休む日が決まってたら、どんどん早めに言うてくださいね。」
優しい・・・
普段のワタクシなら「いいえっ!大丈夫ですっ」と言うところだが、
今回は疲労困憊、心も体もかなり弱ってるので、お言葉に甘えて今日は休みをいただいたわけだ。
しかし、彼女、にやりと笑い「でも、金曜は、小鉢を一人でやってもらいますから、
それ用の食材も買ってきてくださいね。
ひとつ50円で売るので、売値より高くなっちゃだめですよ。
魚の定食も小鉢担当が作るので、何にするか考えてきてください。」
宿題をたくさんもらったが、気持ちが前向きになっている今、せっせと小鉢のネタを考えてはメモしている。
ちょっとだけ楽しくなる予感もしている。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする