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乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊~盛夏編

2019年08月03日 | マルハナバチ調べ隊

※井上さんがレポートを書いてくださいました。

今日のマルハナバチ調べは7名の参加でした。残念ながら子どもたちは来ませんでした。
 午前中、ラインセンサス調査をしました。下は晴れていたのに、乙女高原は雲の中。曇っていて、気温も24℃と涼しかったです。そのせいかアブはたくさんいるのですが、マルハナバチがいないなと思っていたら、少しずつ出て来てくれました。いつものコースを1時間くらいかけて歩いて、結果は「トラ2 オオ6 ミヤマ37 合計45頭」でした。
 トラの姿がほとんどなく、ミヤマばかりでした。どうしたことでしょう。天候不順のせいでしょうか。花もいまひとつ多くありませんでした。ミヤマはノアザミ、ノハラアザミ、クガイソウに来ていました。オオはキンバイソウ、トラはノハラアザミとオオバギボウシに来ていました。
 11時過ぎにロッジ前に戻ってきたら、雨がぽつぽつし始めたので、ロッジの中で昼食にして、12時15分から待ちぶせ調査をしようと話していたのですが、雨がけっこう強くなり、止む気配がないので、午後の調査は中止としました。ここで、3名の方は帰りました。
 1時半過ぎになってようやく雨がやんだので、残っていた4名は草原で花の観察をしました。そのうち晴れ間も見えだし、マルハナバチも飛び始めましたが、待ちぶせ調査はしませんでした。
 昼食時に渡辺さんと角田さんご夫妻が来て、レンゲショウマを見に来たが、花は1つしか咲いておらず、つごみも少しはあるが、シカの食害で減っているという話をしていました。雨の中を芳賀さんたちが確認に行ったら、つぼみはたくさんあるということでした。これから咲くと思います。


マルハナバチ調べ隊~初夏編

2019年06月30日 | マルハナバチ調べ隊

※井上さんがレポートを書いてくださいました。

  本年度、第1回目のマルハナバチ調べが6月30日に行われました。当日の天気予報は雨ときどき曇り。雨が降ればマルハナバチは飛ばないので、誰も来ないかもしれないけれど、何か見られるだろうと思い、出かけました。

 草原に着くと、植原さんが草原の中を歩いて下見をしていました。雨はやんでいました。しばらくすると、子どもも含めてなんと11人が集合。草もぬれていて、マルハナバチも飛んでいないし、いつ雨が降り出すかわからないので、いつもの調査はやめて、カッパを着たり、傘をもって、とりあえず草原を歩いてみることになりました。

  植原さんを先頭に3人の子どもたち、そしておとなが続いて、観察しながら歩きました。草原にはアヤメがたくさん咲いていて、きれいです。キンポウゲやオオヤマフスマも遊歩道沿いに咲いていました。レンゲツツジはほぼ終盤でしたが、きれいに咲いているものもあります。そして思いがけず、いろいろな虫が見られました。子どもたちがいろいろ発見して、にぎやかに歩いています。

 そして、マルハナバチも見ることができたようです。コマルハナバチ、トラマルハナバチ、ミヤママルハナバチの3種類です。私は後ろからくっついて行ったので、残念ながらコマルハナバチを見ることはできませんでしたが、駐車場近くのアヤメがたくさん咲いている所でマルハナバチが飛んでいて、トラとミヤマの2頭を見ることができました。この観察会では、合わせて9頭見ることができたようです。マルハナバチを見ることはできないだろうと思っていたので、少しでも出て来てくれてよかったです。

 また、クジャクチョウもいました。葉の上に止まってじっとしています。まだ新鮮な美しい姿です。温度が低いので動けなかったのかもしれませんが、私たちはじっくり観察したり、写真を撮ったりできました。

 草原を一周して、ロッジ前に戻ってきたら、雨が強く降り出しました。観察中はなんとか天気がもってくれてよかったです。ロッジに入って昼食にしました。今年初の桃やスモモをいただきました。おいしかったです。

 私は近くに座った人たちと、今日見た虫を、図鑑を見ながら確認しました。上記の虫以外に、ヒメシロコブゾウムシ、ウバタマコメツキ、ヤマキマダラヒカゲ、ジョウカイボン、エゾアオカメムシ、ブチヒカゲカメムシ、ヤマトシリアゲ、クビナガムシ、ヒメツチハンミョウが確認できました。この他にも名前のわからない虫がたくさんいました。この時期はほんとうに虫が多いと思います。今年は通称ゾンビバッタと呼んでいる草に止まった状態で死んでいるバッタも何匹か見つけました。何かの菌の影響という話も聞きますが、不思議です。

 キビタキ、ウグイス、カッコウ、ホトトギスなどの鳴き声もします。鳥たちも虫がたくさんいるこの時期に子育てをしています。改めて乙女高原は多様な生き物を育んでいるのだと感じました。

 昼食後、この日の観察会は終了解散となりました。ここで帰る人たちもいましたが、数名は午後も観察をしました。雨はやんで、森のコース入口のニシキウツギにマルハナバチが来ていました。この木の花は受粉が終わると白い色からピンク色になるそうです。マルハナバチに活躍してもらっている花のようです。登っていくうちに晴れ間も見えてきました。森のコースには ギンリョウソウがたくさん咲いています。草原のコースとの出会い近くには群生している所もあり、思わず「すごい。」と声がでるほどでした。またエゾノタチツボスミレの花にハエの仲間が止まって花粉をなめているのを見かけました。スミレの受粉に一役かっているのでしょうか。展望台近くには立派なササバギンランも咲いていました。ツツジのコースに出会う手前の森の中には、イチヤクソウがたくさん花芽を付けています。咲くのが楽しみです。

 歩いているうちに雨がまた降って来たので、早めにきりあげて帰途につきました。いつものマルハナバチ調べはできませんでしたが、たくさんのアヤメやいろいろな虫を見ることができて、楽しい観察会でした。


2018夏のマルハナバチ調べ隊

2018年08月04日 | マルハナバチ調べ隊

 運営をお願いした芳賀さんがレポートを書いてくださいました。

 

 植原先生のいない調査は初めてで、ドキドキしました。13人の参加者でした。

 井上さんがマルハナバチの種類の説明とこれまでの調査結果のレクチャーの後、咲ちゃんが「マルハナバチの一年」の紙芝居、いぶきちゃん・よしのぶくんがマルハナバチはどんな花の訪ね方をするかやってくれました。

 ラインセンサスの結果は53頭。

 決められたコースを1時間かけて廻りました。たくさんの花にマルハナバチがいっぱい見られました。特に、ヤマハギ、ノハラアザミ、クガイソウ、ヒメトラノオ、タチフウロにオーちゃんが多く、トラ・ミヤマ・コマルも少しいました。

 ノハラアザミの葉に黒い大きな女王バチらしきハチがモゾモゾして飛び立たず、ゆっくりみんなで観察できました。

 午後は待ち伏せ調査です。空が少し曇ってきたので、早めに始めました。皆さんそれぞれ花を決めて、調査開始です。15分を2回。子どもたちの声がにぎやかだったので、行ってみました。同じところで調査していました。楽しそうに、同じ花で調査?

 暑い日でしたが、花もいっぱい咲いて、マルハナバチもたくさん見られて、とても楽しい一日でした。


第16期 マルハナバチ調べ隊~初夏編

2018年06月24日 | マルハナバチ調べ隊

 曇ったり、雨がちらついたり、晴れたりという目まぐるしい天気でした。

 参加者は9人。うち、子どもたち4人。少ない参加者ながら、子どもたちのおかげで、とてもにぎやかな会になりました。

 いつものように、マルハナバチの紙芝居から始めました。特に、今回はちょうど木いちごの中で一番おいしいモミジイチゴの実が熟している時期。モミジイチゴがおいしくなるのも、マルハナバチのおかげです。そんな話から始めました。

 午前中はいつものラインセンサス調査。ちょうど1時間かけて、「いつもの」コースを歩いて、出会ったマルハナバチを全部記録します。

 今回出会ったマルハナバチは全部トラ(マルハナバチ)でした。計13頭でした。アヤメに来ていたのは7頭、ニシキウツギに4頭、飛んでいたのが1頭、葉の上に1頭でした。

 午後からは、いつもの待ち伏せ調査。一人一人が決めた花の前で15分間ひたすら待ち、訪れたマルハナバチを記録します。これを2セット。こうやって、花とマルハナバチの相性を探ります。

 結果、ニシキウツギを待ち伏せたのは1人計15分。トラが9頭。1時間当たりに換算すると36頭。

 アヤメにはのべ12人、計180分でコ3頭、トラ40頭。1時間換算でコ1頭、トラ13頭。

 キンポウゲには1人、15分で、0頭。

 これらの結果を発表して、調べ隊を終了しました。

 

 終了後、カヤネズミの調査をし→2、その後、アヤメの花のカウントをしました。「充実した」1日でした。

 

 以下、いただいた感想です。

・こんなふうに待ち伏せして、花とそこに集まる生きものをみたことがなく、花はただきれいという感覚でしかなかった。双眼鏡を見たり、じっくり一人で見つめて、初めて、いとおしいという気持ちを味わいました。ありがとうございました。

 

・アヤメがたくさん咲いていて、よかったです。その割にマルハナバチが少ないような気がしました。天気がいま一つだったためでしょうか。でも、みんなで何10匹も見られたとのことなので、よかったです。

 

・キンポウゲを観察しました。マルハナバチはまったく来ませんでした。上むきの花でなく、もぐり込むような花がマルハナバチは好きだとわかりました。

 

・まちぶせちょうさで いっぱい 見つけられた。こまるを みれて よかったです。


今年3回目のマルハナバチ調べ隊

2017年09月09日 | マルハナバチ調べ隊

9月9日、今年3回目のマルハナバチ調べ隊を行いました。
参加者は11人。この日はちょうど東山梨地区の中学校の学園祭の日だったこともあり、お子さんの参加が少なかったのが残念でした。

初参加の方もいらっしゃいましたので、いつものように紙芝居から始めました。
そして、スタッフの車を利用して、マルハナバチのパネル展示。



午前中のマルハナバチ・ラインセンサス調査では1時間で31頭のマルハナバチが確認できました。
マルハナバチたちに一番人気があったのはノハラアザミの13頭。でも、13頭の内訳は、ぜんぶミヤママルハナバチ。
2番人気はタムラソウの11頭ですが,トラが4、オオが2、ミヤマが5と、いろいろなマルハナバチに好かれているようでした。

見られたマルハナバチで一番多かったのはミヤマの計25頭。トラは4、オオは2でした。



お昼をはさんで、午後からはマルハナバチの待ち伏せ調査。
15分を1ターンとして、参加者一人ひとりが決めた花の前で待ち伏せし、訪れたマルハナバチの種類と行動を記録します。それを2ターン行います。

その結果、1番人気はタムラソウで、1時間18頭のマルハナバチが訪れていました。2番人気はシオガマギク・マツムシソウが同点で16頭、4番人気はマルバダケブキ、ノハラアザミ、モリアザミ、ヤマハギが同点で12頭でした。

今年も無事、3回のマルハナバチ調べ隊が終了しました。