乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

乙女高原のきのこ展

2021年10月23日 | 街の駅・乙女高原展

乙女高原展シーズン27「乙女高原のきのこ」を始めました。

これまでコロナ感染拡大のため、展示替えを遠慮していました。

この「きのこ」展は新作です。乙女高原で見られた個性豊かなきのこたちの姿をぜひご覧ください。

 

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2021年度 第4回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2021年10月21日 | 世話人会

日 時:2021年10月21日(木)  午後7:00~8:00

 

乙女高原連絡会議

■経過報告・報告事項

・恩賜林110周年記念大会にて感謝状を拝受(八ヶ岳連絡会議、シオジ森の学校も)。

■草刈りボランティアについて  (検討・連絡会議)

・県(県有林課)発注の事前草刈りは、できるだけ早くやっていただく。

・市(観光課)による草刈りは11/6~23の間の平日に実施する。

・協力企業・団体の申し込み → ジェイチームから2人、ロータリークラブから20人程度。

・資料は、①受付名簿、②作業内容一覧、③草原地図 (①と②は表裏) 

・保険加入(機械10人、手刈り40人) 

・救急箱とトランシーバーを11/6、23とも市から借用

・11/6、23とも、受付を済ませた人から作業を開始していただく。

・世話人の参加予定を確認した(世話人会欠席の世話人の皆様の参加予定を確認する)

・トイレットペーパーは市で準備。

  • 凍結防止のため、林道側溝の落ち葉除去が必要かもしれない(くわ、シャベル)等必要。
  • トイレ掃除等のために、できるだけ「水」を持参する。
  • 焼山林道の塩平-焼山峠間はダンプ通行に伴い一時的に通行止めにされる場合がある。
  • 土曜日は医療機関は開業しているが午後からになってしまう→11/6、23とも山梨厚生病院

 

■乙女高原フォーラムについて  (検討・連絡会議)

・講師の鷲谷さんに山梨に来ていただき、ライブ実施をする前提で準備を進める。

・会場は「夢わーくやまなし」3階大会議室。定員180のところ→75人。仮予約済→市観光課で本予約。

 キーワード:保全生態学、生物多様性、生態系の順応的管理、市民活動、協働、Nature-based Solution

・例年13:00-15:30 →コロナ対策で短縮13:00-15:00

・フェロー授与者については再度確認

 

そ の 他

・【世話人会後】10/23 街の駅の展示替え「乙女高原のきのこ」→機会があったら見てください。

・【世話人会後】鷲谷先生から講師のご快諾をいただきました。

 

 

※次回世話人会 12月16日(木)19:00~ 牧丘支所   ※11月18日(木)は中止。

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10月2日の乙女高原自然観察交流会

2021年10月02日 | 乙女高原観察交流会

 参加された渡辺さんがレポートを書いてくださいました。

 全国の都道府県の緊急事態宣言などが解除された最初の週末。集合場所の道の駅花かげの郷まきおかに集合したのは9人でした。その中には東京や愛知から来た久しぶりにお会いする方々もいました。気持ちの良い秋晴れの中、今日はにぎやかな観察会になりそうです。出発前に途中の観察ポイントを確認し杣口経由で乙女高原に向かいました。

 最初に沢沿いのカツラの巨木の近くで下車しました。道路からカツラの木のある沢を覗きこんでみましたが紅葉には早かったようです。そこで今回は沢まで下ることをやめ道路周辺を散策することにしました。道路沿いではアザミ、セキヤノアキチョウジ、ノコンギクの花、イケマの実、アケビの実を見かけました。

 

道路から一歩林内に入ると足元ではハナタデ、タニソバ、ミヤマタニソバ、オオバノヤエムグラなどの小さな花が開き始めたばかりでした。

 次に杣口のトチノキで下車しました。林縁ではツリフネソウ、カメバヒキオコシ、シロヨメナ、キバナアキギリを見かけました。また道路に面した日当たりの良い場所では、ナギナタコウジュ、ヤクシソウが目立ちました。


 最後に焼山峠で下車しました。絶好の登山日和なので小楢山へ向かう登山客で駐車場は混んでいるだろうと思っていましたが意外と空いていました。林内では、ハナイカリ、リンドウ、ツルリンドウ、フユノハナワラビの花、テンナンショウ属の赤い実を見ることができました。秋にはあまり散策の機会がなかった焼山峠周辺ですが、植生の豊かさを認識することになりました。林道沿いではアケボノソウ、トリカブトの花を見つけることができました。

 乙女高原への到着が遅くなったので散策は午後からにしました。夏の間にシカ柵沿いで咲いていたヤナギランはもう白い綿毛をつけていました。柵内に入ると草原には背丈を超えるまでに成長したススキの穂が風で揺れていました。森のコースを登って行くとウリハダカエデが赤く色づいていました。日中の気温はまだ高いですが紅葉を見かけると季節は進んでいるのだなと実感できます。林内ではヤマトリカブトの鮮やかな青紫色やマイヅルソウの透き通るような赤い実に目を奪われました。


 展望台に到着しました。残念ながら富士山には雲がかかり裾野しか見ることができませんでした。ヨモギ頭を経由してブナじいさんに向かうとフクオウソウが一株だけ咲いていました。淡紫色の下向きに咲く目立たない花ですが、光が当たると透き通って輝く姿に惹きつけられてしまいました。秋の散策の楽しみといえばやはりキノコです。見つけるたびに「これ、食べられる?」と声があがります。ブナじいさんの周りではオヤマボクチが見ごろでした。

 



 ブナじいさんから展望台に戻り草原のコースを下ることにしました。黄色い花が少ない季節なのでヤナギタンポポは目立ちます。結実を迎えた多くの夏の花に代わり、足元にはリンドウやヤマラッキョウがたくさん咲いていました。葉の縁が白く色抜けして観葉植物のような姿のサクラスミレの葉を見つけました。秋は様々な色の変化をもたらす季節ですね。ツツジのコース分岐でハバヤマボクチの花に競うように潜り込むカメムシの群れを見つけました。越冬するための栄養を確保するために一生懸命なのでしょう。

 草原のコースからツツジのコースへ入ると、この時期すでに花が終わっているはずのマツムシソウ、ツリガネニンジン、ウツボグサ、ニガナ、が遊歩道上で咲いていました。おそらく7月に遊歩道の草刈りを行った際に一緒に刈り取られたことにより、開花のタイミングが後ろにずれたのでしょう。ツノハシバミの実をみつけたので殻を割って中身を食べてみました。和製ヘーゼルナッツと呼ばれることがありますが、味が似ているのかどうかまではわかりませんでした。ウメバチソウの花が残っていないかと探しましたが、すでに終わっていました。

 グリーンロッジが見えてきたところでシシウドの実に群がるキアゲハの幼虫を見つけました。小さな黒い幼虫と大きく黄色い幼虫がたくさんいましたが、その中に脱皮途中の幼虫を見つけました。キアゲハの幼虫が脱皮で黒から黄に変化する瞬間を目の当たりにできて感激しました。グリーンロッジに戻ってからホソバノツルリンドウを見に行きました。環境が変化した場所のため絶滅が心配だったのですが、今年も数株の開花を確認することができました。


 今回は天候にも恵まれ、秋の草原を満喫することができました。すでの花の時期は終わりを迎えてしまいましたが、視点を変えて観察するのも面白いと感じました。

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