乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

カヤネズミの巣調査

2016年12月28日 | カヤネズミ・プロジェクト

11月23日の草刈りボランティアの日に、乙女高原でカヤネズミの地上(地表)巣が発見されました。
もううれしくて、とりあえず、雪が降る前に、とりあえず、自分でできそうなこととして、
草原全体を歩き回って、カヤネズミの巣がいくつくらいあるかを数えることにしました。

調査日 12月10日、18日、28日 3日間 (正確には二日半)

歩いていると,巣が見つかります。
こんな感じです。
わかりますか?


上写真の中央に見えるのが巣です。
ちょっとだけ盛り上がっています。「地中に蛸入道がいて、頭をちょっとだけもたげている」という感じです。
見つけたら、写真を取り、計測します。


そしたら、外から「触診」し、巣穴を探します。
あれば巣穴の位置がわかるようにして、写真に撮ります。


巣が古そうだったら,中の様子も観察します。


巣の中の部屋の床の部分の巣材を取り出してみました。
糞でも見つかると、おもしろいのですが・・・。


最後に「旗」を立てて、後から来ても、場所がわかるようにします。


そして、次の巣を探し始めます。
これが典型的な巣です。
ススキの株は同心円状に外へ外へと生長していきます。すると、株の中央に隙間ができます。そこにカヤネズミの地上巣があります。


写真を撮り、計測します。


外からだと穴がどこにあるか分からないこともあります。
ですが、中からだとわかることもあります。


巣材を出して、糞がないかを確認します。


最後に旗を立てて,移動です。


結局、二日半で、50個の巣を探し出しました。

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街の駅・乙女高原展「乙女高原フォーラムと谷地坊主」

2016年12月10日 | 街の駅・乙女高原展
山梨市駅前の「街の駅やまなし」で、乙女高原展シーズン5となるテーマ展「乙女高原フォーラムと谷地坊主」展を始めました。



乙女高原フォーラムは今回で16回目となりますが、今までのポスターやちらしを全部展示しています。



2017年1月29日(日)に予定している、今回のフォーラムのテーマは「谷地坊主」
展示板のB面では、そんな谷地坊主の解説ボードなどを展示しています。



ぜひ見に来てください。
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2016年度 第7回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2016年12月08日 | 世話人会
2016年度 第7回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録 (案)

日 時:2016年12月8日 午後7:30~9:00 山梨市役所牧丘支所会議室


前回議事録の確認・・・異議なく承認された。


乙女高原連絡会議

■草刈りボランティア(反省・連絡会議)
・林道のカーブミラーが曇っていたので、県に報告しておいた。
・駐車場係が少なかったが、今回は十分だった。
・駐車場に車をどんどん入れてしまったが、帰る時間を聞きながら入れたほうがいい。
・去年はパッカー車の下にブルーシートを敷いて、林道が草だらけにならないようにしたが。
・ブロアなら観光課にもある。
・帰りのバスに先導車はいたが、危険個所ごとに人員はいなかった。
・今後、スタッフと機械刈りの人手不足が心配される。
・「分かち合い」の時間に、個人参加の人を取り上げたのがよかった。
・手刈り班をあらかじめ二手に分けるのも手(手刈り→遊歩道への敷き入れ、手刈り→パッカー車)
・機械刈り班が手刈り班より先に出発してしまい、少し危険だった。
・手刈り班はロッジ庭で打ち合わせをするより、現地まで行ってから打ち合わせをするとよい。
・できるだけ経験者にロープ外し係になってもらい、先に作業を始めてもらうと機械刈りとかち合わない。
・ロープ回収係は、結構スムーズに巻けていたと思う。
・刈り草が山積みになっていたところがあった。
・「機械刈りの人の近くに行かない・機械刈りは他人の近くに行かない」を徹底させたい。
・古屋ひろひとさんが白菜を分けてくださった。

■乙女高原フォーラム(検討・連絡会議)
・夢わーくのプロジェクターが使えないので、市で代わりのプロジェクターを考える。
・会場に県FSC展示コーナーを作る。
・開会行事で前に座るのは望月市長・窪田県課長・宮原ファンクラブ代表世話人。
・フォーラム終了後、打ち上げ会を駅前の飲み屋さんで開催予定。ぜひご参加を。
 (街の駅の砂利の駐車場を利用するとよい)


乙女高原ファンクラブ世話人会

■乙女高原観察交流会(報告・世話人会)
・12月の会は、参加者8名
・乙女高原でカヤネズミの巣探し。たくさん見つかった。

■乙女高原マイスター(検討・世話人会)
・「乙女高原フェロー」という名称でどうか。
・案内人とは別に制定する。
・知る機会を提供し(スタンプカード?)、その場を活用した人を顕彰する(フォーラムで表彰)。
・制度を始めるべく、次回は山本さんから具体的な提案をしていただく。



次回連絡会/世話人会 2017年1月19日(木)19:30~ 牧丘支所会議室
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12月3日の交流会~カヤネズミの巣三昧

2016年12月03日 | 乙女高原観察交流会
山本さんがレポートしてくださいました。

12月の観察交流会参加者は私を含めて7人。道の駅に集合しました。みんなの思いは同じでしょうか、下草刈りの時に発見されたカヤネズミの巣を探すことでした。車2台で出発、いつもは林道途中で寄り道するのを、今回は乙女高原まで直行で車を走らせました。



柳平を過ぎて焼山峠に向かう林道で前を走っていた車が停車、運転していた植原さんが車から降りて道路に落ちていたものを拾いました。ゴミかと思われたものはキオビホオナガスズメバチの古くなった巣でした。カラマツの枝についていたものが枝と一緒に落ちたようです。山地の木枝に灰色の紙で包んだような巣を作るのはホオナガスズメバチの仲間で、キオビホオナガスズメバチは標高のある中部山地で多く見られるとのことです。

林道も乙女高原も下草刈り直後に降った雪はまったくといっていいほど残っていません。天気も晴れで風もなく小春日和の好条件下でのカヤネズミの巣探しとなりました。下草刈りの時に巣を見て知識のある植原さんと井上さんがさっそく見つけてくれました。巣はススキの株基の地面に作られていて、外側は粗くできていますが内部は細かく切り裂かれたものになっています。横に出入り口が作られていて1か所のものと2か所のものが見られました。下草刈りで上半分が刈り払われてしまっているものや、刈り払われるのをまぬがれてそのまま残っているものもあり、植原さんが物差しを取り出してそれぞれの巣の大きさを測ります。丸ごと取り上げることのできた巣を植原さんが持ち帰られたので、標本として乙女高原フォーラムで展示してくれるとうれしいです。















参加したメンバーも巣の様子がわかってくると自分でも見つけられるようになりました。そして乙女高原にかなりの数の巣があることがわかりました。来年からはきちっと数を数えてみたいです。そのための調査体制をとることが望まれます。下草刈りの前に巣探しをしてみたらとも考えましたが、一般に作られているような地上1mあたりに巣があるのならまだしも、乙女高原では地上に作られているので、ススキが刈られてない状態ではとても探せそうもないと思いました。下草刈りの前に手刈り作業をしながら探してみるといったことなら可能性はありそうです。












カヤネズミの巣探しをしながら花が実になっているものの観察も行いました。ヤマラッキョウ、キリンソウ、トモエソウ、チダケサシ、ツリガネニンジン、マルバダケブキといった花の果実が目につきました。すでに種子は散布されてしまって空のものも見られました。ヤエガワカンバの果穂が枝についたままで、ダケカンバの果穂は枝ごと落ちていました。小林さんも途中から合流してくれ、午前中いっぱいカヤネズミの巣探しを行いました。



よもぎ頭まで上がって富士山の展望を楽しんでからロッジに戻って昼食をとりました。ホソミオツネントンボがベンチにとまって仲間入りしてくれました。12月でもこんなに楽しい観察交流会ができるのは乙女高原がそれだけすばらしい所だということだと思います。
昼食をとった後、植原さんは鈴木さんと谷地坊主を観てから先に帰るというので、残りのメンバーでもう少し観察をしようかとも思いましたが、あまりにも天気が良かったので小楢山に行ってみることになりました。山頂へは行かず小楢峠へと回って幕岩に登り、富士山、南アルプス、八ヶ岳、金峰山の360度の眺望を楽しみました。道の駅に戻った時にはすでに暗くなっていて、火星が月に近づいている時期だと井上さんが教えてくれたので、火星と三日月を観賞してからの帰宅となりました。
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