パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

若き日

2011年10月31日 | おもいで
10月31日(月)晴れ

土曜日は、病院の日。
夫がついてきてくれる。
血液検査→レントゲン→乳腺外科→呼吸器外科
なんだかすんごい病人みたいだ・・・
でも、どちらの科でも「心配ないですよ~」と言われたので良しです。
さぁて!お昼は何にする?
てくてく三田界隈を歩く。
ををっ!
ここが慶応大学なのねっ!初めて見たよ。いつも、検査が終わるととっとと帰路につくからねえ。
さすがにシャレた建物だわね。

しかし・・・慶応は、ワタクシの中で、学習院と同じくらい興味ない。
だって「慶応は金持ちのボンボンが行くところ」
学習院は「貴族皇族が行くところ」でしょ?
というと、夫が心底呆れたように「君ってホント田舎モンの思考だよな」
ほっといてくれ!
小さな商店街に入り込むと・・・ちょうど餅つき大会。
きな粉餅・磯辺巻き・あんこ餅をいただく。美味。
つけ麺屋さんに入る。
隣で高校男子が二人でつけ麺をすすっている。
おばちゃんは耳をすませて、彼らの会話を盗み聞きしながら、つけ麺すする。美味。
腹が満ちた後、三田界隈を歩く。
というのも、ずいぶんとワタクシが若い頃、本社がここらにあった会社の地方営業所に勤めていた。
そして、ちょうどバブルぶくぶくにさしかかった頃だったので
しがない地方営業所の女子社員も『研修』という名目で
東京本社だの関西の工場だの福岡支店だの旅行させてもらっていた。
そんな話の流れで、その本社を探そうということになったのであったが・・・
25年ほど前のことである。
さらには、この強力な方向音痴のワタクシである。
・田町の駅から歩道橋を歩いた。すぐ近くだった。
・20階建てくらいのストンとしたビルだった。
・道路挟んだ向かい側にホテルがあった(そこでワタクシ、サンドイッチを食べたのだが、お高いうえに美味しくなかったから憶えている・・・)
・住所にやたらと3の数字がついていた
これだけのヒントである。
しかし、ワタクシは、九州の田舎から1人で出てきた小娘が迷わず探し出せたくらいだからとたかをくくっていた。
が!!!歩けども歩けども、記憶にひっかかる風景にぶつからない。
飽きっぽいワタクシとしては、もうすっかり気分はゲームオーバーなのだが・・・
夫はせっせと検索しては歩き、歩いてはまた検索し・・・
彼情報によると、会社自体は移転しているとのこと。
なんとか、妻のかすかな記憶から住所を割り出し、ビルを確定。
そう言えば、となりに○○があったわ!ここだわ!ここ!
「結構、駅から遠かったねえ~」と言うと夫が「昔はもっと君がサクサク歩けてたからだよ。」
さ、帰りましょ帰りましょ!
妻のガラスの膝はもうガクガクです。
以前は腰だったのだが、ここんとこ膝の調子が悪い。
まるっきり老人体質ではないか!
コンドロイチンやらグルコサミンという言葉に耳が反応してしまう。
そして・・・すっかり疲れた日の夕食は・・・白菜豚バラ鍋でありました。
ビバ!鍋生活。

あ!我が夫も、この三田界隈の散策をブログに書いとります。
ちょっと素敵な散策に仕上がっております。
夫が、妻の愚痴やら『膝が痛いよぉ~』という言葉など何一つ聞いておらず
自分の世界に入り込んでいたのがわかるようです。
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アジア人

2011年10月26日 | 本・マンガ・テレビ・映画
10月26日(水)晴れ

スロバキアに行ってた張さんが帰国。
お土産を届けにきてくれ、玄関先で立ち話。
まだロビン君とパパはあちらに滞在中とのことで・・・
「もう、おばあちゃんが『日本に帰したくない』って言ってるかもねえ~」と言うと
張さん「う~ん・・・そうでもないです。
アジア人とは、少し違う気がする。」

この、血縁を重視するのってアジア独特なのだろうか。
ぢつは、ワタクシ、あまり血縁を重視しないタイプ。
でも、これって、逆に、『血縁』をすごく意識し過ぎてるゆえの反発心からくるものだ、きっと。
「血って汚いものよ。」と聞く度に嫌な気分になったりする。
叔父が闘病してた時、「結局最期に頼りになるのは弟妹だよな。」と言ったりするのを聞くと、
苦労を共にしてきた妻の立場はどうなるんだ!と少し腹立たしく思ったりした。
今、ハマってる韓流ドラマ『スカーレットレター』も、突っ込みどころが多く、
文句を言いながらも毎日楽しく見ている。
6年もの間、存在すら知らなかった孫だったのに、
いざ、生きてると知ったら、そりゃあエラい勢いで探しまわり、あの手この手を使って「育ての親」から奪い取るくそばばあ。
ただ、血がつながってるというだけで、6歳になった子を孫として受け入れられるものだろうか。
ま、背景は色々複雑なので、ただ単純に『血のなせる技』で済ませられる状況ではないけど・・・

そんなワタクシが、今いちばん期待してるドラマは宮藤官九郎の『11人もいる』
久しぶりに、家族でハマりそうなドラマだ。
めったにドラマを見ない夫が、たまにドラマを見るとハマり、
何かと日常会話に入れ込んでくるのは面倒ではある。
今回は「うちは・・・うちは・・・貧・・・ビンテージ」

血が繋がってる繋がってないなんて、たいしたことでないのだ。
『家族』になったら、もう、そんなことはどうでもいいのだ。
ワタクシは、イチを産んでないが(・・・当たり前です)次女のようなものだし・・・
と、『血』に惑わされがちなアジア人であるワタクシだが
そう思っているわけです。

今日の一枚は、先週夫が臨海公園で撮ってきた自慢の一枚。
「俺のブログに載せるから、使うなよ。」と釘を刺されたが
いいじゃないの、家族なんだからさぁ~
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思春期

2011年10月25日 | 子供ネタ
10月25日(火)晴れ

中間テスト中の我が娘、帰宅が早い。
お昼ご飯を、「どこかに食べに行こうよぉ~」としつこい。
娘「ほら、えっと、あの、パスタのお店、何だっけ。」
母「う~ン・・・可愛い雑貨やさんの近くのお店でしょ?
 マンマミーアだ!
娘「う~ん、何か違う気がする。」
母「マンマミーアだよ、マンマミーア!」(自信たっぷり)
娘、うんうん唸りながら考えていたが
「ポポラマーマだっ!」
母、爆笑しながら「惜しいっ!語感はそっくりっ!」
娘「全然惜しくないし面白くもないっ!」
けっ!ったく思春期の娘って扱いにくいわ。

そんな母の心を汲み取ってくれたかのような、昨日の朝日歌壇。
あ、その前に、今回のマイベスト5。
☆食堂の マスター吾を 「おばあちゃん」と 
 親しく呼ぶが 聞き捨てならぬ
☆風ひやり わたし去年の 今頃も 
 どうやらあなたを 好きだったみたい
☆ブラウスに 秋風うけて 膨らんで
 あとはわたしが 舵をきるだけ
☆宇宙から 猫を識別 するという 
 時代にあれど あなたがあわい

そして、これがワタクシのベスト1。
☆「息子は息子」今日も呪文を 繰り返す
 やってられない 思春期の親
   ↑これサイコー!!!「息子は息子」を「あれはあれ」と読ますの。
息子に『あれ』とルビがふってあるの。
だいぶ前に、思春期の子供の心理を「さんかくしかく」と詠んだ人がいて
うまいなあ~と唸ったのだが、今回は直球でおもしろい。

友人とおしゃべりしてた時に、漫画の話になった。
「息子君に、どこがおもしろかったか聞いてくれた?」と尋ねると
「そんな会話が出来るくらいなら、就職のことどう考えてるのかとか、
これからのことを聞くわよっっ!」
思春期の男の子は、一段とむつかしいようで・・・母の心中お察ししながらも、笑ってしまった。

今日の一枚は・・・
この男の子も、この公園に女の子と来てることは絶対母には言ってないだろうねえ~
女の子のママは、彼らがお昼に何を食べたかまで知ってるけど・・・
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高額会費。ストレス回避。

2011年10月24日 | 夫ネタ
10月24日(月)曇り

昨日、我が夫は、友人主催のお茶会へ。
友人(女性)が還暦を迎え、その記念にと開催されたお茶会。
彼女は、お茶の先生なのである。
ひと月ほど前だったかワタクシ達夫婦宛に招待状が届く。
彼女は、我が夫と職場が同じ(イコールワタクシとも同じであるが)で、
なおかつ郷里も同じというご縁。
その後、彼女は、今は亡きご主人とカフェバーを開く。
夫は、その店の常連さんになる。
独身生活の長かった彼は、『店の柱の1本は君がたてたようなものだね』と言われるほど通い詰めてた。
お店の常連さん達と旅行に行ったりもしてたそうだ。
結婚後ワタクシも、一緒に飲みに行ったりはしたが、夫ほどコアな付き合い方ではない。
年齢層が、若干ずれてることもあるし、少々知的レベルもずれてる気がして
卑屈になる時もある。
呑みながら、ふつーに「汀女がさぁ~」という話になったときは、思わず目が宙を泳いだこともある。
『街の再生を考える会』みたいなものをされてる方もおられる。
写真展を開かれた方もおられる。
そんな方々がお集まりになるお茶会である。
濃茶、薄茶、点心などと書かれた引換券を見つめる妻。
さらには、お一人サマ八千円の会費、二人行ったら一万六千円・・・
妻「あたし、行かないでいいかなあ・・・」
夫「えーーーっ!なんでだよぉ。Uさんの還暦のお祝いだよ。祝ってあげなきゃ!」
確かにそうなんだけど・・・
そりゃ、普通に「還暦のパーティ」だったら、喜んで参加するのだが、
お茶の心得もないワタクシがお茶会???
まだ、はたちくらいの娘っ子だったら「すみませ~~ん、無作法で~」と笑ってごまかせるのだろうが
なんとまあ、ワタクシったら47歳なのだよ。
もう、この歳になったら、開き直って、自分のストレスになることは極力避けることにしても、罰は当たらないのではないでしょうか。
八千円という高額会費を払った上に、粗相をしでかさないかと始終ドキドキし、
まともにお茶も飲めずに恥をかく・・・考えただけで怒りと恥ずかしさで顔が赤鬼のようになる。
やっぱ行かな~い!

後日わかったことだが、同じ会社だったA山家には、招待状が届いていなかった。
関係度でいえば、A山家も夫婦ともUさんの元同僚だし、ワタクシなんかよりずっと親しい仲なのだ。
やはり、このお茶会は、お店関係&お茶の生徒さんが主体と思われる。

そして、そのお茶会が昨日開催。
帰宅した夫によると・・・
ほとんどの女性が着物だったらしい。
口には出さねど、夫も「こんな妻」を同伴しなくて良かったと胸を撫で下ろしたのではなかろうか。
お土産のベルギーチョコをむさぼり食う妻と娘を見ながら・・・

今日の一枚は、さつまいも蒸しパン。
さてと、ほうじ茶でもすすりながら、蒸しパン食べよ~っと。
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プレミアムカルピス

2011年10月23日 | 当選品&モニター&おタメし
10月23日(日)曇り

今日は『乳酸菌の日』らしいですよ。
そんな日にはカルピスです!!!
前回『大人の健康 カルピス』をモラタメさんからいただき、
カルピスへの熱い思いのたけを綴りましたが、
その熱意が通じたのか、今回は『プレミアムカルピス』をいただきました。
でも、まだ、ワタクシとしては、こんなダラダラ長文日記を、ちゃんと読んでいただけてるとは思えない。
次の『ビタミンカルピスZERO』が当たったら、
「すごいわぁ~モラタメさんって、どんなにつたない商品レビューでも
ちゃんと読んでくれてるんだわ。」と感動するつもりです。
どうかよろしくお願いします。
・・・って、そんなにカルピス好きを広言するなら、呑みに行った時にはカルピスサワーにしろよ!ってとこですな。
九州人のサガ丸出しで「スコールサワー」に飛びついたことを、今、ここに深く反省致します。

さて!今回の『プレミアムカルピス』は、評価が大きく二分されると思います。
カルピスを薄めに飲まれる方には「う~ん、ちょっと濃すぎない?」と不評かもしれません。
色からして、いつものカルピスとは少し違う気すらします。
前回カルピスの話を書いた時に、みくし~のほうのブログ仲間のんちゃんが
『ホットカルピス』のこととか、『カルピスの牛乳割り』のことを書いてくれて
懐かしさで、思わずカルピスに溺れそうになりました。
そうです!カルピスは夏だけのものではなかった。
冬の寒い夜に、カルピスをお湯で割って飲むのです。
試験勉強という名目で夜更かししながら深夜ラジオを聞き、ホットカルピスで体を温める。
これも、少しいつもより濃いめに作るのがポイント。
そして、さらには『牛乳割り』
ワタクシ、牛乳嫌いなのですが、コーヒー牛乳が大好き。
その、同じ原理で(?)カルピス牛乳も大好きでした。
前置きが長くなりましたが、この『プレミアムカルピス』は、牛乳割りを上品にした味です。
伝わらんか?
ほとんどの人には伝わらないでしょうが、のんちゃんだけには通じると思う。
是非、のんちゃん!飲んでみてね(・・・名指しされてもねえ~困惑気味ののんちゃん)

あ、仲良し家族の我が家。
二本届いたカルピスを、3人で味わいます。
まあ、ワタクシのDNAを色濃く受けつぐ娘が、カルピス嫌いなわけがなく
「とろけるおいしさだねえ」とうっとり言いました。
夫は「懐かしくて新しい味だね、と書いといて!」と言いました。
表現力の乏しい家族ですが、気に入った味だったことだけは伝わるでしょ。
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お笑いライブ

2011年10月22日 | おでかけ
10月22日(土)曇り

夕べは、ブログ仲間のるいさんと『お笑いライブ』観戦。
急に寒くなり、一体、今、世間の女性達は何を着ているんだ?と思いつつ、準備をする。
もたいまさこワンピース(ダサイ時のもたい嬢のイメージ。決してマリメッコ風ではない)にしようと思ったが、
この丈には、ブーツなのだ。
しかし、もう、ブーツを履いてもいいのか?
思わず検索してみると・・・
いるんだねえ~ワタクシのような小心者が知恵袋的サイトに「もうブーツを履いてもいいか」という質問している。
もう、履いてもいいでしょうという意見が大多数。
しかし、さらに小心者のワタクシは「いや、これは若い女子に許されることかもしれん。
ブーツを防寒とすべきおばちゃんには、まだ早過ぎるかも。」
と思い、ブーツを断念。
よって、もたいまさこワンピースも断念。
結局、そこらのスーパーに行く時と同じ格好になる。
しかし、ここからが問題。
帰りはおそらく遅くなるだろう。
今週一杯は寒いっていうし・・・しかし、この時期に羽織るものをもっていない。
娘のクローゼットを開け、レース地のコートを羽織る。
夏以来、染めていない髪の毛には、白髪が目立つ。
結んでまとめてしまえ~
待ち合わせは新宿伊勢丹。
デパートに行くことなんてめったにないので、張り切って待ち合わせ一時間前には到着し、
伊勢丹を上から順に見て回る。
そして、あまりの高級度にうちひしがれ、さらには、いたる所にある鏡に自分が映る度にぎょっとする。
娘のコートは黄色。
決してクリーム色とかの生易しい色ではなく、レモン色、いや、山吹色と言ったほうがいいか。
「派手~」と笑って済まされる色ではないということを、ここ伊勢丹で知るとは!!!
仕事を終えてくるるいさんが、この黄色のおかげで眠気も吹っ飛ぶことのみを期待する。
快気祝いの品でもみつくろうかと思っていたが、予算が全く噛み合わず。
早々に退散して、小腹も空いたし、地下で試食を試みる。
中華の卵と、カキフライ(←ゲキウマ。買って帰りたいくらいだった)を食べてから待ち合わせ場所をふらふらしてると・・・
後ろから「n・・・さん?」と、恐る恐るるいさんが声をかけてくる。
おそらく、この意地悪ばあさんの髪型に黄色のコートといういでたちに、
一度は「違うよね」と見過ごしたのであろう。
なにはともあれ無事に会えて、ライブ会場へ!
るいさんは、受け付けのところで差し入れをしている。
受付嬢「お名前は?」
るいさん「いえ、いいです。」
かっこいい~~~っ。
このさりげなく、若手を応援してる感じってのが、押し付けがましくないねえ~
ワタクシなんて、お年始にまでちゃんと名前を書くからね。
差し入れにも墨字で『n』って書きそうだ。
会場は、8割若い女の子、1割若い男の子という感じか。
全然知らない芸人さん達だったので、果たしてついていけるか心配だったが、
笑いに年齢制限はないね!若い子に混じって爆笑。
ただ、笑いに関して「勘」が悪いというのは否めず、
となりのるいさんが「ぷっ!ためてたんだ」とつぶやくのを聞いて
「をを~~~っ!そうだったのかっ!チョーおもしろいっ」と、
ワンテンポ遅れて笑ったりはしたが、いやぁ~おもしろかった。

笑った後のお楽しみは「宮崎地鶏のお店」
詳しく書きたいけれど、ぢつは二週間後に、またここには来ることが決定しているし、
新規のお客様も連れて行くので、
あまり詳しく書くと楽しみがなくなっちゃうだろうから、今は我慢しておく。
食べて呑んでしゃべって・・・
るいさんが、ハッとしたように時間を見て・・・
ひーーーっ!!!
慌てて駅に向かい、あわただしく別れて・・・無事丸ノ内線(最終)に飛び乗るも、
大手町での乗り換えで「アウトーーーーーっ!!!」
シンデレラの馬車はカボチャになり、怒ったシンデレラはタクシーに乗るのであった。
もう1人のシンデレラは無事に電車で帰れたかしら?
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生き方、死に方

2011年10月20日 | からだのこと
10月20日(木)曇り

月曜日の夜のこと。
お風呂から上がると、夫がちょうど『プロフェッショナル』を見ていた。
この日の『プロフェッショナル』は、血液内科医谷口修一ドクター
他の病院の医師から見放された白血病患者が、最後の頼みの綱として、
彼を頼ってやってくる。
移植手術の成功率は40%ですと言われた60代男性。
夫が「40%は低いなあ」とつぶやく。
もし、夫がそう宣告されたら、夫は迷わず手術はしないだろう。
以前、そんな話をした時、夫は
「もし、俺ががんになったら、出来うる限りの西洋医学の治療をする。
それでダメだったら、ホスピスに行くと思う。」
ワタクシは、そんな話を聞きながら、彼がホスピスのベッドの上で
静かに宗教書を読んでる姿を想像できた。
では、ワタクシはどうだろうか。
ワタクシは、最後の最後まであがき続けるような気がする。
だから、このテレビに出てた「成功率40%の手術に賭ける人」の気持ちがすごくわかる。
余命を宣告され、心静かに、緩和のみの治療をし、死を待つ。
それが、ワタクシの持つ『ホスピス』のイメージ。
これって、ものすごく精神力が強くないと、耐えられない恐怖に思える。
番組の中で、ワタクシと同世代くらいの女性患者も出てくる。
中学生のお嬢さんがいる。
「まだ死ねない」
彼女の気持ちが痛いほどわかる。
そんな彼女を、ドクターは正面から支えてくれる。
最後の最後まであきらめない治療。
それを望む人もいる。おそらく、ワタクシも。
谷口ドクターのところに来る人は、末期を宣告された人が多い。
だから、来た人の3割くらいしか救えないらしい。
これは、ドクターとして、かなりキツい数字ではないだろうか。
でも、彼は、「根性」で、治療をあきらめない。
なんだか、久し振りに「根性」という言葉を聞いた気がした。
それも、ドクターという、ある意味「エリート」な方の口から。
イメージ的に「根性」って泥臭くて、知性的から遠い位置にある言葉。
だが、ドクターは「医師に必要なものは何か」の問いに、「根性」と言い切る。
生き方、死に方、それは人それぞれだ。
自分が「こう生きたい」と思い、「こんなふうに死にたい」と希望する時、
それに寄り添う人がいるのはとても救われることだと思いながら見た。
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「n」と「えぬ」ちゃん

2011年10月18日 | おもいで
10月18日(火)晴れ

娘の夏は、充実していた。
毎日毎日、ホントに楽しそうだった。
そして、文化祭でその努力が報われた達成感。
さらには、友情とか団結とか恋とか、青春真っ盛りじゃなきゃ出て来ないワードが
きらきらちりばめられた素敵な日々を過ごしていた。
母としては、頑張る娘を誇らしく思いつつ、自分を振り返る。
確かに、楽しい高校生活ではあったが、何かに真剣に取り組むでもなく、
ただ、のんびり楽しくダラダラ過ごしていた(あらら・・・今とまるで同じだわ)
「反省はするが、後悔はしない」のが、ワタクシの生き方。
しかし、さすがに少々後悔の念にかられていた。

夏の同窓会で会えなかった友人に「どうして同窓会に来なかったのよぉ~」と手紙を出したのは先月だったか。
その友人から返事が来た。


『お手紙ありがとう。久し振りのお手紙に懐かしくてとても感動しました。
同窓会に出席してたんだね。ちょうどその一ヶ月前に、○○川でえび釣りをしていて、
川に落ち、ギプスの生活を送っていたのです。
nが来てるとわかってたら、会いにいったのに!ごめんね。
    (中略)
うちの姉と、nの話は、よくしているんだよ。
実は、三番目の子のn(ワタクシと同名・ひらがな)は、姉が、名前を考えてくれて、
名前を決めてくださる方にみてもらって決まったんだけど、
高校の時に、nを見てて、あんな子になったらという思いで、候補にあげたらしいのです。
だから『えぬ(娘ちゃん)』の話をすると、姉が「nさんの名だよ。」といつも言うのよ。
だから私も『えぬ』の名を呼ぶたび、nを思い出します。
今、○○高校の文理科で、2年生です。
親に似ず聡明な子だと姉は言います(笑)
    (中略)
いろいろ大変だけど、元気に頑張ってます。いつか逢いましょうね、必ず!!

P.S nに返事を書くと言ったら『えぬ』が、一番お気に入りのレターセットをくれました。
2枚しか便せんがなくて、いっきに書きました。
めがねがないと書けなくなりましたよ。』


すごく嬉しかった。
泣きそうになった。
自分の人生を否定するわけではないが、少しばかり後悔の割合が増えてたときだっただけに、
おねえさんの「あんな子になったら」という言葉が沁みた。
ワタクシは、ワタクシなりに、頑張ってたのかもね。それをお姉さんが見ててくれたのかもねと思えた。
そして、あまり好きではなかった自分の名前を好きになれた気がした。
あかちゃんの時に会った『えぬちゃん』も、もう高校生とのこと。
次に『えぬちゃん』に会った時、『えぬちゃん』ががっかりしないようなnになるべく、
今からでも努力せねば!と思うのであった。
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焼き鳥屋さん

2011年10月17日 | おでかけ
10月17日(月)晴れ

先日、吉祥寺の老舗焼き鳥屋さんに行った。
その時は、夫とpさんの初顔合わせということで緊張してたので
「焼き鳥」そのものに関しては多くを語らなかった。
しかし、ぢつは、少々不完全燃焼だったのだ。
ワタクシ、味には結構うるさくない(・・・変な文章)
特に、好きなものには、寛容。
外で食べるラーメン、カレーなど、たいてい合格点を出すし、
飲む場所だったら、なおさら文句は言わない。
お店の人の態度が悪かったり、雰囲気が悪過ぎたりすると悪態をつくが、
たいていは、がーーーっと飲んで、ばーーーっと食べて、わははとしゃべって「あ~楽しかったねえ~」とご機嫌で帰宅。
ま、そう言う意味では、吉祥寺でも楽しく飲んでしゃべったので良しとしてるのだが、
ただ、『焼き鳥やさん』に関してのみいえば、ワタクシの好みとは少々違ったと言える。
老舗ゆえに、焼き鳥にこだわってるというのはわかる。
しかし、ワタクシは邪道と言われようが、もっといろんな種類の串を食べたいのだ。
ワタクシの、数少ない焼き鳥屋さん経験から言わせていただけば、
焼き鳥にキャベツ(サービス品)は必需ではないのか?
焼き鳥屋といえど、「しいたけ」や「銀杏」や「豚バラ」は必需ではないのか?
そういう思いがあり、下北沢で夫と演劇を見た帰り、何か食べて帰ろうと言う時、間髪入れず「焼き鳥にしましょう」
ワタクシは、「焼き鳥なんて何処でも同じだろ」(こだわりのある焼き鳥屋さん、ごめんなさい)と思ってるので、
適当に歩いて見つけたお店で可!なのだが、
ここで夫が、チェーン店はいやだの何だのと、ごちゃごちゃうるさい。
下北沢の商店街をぐるぐる歩く。
ま、楽しいからいいんだけどさ。
高級焼き鳥屋さんもあり、一串250円くらいもする。
これはワタクシの『焼き鳥道』に反するので却下。
下北沢を3周くらいして、結局チェーン店らしき安焼き鳥屋さんへ入る。
イマドキはチェーン店じゃなきゃ生き残っていけないのよ、きっと。
お値段も、庶民価格で、よろしい。
しかし・・・ここでもキャベツが出て来ない。
キャベツに酸っぱいたれがかかったものがでてくるのは、九州だけなのか?
いや、帰りに寄ったカルディに「焼き鳥屋さんのきゃべつのたれ」なるものが売ってたので、
地域性のものではないよねえ。
有料でなら、キャベツだのキュウリだのあるようで、キャベツをお願いすると・・・

この状態で出てきた・・・ちょっとびっくり。
おまけにタレがピリ辛エスニック風。
う~む・・・何か違うが、お酒も旨いし焼き鳥も美味しいので良しとする。
やはり、寛容なワタクシ。

そして、調子こいて、がんがん食べて、飲んで・・・
お会計時に・・・予想を上回る金額を聞くことになるのであった。

と、帰宅して娘に話すと「いいなあ~焼き鳥。あたしも食べたかったなあ~」
よしっ!わかりました。
今度は、地元の焼き鳥屋さんに行きましょう。
ぢつは、駅からの帰りに、焼き鳥屋さんを発見したのよ。ね、あなた!
いつ行く?
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演劇

2011年10月15日 | おでかけ
10月15日(土)雨

友人A山夫人の夫の出る演劇を、夫と見に行く。
下北沢の劇場。
3時からと7時からだが、3時からのほうにしよう。
娘は、塾なので置いていく。
ま、我が家のスパルタ度はこの程度・・・
娘と王クンの夕食は簡単『牛丼』にする。
まだまだ先は長いから、少しずつ豪華ディナーへと近づいていくのだ。
待っていておくれ、王クン。
とはいえ、牛丼だけでは口さみしかろう。
大根サラダをつけましょう。
勇気を出して『ホタテ缶』購入。
ホタテ缶はずるいよね、不味いはずがないもの、これで味付けすると。
夕方、塾から帰ってくる娘に手紙を書く。
『ご飯が6時半に炊きあがります。それに合わせて牛丼を温め直し、
温泉卵をのせてください。
冷蔵庫にサラダもあるので、それも一緒に王クンに届けてね。』と置き手紙をして出掛ける。

演劇は・・・
演劇好きの夫に言わせると面白かったらしい。
でも、あたしゃダメだなあ。
いや、以前、初めて見に行った時よりは本格的だったので良かったが・・・
(前回の劇団は、銃が段ボールで手作りだった。今回は本物だったので良し。)
先月の娘の文化祭の演劇では「えらいわねえ~ここまで良く出来たわねえ~」という優しい目線。
しかし、こういう、社会人演劇って、どうなんだ?
本格的なっつーか、プロの演劇をみたことないので、エラソーなこと言えないのだが、
おそらくプロの演劇は、まあまあそこそこおもしろいと思うような気がする。
ワタクシは、アマチュアに厳しいのかなあ。
偏見があるのかなあ。
どうにも、見てて、こっぱずかしくてしょうがない。

見終わって、下北沢を少しうろうろした後、焼き鳥屋さんへ。
この、焼き鳥についてはまた明日書くとして・・・
自宅へ帰ると娘から衝撃の一言が。
「王クンが、『ご飯はあるから大丈夫!』だって!
もう、届けないでいいみたいだよ。」
やんわりはっきりフラレタようだ。
明日から、男子向けガツンと肉食系ディナーの予定だったのにぃ~
とはいえ、毎日持って来られるのがメンドクサかったのかもねえ。
ぢつはワタクシもそういうタイプだから、何となく気持ちはわかる。
好きなものを好きな時に食べるから、ほっといてくれ!って気分だったのかもなあ~
よって、しばらくはおとなしくして、ほとぼりが冷めた頃
「ちゃんと食べてる?」と、かつ丼でも持って様子を見に行くことにしよう。
・・・まだ、完全にあきらめてはいない、おせっかいおばちゃん・・・
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