乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

ヤマアカガエル産卵調査

2024年04月21日 | モニタリング調査
 4/21午前9時、道の駅「花かげの郷まきおか」集合。もうさっそく自然観察です。電柱のてっぺんに、聞き慣れない声の鳥。見てみたら、イソヒヨドリのオスでした。その子が飛んで行った先に、2羽イソヒヨドリがいて、そこに突っ込んでいきました。瞬間的なことだったので、その2羽の性別はわかりませんでした。
 集まったのは5人。さっそく乙女高原に向かいました。林道脇ではヤマブキがきれいでした。センダイムシクイ、オオルリ、キビタキと夏鳥たちの声が車窓から飛び込んできます。「今年も来てくれたか―」とうれしくなりました。

 周囲にハシリドコロが咲いている通称「カエル池」は、卵は以前のままですが、だいぶ干上がってしまい、水は底にちょっぴりあるだけ。そんな中、おたまじゃくしがうねうねと動いていて、可哀そうです。

 帰ってからカエル池でのヤマアカガエル産卵記録を整理してみました。2010年からカエル類の産卵調査を始めたのですが、毎年、たくさんの卵が見られました。2010年から2020年までで、一番多かった年は2014年の26腹、一番少なかった年は2013年の8腹、平均で14腹です。ところが、2020年8月、カエル池のすぐ脇で山梨県がボーリング調査を行って以降、水が抜けてしまうようになりました。2021年は7腹、2022年も7腹、2023年は9腹と、少なくなった水にもカエルは産卵のために来ていましたが、いずれも卵またはオタマジャクシは干上がってしまいました。今年も4/15に3腹を初認しましたが、おそらく今年も干上がってしまうのではないかと思います。

 みんなで「カツラ・ポイント」に寄りました。ここはきれいな沢が流れていて、そこにおっきなカツラの木があり、いろいろな野草に出会える、とても魅力的な場所です。

 個人的には、ここで、しばらくヤマエンゴサクに夢中になってしまいました。メルマガ前号で「ヤマエンゴサクは、ヘビの口みたいに上下に大きく開く」ことを紹介しましたが、それをスケッチしたかったのです。まず、花に目を近づけてよく見ると、あれ、花のお尻に穴が開いています。しかも全部!! 前回4/15には見られなかったことで、おそらくその間に「誰か」がここから蜜を盗んだに違いありません。犯人は誰(たぶん虫)なのでしょうか。
 一つだけ花を失敬し、フィールドノートの上に置いてスケッチしました。次に、「へびの口を開けた」状態でスケッチしようと、口を開けさせようとして、2度目のびっくり。なんと、開いた口の上の部分も、上下に開くのです!!ちょうどヘビの鼻あたりに、もう一つの口があるイメージです。しかも、この「第2の口」が開くと、口に連動して垂直だったカバー(?)も一緒に下がり、中から雄しべの葯らしきものが出てきたのです。もうびっくりです。
 「これは、もう、ヤマエンゴサクに虫が訪れている現場を絶対に見てみたいな」と思いました。


 さて、調査ポイントになっている乙女高原の3つの湿地を順番に訪ねました。
 湿地Aでは、新しい卵塊を1腹見つけました。4/2に見つけた5腹は行方不明です。順調であればオタマジャクシになっているころです。4/7に見つけた1腹はオタマジャクシになって、元気に泳いでいました。

 湿地Bでは、新しい卵はありませんでした。以前見つけた卵の中には藻に囲まれて(?)緑色になっているのもありました。もうすぐオタマジャクシになりそうくらいに育っていました。
 湿地Cでは4/15にかたまって4腹見つかった地点から少し離れたところで、新たに1腹見つかりました。以前の卵はだいぶ発生が進んでいました。


 お昼を食べて、さあ、草原の中を歩き回ろう・・・というタイミングで冷たい雨が降り出したので、やむなく観察を終了させ、たくさんの卵塊が見られる焼山峠の湿地に寄って、今日の調査を終了しました。
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ヤマアカガエル産卵調査

2024年04月21日 | モニタリング調査
 4/21午前9時、道の駅「花かげの郷まきおか」集合。もうさっそく自然観察です。電柱のてっぺんに、聞き慣れない声の鳥。見てみたら、イソヒヨドリのオスでした。その子が飛んで行った先に、2羽イソヒヨドリがいて、そこに突っ込んでいきました。瞬間的なことだったので、その2羽の性別はわかりませんでした。
 集まったのは5人。さっそく乙女高原に向かいました。林道脇ではヤマブキがきれいでした。センダイムシクイ、オオルリ、キビタキと夏鳥たちの声が車窓から飛び込んできます。「今年も来てくれたか―」とうれしくなりました。

 周囲にハシリドコロが咲いている通称「カエル池」は、卵は以前のままですが、だいぶ干上がってしまい、水は底にちょっぴりあるだけ。そんな中、おたまじゃくしがうねうねと動いていて、可哀そうです。

 帰ってからカエル池でのヤマアカガエル産卵記録を整理してみました。2010年からカエル類の産卵調査を始めたのですが、毎年、たくさんの卵が見られました。2010年から2020年までで、一番多かった年は2014年の26腹、一番少なかった年は2013年の8腹、平均で14腹です。ところが、2020年8月、カエル池のすぐ脇で山梨県がボーリング調査を行って以降、水が抜けてしまうようになりました。2021年は7腹、2022年も7腹、2023年は9腹と、少なくなった水にもカエルは産卵のために来ていましたが、いずれも卵またはオタマジャクシは干上がってしまいました。今年も4/15に3腹を初認しましたが、おそらく今年も干上がってしまうのではないかと思います。

 みんなで「カツラ・ポイント」に寄りました。ここはきれいな沢が流れていて、そこにおっきなカツラの木があり、いろいろな野草に出会える、とても魅力的な場所です。

 個人的には、ここで、しばらくヤマエンゴサクに夢中になってしまいました。メルマガ前号で「ヤマエンゴサクは、ヘビの口みたいに上下に大きく開く」ことを紹介しましたが、それをスケッチしたかったのです。まず、花に目を近づけてよく見ると、あれ、花のお尻に穴が開いています。しかも全部!! 前回4/15には見られなかったことで、おそらくその間に「誰か」がここから蜜を盗んだに違いありません。犯人は誰(たぶん虫)なのでしょうか。
 一つだけ花を失敬し、フィールドノートの上に置いてスケッチしました。次に、「へびの口を開けた」状態でスケッチしようと、口を開けさせようとして、2度目のびっくり。なんと、開いた口の上の部分も、上下に開くのです!!ちょうどヘビの鼻あたりに、もう一つの口があるイメージです。しかも、この「第2の口」が開くと、口に連動して垂直だったカバー(?)も一緒に下がり、中から雄しべの葯らしきものが出てきたのです。もうびっくりです。
 「これは、もう、ヤマエンゴサクに虫が訪れている現場を絶対に見てみたいな」と思いました。


 さて、調査ポイントになっている乙女高原の3つの湿地を順番に訪ねました。
 湿地Aでは、新しい卵塊を1腹見つけました。4/2に見つけた5腹は行方不明です。順調であればオタマジャクシになっているころです。4/7に見つけた1腹はオタマジャクシになって、元気に泳いでいました。

 湿地Bでは、新しい卵はありませんでした。以前見つけた卵の中には藻に囲まれて(?)緑色になっているのもありました。もうすぐオタマジャクシになりそうくらいに育っていました。
 湿地Cでは4/15にかたまって4腹見つかった地点から少し離れたところで、新たに1腹見つかりました。以前の卵はだいぶ発生が進んでいました。


 お昼を食べて、さあ、草原の中を歩き回ろう・・・というタイミングで冷たい雨が降り出したので、やむなく観察を終了させ、たくさんの卵塊が見られる焼山峠の湿地に寄って、今日の調査を終了しました。
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2024年度 第1回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2024年04月11日 | 世話人会


日 時:2024年4月11日(木)  午後7:00~8:30

乙女高原連絡会議

■今年度の連絡会議・世話人会 開催計画(前期)  (検 討・連絡会議)
・案内人養成講座があるため、本年に限って9月の分を7月に➝ 承認。

■第21回乙女高原フォーラム  (検 討・連絡会議)
・ユーチューブ動画再生すでに185回。
・次回2025年フォーラム・ゲストは高槻成紀さん(3回目 シカ柵設置10年間)。

■第25回遊歩道づくり (検 討・連絡会議)
・ツツジのコースのロープが足りなくなりがちなので、スタッフで気を付ける。
・フォームによる申し込み 2人。もっとマスコミで取り上げてもらいたい。
・5/8 10:00~ 準備。竹串は県で用意。トイレの鍵は市で。

・「緊急事態への対応マニュアル」の確認。
・はじめの会でのあいさつは、市長と所長の両名。
・作業が早く終わっても、メマツヨイグサの伐根はしない(周囲の草の根を傷める可能性も)
・保険、杭、ロープ、緊急車両等は市で。
・スケジュール内スタッフ氏名を5/8までに連絡。

■そ の た
・乙女高原連絡会議要綱・要項の検討を。
・県より 「乙女高原」道路看板設置の予算要求をしたが通らず。引き続き、善処したい。

乙女高原ファンクラブ世話人会

■新世話人の承認      (世話人会)

■第5期乙女高原案内人養成講座2024 (検討・連絡会議)
・テキスト校了。頒価1,500円。100冊は助成金で製版・印刷・製本。200冊はファンクラブで印刷・製本。
・申し込み者は4/12現在23人。
・TOYO TIRE助成金800,000円入金済み。
・市民会館・万力公園使用申し込み済み、ワッペン作製済み、
・弁当は講師とスタッフに。
・テキスト謹呈はテキストへの寄稿者、世話人、県・市、市内小中学校、県市立図書館
・「当日のしおり」「スタッフ・マニュアル」次回詳細検討。
・湯茶の準備は三日間ともしない。
・6/1の「黄色いスミレ」の帰りにロッジに寄って、ホールのそうじをする。

■ヤマアカガエル調査      (報告・世話人会)
・(モニ1000外)林道入口は2015年以降、カエル池は2021年以降、産卵なし
・(モニ1000)4/2の予備調査 A湿地で産卵初認。

■そ の た
・笛川小での乙女高原学習 4年生の自然観察(9/4,予備9/5) 6年生の草敷き体験(11/12,予備11/21)。
・保険加入 今年度から4/1~3/31までの全活動、全参加スタッフ・参加者対象 約1万4千円。


【次回連絡会議/世話人会】5/16(木)19:00~ 牧丘総合会館 (山梨市役所牧丘支所)
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