乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

乙女高原を歩こう~谷地坊主の観察

2015年08月23日 | 観察会
8月23日、午前中は乙女高原の「晩夏」を楽しみながら歩く会、午後は谷地坊主の観察会・・・というたいへん贅沢な1日を過ごしました。


乙女高原は晩夏というより秋の訪れを感じる季節でした。ススキの穂がきれいに色づいていました。



びっくりしたのはススキの花粉。花粉症の季節に、スギから黄色い煙のような花粉が飛び散る画像をテレビで見ることがありますが、そんな感じ。歩きながら、袖がススキにふれると,すごい煙です。服に黄色い粉がたくさん付いてしまいました。心なしか鼻がムズムズするような・・・・。



午後からは湿地へ。
途中、シカ柵に寄りました。シカ柵の中は、お花畑です。黄色や赤や青紫や、いろいろな花が、それこそたくさん咲いていました。来年の今頃は、乙女高原全体がシカ柵の中ですよ。



まず湿地を見下ろせるところから谷地坊主を見ていただきましたが・・・・なんかボサボサすぎて、一つ一つの坊主の姿がわかりませんでした。もっと早い時期に、上から見下ろすといいかなと思いました。
次に湿地に掛かる橋のところで,間近に谷地坊主を観察。谷地坊主の成り立ちについて解説しました。


さらに、今日の谷地坊主観察場所に移動。
地主さん(山梨県・・・県有林課)に断ってあるとはいえ,今日は谷地坊主を「解体」してみる予定なので,人通りがある場所ではできません。安全で、しかも、ほとんど人が歩かないところに移動しました。


20人以上の参加者がありましたので,2つの班に分かれ、観察開始。まず谷地坊主の大きさを計ったり、目視で気づいたことを記録したり、見つけた生き物を記録したりしました。



次に地面すれすれのところで横に切り、谷地坊主を地面から分離しました。
重さを計りました。



さらに縦に(輪切りに)してみました。



すると、アリが巣を作っていました。



輪切りにした断面は、こんな感じです。



その後、土を完全に洗い落として、また、重さを計りました。土の含有率がこれでわかりました。
観察が終わったあと、谷地坊主はもとの地面を少し掘って、埋め戻しました。


谷地坊主を観察した湿地を後にし、乙女高原に戻りました。参加者の足元に谷地坊主があるのがわかりますか?



谷地坊主を解体する際に、見つけた生き物として、こんなのがいました。












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マルハナバチ調べ隊 8月2日 報告

2015年08月02日 | マルハナバチ調べ隊
参加者は11人。午前中はラインセンサス調査。結果は以下の通り。

Aさん
・ミー 計26頭 (→ノハラアザミ14,ノアザミ1,クガイソウ6,クルマバナ4,ヤマハギ1)
・トラ 計04頭 (→ノハラアザミ3,ノアザミ1)
・オオ 計09頭 (→マルバダケブキ2,クガイソウ7)

Bさん
・ミー 計38頭 (→ノハラアザミ18,ノアザミ2,クガイソウ12,クルマバナ1,ヤマハギ1,タチフウロ4)
・トラ 計04頭 (→ノハラアザミ3,ウツボグサ1)
・オオ 計09頭 (→マルバダケブキ2,クガイソウ7)

マルハナバチ・ラインセンサスといっても,人によって見ているマルハナバチは少しずつ違っているので,数も違ってくるのは当然です。マルハナバチ総数はAさんが39頭,Bさんが51頭。多い方の51頭としても,この時期にしては,はやり少ないです。ですが,昨年の11頭と比べると,少し回復している感じがしました。ちなみに今までの8月のマルハナバチ・ラインセンサス調査の結果は以下の通りです。

(年) (天気) (マルハナバチ総数)
・2004  曇    47
・2005  ?    64
・2006  曇   295 (最高)
・2007  曇    49
・2008  曇    68
・2009  曇    63
・2010  曇    47
・2011  曇    35
・2012  晴    65
・2013  曇    69
・2014 曇 11 (最低)
・2015 晴 51

午後から、いよいよマルハナバチ紙芝居をさくやくん・はなちゃんの二人の小学生がやってくれたそうです。いやー、聞きたかったなあ。もっとも、事前に三枝さんがシナリオを書いてくださり、それを読めばいいようになっていました。さすが、準備万端だと思いました。

紙芝居の後は、いよいよ待ち伏せ調査。自分で決めた花の前で15分間マルハナバチを待ち伏せし、記録します。結果は以下の通りでした。

・マルハナダケブキ 調査者4人 合計55分 合計26頭(トラ1,オオ20,ミー4,ホン?1) 1時間当たり28頭
・クガイソウ 調査者6人 合計90分 合計23頭(トラ1,オオ8,ミー14) 1時間当たり15頭
・ヤマハギ 調査者1人 合計15分 合計10頭(トラ1,オオ1,ミー8) 1時間当たり40頭
・ノハラアザミ 調査者1人 合計15分 合計04頭(ミー4) 1時間当たり16頭
・イケマ 調査者1人 合計10分 合計02頭(トラ1,オオ1) 1時間当たり12頭

最後に一言感想を書いていただき、調べ隊を終わりにしたそうです。

・マルハナバチのかんさつができて よかったです。わかりました(子ども)
・おーちゃん,みーちゃんが見れてよかった。最後のまくらなげが楽しかったでーす。また来たい(子ども)
・ホンシュウハイイロマルハナバチが見れてうれしかった。かみしばいをして、ちょっとはずかしかった。うるさかった。ちょっとわかりやすかった(子ども)
・ほんちゃんを見られてうれしかった。紙芝居はたいくつの4文字で終わった。大人以外、みんなまともに聞いてなくて、イライラした(子ども)
・おおちゃん、みいちゃんをみて、うれしかったです(子ども)
・昨年よりマルハナバチを見ることができました。楽しかったです。今年、シカ柵ができると会報から知りました。乙女高原の花畑が復活することを祈ります(大人)
・マルハナバチの紙芝居を作ってみました。わかりやすかったと。マルハナバチの見分けがやっとつくようになりました(大人)
・暑かったが、日陰は涼しく,さわやかだった。マルハナバチも、前回に比べると多くいて、よかった。シカ柵内にオミナエシやワレモコウが多く,マツムシソウもあって,すばらしかった。早くシカ柵が完成するとよいと思う。子どもたちがマルハナバチの紙芝居をやって、ほほえましかった(大人)
・乙女高原でも30℃あり暑かったが,日を遮れるところでは涼しく,快適でした。先生のいない調べ隊は初めてで、寂しかったですが,さくやくん・はなちゃんの紙芝居、早口で緊張感が伝わってきました(大人)
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