乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

ヤナギランの株数を数えました

2022年07月26日 | モニタリング調査

去年から「ヤナギランの株が増えたね」と話題になっていましたが、今年、ヤナギランがすごいことになっています。群落になっています。ヤナギランが少なくなって20年、たくさんの花が群落として見られなくなってからだと30年くらいは経っていると思います。双眼鏡で見ると、次から次へとマルハナバチが花を訪れています。完全復活!!といった感じ。あまりにもうれしかったので、今日も乙女高原に行って、花の数を数えてみました。昔参加した、やまなし野鳥の会(日本野鳥の会山梨支部)のガンカモ・カウントの経験が役立ちました。遊歩道を歩きながら、双眼鏡を使って数えてみたら815株でした。これから蕾を作って咲くだろう株もいっぱいありましたし、背の低い株は見落としてしまいます。ですから、この数字は最低限と思っていたほうがいいと思います。
ヤナギランの群落の写真はこちら
 https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/b6f44eeff824d0d52a5c7f3419220ab8

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夏のボランティア案内活動

2022年07月24日 | 乙女高原案内人

7月23日から「夏のボランティア案内活動」 が始まりました。

夏休み前半の土日を中心に、乙女高原案内人が交替で乙女高原グリーンロッジの駐車場にて、いらした方々の案内をします。

日程は、①7月23日(土)、②24日(日)、③30日(土)、④31日(日)

⑤8月6日(土=マルハナバチ調べ隊と同日)、⑥7日(日)、⑦11日(木/祝)

の7日間です。

第1日目の23日には角田さん夫妻が案内(インタープリテーション)活動をしてくださいました。二日日の今日はウエハラが行いました。

 

ウエハラが行った活動は以下の通りです。

 

◎案内活動の準備

 グリーンロッジに保管させてもらっているテーブルやちらし等を出して、セットします。

 

◎パンフレットの配布

 これが活動のメインになると思います。来た方に「乙女高原のお花のパンフレットはいりませんか?」と声を掛けます。たいていは「ください」という答えです。それをきっかけに会話が盛り上がることもあります。

 

◎ロッジ玄関の掲示板の更新

 ロッジ玄関にある「掲示板」の植物カードの更新。当日撮影するのを忘れてしまったので、写真は以前のものです。

 

◎雑用として・・・1

 マルハナバチがいっぱいいたので、ラインセンサス調査をしました。93頭。たくさんのマルハナバチが観察できました。

 

◎雑用として・・・2

 昨日も草原内の外来植物の抜き取りを行いましたが、まだまだあったので、今日も行いました。草原を散策している方々の誤解がないよう、「調査中」の腕章を付けて行いました。写真はヒメジオンです。

午前10時から午後3時まで行いました。途中でお弁当を食べたのですが、そのテーブルを訪問したゴマダラオトシブミです。

 

さて、ここからは、「手の内公開」です。

ロッジ内に保管されている「案内活動グッズ」です。買い物かごに入れてあります。そのまま、外に持ち出して、組み立てたテーブルの上に並べてください。

 

 

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遊歩道の草刈り

2022年07月23日 | ボランティア作業

この時期、草の伸びはすごいもんです。草にはこれだけの成長力があるからこそ、アフリカのサバンナで、たくさんの大きなけものたちの胃袋を満たせるのでしょうね。

でも、こう伸びられたら、遊歩道を歩く人たちにとっては大迷惑。とくに、小さな子どもたちは大変です。おまけに主力はススキ。ススキの葉の両側にはガラス質の「歯」が付いているので、歩くだけでもチクチクするし、触って、スルッと手を滑らせたら、手が切れてしまうこともあります。

それで、夏休み前に遊歩道内だけを草刈りすることにしています。

それを7月23日に行いました。

 

左の男性は草刈り、右のお二人(お一人はもうお一人の陰に)は遊歩道の植物解説カードを付けています。

 

ロッジ周辺の草刈りも行いました。

 

林道周りの草刈りもしました。

 

遊歩道の草刈りをするときには、どうしても、刈り残してしまいます。自分ひいきの草花です。すみません・・・・私もオミナエシ、モリアザミ、トリカブトを残してしまいました。

 

草原内に生えてきた外来植物の抜き取り作業も行いました。おもにヒメジオンです。生の重量は合計22.2kgでした。(翌日も抜き取りも行ったので、計25.7kgです)

 

 

終了後、みんなでお昼を食べました。

 

 

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長野県の高ボッチ(塩尻市)と長峰山(安曇野市)に行ってきました

2022年07月20日 | 参加報告

 7月下旬、長野県に行ってきました。メインの目的は、以前、当メールマガジンで紹介した※「蝶を指標とした、つまり、蝶に選ばれる里山管理」をしている長峰山の活動を見せていただくことでしたが、その手前にある高ボッチにも行ってきました。
    ※メールマガジン474(2022.4.13)

 まず、高ボッチ。森の中の狭い林道を30分くらい車で登ったら、急に視界が開け、ササ中心の草原が広がっていました。標高は約1,600m。ほぼ乙女高原と同じ標高です。お昼ごろ、駐車場に着いて、ビジターセンターを訪ねました。ここは「でいだらぼっち館」という名称なんだそうです。そこには高ボッチを紹介するパネルがあったり、グッズやコーヒーなどを販売するコーナーがありました。リニューアルされた感じです。スタッフさんも一人いました。そこに置いてあったチラシを見たら、ちょうど今日が年に一度の「みんなで守ろう 高ボッチ高原の自然」の日でした。一般公募し、午前中は外来種の駆除を、午後からは自然観察会をするのだそうです。ここまで登ってくるまでにたくさんの対向車とのすれちがいが大変だったのも、「あの人、役所の人だよね」という作業着を着ていらっしゃる方が4人でお弁当を食べていたので「何の用なんだろう」と気になっていたのも、すべて合点がいきました。
 聞いたら「塩尻市自然保護ボランティア」の方々が観察会を運営なさるとのことだったので、頼んで、観察会に参加させていただくことにしました。
 開会は塩尻市役所の職員の方が行い、そろいの緑の帽子をかぶった自然保護ボランティアの方々に引き継がれました。

 観察会はセンターのすぐ前にある、金網のシカ柵の中を歩くことから始まりました。テニス・コートくらいの広さの柵ですが、中は様々なお花が咲き乱れ、それらにたくさんの蝶やマルハナバチが訪れていました。

花は乙女高原で見られるメンバーとほぼ同じでしたが、ハクサンフウロ、ノハナショウブ、ユウスゲ、イブキトラノオ、それからまだ咲いていなかったクサレダマが目新しかったです。反対に、クガイソウの姿がなかったのは意外な感じでした。それから、乙女のコウリンカは花びらが細くて、下に反り返っているのが特徴的な花ですが、高ボッチのコウリンカはそれに比べ花びらが太いし、あまり反り返っていないし、変な感じでした。

 その後、柵を出て、展望台に向かって歩きながら観察しましたが、花の数が少ない感じがしました。理由は2つありそうです。


 一つはシカ。あれだけ「シカ柵内では花がいっぱい咲いて、それに訪花昆虫たちがいっぱい来ている」様子が高ボッチに来ている皆さんに「見える化」されているのだから、乙女高原のように、もっと広いシカ柵を設置することを考えればいいのに・・・と思いました。高ボッチの全エリアをシカ柵化することはおそらく無理だと思います。一部をシカ柵化することによって、「シカ柵があればこうなる」「なければこうなる」という比較ができ、それはそれで非常に価値があることだと思います。
 もう一つは草刈り。夏場も草刈りしているエリアがあるそうです。そのせいか、そのエリアは草丈が低く、草たちの勢いがないように感じられました。乙女高原で行った「草刈り実験」でも、夏の草刈りが草たちの生育に大きな影響を与えることが分かっています。
 展望台からの眺めは絶景でした。諏訪湖が見えます。富士山まで見えます。振り返るとまだ雪が残るアルプスの山々が見えました。

 でいだらぼっち館前に戻って、解散でした。希望者には塩尻市によって送迎の車も用意されていたようです。自然保護ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

※高ボッチの自然保護ボランティアについては以下の動画を参照してください。
 https://www.youtube.com/watch?v=scQm_04XOOI

 それからしばらくの間、一人で歩き回りました。夏の間、牛の放牧場として利用されているエリアもありました。なんと、草競馬場までありました。

駐車場からホザキシモツケがいっぱい咲いているのを横目に見ながら下ると、ヒョウタン池という、トノサマガエルがいっぱいいる池がありました。

 高ボッチから下ると、崖の湯温泉に出ます。ここに宿泊しました。木の匂いのするお風呂と、山菜豊富な美味しい料理でした。
 翌朝、崖の湯を出発するときはそうでもなかったのですが、途中から本降りになり、風まで出てきて、どうしようと思いましたが、雨も天気のうちです。最悪、雨の中、一人で歩きまわればいいやと思って、現地に向かいました。


 長峰山の里山管理を行っているNPO「森倶楽部21」の永田さんたちと待ち合わせたのは、「蝶の森」すぐ下の駐車場でした。もともとこの日は蝶の森での作業日でした。それに合わせて来訪し、作業の様子を見学させていただきながら、いろいろ説明もしてもらおうという計画でした。ところが、雨で作業は中止。それでも5人ものメンバーが集まってくださいました。5人を貸し切りさせてもらった感じです。

 まずは蝶の森。小さなピークの小さな草原でした。聞けば、ここに観光乗馬園があったとのこと。それが放棄されて藪だらけになってしまったので、「開墾」して、「土返し」をし、この地にもともと生えていた草花を復活させたんだそうです。まわりの藪も払い、蝶も通りやすいような、風通しのよい雑木林を目指して管理しているとのことでした。聞かなければ、目の前の草地と雑木林を見ただけでは、こういった「土地の履歴」は分からないなあと思いました。なんと、雨は上がってしまいました。


 次に向かったのは、長峰山の山頂。とても大きなモニュメントととても高い展望台がありました。きっと麓からでも見えるよう、木々に邪魔されず遠くのほうまでも見えるように作られたのでしょう。草原になっていましたが、一部が芝生のように草丈が極端に短くなっていました。パラグライダーやハングライダーの滑走路なんだそうです。ここには草原特有の草花は見られませんでしたが、周囲にはカセンソウやキキョウが咲くエリアがありました。峰の北側にはワラビがいっぱい生えているエリアもありました。さっきの蝶の草原もそうでしたが、ワラビがたくさん見られるのは、おそらくシカの影響と思われます。ワラビはシカが食べない草なので、「シカが増えるとワラビも増える」ということになります。シカの影響を考慮しながら、「どのような草原の姿を目指していくのか」多くの人や団体と妥協点を見出していくのは難しそうだなあと思いました。

 ほかにも堤平、水田跡地、天平自然園を見せていただきました。

一つ一つのエリアはそんなに広くないですが、たくさんのエリアがあって、それぞれを、それぞれのエリアの特徴に合わせて管理していくのは大変そうです。

 地域の人たちが大切にしている矢ノ沢山の神社や分教場跡も見せていただきました。分教場跡の部屋を借りて、倶楽部の備品等を保管しているんだそうです。神社には、どういうわけかナナフシがいっぱいいました。

分教場の「教室」にはコウモリの糞がたくさん落ちていました。山の中のパン屋さんでおいしそうなパンを買い、お寺の境内をお借りしてお昼ご飯を食べました。

 今日の作業は雨で中止になったのに、その雨は早々に上がってしまいました。倶楽部の皆さんを貸し切り、倶楽部の活動場所全部をていねいに説明していただくという、贅沢な1日を過ごすことができました。
 「他所の土地を見せてもらうと、自分の土地のことがよくわかる」ということがあります。今度は森倶楽部21の皆さん、ぜひ乙女高原においでください。

※長峰山で蝶を指標として里山保全活動をしている森倶楽部21については以下のサイトに。
 https://ja-jp.facebook.com/morikurabu21/

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杉咲 花さん、杣口のサワラ林に来る。

2022年07月17日 | その他

NHK総合テレビで7月12日から始まった「ドラマ10(22:00スタート)」は、杉咲 花さん主演の「プリズム」です。見ていたら、「あれ、どこかで見た景色…」。旧杣口林道沿いのサワラ林です。サワラ林にバス停の標識が立っていて、そこで藤原季節さん演ずる「彼」と待ち合わせて、2人でコケを観察するというシーンです。第1話です。

サワラ林の様子は以下のブログで。

 https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/32250246fe95cf46efbf5197d5b27bcf

 なお、杉咲さんがコケのテラリウムを作るシーンもあります。2019年2月に藤井久子さんをお招きして行った乙女高原フォーラム「コケの世界にようこそ」を思い出しました。

 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/20ccfbd5793eeae9b42a10cf93ba149c

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、NHK総合・大河ファンタジー「精霊の守人」でも、乙女高原でのロケがありました。乙女高原の駐車場の道路向いの笹原の中です。綾瀬はるかさんがどのように動いたかもわかっています。

https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/381667b0da504a7f67f88d5da6891fd0

 

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