乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

谷地坊主モニタリング

2016年08月21日 | モニタリング調査

6月12日に、5つの谷地坊主を選び、それぞれの谷地坊主について幅や高さなどを計測・調査しておきました。

8月21日に、それら5つの谷地坊主を訪ね、同様に計測・調査等を行いました。


これがフィールドです。


「谷地」左岸から右岸までの間で5つの谷地坊主を選んであります。。


それらには印を付けておき、間違わないようにしました。


谷地坊主に生えている植物や、谷地坊主で見かけた動物も記録しました。

4つの谷地坊主で幅や高さが大きくなっていて、ひとつだけ小さくなっていました。
地表から谷地坊主の「頭皮」までの高さでいうと、+10、-1、+5、+4、+3(単位は㎝))でした。高さはそんなに変わらないだろうと予想していましたが、結構高くなっていて、びっくりしました。

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夏の案内活動 8月20日(土)

2016年08月20日 | 乙女高原案内人
乙女高原案内人による「夏休みの全土曜日に交代でガイドをしよう」活動の第4日目です。
レポートは依田さんです。

乙女高原、柳平周辺の天気予報は一日中雨、小田原も小雨、でも大降りは無いと思い6時半小田原出発、9時山梨市通過の時道路は乾いていました。9時半乙女高原到着、小雨に変わっていました。いつも高原に来る林道では車やバイクに会うのですが、今日は一台も会いません、天気予報を見て「今日は山に行くのはやめよう」こんな状況のようです。それでも、案内人の内藤さん、井上さん、芳賀さんは3人のお孫さんを連れて参加してくれました。

 私達がここに着く前に、駐車場には一台の車が止まっていました。高原を見ると2人の姿がありました。今日の高原のお客さんはこの2人だけでした。高原から戻ってきたときお話をしました。茅ヶ崎より乙女高原に7月に初めて来たそうです、すばらしい草花が観察できたので、再度観察に来たそうです。シカ柵で高原を囲っての1年目の夏、「いい年、いい時季に来ましたね、サクラスミレ、レンゲツツジの時季にもお出かけ下さい」そんなやり取りをしました。雨は小雨で降ったり止んだりです、お客さんも来ないので内藤さん井上さん三枝子が高原に出かけて行きました。私も8月6日の観察会報告書にこの感動を書いています。11時過ぎ、高原に出てみました、今日の観察感想です。

*ロッジから見てもあまり変わったようには見えませんが、高原の中央にハンゴンソウの大群落が良く見える、近くで見ると少し背が低いようだ。

*柵の中に入ると高原の景色は一変します。入り口近くのススキは昨年と同様背が高いが、昨年までは花を探して見つけていましたが、今年はススキを分けなくてもたくさんの花が目に飛び込んできます。

*入口以外の遊歩道では、ススキもあまり気にならなくなりました。ススキの一株が小さくなった?背丈が低くなった?周りの花が強くなってきているのかな。

*シロバナノカワラナデシコがたくさん見られました。

*日当たりのよい湿地が好きなウメバチソウ、双眼鏡がなかったので限定はできないが、過去に水が流れて深くえぐれた所、ツツジのコースから15mぐらいの所に10株前後が見えました。

*5-6年前に試験的に作ったシカ柵の内部ではオミナエシが所せましと咲いていました。

*乙女高原の自然を守ってくれた皆さん、またシカ柵に携わっていただいた、市長さん、県職、市職、総ての皆さんありがとうございます。今年まだ乙女高原に来ていない方、今月中に変化した高原に足を運んでください。

*[刈り取り実験]も今後良い結果をもたらしてくれると確信できるようになりました。

*来年の夏が期待で心一杯です。
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夏の案内活動 8月13日(土)

2016年08月13日 | 乙女高原案内人
乙女高原案内人による「夏休みの全土曜日に交代でガイドをしよう」活動の第3日目です。
レポートは山本さんです。


 天気は曇り、時々晴れ。気温は午前10時22度(百葉箱17度)、午後2時25.5度(百葉箱19.5度)。ハンゴンソウやタムラソウも咲き始めています。ススキが目立ち初秋の様相です。今日は芳賀さんと私の2人でした。10時前から来られていて10時頃には帰られたご夫婦が1組ありました。10時30頃草原横の駐車場に車をとめ草原内を散策しているご夫婦1組が見えました。

 10時50分頃に地元のご夫婦が見えられ、2人とも乙女高原でスキーをしたことがあり、ご主人はスキー大会に出たこともあってスタート地点だった場所まで上って、その先のブナじいさんまで行って来られたと話してくれました。奥さんからは電動のロープにしがみついて上の方まで行くのが大変だったとか、学校で合宿した時にヤナギランが一面に咲いていた思い出などが聞けました。つつじ祭りに小柳ルミ子が来たことがあるといい、毎年つつじ祭りに来ていたようです。アサギマダラも見れて良かったと言って11時35分頃に帰られました。かつて乙女高原を訪れたことのある方々の思いで話を聞いてあげることも案内人として意義があるのだと実感しました。

 11時頃バイクで来た男性はベンチで休憩してそのまま11時20分頃立ち去りました。11時5分頃母親と小さな娘2人の親子が来られ1時間ほど草原を散策して帰りました。母親は子供のころスキーをしに来たことがあると言ってましたので、お盆で実家に帰省され、ご自分の子供を連れてきたようです。

 11時20分頃年取ったご両親とその子供といっても大人たちですが、ご家族5人連れでアサギマダラが見たいと言って、老母の車いすを引いて草原の中に入って行きました。戻ってこられてアサギマダラが見れて良かったとおっしゃってくれたので、その食草や雄雌の区別の仕方や雄がヨツバヒヨドリに来る理由など生態についてお話したら喜んで聞いてくれました。県外の方のようで12時5分頃帰られました。入口の段差や刈った下草を敷きつめた遊歩道では車いすには不便なので、車いす用の散策コースというのがあったらいいなと思いました。

 11時30分頃焼山峠から歩いて来られたという男性がベンチで休んで昼食をとった後に、12時頃から草原を散策されてました。草原から戻った後にお話しされた芳賀さんからお聞きしたところでは、埼玉からの方で、バスで焼山峠まで来てまたバスで帰られるといって13時40分頃戻っていかれました。

 11時45分頃茅ヶ崎からミニバイクで来られた男性は休憩だけ。12時10分頃車2台で来られた6人グループも食事だけ。14時15分頃男性1人が車で来られ草原を散策してました。

 空模様もあやしくなってきたので15時過ぎた時点で帰りました。訪問客は多くありませんでしたが、この日案内人をしていて有意義だったと思いました。


追伸 先週植原さんから、キンミズヒキにヒメキンミズヒキというのがあると教わっていたので、この日同定するための両者の違いを観察しました。花を並べて写真に撮ってみると一目瞭然でした。花の大きさ、花弁の形状が違うのがよくわかります。また、茎の毛がはっきりと違うことがわかりました。雄しべの数や茎葉の違いも同定ポイントに記載されてますが、難しいように思います。
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夏の案内活動 8月 6日(土)

2016年08月06日 | 乙女高原案内人
乙女高原案内人による「夏休みの全土曜日に交代でガイドをしよう」活動の第2日目です。
レポートは依田さんです。


 8月の交流会を兼ねた夏の2回目観察会を行いましたが、この日はマルハナバチ調べ隊盛夏編の活動と重なり、集合時間の10時の時点ではここ何年か継続的に行われているマルハナバチに総ての参加者が集まり、観察会には参加者が集まりませんでした。案内人の私たち夫婦と山本さんの3人で留守番とこれから来られる参加者を待つ事にして、植原さん、井上さん、芳賀さんがマルハナバチに付き添いました。その後何人かに声をおかけしましたが、富士山だけを見に来た人、何回も来ているので自分達だけで観察したい人等、何組かありましたが同行希望者はありませんでした。先週も高原に来ていた山本さんに後を頼み、夫婦で高原に出かけました。

 7月10日に下見に来た時、キンバイソウの多さと花の美しさにびっくりしました。シカ柵が出来てこんなにうれしい変化が現れたのか、咲いている花は前回の山本さんの報告書の通りです。ヒメトラノオ、タチフウロ、ツリガネニンジン、ワレモコウ等は特に華々しく感じられました。乙女高原ファンクラブの皆さん、この報告書を目にする皆さん、今年の乙女高原の変化を見に来てください。

 昼近く、雲が濃くなり遠雷が聞こえた為マルハナバチ調べ隊の活動を少し早めて報告、集計を行い、全員で昼食を摂りマルハナバチ調べ隊は解散となりました。

 午後、山井さん夫婦が先週に続き見えました。マルハナバチ調べ隊に同行していた岡崎さんも見えました(この皆さんは植物学者のように山野草の事を良く知っています)。案内人の井上さんと私たち夫婦、総勢6人で水ヶ森林道を高原には無い花を求めブナ爺の真下まで歩くことにしました。ヒナノウスツボ、色彩の素晴らしいフシグロセンノウ、ソバナ、ミツモトソウ、ヤマホロシ、ミヤマタニタデ、オオヤマサギソウを見て、そこからヨモギ頭に移動ここでトンボソウを見る。

 ロッジ玄関前の草むらで、皆で大激論「屈毛」「線毛」「イワアカバナ」「ケゴンアカバナ」。結論は、山本さんの「茎の稜上に2列の屈毛がある」の見解によりケゴンアカバナに落ち着きました。

 残りの観察会を楽しみに、今日の観察会を終了しました。

 帰りに山梨駅前の「街の駅やまなし」で鈴木としえさん「ネイチャーフォトグラファーおとめちゃん」の写真展を見て来ました。小さいスペースですが、なつかしい楽しい写真が見られます。
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8月6日のマルハナバチ調べ隊

2016年08月06日 | マルハナバチ調べ隊
 参加者は13名でした。朝からいい天気でしたが、このところ午後から激しい雨に見舞われることが多いので、早め早めに行いました。いつもは午後に行っていた待ち伏せ調査も前倒しして午前中に実施。遠くから雷鳴も聞こえ、心配したのですが、雨に降られることはありませんでした。



 この日、ラインセンサスで79頭と、たくさんのマルハナバチと出会えました。1時間に79頭ですから1分に1頭以上の頻度です。「年に3回マルハナバチ調査をしよう」というマルハナバチ調べ隊を始めて13年になりますが、歴代3位の多さです。うれしくてうれしくて仕方ありません。マルハナバチがたくさんいるということは「その時期にたくさんの花が咲いている」ということだけでなく、「春から秋にかけて、さまざまな花がバトンタッチしながら咲き続けている」ということです。つまり、時間軸も含め乙女高原のお花たち全体の健全な状況を表しているからです。





◎ラインセンサス結果
 1時間(実際は1時間5分でした)かけて、あらかじめ決めてあるコースを歩きながら、見られたマルハナバチの種類・カースト(女王・働き・オス)、花粉団子の有無等を記録する。

総数79
 ・ノハラアザミ   22(トラ17  オオ 0  ミヤマ 5)
 ・ヒメトラノオ   20(トラ 0  オオ15  ミヤマ 5)
 ・クガイソウ    10(トラ 0  オオ 4  ミヤマ 6)
 ・タチフウロ     8(トラ 1  オオ 2  ミヤマ 5)
 ・シシウド      4(トラ 0  オオ 4  ミヤマ 0)
 ・ワレモコウ     3(トラ 0  オオ 2  ミヤマ 1)
 ・コウゾリナ     2(トラ 2  オオ 0  ミヤマ 0)
 ・シオガマギク    2(トラ 1  オオ 1  ミヤマ 0)
 あとは一頭ずつ
 ・トラマルハナバチ  ノアザミ
 ・オオマルハナバチ  オミナエシ、チダケサシ
 ・ミヤママルハナハチ クルマバナ、ヤマハギ、ウツボグサ、シモツケソウ、マツムシソウ





◎待ち伏せ調査結果
 ある花(の群落)の前で一定の時間(15分刻み)待ち伏せし、来たマルハナバチの種類と行動を記録する。最終的には1時間換算で、何頭のマルハナバチが来たかを算出する。

○元データ
 ・ヒメトラノオ 総待ち伏せ時間 60分 トラ 1  オオ26  ミヤマ 8
 ・クガイソウ  総待ち伏せ時間 75分 トラ 9  オオ15  ミヤマ13
 ・ノハラアザミ 総待ち伏せ時間105分 トラ29  オオ 9  ミヤマ11
 ・シシウド   総待ち伏せ時間 30分 トラ 1  オオ13  ミヤマ 0
 ・タチフウロ  総待ち伏せ時間 45分 トラ 0  オオ 1  ミヤマ12
 ・マツムシソウ 総待ち伏せ時間 15分 トラ 1  オオ 0  ミヤマ 1

○1時間換算(概数)
 ・ヒメトラノオ トラ 1  オオ26  ミヤマ 8  計35
 ・クガイソウ  トラ 7  オオ12  ミヤマ10  計29
 ・ノハラアザミ トラ17  オオ 5  ミヤマ 6  計28
 ・シシウド   トラ 2  オオ26  ミヤマ 0  計28
 ・タチフウロ  トラ 0  オオ 1  ミヤマ16  計17
 ・マツムシソウ トラ 4  オオ 0  ミヤマ 4  計 8
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