乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊 その1

2013年06月30日 | マルハナバチ調べ隊


11年目のマルハナバチ調べ隊,今回はその1回目でした。
2013年 6月30日です。

ところが,この日は朝から雨。
乙女高原ファンクラブの活動は基本的に『小雨決行』ですが,マルハナバチ調べ隊だけは,雨天中止です。
なぜなら,変温動物である彼らは天気の影響をモロに受け,ゼロとは言いませんが,雨の日はほとんど飛びません。

調べ隊を始めるころには止みはしましたが,気温が低く,マルハナバチが飛びそうもないので,この日の調べ隊は中止し,集まった何人かで,自然観察を楽しみました。


オマケ 林道の『サワラ学術参考林』に咲いたコアジサイです。梅雨に似合う花です。
 
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6月の草刈り実験

2013年06月16日 | ボランティア作業
 本当に久しぶりのおしめりで,特に農家の皆さんにとっては恵みの雨だったに違いないのですが,イベントを企画した立場とすると,やっぱり「いい天気」のほうがよかったです。とはいえ,皆さんの段取りのよさによって,とてもスムーズに作業が進められました。

 前日午後,麻布大学の高槻先生と植原で乙女高原に行きました。調査前の植物の様子を記録しておくためです。方形枠は10m四方ですが,その中にさらに2m四方の枠を取り,その中で,面積を広げながら出現する植物種を記録していきました。普段見慣れている(と勘違いしている)花でも,葉っぱだけ,しかも,小さいとなると,なかなか種類が特定できませんでした。
 雨に降られましたが,作業は順調に進み,夕方前には終わりました。
 高槻先生はそのまま金峰山荘に泊まるので,送っていきました。本来なら,ぼくも一緒に泊まるか留まるかして,ゆっくりと話をしたかったのですが,このところの忙しさで,明日(実験本番)の準備がまったくできていません。泣く泣く金峰山荘を後にしました。

 一晩中雨。そして,当日朝も雨。それでもめげずに集まったのは,麻布大学4人,ファンクラブ4人の計8人でした。やはり昨晩の大雨注意報が利いたのだと思います。少数精鋭になってしまいました。
 雨だったので,ロッジをお借りし,室内で始めの会を行いました。そして,いよいよ雨の中に出かけていきました。作業はこのように進めました。


①5月の遊歩道づくりのときに杭は打ってありますが,まわりの草丈が大きくなり,目立たなくなってしまったので,園芸用支柱(緑の棒)を挿しました。

②刈り取り区については棒にロープを張って,刈り取る場所を明確にしました。


③6月区,6・9月区については,宮原さんに機械刈りをしていただきました。


④その際,各区中央部分は刈り残してもらい,麻布大学の高槻先生と加古さんで植物を調べ,いくつかの植物にはタグ(荷札)を付けました。


刈り取った後だと植物名が分からなくなってしまうので,刈り取り前にこの作業を行いました。


⑤タグを付け終わったら,タグが取れないように気をつけながら,手刈りで刈り残した部分を刈りました。


⑥ススキ選択刈り区については,ススキだけ手刈りしました。
⑦刈った草は集めて,大きくて丈夫な袋に詰め,成城学園生物部の小屋跡まで運びました。
⑧最後にロープをはずして,後始末をしました。

 今後の調査でどんな結果が出るのか,楽しみです。
 前日からこの調査実験に関わってくださった高槻先生はじめ,麻布大学野生動物学研究室の皆さんに感謝申し上げます。

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第3回 スミレ観察会

2013年06月08日 | 観察会
 「スミレ」の観察会を「6月」に行うなんて変だと思いませんか? それがちゃんとできちゃうのが乙女高原の懐の深さだし,6月になって初めてお目にかかれるスミレもあるんですよ。やっぱりスミレ観察会を6月に行えるなんて,スゴイと思います。

 今回も天候に恵まれ,集まった9人でヨモギ頭をめざしました。スミレはほとんど終わっていましたが,サクラスミレがいくつか見られました。サクラスミレも春遅くまで咲いてくれるスミレです。バックコーラスはエゾハルゼミ。


エゾノタチツボスミレも見られました。乙女で一番遅くに咲き始めるスミレです。


真っ白くて「森の幽霊(妖精)」と勝手にあだ名を付けているギンリョウソウは咲き始め。ミヤマニガイチゴも白い花です。


 そこからブナじいさんをめざしました。そして,大発見。ここ数年,ブナの芽生えを見ていないのですが,それが見られました。双葉と本葉のバランスが絶妙で(ほとんど五頭身),とってもかわいいです。チゴユリやクワガタソウの花も観察できました。レンゲツツジも咲き始めていました。コマルハナバチの働きバチが盛んに花粉を集める動作をしていました。


 今回,圧巻だったのはズミの花。ほんとうに木全体に無数の花が咲いていました。木が綿帽子をかぶっているように見えました。近づくと,ほんのり甘い匂いがし,マルハナバチを始めとする訪花昆虫たちの羽音の合唱が聞こえてきます。
 午後からは,湿地の遊歩道を歩きました。みんなでミドリタチツボスミレ,ソラムキタチツボスミレの花を確認しました。
 ユキザサなどの花も見られました。


 今年も3回のスミレ観察会が天気に恵まれ,無事,終了しました。スミレ常任講師の依田さんはじめ,参加してくださった皆さん,ありがとうございました。


 以下,依田さんからのメッセージです。
●今年の、スミレ観察会、すべて無事に終わることが出来ました。参加された皆さん、いかがでしたか、少しはスミレ観察会がお役に立ちましたか。それぞれ3回の観察会では、違ったスミレに出会うことになり感想も違うと思います。今年は、天候の関係かスミレの咲き方も期間等も少し変化がみられました。
23年6月10日に撮影されていたアルガスミレの素晴らしい姿が2回目の観察会で見つかり、同定することにしました。またミドリタチツボスミレもその中のソラムキタチツボスミレも見ることが出来ました。仮称になっているので奇形花のようです。
 今年、23種になった乙女高原のスミレ、なかなか新しいスミレは見つからないでしょう。これからは、スミレ保護の為に方法は変えても観察会は続けたいと思います。スミレだけでなく、乙女高原総ての動植物をさらに後世に引き継ぐ為にも協力するつもりです。
スミレ観察会には「ふるーっねっと」「三ッ峠ネットワーク」「乙女高原ファンクラブ」等,素晴らしい仲間のご協力を得られました。ありがとうございました。
 乙女高原を愛して下さる多くの皆さま、今年もこれから高原では素晴らしい花々が見られます。多くの皆さまをお待ちいたしております。
              乙女高原案内人  依田 昇

 以下は参加された方の感想です。
●スミレはおわりになっていたので,少し残念でしたが,他の花がいくつか見られたのがよかった。ミドリタチツボスミレが見られて,うれしかったです。

●今日も素敵な花に出会えて嬉しかったです。シロバナサクラスミレは見られませんでしたが,少し時期が違うだけで,違う花が見られるので,乙女高原はやっぱりいいなあ…と思いました。来年はシロバナサクラに会いたいです。

●スミレが見れたことにはビックリ。里ではほとんど見れないですね。依田さんのコメントの「スミレがあるから,アルガスミレがある」には,その通りだと! アルガスミレは見てみたいですね。

●スミレ観察会,2回目の参加ですが,なかなか名前も覚えられませんが,少しずつ分かってきたような気がします。皆様の乙女高原への協力がすごいと思います。また,参加させて頂きたいです。ありがとうございました。

●2度目の参加ですが,そのときそのときで新しいスミレが発見できたり,皆さんのいろいろなことを知ってらっしゃるのにおどろきます。また参加させていただきたいです。ありがとうございました。

●ひみつのアッコちゃん,超良かったです。
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