乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

黄色いスミレ・ハイキング

2020年06月06日 | 観察会

※山本さんがレポートを書いてくださいました。

 

 非常事態宣言はいったん解除されていますが、新型コロナウイルス問題が終息した訳ではありません。各自が自覚しながら徐々に日常に戻していく工夫と努力をしていく必要があると思います。

 そのようなステージにあるという認識のもとに、6月第1週に計画されていた観察交流会を兼ねた黄色いスミレを見に行くハイキングが、一度は中止になっていましたが、観察を継続することや自然の中を歩くことも大切なことだと思い、有志による実施に参加してきましたので、報告します。

 

 いつも通り牧丘の道の駅に8時半集合でした。駐車場はいつもよりずっと少ない数しか駐車できないようになっていました。参加したのは13人で、初めてのメンバーがいるということで順番に自己紹介をしあってからの出発です。ご家族などは別にして、いつもだと相乗りで行くのをやめて、林道ゲート口までそれぞれの車で行くことにしました。

 途中の林道では栃の木の花が満開でした。柳平のレンゲツツジが咲いてきているのを横に見て、琴川にかかっている橋のあたりまで行くとアイズシモツケの白い花が満開でした。

 

 一塊の集団にならないように注意しながら林道を歩き始めると、はじめにミヤマハンショウヅルが目につくはずが素通りしてしまい、白花のクリンソウの撮影をしていると何人かが追い付いてきました。さらにその後もまた後続のメンバーとずっと離れてしまいました。次の目当ての場所でミヤマハンショウヅルをまた見過ごしてしまったからです。

 でも、同じ道を往復するので、帰りに見つけられることを期待してそのまま進むと、ツバメオモトが咲いていました。その後イチヨウランやオサバグサをたくさん見ることができました。ミヤマスミレも例年通り咲いていてくれましたが、サクラスミレは見つけられませんでした。

 ここまでの林道沿いのカラマツ林が、間伐作業が行われているのか、曇り空なのにいつもより明るく感じました。金峰山の五丈岩と稜線上の朝日岳がよく見えました。

 岩壁を越すといよいよ黄色いスミレの自生地に入ります。今年は4月以降たまに暑い日もありましたが概ね寒い日が続き、2,3月の開花は例年以上に早かったものの、桜の季節以降は山の花の開花が遅れているように思います。キバナノコマノツメも遅れているのかちょうど旬といった咲き具合でした。

 

 群生地についたのがちょうどお昼で、ランチタイムとなりました。食事をとってから少し先まで散策してから下山、といってもほとんど標高差はありませんが、帰路でミヤマハンショウヅルを見ることができました。

 

 車を止めておいたところまで戻ると、先に戻っていたメンバーから、「ここにもあったよ」と言われた先を見てみると、なんとミヤマハンショウヅルが咲いていました。

 午後からは雷注意の天気予報でしたが、天気がくずれることもなく、無事終了となり、現地解散となりました。

コメント
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