乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

乙女高原案内人・夏のボランティアガイド その1

2019年07月27日 | 乙女高原案内人

※7月27日(土) 乙女高原案内人・レポート:山本さん

 塩平からの林道は閉鎖されているとのネット情報があったので、杣口林道を上っていくと、途中から雨が降り始め、ロッジに着いた9時45分頃には激しく降るようになりました。そのまま林道を上がってランの花が咲いているのを確認してから、駐車場入口近くの花の写真を撮って振り向くと、井上さんと岡崎さんが立っていました。
 井上さんは明日を予定していましたが、二人とも計画していた行事が中止になり、今日くることにしたそうです。私より先に着いていたようですが雨の様子を見て散策を始め
私の車を見つけたとのことでした。二人はそのまま林道の先の散策を続け、私はロッジ入口で一応案内人の準備を始しました。
 二人が戻ってくる頃は雨もいったん止んでいたので、入口扉の花の開花情報をアップデートすることにしました。草原コースを歩き、花の開花状況を井上さんに記録してもらいました。キンバイソウが一番目につきました。今が一番いい時期です。てっぺん近くに上がったとき、タクシーが数台やってきてロッジ駐車場に入りましたので、私はロッジに戻ることにして二人には開花状況調査を続けてもらいました。
 毎日新聞社主催の旅行イベントで、こんな日に14名もいました。男性は数人で大半が女性でした。昨年もこの時期企画したが逆走台風の影響で中止になったと言ってました。雨もちょうど止んでいる時なので、ヨモギ頭まで行ってみるといいと思いました。林道を歩いて行こうとするので、声をかけると、途中から林に入るというので、森のコースを歩くようにアドバイスしました。井上さんと岡崎さんがヨモギ頭近くですれ違ったようでした。12時少し前に戻ってきてから昼食をとらずそのままタクシーに乗って帰っていきました。帰りがけにピンクのタチフウロを見れてよかったとの声がありました。タクシーの運転手に桃を調達したいとお願いしてました。塩山駅からのタクシーで、こんな日は他のお客はいないからと戻ってくるまで待っていてくれたようです。
 私が乙女高原に着く前から草原駐車場に大きなキャンピングカーが止まっていました。八王子からの5人のグループでトイレを使いに来られたので、声をかけると駐車場で一泊する予定だと言ってました。トイレを済ませると、少し草原を散策して車まで戻ると言って歩いていきました。
 井上さんと岡崎さんが戻ってこられたのは1時少し前でした。雨もまた激しく降るようになっていました。ボードの開花情報をアップデートしてロッジ入り口の土間でお弁当を食べました。休憩しているうちに雨も上がり、3人でもう一度散策しました。草原コースから森のコースそして草原駐車場から車道を歩き、ヒメジョオンの除去作業もしました。車道わきのフェンス際は残ってしまっていますが。帰ったのは3時を回ってからです

追伸:バイオトイレが男女とも外の黄色い点滅はついてませんが、室内灯がつかず、大をしたときに回す攪拌スイッチも機能してませんでした。非常灯だと思いますが赤い小さな電球も転倒してか、点滅していてもまもなく消えそうでした。どこかにブレーカーがあってそれが落ちているのかなと思いました。連絡先の電話番号の表示もみあたらず「管理者 山梨市」との掲示はありましたが、休みの日なのでそのまま帰りました。(植原注:林道途中で倒木が電線に引っ掛かり、送電がストップしていたようです)

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2019年度 第3回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2019年07月18日 | 世話人会

日 時:2019年7月18日(木) 午後7:30~9:00

※前回連絡会議/世話人会の議事録の承認。

 

乙女高原連絡会議

■「インフラメンテナンス大賞」への応募  (提案・連絡会議)

・特に意義はなく、県に応募事務をお願いすることになった。

■草刈り第20回記念・次回フォーラムについて   (検討・連絡会議)

・草刈りボランティアを「街の駅」の展示で伝える。

・参加者全員に記念品「ステッカー」をプレゼントする。グラフィックデザイナーの杉田さんに相談する。

・草刈りボランティア当日、感謝状を渡す(栄和交通、田丸、あとは?)

・皆勤賞の人が判るといのだが

 

乙女高原ファンクラブ世話人会

 ■マルハナバチ調べ隊(検討・世話人会)

・6月30日(日)  参加者12名 ラインセンサス9頭

・降雨が予想されたので、午前中のセンサス調査のみとした。

・次回は8月3日(土) 運営は井上さん、芳賀さん、鈴木辰さん

 ■谷地坊主観察会(検討・世話人会)

・7月06日(土)  参加者10名 降雨が予想されたので、午前中のみのプログラムとした。

・谷地坊主の観察→成り立ちの説明→谷地坊主を形成するスゲの観察→谷地坊主の身体測定

・CATVの取材があった。

 ■夏の案内人活動(検討・世話人会)・・・7月27日現在

・7月27日(土)山本さん

・7月28日(日)山本さん、井上さん、植原(午後)

・8月 3日(土=マルハナバチ調べ隊と同日)

   マルハナバチ調べ隊には井上さん、芳賀さん、鈴木辰さん

・8月 4日(日)鈴木辰さん(午前中)、山本さん

・8月10日(土)鈴木辰さん

・8月11日(日)三枝さん

・8月12日(月・祝)山本さん

 ■山梨ロータリークラブ乙女高原学習会(報告・世話人会)

・7月28日(日) 植原に講師依頼。谷地坊主を中心に案内。

 

そ の 他

・山の日のパンフレットにファンクラブのイベントが載せられないか?(県で持ち帰って検討)

・市社会福祉協議会の事務所で行っている会報等の印刷作業等をどなたかにお手伝いいただきたい。

・遊歩道の草刈りが必要か。

 

    第4回連絡会/世話人会2019年 9月19日(木)19:30~  牧丘総合会館

 

・予定・第5回連絡会/世話人会2019年10月24日(木)19:30~  牧丘総合会館

 

・予定・第6回連絡会/世話人会2019年11月14日(木)19:30~  牧丘総合会館

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谷地坊主の観察会

2019年07月06日 | 観察会

※鈴木さんがレポートを書いてくださいました。

  7月6日に行われた谷地坊主観察会は、10人(内、子供4人)の参加者にCATV記者2名が加わり行われました。昼から雨の予報だったため、当初の予定を早め午前中で切り上げることにしました。

  まずはツツジのコースを観察しながら駐車場下の湿地へ向かいます。今の季節高原はアヤメが主役です。キンポウゲやニガナの黄色い花も目立ちますが、まだ花の盛りには少し早いようです。ヤマオダマキやヨツバヒヨドリが少しずつ咲き始めています。

 アヤメの花には数匹のトラマルハナバチが訪れていました。よく見ると足には青っぽい色の花粉団子がついています。アヤメの花を転々としていたのでしょう。また、なんとコマルハナバチのオスに出逢うことができました。レアものです! 花粉を集める働きバチはすべてメスですが、その年の仕事が終わるころにオスバチが現れ始めます。翌年の女王バチの結婚相手です。次の世代向けた準備が始まるのですね。

 その他にも子供たちは葉っぱの上に、カメムシ・ハムシ・ゾウムシ・チョッキリの仲間や、ベニボタル・ジョウカイボン・テントウムシなど小さな虫たちを次々に発見していました。

  湿地に着くと,まずは,谷地坊主の全体像を眺めました。谷地坊主はどんなところにできるのだろう? どのように大きくなっていくのだろう? こんな疑問に紙芝居を使ったわかりやすい説明で応えます。乙女高原の谷地坊主を作っているのは、カヤツリグサ科のスゲの仲間で、タニガワスゲと言います。このスゲが春から秋にしっかりと成長して、冬の寒さで霜柱のように地面と共に株ごと持ち上げられます。そして春に雪解けで周りの土が侵食され株全体が少し高くなります。これを毎年繰り返すことで、立派な坊主頭ができあがるそうです。

 次に、橋のかかった湿地で谷地坊主を間近に観察してみます。地上部だけでなく、以前に採取した根(もちろん許可を得ています)の部分も見させてもらいました。密度が高く石のように固くなっていました。このスゲの根はとても強く、寒さで持ち上げられても切れません。乙女高原ではタニガワスゲ以外のスゲも生息しています。この辺りでも、カワラスゲ・オオカワズスゲ・オタルスゲ・ゴウソなどがありました。でも、いずれも谷地坊主は形成しません。谷地坊主はスゲの種類・水の流れ・気温や気候条件など様々な要素が絶妙のバランスを保って形成されていることがわかります。

 その後、さらに奥の湿地に移動していよいよ谷地坊主の身体検査です。大人と子供がペアになり、決められた5つの株の高さや幅をそれぞれ測ります。子供たちとの共同作業は賑やかで楽しいひと時でした。去年とあまり変わらない株もありましたが、全体的には少しずつ大きくなっているようです。地道なデータ収集は自然を保護する上で大切な材料です。

  昨年乙女高原の谷地坊主は山梨市の天然記念物に指定されました。私たちはすなおに喜ぶと同時に、その価値を次の世代に伝えていく責任も負ったのではないでしょうか。子供たちと楽しく調査を続けながら、いつまでもこのままの姿を残していきたいものです。

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