乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

2017年度総会/座談会

2018年03月11日 | 総会座談会

2017年度総会・座談会に22名の参加者

22名の参加者があり(委任状は93通)、楽しく、和やかに会を進めることができました。特に、今回は初代の代表世話人代表である古屋さん、2代目の宮原さんが参加してくださり、これはもう記念写真を撮るしかない!ということになりました。参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

  会は代表世話人の三枝さんの司会で始まりました。3代目・現代表世話人代表である古屋さんのあいさつに続き、山梨市長の高木さんからあいさつをいただきました。議事は古屋代表が進行してくださいました。2017年度の活動報告を事務局の植原が行い、乙女高原フェローの報告を山本さんにしていただきました。決算報告を会計の内藤さんに、会計監査報告を鑑査員の駒田さんにしていただきました。実際の監査は駒田さんと竹居さんのお二人に事前に行っていただきました。決算の概略を述べると・・・

・今期の収入は前年度からの繰越金が約30万円、収入が約74万円、計約104万円。

・今期の支出が約63万円だったので、次年度への繰越金が約41万円。

・収入内訳は寄付金が72件・約27万円、助成金が7件・約46万円、その他です。

・支出内訳は、金額の多い順に、印刷費約22万円、通信費16万円、旅費交通費と消耗品費各約4万円など。

その後、一括審議し承認していただきました。続けて、2018年度の活動報告と予算案について審議していただきました。活動計画は、ほぼ、昨年のものを踏襲しています。毎年1月に行っている「乙女高原フォーラム」のテーマとゲストが未定です。「こんな人の話を聞きたい」といったリクエストがありましたら、ぜひどうぞ。草原のネズミを調査するために、備品としてセンサーカメラを購入することが承認されました。

総会終了後、座談会に移行。三枝さんの司会で、以下のような話題提供の後、フリートークが行われました。

1 「精霊の守り人」ロケ地の詳細を教えます!・・・植原

2 天然記念物指定記念! 谷地坊主を巡る旅・谷地坊主ってなに?・天然記念物ってなに?・・・植原

3 「三ツ峠ネットワーク」の活動紹介(三ツ峠ネットワークが日本山岳遺産基金に認定)・・・山本さん

~今年もぜひ、乙女高原でお会いしましょう!~

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カラスがさわいでいるなと思ったら、シカのなきがらが・・・

2018年03月03日 | 乙女高原観察交流会

2018年03月03日(土)  山本さんによるレポート

 3月3日の観察交流会に道の駅に集まったメンバーは総勢8名で、車2台で乙女高原に向かいました。大分暖かくなってきたからそろそろ活動をとおっしゃって参加してくれた方もいましたが、2日前に降った雨が山の上では雪だったようで、どれほど積もったか懸念されます。

 林道沿いではヤマアカガエルも産卵を始めている時期とのことで、2か所の観察ポイントに立ち寄りました。うち1か所目はここ2~3年産卵が確認できていないようですが、もう1か所の小さな遊水池では表面が凍っていたものの、氷の下に黒々とした卵塊がたくさん見られました。7~8腹はありましたでしょうか。植原さんが2下旬に乙女高原に行かれた際立ち寄った時にはあったという卵塊が無くなっていました。オタマジャクシになってしまった様子もなく、どうなってしまったのでしょう。ミステリーです。

 柳平から先の林道には雪が残って凍結していましたが、車でそのまま進むことにしました。ときどき車の腹が雪でこすれるといった状態でした。焼山峠に近づくと林道沿いでカラスが群れて騒いでいました。焼山峠を過ぎた先でもやはりカラスが騒いでいたので、車を止めてその場に近づいてみると、果たしてシカの屍骸です。ほとんど骨だけになってしまっていました。

 日当たりも良く道幅も広かったので、そこに車は置いてその先は歩くことにしました。湿地帯を過ぎたところでもカラスが群れて騒いでいて、そこでもシカが死んでいました。腹部は皮が剥かれてしまって内臓が見えてきていましたが、頭部から背中にかけてはそのままの状態で、死後あまり経ってないようでした。すぐ上の林道には鮮血と言っていい血が残っていて、事件はここで起きたのでしょうか。シカの死体がなかったら110番するような現状でした。

 雪をかぶったままのヤチボウズの湿地に立ち寄ってからロッジに到着したのは11時半頃でした。早目のお昼をとることにしました。青空で風もなく日があたって暖かです。我々がさっさとお昼をとっている間も、植原さんは気象観測用のデータロガーの交換作業をされていました。昼食後は柵の中に入り、森のコースを歩いて富士山を見に行くことにしました。20~30㎝深さの雪を踏みながら先頭を歩いていると、冬季オリンピックのスケート競技のパシュートを思い出しました。パシュートでは風の抵抗を受ける先頭は疲れることから順次入れ替わりますが、先頭で雪を踏み固めていくのは相当疲れます。

 富士山は良く見えていて疲れも癒されます。ヨモギ頭の三角点まで上がると木間に南アルプスや八ヶ岳が良く見えていました。柵内に戻り、ササの状態が柵の内外で違うのを観察すると、柵の外ではシカがほとんど食べつくしてしまっていました。2月にはそれほど食べられた形跡はなかったので、この1か月の間に様子が変わってしまったようです。ツツジコースに出ると吹き溜まりになっていて、膝まで雪にはまってしまい歩くのが大変でした。車に戻る時にも相変わらずカラスの群れは食事中で、内臓も大分食べられたようです。

 

 帰りの林道ではヤドリギの場所で車を止め、ヤドリギのその後の様子を観察しました。黄色やオレンジの実の数が減っているように思えました。岡崎さんが土手のコンクリート壁にヤドリギの種の混じった糞がへばりついているのを見つけました。1か所だけでなく何か所もついていました。レンジャクが実を食べに来て糞をしていったのでしょうか。このあたりにはヤドリギがたくさん見られます。行きに立ち寄った湧水池にも寄りました。表面の氷はすっかり溶けていて、しばらく観察していると池の中の落ち葉の陰からカエルが何匹か顔を出してくれました。

 

 道の駅に戻って解散する段になってから、駐車場脇で咲いていたホトケノザを見た植原さんから閉鎖花もあるねと教えていただき、どれが閉鎖花?ということでまた観察会が始まってしまいました。 この時期乙女高原には雪がまだたくさん残っていて、冬の営みの厳しさと春の訪れを実感できる観察会ができました。

 

※乙女高原自然観察交流会に継続して参加してくれている岡崎さんから観察交流会についての感想コメントをいただきました。

 

 年間を通して同じフィールドを多面的に自然に触れて観察できることが一番のお勧めです。

 自分の知らないことや分からないことは山ほどあるわけです。

 1つでも気付くことができるだけでも大切だと思っています。

 「見る・知る・理解する・分かる・判る」を頭の片隅に置いて今後も楽しみたいと思います。

 

北谷さんからも感想コメントをいただきました。

   久しぶりの乙女高原に朝から期待が膨らむ観察交流会。下界は春の陽気ですが乙女高原はまだまだ冬。四季の森広場から乙女高原までの林道歩きで、この日はなんと2頭もシカの屍骸に遭遇。これまでも何度か骨は見たことがありましたが、生々しい屍骸を目にするのは初めてでした。獲物を狙ってトビが空高くを旋回し、トビに追われたのかカラスがギャーギャー鳴きながら飛び交っていました。トビは何処から飛んできたのか次々と集まり多い時で20羽くらい数えることができました。こんなに多くのトビが集まってくるのを見るのも初めてで、冬山のドラマにテンションが上がりました。

 そんなドラマをよそに、音を立てて木をつつくコゲラや、雪解け水が流れ落ちる場所で水を飲むコガラなど、いつも通りの穏やかな光景は心和むものでした。

 ヤチボウズの湿地辺りにはシカと思われる足跡が道路を横切り流れを越えて続いていました。湿地のヤナギは芽鱗が取れて白い綿帽子が覗いていて遠目にもとてもきれいでした。良いお天気だったので、青い空に白い雪、茶色い木々のコントラストが素晴らしかったです。

 お昼を食べた後は、森のコースからヨモギ頭まで歩き展望を楽しみました。ズミもツノハシバミもウリハダカエデもまだ冬芽は硬く、日当たりを探してもスミレの葉は見つかりませんでした。昆虫も見かけませんでしたが、地面を黒い蜘蛛が這うのを見つけ、この時期は何を食べているのだろう?と思いました。

 往きに立ち寄ったカエルの産卵場所に帰りも寄りましたが、今度は可愛らしい鳴き声が聞こえ、しばらく目を凝らして探すと姿を見ることもできました。

 冬でも雪の中でもたくさんの発見があって、今回も楽しく充実した観察会でした。

 

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2017年度第9回世話人会

2018年03月01日 | 世話人会

2017年度 第9回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

日 時:2018年3月1日 午後7:30~9:00


乙女高原連絡会議

■乙女高原フォーラム     (反省・連絡会議)
・参加者が少なかった原因として、インフルエンザの大流行と、乙女高原のお膝元でのご不幸があった。
・インフルエンザの発生時期からずらして実施することも考えられるが、他行事とのバランスから無理。
・2016年第15回への参加者数が多いのは、スミレがテーマでいがりさんが講師だったことと(「おっかけ」の参加者が結構あった)、午前中、同じ会場でニコルさんの講演があったため。
・引き続き、様々な団体等に告知をお願いしていく。


乙女高原ファンクラブ世話人会

■総会に向けての準備(検討・世話人会)
・3月1日現在、委任状73名、参加者13名。今回の総会には高木新山梨市長も参加するため、できるだけ参加者を多くしたい。
・座談会は、県有林課のイベント(県有林107周年)と日程が重なってしまい、出前講座は難しい。
・座談会として①「精霊の守り人」ロケ地の案内(植原)、②「乙女高原の谷地坊主」天然記念物指定(植原)、③日本山岳遺産に認定された三ツ峠ネットワークの活動紹介(山本さん)と、盛りだくさんになった。お楽しみに。(プロジェクターとスクリーンは牧丘支所に借用をお願いした)
・駒田さんと竹居さんに会計鑑査をしていただいた。会計の内藤さん、事務局の植原も同席した。
・総会での監査報告は駒田さん。

■自然観察交流会(報告・世話人会)
・2月3日、参加者6名。

■コケの名札
・当分の間、乙女高原自然観察交流会等の中でコケ観察を継続し、コケについての情報を集め、また、コケ観察者・コケファンを増やしていくことにする。名札つけについては棚上げ。


そ の 他

・企業・団体に、創立記念や顧客向けの記念植樹などを行うことのできる場を提供するとともに、従業員の健康づくりや、レクリエーションのための森林空間を利用したプログラムを提供するという県の「クライン・ヴァルト(小さな森)」制度を活用して、乙女高原エリアで植林をしたいとのリクエストが数社からある。また相談する。
・再来年、山梨ロータリークラブは50周年を迎える。以前、案内板を寄贈させていただいたが、50周年でもなにか贈りたい。今から検討していただきたい。

 

次回連絡会/世話人会 4月18日(水)19:30~  牧丘総合会館

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