乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

甘利山の草刈りに参加しました

2022年10月30日 | 参加報告

 山梨日々新聞の催し物欄によると、甘利山の秋の草刈りは10/22(土)、23日(日)、29(土)、30(日)の4日間行われるといいます。甘利山の草原を守っている(NPO法人)甘利山倶楽部の皆さんには、毎年、乙女高原の草刈りに参加いただいているのですが、なかなか「恩を返す」機会がなく、今年こそは!と思っていたところ、代表世話人の角田さんが30(日)の部に参加なさるというので、その日に甘利山に出かけてみることにしました。
 いい天気でした。甘利山に向かう道「甘利山公園線」が工事のため通行止め。遠回りをしなければなりませんでした。しかも、ナビが選択したのは、近いほうの「桐沢」経由ではなく、遠いほうの「小武川沿い」の道のほうでした。おかげで、家から2時間以上かかりました。が、「お、ここにカツラの林。ちょうど落ち葉の時期。いい匂い!」など、道中を楽しむことができました。ちなみに、帰りは「桐沢」経由だったので、今度は大きな露頭を目の前に見ることができました。

 いよいよ甘利山。倶楽部の皆さんがシカ柵を完璧にメンテナンスし、その中をきれいに草刈りされているのがよくわかりました。これだけきれいにするのは、本当に大変だと思います。

 

 駐車場に着いたのは、開始時刻に30分遅刻の9:30ころでした。甘利山倶楽部の事務局を置いている「つつじ苑」というステキなログハウスを訪ねたのですが、あれ? 人がいない! いやー、遅刻しちゃったので、みんな上に行っているのかなあと思い直し、受け付けを済ませて、ゆっくり歩いて甘利山山頂に向かいました。

 途中、軽トラが、すごい角度で置いてありました。「きっとこれで草刈り道具を運んだんだろうな。それにしても、軽トラこそは最強のオフロードカーだ」と感心しながら進みますが・・・なかなか草刈りしている人に会いません。登山している人には何人か出会ったのですが・・・
 山頂まで行くと、シカ柵の中で草刈りしている方が二人いたので、声を掛けてみると、「ここを刈るように言われました」とのこと。上のほうから草刈り機のエンジン音は響いてきますが、複数ではなさそうです。「(参加者が)こんなに少ないんだ」と正直、思いました。
 草刈りを始めました。やってみると、草刈りというより笹刈りです。笹の中に野草やレンゲツツジが埋もれている感じです。笹はミヤコザサでした。草刈りが継続されているところは、明らかに笹の丈が低く、笹も可愛い感じですが、奥の方の見るからに草刈りが滞っていそうなところは、笹の丈も高く、葉も大きく強そうな感じがしました。刈ってみましたが、こういうところは笹が密生していて、下まで光が届いていない感じでした。途中、角田さんも奥さんと一緒に来て、作業を開始しました。

 途中でお茶タイム。やっぱり参加者は少なく、全部で10人程度でしょうか。林道が閉鎖されていることも響いていると思います。でも、こんな時に参加してくださる方をこそ大切にしないとなと思いました。


 お昼まで続きの作業。そして、お昼はいったん下りて、つつじ苑の中で取らせていただくことにしました。コンビニで買ってきたおにぎりを食べたのですが、倶楽部で出してくださった豚汁がとってもおいしくて、おにぎりといいハーモニーでした。
 一休みして、午後の作業。今度はレンゲツツジの株のまわりの笹を刈ることに注力しました。午前より集中力が低下したせいか、「あ、笹と一緒にレンゲツツジ切っちゃった」という場面が何回かありました。正直に白状し、謝ります。すみません。
 午後も途中でお茶タイムがあり、エネルギー補給・水分補給・休息を済ませ、3時近くまで作業を続けました。少人数での作業だったせいか、「シカ柵の中全部がきれいになった」みたいな「作業成果の見える化」までは無理でした。でも、「刈ったのがたとえ全体の0.001%であっても0ではない(0はいくら足しても0だけど、小さくても数字がある限り、足せば大きな数になりうる!)」ことを誇るのがボランティア活動だと思います。

 終了後、ふたたびつつじ苑で反省会。倶楽部事務局の小林さんが、出された意見を一生懸命にメモしている姿が印象的でした。

※参加された角田敏幸さんがレポートを寄せてくださいました。

 南アルプスユネスコエコパークの緩衝地域に位置している甘利山は 6月に山頂一帯を真紅に染めるレンゲツツジの大群落や貴重な高山植物が自生し、富士山の展望がすばらしい一大名勝地です。
 美しく豊かな自然を守り、次世代に継承していくために毎年、市民や有志の皆さんのご協力により、レンゲツツジの下草刈り、環境美化活動を行っています。何時も甘利山倶楽部の皆さんが、毎年乙女高原の草刈りボランティアに参加して下さり感謝するばかりです。今回乙女高原のファンクラブの皆さんにもメイル等で参加を呼びかけました。


 今回、秋の草刈りに家内と参加しました。家から1時間30分程で甘利山の駐車場に着きました。駐車場に着くと植原さんの車が有り、甘利山倶楽部の小林さんと家内で約12分位歩いて上がると、先に植原さんが草原の中でミヤコザサを一人で手狩りで刈っているのが見え、するともう一人刈っている方がいて、もう少し上がって見ると山の上の稜線にも2人の姿が見え、1人は刈り払い機で刈っていてエンジン音が静かな山に響き渡っていました。遅れて家内が到着して、レンゲツツジ内のミヤコザサを6人で手狩り、手狩り途中の休憩には植原さん持参の種なし柿、甘利山倶楽部の方の温かい紅茶を頂きました。
 昼は下山して甘利山倶楽部事務局のロッジで豚汁を頂きました。また、ロッジ横には雪が白く積もって残っていて、ロッジ内は薪ストーブが炊かれて、暖かい部屋での昼食はありがたかったです 。


 昼食後、また、山の上に登り富士山を眺めながら草刈りをしました。
 草刈り終了後、ロッジ内にて草刈り終了の会をして解散となりました。

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観光地美化清掃への参加

2022年10月26日 | ボランティア作業

 10/26、朝、財産区、管理会、保護組合、観光ぶどう園組合、直売所組合、商工会、山岳会、琴川ダム管理事務所、栄和交通、峡東林務環境事務所、市議会、市役所の皆さんとともに乙女高原ファンクラブの有志6人が焼山峠に集まりました。この事業の通知は山梨市長さん名、主催は山梨市です。市議会議員さんも議長さんをはじめたくさん参加されていました。教育長さんの顔も見えました。そうそうたるメンバーです。


 朝、富士山は真っ白でした。林道の途中で見ると、金峰山も真っ白。観光課の方の話によると「昨日は乙女高原も真っ白でしたよ」とのこと。10月のうちに雪がふったんですね。
 開会式で市長さんや市議会議長さんのお話を聞いたあと、団体ごとに分かれて、道脇の草刈りやゴミ拾いなどを始めました。

 乙女高原ファンクラブはというと、林道の落ち葉かきと側溝の泥上げをしました。というのも・・・、例年、乙女高原に向かう林道の最後のヘアピンカーブのところで、側溝の落ち葉が溜まって、そこから水が道路にあふれて、路面凍結してしまうことがありました。草刈りボランティアに参加される方々の車が滑らないかヒヤヒヤで、前日の夕方に行って、側溝の泥上げをしたこともあります。そこで、まだ草刈りボランティアまで日はあり、今後、たくさんの落ち葉が積もるでしょうが、これをいい機会ととらえて、林道の落ち葉かきと側溝の泥上げをやってしまうことにしました。
 グリーンロッジの物置に道具を取りに行ったら、ベンチの上が白かったです。やっぱり雪が降ったんですね。

 


 側溝の終点から先も水がスムーズに流れるように、土を掘って、溝を付け加えました。斜面になっているところまで溝を切ったので、あとは水は自然に流れ下ってくれるでしょう。これで側溝を水がスムーズに流れ、道路にあふれることはないと思います。
 グレーチングが道を横断しているのですが、グレーチングに水を誘導する側溝に泥が溜まっていて、機能していない箇所もありました。泥を丁寧に取り除くと、水が穴の中にスムーズに流れるようになりました。


 落ち葉かきも平行して行ったので、結構な作業量でした。「治山林道課から感謝状が出るに違いない」なんて冗談をいいながら、作業を進めました。結構、腰が痛くなりましたよ。

 終了後、いただいたお弁当をロッジ前のベンチで食べました。
 その後、有志で小楢山に登ったそうです。なんか楽しかったようですよ。

 自分はというと、1人乙女高原に残って、いろいろな草花の実やたねの写真を撮りまくりました。これまで乙女高原ファンクラブでは、「お花」「マルハナバチ」「スミレ」と3つのフィールドガイドを発行してきましたが、フィールドガイドⅣとして「乙女高原のドライフラワー(仮題)」を出す予定です。種や実、そして、それにまつわる情報を載せて、楽しいガイドを作る予定です。その準備なわけです。このガイド作り、どなたか一緒にやりませんか?

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2022年度 第4回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2022年10月20日 | 世話人会

日 時:2022年10月20日(木)  午後7:00~8:30


乙女高原連絡会議

■第21回草刈りボランティア 11月23日(水・祝) (検 討・連絡会議)
・「準備項目一覧」「準備品リスト」にて進捗状況を共有。くまで・竹ぼうきは両方とも追加購入。
・教委関係のリストは削除。
・「スタッフ用日程表」「スタッフ配置表」を共有。市長はメッセージ参加。
・今のところ、送迎車の希望者なし(グーグル・フォームによる申し込み受け付け)。
・「スタッフマニュアル」は今回提案し、次回連絡会議にて検討する。それまでに目を通しておく。
・下見と準備は11月12日(土)9:00から。できるだけ多くのFC会員に参加してもらいたい。ブナの木まわりの杭を準備する。トイレの鍵を確認。

■乙女高原フォーラム   2023年1月29日(日)     (検 討・連絡会議)
・ちらし内容の検討・決定→今後、印刷。両面カラーで。
・時間差ハイブリッド開催 (開催➝山梨CATV放映➝期間限定ユーチューブ配信) とする件、承認。
・企画書➝今回は提案。検討は次回世話人会。弁当はFCで準備する。
・参加申し込みはグーグル・フォームにて

■「未来に残したい草原の里100選」フォーラム 10月18日(火) (報 告・連絡会議)
・東京農業大学にて。主催は全国草原の里市町村連絡協議会。ファンクラブから角田・三枝・植原が参加。
・認定証授与式で一言スピーチは角田さん。基調講演、6団体からの事例発表、交流会など充実していた。

乙女高原ファンクラブ世話人会

・グリーンロッジのキャンプ禁止看板→再度いたずらされ、ロッジ壁等にポスターを貼っておいた。
・『乙女高原案内人 誕生と成長の記録』の増刷➝承認。
・会報印刷の業者委託➝その方向性を承認。業者との協議を開始する。
・フィールドガイドⅣ「乙女高原のドライフラワー(仮)」の作成開始➝承認。
・観光地美化清掃の日程確認(10/26) 林道の落ち葉かきもオッケー(担当の鈴木さんに確認)。
・甘利山の草刈りボランティア 10/22土、23日、29土、30日。9:00集合。できるだけ参加を

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「未来に残したい草原の里100選」選定記念フォーラム

2022年10月18日 | 参加報告

 代表世話人の角田さん、三枝さん、ウエハラの3人で特急かいじ号に乗って新宿まで、そこから小田急線で経堂まで行き、歩いて東京農業大学へ向かいました。途中、お昼を食べたり、農大の「食と農の博物館(これがまた面白かった!!)」

を見学したりしてから、フォーラムの受付をしました。会場は横井講堂という、木をふんだんに使ったホールでした。

 フォーラムでは主催者である「全国草原の里市町村連絡協議会」会長の岩井さん(東伊豆町長)のあいさつから始まり、選考委員長の湯本さん(京都大学名誉教授)の記念講演がありました。草原の歴史や草原を守る意義・価値といった話で、とても興味深く聞かせていただきました。認定証授与は、岩井会長から「草原の里」代表に認定証が手渡され、二人で記念写真を撮り、代表から一言挨拶する・・・というルーティーンでした。ファンクラブの代表は角田さん。とても立派な態度でいただいていました。

 今回、「草原の里」に選ばれた草原は33箇所で、そのうち16箇所の代表が実際に来ていました。印象的だったのは、16箇所の「草原の里」のうち3つは草原のある自治体の長(具体的には町長さん)が来ていたことでした。地元の自治体が草原の保全を強力にバックアップしているんだなあということを強く感じました。

 その後、6つの「草原の里」から事例発表がありました。中止されていた山焼きを復活した話、刈った草をまとめて「茅ボッチ」という谷地坊主みたいなのを作って草原に並べる話、刈った草を地元で大切に継承されてきた在来馬に与えている話など、多様で豊かで面白い草原保全の実践事例を聞くことができました。

 その後、大学の建物の最上階のラウンジに席に移して、交流会があり、ざっくばらんに、様々な地域の方と意見交流をすることができました。東京の夜景がとてもきれいでしたが、それ以上に話がはずみ、夜景どころではありませんでした。

 実際に草原保全をしている、草原に熱い想いを持っている方々から直接お話を聞いたり、ひざを交えて交流できる、非常に貴重な機会でした。できれば、こんなステキな時間を、もっと若い人たちに経験してもらい、刺激を受けてもらえたらよかったなあと思いました。今度、このような機会がありましたら、ぜひ、乙女高原代表として参加してくださいね。今回と同じように、喜んで、乙女高原ファンクラブから旅費を出してもらいますよ!!

 

※参加された角田さんがレポートを書いてくださいました。

 

 2022年10月19日に東京農業大学 横井講堂において未来に残したい草原の里100選認定書授与式に、植原さん、三枝さんと私3人が乙女高原ファンクラブ 代表として

授与式、及び記念講演、事例発表(記念フォーラム)そして、フォーラム終了後の交流会に参加して来ました。

 全国草原の里市町村連絡協議会長  岩井様より認定書を授与して頂きました。記念写真を一緒に撮影後、意気込みスピーチが有り、乙女高原のファンクラブ創立が2001年4月からと、乙女高原について、終戦前は刈った草を肥料等に使うために、戦後 スキー場になり2000年からは草原の保全のために草原の草刈りを行っています。今年は11月23日に草刈りを致しますので、よろしくお願い致します。

 以上がスピーチです。1分間スピーチなので伝えられない事が多くとても残念でした。

 乙女高原を全国に知って頂ける、良い機会だったと思いました。交流会で乙女高原の草刈りボランティア2022のちらしを配布して、選考委員の方にお礼と現状、保全活動、後継者育成等をお話しアドバイス等頂き、また他の地域で活動している方々と情報交換をして有意義な1日でした。これを機に乙女高原をより多くの人に知って頂ける活動を行っていきたいと思います。以上が感想です。

※三枝さんもレポートを書いてくださいました。

 10月18日東京農業大学横井講堂で開催された未来に残したい草原の里100選の授与式・選定記念フォーラムに角田さんと植原さん、三枝の3人で参加してきました。
 はじめのあいさつで、全国草原の里市町村協議会会長・岩井茂樹(静岡県東伊豆町長)さんから「草原のあるくらしは、人と自然との長年に渡るやりとりを通じて多くの知識・意識・技術を紡ぎ、価値ある『共創資産』を育んできた。「草原の里」に残る共創資産を、持続可能な自然共生型の社会の道しるべとして次世代につなぐため、『未来に残したい草原の里100選』の取り組みを始め、今回、北海道からから九州までで34の未来に残したい草原の里が認定されました」とのあいさつがありました。
 16人の「草原の里」代表者が認定書をもらい、会長との写真撮影の後に、1分間スピーチで草原のピーアールを行いました。

 記念フォーラムでは、6つの事例発表がありました。6番目の南阿蘇村村長からの発表は、他の阿蘇草原地域の選定された4地域を代表しての発表でした。阿蘇の草原面積は100年前にくらべおよそ半分に激減。これ以上減らさないための施策が急務。阿蘇の草原は農耕や牧畜、観光産業の発展をもたらせた。草原は地下水かん養能力に優れ、熊本平野の豊富な地下水となり九州の6つの一級河川の源流になっている。山より草原の方が地下水をためる力が大きいそうです。熊本は最近大地震や、集中豪雨により大きな災害を受け大変。その中での草原の維持管理・次世代への伝承の活動はもう頭が下がります。
 フォーラムが終了して、会場が地下1階から地上8階に移動しました。

東京の夜景、スカイツリーから東京タワーまでの大展望に大きな歓声を上げましたが、交流会の賑やかな事。東京から移住して長野県開田高原で木曽馬3頭を飼いながら高原を守る活動している33才の女性は、生活の糧は蕎麦屋さんで働き、その隣のおじさんは50頭の馬を飼っているそうです。昭和40年頃の木曽福島の馬市の話・馬との生活の話・現在の馬との生活の話、やはり輸入の乾燥ほし草を使っているそうです。持続可能な活動、環境保全と観光・活動の見える化の必要性、高齢化・後継者不足・・・と悩みは共通でした。でも、楽しく活動している様子がお話の中でいっぱいでした。

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「花と昆虫のリンク」10月の調査

2022年10月08日 | モニタリング調査

 調査日前後は雨だったのに、この日だけ奇跡的に晴。「晴れ男の高槻です」という高槻先生の自己紹介に、参加した皆さんが大盛り上がり。今日は5月から月に一度ずつ行ってきた「花と昆虫のリンク=訪花昆虫」調査の6回目で最終日でした。


 今日の参加者は全部で8人。高槻先生の説明後、3チームに分かれて、それぞれのコースで「花を訪れる虫の数(正確には回数)」を数えました。
 調査方法はある意味とても単純です。遊歩道に沿って、コースの始点から終点まで巻き尺を伸ばします。巻き尺の終点から始点に向かって、遊歩道の右側2mを調査範囲とします。花に虫が来ていたら1リンクです。ですから、一つの花で何リンクにもなることもあるし、ある虫が花から花へと渡ったら1匹ですが2リンクになります。難しいのは、トンボやカメムシなど蜜や花粉を求めていない虫はカウントしないことです。となると、アリは・・・? など、グレーゾーンがいっぱい。仕方がないので「一応記録」しておきます。


 リンクごとに時刻・距離・花・昆虫名を調査用紙に記入します。昆虫については、同定できなかったら、「甲虫」「ハチ」などざっくりした分類名で記入するようにしました。マルハナバチ類だけは種レベルまで分類バッチリです。9月の調査では、これを1人で全部やったこともあり、たいへんでした。今回は、どのチームも複数人にしたので、リンクを観察する係と記録する係を分担できたので、楽でした。始点についたら、今度は反転して、さっきとは反対側の2mを調査します。終点についたら、記録終了です。


 今度は、巻き尺を巻き取りながら、10mおきに立ち止まり、遊歩道左右でそれぞれ1mの方形枠の写真を撮ります。この時期の開花の状況をざっくり記録しておこうということです。方形枠は2m折り尺2本でつくります。花に虫が来ていたら、その証拠写真も撮りながら、方形枠写真を撮っていって、始点に着いたら調査の1クール終了です。休憩して、次のクール(コース)に向かいます。


 私が担当したコースでいうと、9月の調査はFコース84.4mで、調査用紙は往復で5枚になりました。ところが、10月はFコースに似た環境のⅮコース87.6mで、往復で1枚で済みました。ざっと1/5ですね。それくらいリンクは「激減」しました。秋も終盤を迎えているのですから、当然といえば当然です。記録数も少なく、複数人で調査できたので、今回の調査は楽勝でした。

 午前中に2クール、午後1クールの調査を行い、この日の調査を終了しました。お昼には、いろんな人からいろんな果物の差し入れがあり、食べ比べが楽しかったです。
 乙女高原ではこのような調査活動をしています。自然を「守る」上で「調べる」ことはとても重要です。調べて、乙女高原の自然の状況が分からなければ、「どんなふうに乙女高原の自然を守ればいいのか」が分かりません。機会がありましたら、ぜひ、乙女高原の自然を調べる活動にご参加ください。
 今回の調査結果は高槻先生の元に集約され、高槻先生が結果のパソコン打ち込み・考察等をしてくださいます。とてもありがたいことだと思っています。

※第1回(5月28日)調査の様子…高槻さんのブログ
 https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/65450c953a4c075dbd740c9b3e290426
※第2回(6月18日)調査の様子…高槻さんのブログ
 https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/c64fd68fdefbbdfb931cd083c67e7de9
※第3回(7月03日)調査の様子…高槻さんのブログ
 https://blog.goo.ne.jp/takahome12/e/8c621f0d3a9ab38aefccc37f7d66150b
※第4回(8月11日)調査の様子…高槻さんのブログ
 https://blog.goo.ne.jp/takahome12/e/a62a6cd1e838ab190d59f962613f82b2

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