乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

第22回草刈りボランティア

2023年11月23日 | 草刈りボランティア
 200人の参加者がありました。3年ぶりの「平常開催」、24年目・第22回の草刈りボランティア。朝からいい天気・・・というより、暑いくらいの陽気でした。
 3年ぶりとなると「ええと、あれ、どうだったけ?」の連続でした。不手際がいっぱいあったと思います。ご指摘いただけたら、ありがたいです。

 朝、早めにロッジに着き、準備を始めました。まずはパッカー車が駐車する場所にコーンを立てて、他の車が止めないようにします。ロッジの庭にもコーンを立てて、駐車場とはじめの会の場所を仕分けました。そのうち、スタッフの皆さんが続々と集まってきたので、裏の倉庫やロッシの玄関から物資を出してベンチまで運んでもらいました。
 8:30にはスタッフミーティングをし、今日一日の流れや緊急事態の対応など大事なことがらを共有しました。このころにはもう一般参加者も続々と集まり始めていました。
 9:30には市観光課の土屋課長さんの司会ではじめの会が始まり、山梨市長の高木さんや峡東林務環境事務所長の深水さんからご挨拶をいただきました。


植原から流れの説明と諸注意をしたのですが、今回は、カヤネズミの巣を見せながら、「これを見つけましょう」と皆さんに呼びかけました。「カヤネズミは茅原に住んでいる、日本で一番小さなネズミで、重さは500円玉と同じくらいです」「もし、カヤネズミの巣が乙女高原で見つかったら、間違いなく日本最高標高です」
 そして、班ごとに作業が始まりました。



草原の広いところは保護組合や財産区の方々に機械で刈ってもらいます。


レンゲツツジが多く生えているエリアは、参加者の皆さんに手で刈ってもらいます。


キッズ班はブナ爺さんの根元に落ち葉のふとんをかけてあげる作業を行います(キッズ班は参加者が少なかったです。求む!子どもの参加者!! とはいえ、秋の休日って子どもも忙しいんでしょうね)。草運び班と藁撒き班は、事前に県によって刈られたエリアから草を運び出し、㈱田丸さんのゴミ収集車に詰め込んでいきます。




この運び出し作業には、途中から手刈り班の皆さんが合流します。ビニールシートに草を積んで草原を下ります。


ごみ収集車だけでなく、遊歩道にも敷入れます。草原の遊歩道には事前に笛川小学校の子どもたちのボランティア体験で草が敷き入れてあったはずなのですが、雨で中止になってしまったのは残念でした。



ロープ班はロープの整理。これに通常だとロープ回収班が加わり、遊歩道からロープを外して運んできますが、今年は、事前にすべてのロープを回収してしまいました。



救護班は救護の準備です。そして、豚汁班。おいしい豚汁を作っていただきました。豚肉とごぼうは3年前と同じく藤巻さんに提供していただきました。
 かなり早く作業が終わりそうだったので、「そろそろ終わりましょう」と声を掛け、刈ったばかりの草原で記念写真。乙女高原の写真屋さん・古屋さんに撮っていただきました。



その場でおわりの会を行い、ファンクラブ代表世話人の角田さんからお礼のあいさつ、そして、同じく三枝さんから諸連絡をし、中締めとしました。草原からロッジに引き上げる途中で、杉田さんのポストカードや乙女高原フォーラムのちらしの入ったお土産をお渡ししました。ロッジ前では、おいしい豚汁が待っていました。これをおかずに、皆さん楽しそうにおしゃべりしながら、お弁当を食べていました。


 お弁当を食べ、皆さん三々五々帰られましたが、実は、その後も残って仕事をしている方がいました。ロッジと棟が続いている旧炊事場の屋根に登って黙々と枯れ葉をはいてくださった雨宮さんです。「はいておかないと、屋根がすぐに傷んでしまうんだよね」とのこと。ありがたいなと思いました。

 今年、送迎車を用意しましたが、定員以上の希望者がありました。特に若い方が参加するためには、送迎車はとても有効な手段だと思います。来年はもっと大勢乗れるようバスで用意したほうがいいでしょうか。
 若い方(中高生や大学生)の参加が多かったと思います。喜ばしいことです。「去年に引き続いての参加です」という方もいらっしゃまいました。「ボランティア参加証明書」を希望する方がとても多かったです。ボランティア手帳(?) にサインを書くだけなら簡単なのですが、証明書となると後日に送付することになるので、大変です。今後、工夫が必要です。

 ところで、本日11/28、乙女高原に行ってきました。あらためて、歩き回ってみると、草が刈ってない場所があったり、草の敷き入れが十分でない遊歩道があったりしました。刈ってない場所については、角田さんが精力的に刈ってくださりました。私も刈りましたが、充電式の刈り払い機なので予備バッテリーも含めて1時間しか作業できませんでした。


 シカ柵への入口ですが、今までレバー式の金具で閉めていましたが、冬季は鎖をぐるりと巻いて、鎖を金具に止めてください。冬、地面の下が凍って入口の扉が持ち上げられてしまうので、鎖の方が融通が利くのです。くれぐれもよろしくお願いします。


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延期になった草刈りボランティア

2022年11月27日 | 草刈りボランティア

 朝からまったく天気の心配をしなくて済むというのは幸せだなあと、しみじみ思いました。乙女高原近くの林道の急カーブは毎年、水が出てしまい、心配だったのですが、「観光地美化清掃」のときに側溝をきれいにしておいたので、まったく問題なし。

 グリーンロッジに着いて準備を始めていたら、三々五々スタッフが集まってくださいました。必要な道具類を裏の倉庫やロッジのホールから出して、机の上などに並べました。

 「草刈りボランティア」が雨雪で延期になるのは2回目です。前回、2017年の折りには延期された日に集まってくださった方は44人でした。だから、そのくらいの人数を予定しました。例年の草刈りボランティアは「大人数(200人程度)で短時間」で済ませてきましたが、昨年・一昨年とコロナのため規模縮小だったので「少人数で長時間(昨年は丸一日作業を二日間)」でした。ところが、今年は延期されたため「少人数でしかも短時間」で作業を進めなくてはなりません。開会行事は行わず、受け付けを済ませた方から順次、作業に入っていただく段取りにしました。

 

 ところがところが、ありがたいことに、大勢の方が草刈り作業に参加してくださいました。合計103人でした。しかも、例年、刈り払い機持参をお願いしている恩賜県有財産保護組合や財産区の方々が大勢参加してくださいました。受け付け終了後、すぐに草刈り作業に入っていただいたので、それこそ、あっという間に作業が進みました。さすがに刈り払い機を使い慣れている方々は違うなあと思いました。

 中には、「今日はコロナのワクチンを打つ日なんだけどね。午後からにしてもらって、午前だけ参加するよ」という方も少なからずいらっしゃいました。作業が早まり、草刈り自体は11時過ぎにころには終わってしまったので、そういった方たちは、記念写真の前に帰られてしまいました。申し訳ないなあと思いました。

 思いがけず、子どもたちの参加も多かったので、「延期の場合は実施しない」と決めてあった「キッズボランティア」を急きょ実施。子どもたちとつきそいの大人たちがブナじいさんに行きました。事前準備で、ブナじいさんまでの急斜面にロープを張って、道を作り、ブナじいさんのまわりに柵を作って、落ち葉を運び入れる準備は万全です。朝、新たに購入したはしごをセットし、林道脇のコンクリート崖を登れるようにしました。、林道に降った落ち葉を集めて袋に詰め、サンタクルースの格好で、はしごの崖、ロープの急斜面を運び上げ、ブナじいさんの柵の中に入れました。

 3年ぶりのふかふかふとんです。きっとブナじいさんも喜んでいることでしょう。

 

 中学生・高校生といった若い方々が参加してくださったのもうれしかったです。みんな、乙女高原のために一生懸命、作業をしてくださいました。

 中には「中学生・高校生・お母さん・お父さん」と家族4人でスタッフに立候補してくださった方もいました。延期されずに23日に実施していたら、大いに活躍していただいたのですが。そうそう、中には「小学生とそのお母さん」もスタッフに立候補されていたんですよ。来年以降、どんな方々がスタッフに立候補してくださるか楽しみです。

 中学生・高校生・大学生の皆さん、この草刈りボランティアでは「ボランティア活動参加証明書」を発行できるので、必要でしたら、声を掛けてくださいね。パソコンで作って、後日、ご自宅に郵送することになります。住所・氏名・所属校を教えてください。

 刈り払い機の方々に比べ、手刈りの方々は相対的に少なかったです。でも、機械では刈りにくいツツジ群落の草刈りを、少ない人数で精力的に進めてくださいました。遊歩道のロープを外して、それをロッジまで運ぶ作業は、とても骨が折れるのですが、中には何往復もやってくださる方がいて、頭が下がりました。

 熊手やほうきで刈草を遊歩道に入れる作業もお願いしました。遊歩道は人が歩くので、どうしても「裸地(土がむき出し)」になります。雨が降ると遊歩道が川になります。草が生えていれば、根が土を守ってくれるのですが、それがないので、雨水は簡単に表土を一緒に運んでしまいます。すると、裸地は広がり、道は削られて低くなってしまいます。これをエロージョン(土壌侵食)といいます。遊歩道に刈草を入れるのは、エロージョンを防ぐためです。草は遊歩道に対して直角に入れてもらっています。「線路に敷いてある枕木」の感じです。こうすると、遊歩道を歩く人も枯れ草にすべることが少なくなります。

 じつは、作業の途中でノウサギを見つけました。やぶの中だったので、うまく写真に撮れませんでしたが・・・。(下写真の中央にノウサギが写っています)

 集められたロープを、来年、また使いやすくするために、巻き直して、ロープの最初と最後に色付きのビニールテープを付ける「ロープ整理」作業は、それこそ、最初から最後までずっと行われていました。1本ずつやらなければならないので、どうしても時間がかかるのです。でも、係の皆さんのおかげで、記念写真の時間に間に合いました。

 予定より30分も早く、刈り取ったばかりの草原内で記念写真を撮りました。カメラマンはもちろん「乙女高原の写真屋さん」古屋さんです。ここで撮った写真が来年の草刈りちらしの表紙を飾ります。

 撮影後、そのまま残っていただき、終わりの会をしました。山梨市観光課の土屋課長さんが司会をし、ファンクラブ代表世話人の角田さんがお礼のあいさつを、同じく三枝さんが諸連絡を行い、今年の「草刈りボランティア」が無事、終了しました。

 終了後、多くの方がお弁当を広げていました。いつもの年だと、ここに豚汁が加わるのですが、コロナ対策のため、ここ3年は用意しておりません。なんかさみしいです。

 

 皆さんが帰られてから、植原は草原の中を歩き回り、どの遊歩道に敷き草が少ないかを調べながら、草原への4つのシカ柵ドアで、ある作業を行いました。

 シカ柵のドアは、人が出入りした後、しっかりと閉めないとシカが侵入してしまいます。だから、簡単な鍵がついています。フックに金具を掛けると、ドアが開かないようになっているのです。ところが、乙女高原の冬は厳しいので、地面が凍って持ち上げられてしまいます。フックに金具が掛かったまま持ち上げられてしまうので、フックにも金具にも大きな力がかかり、グニャッと曲がってしまって、人の力ではドアが開かなくなってしまいます(・・・というか、開かなくなることがありました)。そこで、冬の間はフック式ではなく、チェーンを巻き付ける方法で、ドアのロックをしていただいています。そのために、フックを結束バンドで固定し、チェーンを固定してあった結束バンドを切って、チェーンが使えるようにしました。

                  

 冬の間に乙女高原を訪れることがありましたら、ご注意ください。そういえば、今年の4月から今日まで、私は57回、乙女高原を訪れていますが、シカ柵ドアの鍵が閉めてなかったことは、ただの一度もありませんでした。さすが、乙女高原を訪れる方たちだなあと、ありがたく思いました。

 

 草刈りが終わると、乙女高原は長い冬の季節を迎えます。

 

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雨天中止となった草刈りボランティア

2022年11月23日 | 草刈りボランティア

 草刈り前日11月22日の午後、ズーム(パソコンでのテレビ会議システム)を活用して市・県・ファンクラブの担当者で話し合い、雨のため草刈りを中止・延期することを決定。延期予定の27日の段取りについても話し合いました。そして、それぞれ担当の中止連絡や中止事務・作業を行いました。自分はというと、ファンクラブ事務局に参加申し込みされた方に連絡したり、中止を知らせるメールマガジン号外を配信したり、ホームページに中止・延期を載せたり・・・。結構大変でしたが、当日の朝、現地で判断して対処するより、ずっと無理がなく、合理的、したがってミスも少なくなると思いました。

 

 申し込まれた方全員に連絡できたとはいえ、心配だったので、朝、乙女高原へ行ってみました。ロッジの玄関にはすでに折り畳みテントなど準備の品々が運び込まれていました。市の担当の皆さんが運ばれたのだと思います。塩平の林道入口には「草刈り中止」の看板が立てられていました。県の担当の皆さんが立ててくれたのだと思います。

車の中でただ待つのでは生産性がないと思い、雨具を着て、ロープを杭から外す作業などをしながら待つことにしました。結局、午前中いっぱい乙女高原に滞在しましたが、訪れる人は1人もいませんでした。安心しましたが、じつは、こんな日に来てくださった方のためにスペシャル・プレゼントを用意していたので、ちょっと残念でもありました。

 ロープ外しをしてみて、きれいにとっくり結びされているところは、意外にスムーズに外せるんだなあと思いました。ちょっと怪しい結び方のところは、ロープの結び目が固まっていて、うまく外せなく、マイナス・ドライバーのやっかいになりました。

 ロープの末端がきれいに処理されているところと、そうじゃないところがありました。もちろん、慣れていない人がやれば、うまくいかないのは当然で、それも含めてのボランティア作業ではあるのですが、うまく処理されているところなんて芸術的でさえありました。ロープの最後が見えないようになっていたり、次のロープと立体的につながっていたり。ロープとロープが芸術的につながれている箇所もありました。

 そんな「ロープのお宝」を発見しながらのロープ外し、雨に濡れながらの作業でしたが、意外と楽しかったです。結構はかどりましたよ。草原のコースと森のコースはほぼ全部のロープを外すことができました。

 

 そうそう。ロープの最後をシカ柵に結び付けている箇所がありましたが、これではシカ柵に余計な荷重がかかってしまい、よくないと思いました。遊歩道ロープはシカ柵の網目の間を通すようにするか、シカ柵の手前に杭を打って、そこを終点とするほうがいいと思います。

 

 ファンクラブ備品の電動刈り払い機で草刈りもしておきました。充電式ですから、電池の活動限界までです。2つの電池で1時間でした。途中、ハッとしました。ネズミの巣らしきものを刈ってしまったのです。地上巣※なのか茎上巣※なのかわかりませんでした。草刈りは「はじから」「くまなく全部」刈っていくのですから、絶好の調査の機会と言えます。以降、注意しながら草を刈るようにしました。茎上巣は見つかりませんでしたが、地上巣を3つほど見つけました。そのうちの一つはススキ株の中央ではなく、ただの地面の上でした。

 2020年の草刈りの折り、刈り払い機を使っていたどなたかが、茎上巣のあるススキを刈り残してくださいました。それを井上さんが「発見」されて、「これはどう見てもカヤネズミの巣!」と、いたく盛り上がりました。それが再来すると、楽しいのですが・・・。

 お昼を過ぎたので、家に帰って、遅い昼ご飯を食べました。

 

※地上巣は地上に直径10cmほどの半球形に草が編み込まれている巣(球体の半分は地面の下)。「地面に草のおわんが置いてある」感じ。ススキ株の中に作られていることが多い。

※茎上巣は、同じく直径10cmほどの球形に草が編み込まれている巣。「ススキの茎の途中にソストボールがぶら下がっている」感じ。鳥の巣と間違えられることがある。山梨では河原のオギ、ツルヨシなどの群落で多く見つかる。茎上巣をつくるのは、カヤネズミのみとされている。カヤネズミは日本最小のネズミ。

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草刈りボランティアの下準備

2022年11月12日 | 草刈りボランティア

 11/12はいい天気で、ポカポカ陽気でした。草刈りボランティアの準備のため、9人が集まってくださいました。


 9人で分担して、ロッジの中全部のそうじ、バイオトイレのそうじ、ぼっとんトイレのそうじ、草原内の草刈り区分けのロープ張り、草原内の若木伐り、キッズボランティアの準備をしました。キッズの準備としては、林道からブナ爺さんまでの斜面に安全のため道を作りロープを張ったり(要するに、遊歩道作りですね・・・)、ブナ爺さんのまわりに落ち葉がうまく入るよう、杭や落ちている木を使って柵を作ったり、林道に降った落ち葉が持ち去られないように看板を貼ったりしました。


 ちょうどこの日は、草原の事前草刈りも行われていました。草刈りボランティアの当日、すぐに草運びができるよう、県の事業として業者によって草原の一部の草刈りを事前に済ませておこうというものです。

 午前中には準備が終わり、感想を共有し、お昼をゆっくり食べました。「ロッジは傷んでいるところがほとんどなく、このまま使えそうです。閉めたままだと本当にもったいない」「トイレは水洗ではないので、どうしても汚れが蓄積しやすく、今までにたまった汚れを一気にきれいにしました」などの意見が出ました。


 午後から有志で乙女高原内を歩きました。森の中ではエイザンスミレの閉鎖花がひっそりと「咲いて」いました。アオハダやガマズミ、ツルウメモドキの赤い実がとても目立ちました。それにしても、見事なまでにサイズが同じです。

 コロナ感染者が増えてきて、気が気ではありませんが、なんとか皆さんと一緒に草刈りボランティアを成功させたいと思っています。ご協力をよろしくお願いします。メールマガジン前号以降、たくさんの方がスタッフに立候補してくださいましたが、まだ受け付けています。やったことのない方も大歓迎です。「乙女高原の草原を守る」スタッフにぜひ立候補ください。

 子どもたちにもたくさん参加してもらいたいな。草刈り「本体」は細々とでも継続してやってきましたが、キッズは3年ぶりです。準備をしっかりしました。あとは、参加してくれる子どもたちを待つだけです。

 山梨市駅からの無料送迎車(バスではなく)も多くの方に申し込んでいただきました。11/13、午後2時現在で、残席4です。ご希望の方はお早く申し込んでください。

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有志による草刈り・その2

2021年11月23日 | 草刈りボランティア

 今年は「イベントとしての」草刈りは行わず、「マスコミやちらしによる人集めはせず」「有志で」「2日に渡って」草刈りを行いましたが、11月6日も23日もよい天気に恵まれ、楽しく作業を進めることができました。たいへんでしたが、今年くらい草の刈り残しや草の敷き入れ残しが少なかった年はなかったのではないかと思えました。いつもの年だと23日の午前中にいっぺんに「エイ、ヤーッ」と行っているので、それだとどうしても「やり残し」が出ちゃうのかなと思いました。
 今年はいつもの年以上に、県による事前の草刈りや市の職員の皆さんによる草刈りのありがたさを感じました。1日目の事前と、2日目の事前に刈っていただいたので、その分、作業がスムーズに行えたからです。改めて、乙女高原の保全が行政(市・県)と市民(市民団体)との「環境パートナーシップ」で進められていることに誇りを感じます。

 朝、7時前には乙女高原に到着し、一人でゆっくり準備をしました。受付用のテーブルを出したり、配るペットボトル茶や作業手袋を並べたり、鎌やヘルメット、ゴーグルなどを運んだり。裏の倉庫からは刈草を載せて運ぶためのビニールシートや熊手を一輪車に載せて運びました。一通り準備ができたので、カップに一杯用コーヒードリッパーを載せ、水筒からお湯を注いで、一服しました。寒かったので、熱いコーヒーがおいしかったです。

 

 そのうち、だんだんと人が集まってきたので、残りの準備作業をお願いしました。
 毎年、この行事は七夕みたいだなと思います。この日に1年ぶりにお会いする人が多いのです。久々に懐かしい顔を見られるのも楽しみの一つです。


 さて、大工の雨宮さんは「今日は別行動するよ」と宣言し、ロッジの雨戸やぼっとんトイレの柱を直してくださいました。今度、乙女高原に行く機会があったら、ロッジ駐車場の脇にあるブロック製のトイレの入り口を見てみてください。柱の下部が接ぎ木してあるように見えます。腐りかけていた柱の基部を取り除いて、そこに新たな丸太材をはめ込んであります。すごいアイデアと技術だなと思いました。

 今年の草刈りは開会式をやらないで、来た順に作業を始めてもらうことになっています。これも三密を避ける一つの手段なのですが、そうなると、受け付けですべてを説明し、作業を選んでもらわなければなりません。ご本人の希望する作業を聞いて、場所と作業をお願いするのですが、「なんでもいいですよ」という方やグループには、グループの人数や年代を見ながら、作業を「あっせん」しました。
 いつ来ても、いつ終わってもいいことになっていたし、前回よりも多くの参加者が見込まれたので、今回、自分は作業をしないで受け付けに徹しました。
 結局、今日の参加者は66人でした。それらの方々に、草刈りが必要な個所、草の敷き入れが必要な遊歩道が色分けされた草原地図をお渡しして、作業をしていただきました。

 

 「ツツジのコース」はツツジの株がたくさんあるので、機械だとツツジごと刈ってしまいます。ここは鎌を持って、人力で刈って、遊歩道に刈り草を敷き入れてもらいました。シラカバやドロノキ、ズミなど木々の若木も生えてきているので、間伐用のこぎりや剪定ばさみを持って行ってもらって、伐ってもらいました。
 面積が広かったので30人ほどに投入しました。お昼前には終了しました。
 男の子が「こんなもの見つけた」とツツジの枝に架けた鳥の巣を教えてくれました。おそらくホオジロの古巣だと思います。

 ゲレンデのような草はらは刈り払い機で草刈りしてもらいました。遊歩道の近くから刈ってもらって、刈った草をすぐに遊歩道に入れられるようにしました。割り当てられた区画を刈り終えた方が、地図を見ながら別の場所に自主的に移ってくださり、ありがたかったです。

 なんといっても重労働なのが「草の敷き入れ係」です。刈り草を集めてビニールシートに載せ、それを引きずって運んで行き、遊歩道に、進行方向に垂直に敷き入れていきます。


 ビニールシートの四隅には丈夫な紐を輪にして結んであります。シートを広げて、その上に草を載せ、ギョウザを作るように包み込みこみ、四隅の紐を持つと、それが取っ手の役割をして、とても運びやすくなります。甘利山倶楽部の皆さんに教わった秘伝です。この作業を15分も続けると、汗が出てきます。

 草刈りが終わった斜面に赤いコーンを2つ並べておき、お昼の20分前になったら、集まってもらい、コーンの間に並んでもらいました。記念写真を撮るためです。今年も「乙女高原の写真屋さん」古屋さんに撮影をお願いしました。
 撮影後、「中締めの会」を行い、代表世話人の角田さんが参加者の皆さんへの感謝の気持ちを伝えました。
 今年も保健師の町田さんと三枝さんに救護係をお願いしましたが、この係にやっかいになる方がいなくて、よかったです。
 ここで帰られる方も大勢いましたが、半数くらいの方が残って、お昼を食べ、午後も残りの作業を続けてくださいました。
 午後は敷き入れの作業が中心でした。草を運び込むのが大変な森の中の遊歩道は、まわりの落ち葉を敷き入れました。こんなの乙女高原の草刈り22年の歴史で初めてでした。特に森の中の遊歩道は土壌流失が続いてしまって、まわりの地面より低くなっているのが気になっていたので、これはありがたいなと思いました。落ち葉のアイデアは杉田さんです。

 2時半にはすべての作業が終了しました。今年もつつがなく作業が終わってほっとしました。
 草刈りが終わると、いよいよ乙女高原は長い冬が始まります。

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