乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊~初夏編

2014年06月29日 | マルハナバチ調べ隊

11年目となるマルハナバチ調べ隊。今年第1回目の調査を行いました。
ところが,いつものように紙芝居を終え,草原を一周してもマルハナバチが2頭しか確認できませんでした。今までも雨のためハチが飛ばないということはありましたが,こんなにいい天気に恵まれたのに2頭というのは,今までありませんでした。


今年はもうレンゲツツジのシーズンが終わってしまったからでしょうか。
シカ食害のためアヤメが少なくなったのも効いている気がします。

これでは(こんなにマルハナバチが少ないと)午後の待ち伏せ調査はできないので,代わりに,ブナじいさんまでの自然観察ハイクに代えました。




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湿地(谷地坊主群生地)調査(測量) 

2014年06月16日 | モニタリング調査

以前,乙女高原案内人研修会で「スゲ類の分類」についての講師をしてくださった林さんと一緒に,草刈り実験の翌日(6月16日),谷地坊主の調査をしました。今回は基本的なデータの収集ということで,谷地坊主が群生している場所の測量を中心に行いました。


 ぼくが谷地坊主の群生に沿ってポールを立てると,それを林さんが遠くから機械で覗き,その機械によって自動的に距離や方位が記録されます。1つ記録されたら,ぼくがポールを次の場所に動かして・・・というのを延々と繰り返しました。「木が生えている場所も記録しておきましょう」と,湿地内の木一本一本についても,同様に測量しておきました。あとは機械(パソコン)が地図にしてくれたり,面積を計算してくれたりするそうです。
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草刈り実験(2年目の第1回)

2014年06月15日 | モニタリング調査

 昨年から始めた刈り取り実験2年目の第1回目草刈りでした。
 乙女高原では毎年11月という決まった時期に草刈りをしていますが,それ以外の時期に草刈りをしたら草原生態系にどのような違いが出てくるのか…を探るのが目的です。これには,麻布大学の高槻先生はじめ野生動物学研究室の全面的な協力を得ています。
 実験の具体的な方法はこうです。
 草原内に10m四方の方形区を6箇所設定しました。方形区は分かりやすいように四隅に杭を打ち,ポールを立てています。6箇所それぞれで以下のように草刈りの仕方を変えます。

①6月区:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
②9月区:9月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
③11月区:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
④2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。
⑤選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
⑥刈り取りなし:全く刈り取りをしない区。

 今回行ったことは,このうち①④⑤区の草刈りをし,それぞれの区内で今後調べていく植物を決めて,マーキングと調査をすることです。草刈りはおもにファンクラブで,マーキングは麻布大学の皆さんで行いました。
 今回,お集まりいただいたのは9人。梅雨の中休み,抜けるような青空の元,作業がはかどりました。麻布大学の皆さんは草原到着後,さっそく作業に取りかかりました。先にマーキングや調査をすませてからでないと草刈りができないという事情があったからです。
 草刈りは刈り払い機を使って宮原さんと武井さんが6月区と2度刈り区を,選択刈り区については他の人が手刈りで行いました。


刈った草は成城大学の山小屋があった場所に運びました。


 真っ赤なレンゲツツジが真っ青な青空によく映えていました。作業は順調に進み,ロッジ前のベンチでお昼を食べました。
 今後,それぞれの方形区がどう変化していくのか楽しみです。皆さんも注目してくださいね。
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