雪の中の観察交流会でした。レポートは井上さんが書いてくださいました。
第3回乙女高原観察会が2月6日(土)に行われた。いつも通り、9時に牧丘の道の駅に集合。今回はいつもの4人に加え、小林さんが参加。小林さんの車で出発。前回1月9日には雪は全くなかったが、1月半ばに降雪があり、その雪がまだかなり残っていた。しかし、柳平までの道路は除雪されていて問題なし。途中、ヤマアカガエルの産卵場所を確認したが、まだ雪があり、カエルも卵も姿はない。
柳平から先は除雪されていないが、車の轍の跡があるので、行ける所まで行ってみようという事で焼山峠に向かう。雪道に強い小林さんのレガシーは焼山峠まで行けてしまい、時間的にゆとりができた(注:毎年、乙女高原ファンクラブでは冬季の生態系モニタリング調査をするため、林道の通行許可をいただいています)。
焼山峠で各自、スノーシューやアイゼンを装着して出発。歩き始めると、早速動物の足跡が目につく。車道の端に続く跡、車道を横切って森の中へと続く跡などあり、これは何の動物か、どっちに進んでいるかなどと道草を食いながら、湿地まで車道を登っていった。テンやキツネ、ウサギの点々と続く足跡、シカが何頭も続いて歩いたり、ガードレールをジャンプして越えた跡、ヤマドリらしき足跡も見かけた。
湿地の辺りで、カラスがやけに鳴いているので、何か動物の死骸でもあるのかななどと話しながら、遊歩道に入っていくと、動物の足跡がとても多くなる。しばらく行くと何かピンク色に染まった所がある。何だろうと見ると、な、何とシカの死骸がある。お尻の方や目玉が食べられていた。こんな光景を見るのは初めてなので、しばらく観察してから、少し行くとまた死骸を発見。こちらの方がやや古いようで、もう骨が半分くらい見えて、鼻の辺りもなくなっていた。2頭とも雌のシカだった。なぜそこで死んでいたのだろう。そんなことを考えながら、しばらく歩くと乙女高原に到着。
谷地坊主は綿帽子をかぶっており、草原は真っ白で所々に小動物の足跡が見える。ゆっくり登って来たので、もう昼も近く、ロッジ前で昼食をとる。真冬の高原なのに気温は7℃もあり、風もなく、薄日ながら暖かい。
昼食後、シカ柵内に入り、草原を展望台まで登り、シカ柵に沿って歩いた。草原の積雪は約20cm。雪はしまって歩きやすい。テンやキツネが草原の中を自由に歩いた跡があり、シカ柵を全く気にせず、出入りしている跡がいくつも見られた。またシカ柵に沿って外側をしばらく歩いてから入ったものもあった。今回シカ柵に沿って歩いてみて、シカ柵内のササには葉があるのに、対照的に外は葉がきれいに食べられている様子も観察でき、早速シカ柵の効果を見ることもできた。
雪の乙女高原はおもしろい。動物たちの真っ直ぐ歩いて(走って)いる跡、曲がっているもの、ジャンプしたような跡、マーキングなどが残っていて、この動物はここで何をしたのかな、ここで何があったのだろうと想像をかき立てられる。夏にはわからない動物たちの動きが見えてくる。また、誰も歩いていない雪原をスノーシューなどで自由に歩けるのも楽しい。
ゆっくり草原内を観察し、2時ころ草原を後にして、焼山峠に下る。
帰りたくないという声も出るとても楽しい観察会でした。
第3回乙女高原観察会が2月6日(土)に行われた。いつも通り、9時に牧丘の道の駅に集合。今回はいつもの4人に加え、小林さんが参加。小林さんの車で出発。前回1月9日には雪は全くなかったが、1月半ばに降雪があり、その雪がまだかなり残っていた。しかし、柳平までの道路は除雪されていて問題なし。途中、ヤマアカガエルの産卵場所を確認したが、まだ雪があり、カエルも卵も姿はない。
柳平から先は除雪されていないが、車の轍の跡があるので、行ける所まで行ってみようという事で焼山峠に向かう。雪道に強い小林さんのレガシーは焼山峠まで行けてしまい、時間的にゆとりができた(注:毎年、乙女高原ファンクラブでは冬季の生態系モニタリング調査をするため、林道の通行許可をいただいています)。
焼山峠で各自、スノーシューやアイゼンを装着して出発。歩き始めると、早速動物の足跡が目につく。車道の端に続く跡、車道を横切って森の中へと続く跡などあり、これは何の動物か、どっちに進んでいるかなどと道草を食いながら、湿地まで車道を登っていった。テンやキツネ、ウサギの点々と続く足跡、シカが何頭も続いて歩いたり、ガードレールをジャンプして越えた跡、ヤマドリらしき足跡も見かけた。
湿地の辺りで、カラスがやけに鳴いているので、何か動物の死骸でもあるのかななどと話しながら、遊歩道に入っていくと、動物の足跡がとても多くなる。しばらく行くと何かピンク色に染まった所がある。何だろうと見ると、な、何とシカの死骸がある。お尻の方や目玉が食べられていた。こんな光景を見るのは初めてなので、しばらく観察してから、少し行くとまた死骸を発見。こちらの方がやや古いようで、もう骨が半分くらい見えて、鼻の辺りもなくなっていた。2頭とも雌のシカだった。なぜそこで死んでいたのだろう。そんなことを考えながら、しばらく歩くと乙女高原に到着。
谷地坊主は綿帽子をかぶっており、草原は真っ白で所々に小動物の足跡が見える。ゆっくり登って来たので、もう昼も近く、ロッジ前で昼食をとる。真冬の高原なのに気温は7℃もあり、風もなく、薄日ながら暖かい。
昼食後、シカ柵内に入り、草原を展望台まで登り、シカ柵に沿って歩いた。草原の積雪は約20cm。雪はしまって歩きやすい。テンやキツネが草原の中を自由に歩いた跡があり、シカ柵を全く気にせず、出入りしている跡がいくつも見られた。またシカ柵に沿って外側をしばらく歩いてから入ったものもあった。今回シカ柵に沿って歩いてみて、シカ柵内のササには葉があるのに、対照的に外は葉がきれいに食べられている様子も観察でき、早速シカ柵の効果を見ることもできた。
雪の乙女高原はおもしろい。動物たちの真っ直ぐ歩いて(走って)いる跡、曲がっているもの、ジャンプしたような跡、マーキングなどが残っていて、この動物はここで何をしたのかな、ここで何があったのだろうと想像をかき立てられる。夏にはわからない動物たちの動きが見えてくる。また、誰も歩いていない雪原をスノーシューなどで自由に歩けるのも楽しい。
ゆっくり草原内を観察し、2時ころ草原を後にして、焼山峠に下る。
帰りたくないという声も出るとても楽しい観察会でした。