乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊~初夏編

2023年06月25日 | マルハナバチ調べ隊

※三枝さんがレポートを書いてくださいました。

 天気は曇り空。乙女高原は10時を過ぎても気温17度です。太陽が出ていないせいか肌寒く感じます。
 今日は21期マルハナバチの調べ隊の一回目です。草原のところどころにレンゲつつじの花が終わりを迎えて橙色の花を残しています。今年はいつもの年よりもすべてが1週間から10日早く花も進んでいます。マルハナバチのグッズ(戦車・トランスフォウマー・マルハナバチの指人形等)ハリーポッターのダンブルドア・教科書に載った鷲谷いずみ先生のサクラソウとマルハナバチなど多彩なマルハナバチに関する資料もテーブルに展示しました。参加者15人(小学生4人)初めての参加者は4人です。会の始まる前に展示物を見て楽しみました。
 10時、参加者の自己紹介で会が始まりました。参加者の住所は、東京1、千葉1、甲府市4、甲斐市1、大月1、甲州市2、山梨市5(人)でした。

プログラム1マルハナバチの特徴と種類  写真とパンフレットで説明
    2マルハナバチの紙芝居 5年生の奥平純太君にお願いしました。
    3乙女高原のお花たちのパンフレットの説明
    4マルハナバチのライセンス調査  午前中1時間かけて行う
    【昼 食】
    5マルハナバチの待ち伏せ調査   午後15分ずつ2回行う

 10時40分~11時40分、マルハナバチのライセンス調査に3班に分かれて、草原のコースからつつじのコースに5分ずれて行いました。草原には主にアヤメが咲いてヤマドリゼンマイがミステリーサークルみたいに草原のあちこちに広がりを見せています。アマドコロ・キンポウゲ・ニガナ・シロバナニガナ・キジムシロ・ミツバツチグリもまだ咲いていました。肌寒さでマルハナバチが飛んでいません1時間の調査でナガマルハナバチ1・トラマルハナバチ2・ミヤママルハナバチ1の計4頭です。ロッジに帰って各班集計しました。他の2班も同じような結果です。お花にはマルハナバチばかりではなくいろんな種類のハナアブや甲虫が足元にはバッタ類が賑やかです。

 午後からは待ち伏せ調査ですいつもこの時期は梅雨の時期で午前中で切り上げることが多かったですし、コロナの影響もありました。私にとって4年ぶりの調査です。この時期は草原内はお花もまだ多くなく、いつもの時期ならレンゲツツジが待ち伏せ調査の対象ですが今年はほとんど咲き終わっています。山のコースの入口のニシキウツギを選んで待ち伏せ調査開始。高さ2メートルぐらい。1メートル四方の範囲に、白と赤の混じったお花がいっぱい咲いています。15分間でトラマルハナバチ7頭です。次は草原のコースに移動してアヤメの固まっている場所で15分待ち伏せ、トラマルハナバチ1頭でした。
 ロッジの駐車所に帰って集計と他の人たちの様子を聞きました。ヤマオダマキで2人で待ち伏せ15分0頭・兄弟2人でレンゲツツジで15分トラマルハナバチ1頭と、皆さんマルハナバチになかなか会えなかった様子でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花と昆虫のリンク調査 2023年6月

2023年06月21日 | モニタリング調査

 急な話で、しかも平日になってしまいましたが、6月21日に「花と昆虫のリンク調査=訪花昆虫調査」を行いました。急な呼びかけにも関わらず、高槻さんをはじめ8人が集まってくださいました。

おかげ様で調査がサクサクと進みました。

 調査の方法ですが、2人一組で、まず遊歩道に沿って巻き尺を伸ばしました。

それに沿って歩きながら、花に虫が来ているのを見つけたら、時刻と巻き尺のめもり、花と昆虫の名前を記入しました。昆虫は詳しく同定していたら大変なことになるので、分かるものは種名や属名を、そうでなければ、チョウ・ガ・ハチ・アブかハエ・甲虫・その他の6種類のどれかを記入しました。

初夏の草原はまだそんなに花も咲いていないので、虫はそんなに多くありませんでした。

 お昼前にはだいたい調査が終わったので、みんなで歓談しながらお昼を食べました。午後からは、ちょっぴり残ってしまった調査区画をみんなで歩いて調査し、そのまま草原内を散歩しながら自然観察を楽しみました。いよいよアヤメが満開を迎えます。キンポウゲやヤマハタザオ、オオヤマフスマ、ニガナ、シロバナニガナ(ニガナの変種)も咲いていました。エゾノタチツボスミレやギンリョウソウはそろそろ咲き終わりですよ。ヤマオダマキ、ノアザミがもう咲きそうでした。

 オトシブミをたくさん見ました。

しかも、まさに作業中!! 葉の根元をゴリゴリゴリと噛み切っていたり、葉を二つ折りにして、きつくギュッギュッと巻いていたり。昆虫界きっての細工師さんだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年度 第2回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2023年06月15日 | 世話人会

日 時:2023年6月15日(木)  午後7:00~8:00

■■乙女高原連絡会議

■第24回遊歩道づくり (振返り・連絡会議)
・下準備の日に杭打ちをやってしまう。
・田丸さんの協働は20周年・・・「草刈り」の時に紹介を!!

■第22回草刈りボランティア (検討・連絡会議)
・行政的には「残土処分場」ではなく「木材集積所」。刈り草は廃棄できない。一時的に置く。
・往復バスは市に出してもらう方向で検討する(市)。
・昨年、造林推進協議会は協力できないと言ってきたが確認する(県)。
・諏訪財産区が解散する可能性がある。確認する(市)。
・県による事前草刈りは11/7の笛川小ボランティア体験の前週に設定する(県)。
・豚汁づくりは復活させる(ファンクラブ)。

■第21回乙女高原フォーラム (検討・連絡会議)
・講師等をあらためて承認。費用分担等についても承認。
・開催日は1/28(日)に決定。「夢わーく」の予約(市)。
※承認された件を、高山植物保護協会にも連絡した。


■■乙女高原ファンクラブ世話人会

■21期マルハナバチ調べ隊  (検討・世話人会)
・6月25日(日)  
・8月05日(土) 
・9月02日(土) 

■第8回谷地坊主の観察会 (検討・世話人会)
・7月01日(土) 

■夏の案内活動 (検討・世話人会)
・7月22日(土)※遊歩道草刈り
・  23日(日)
・  29日(土)
・  30日(日)
・8月 5日(土)※マルハナバチ調べ隊
・   6日(日)
・「ただいま乙女高原の案内中」というのぼりがあったら楽しい。

■遊歩道の草刈り (検討・世話人会)
・7月22日(土) 9:00~ 
・旅費・刈り払い機燃料代をファンクラブより支給

■笛川小の乙女高原自然観察学習 (検討・世話人会)
・9月5日(火) 雨天の場合7日(木)午前中。5年生 
・別途、日下部小から案内の依頼があるかもしれない。

■黄色いスミレ・ハイキング (振返り・世話人会)
・6月3日(土) 大雨のためゲート閉鎖。焼山・乙女湖周辺で観察。 参加者3人


■そのた (追加事項)
・5/30 市により物置に鍵が設置された。
・杣口林道の不法投棄・・・6/21に撤去されているのを確認
・乙女高原の道路看板設置の要望 峡東林務環境事務所長へ植原から 6/19
・Jくんが山梨大学の『ジュニアドクター』に入塾し、乙女高原と南アルプスの昆虫の比較調査をする・・・乙女高原のデータを提供することを承認。
・遊歩道に倒れたシラカバを処理したことを報告・・・危険木の処理については事前/事後報告不要


■花と昆虫のリンク調査2023-7月の予定
・7月11日(火) 9:40~ 雨の場合、翌12日(水)に実施。
・集合 乙女高原グリーンロッジ
・高槻先生の指導で、花を訪れる昆虫を見つけては、それを記録していくという調査です。
・弁当、水分、帽子、筆記用具、時計(腕時計や携帯電話の時計で十分)、できればカメラ。
・おそらく終わるのは15:00くらいになると思います。

※「花と昆虫のリンク調査2023-8月」の実施日は7月の調査時に決める予定


【次回連絡会議/世話人会】9月14日(木)19:00~ 牧丘総合会館 (山梨市役所牧丘支所)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年6月の自然観察交流会

2023年06月03日 | 乙女高原観察交流会

※6月の交流会は「黄色いスミレ・ハイキング」の予定でしたが、前日の大雨で林道のゲートが閉鎖されていたため、予定変更して行いました。

※鈴木さんがレポートを書いてくださいました。

6月3日は恒例の黄色いスミレ観察会。ところが前日から台風が日本の南岸を通過し大荒れの天気でした。集合時刻には雨もやみましたが、参加者は3名。天気は回復に向かう予報だったものの、相当量の雨が降ったことや各地で通行止めの情報もあり、黄色いスミレの観察は断念。いつも通りの乙女高原観察に予定変更です。

最初に通称カエル池に寄りました。3年前のボーリング調査から枯渇状態が続いています。この日は雨のため満水でしたが、ヤマアカガエルの貴重な産卵場所で、今後が心配です。


次にサワラ林で途中下車です。昨年、杉咲花主演のNHKドラマ「プリズム」のロケ地になったそうです。

沢に沿って斜面を登ってみると、樹齢100年を超えるサワラの大木と苔むした巨大岩のコラボが幻想的な空間を創り出しています。よくこんな場所を見つけたものだと感心します。
トチの大木の水場まで来ると青空が顔をのぞかせ、ヒガラ・ホオジロ・ウグイス・ホトトギス・アオバトなど鳥たちのさえずりが賑やかになり始めました。トチの花が真っ白に樹冠を覆いとてもきれいです。

辺りでは山菜として人気のミズ(ウワバミソウ)の群生や、種を飛ばしたあとのネコノメソウが観察できました。ネコノメソウの仲間は雨滴散布といって雨が降った時に種を飛ばすそうです。雨を利用するなんて驚きですね。
寄り道をしながら柳平にたどり着くと、乙女高原に向かう林道はなんと通行止め。


第2の変更をせまられ、ダムから見晴台まで続く遊歩道を登って乙女湖を一周することにしました。このときにはすっかり天気も回復し、五丈岩がくっきりと見えてきました。シロバナヘビイチゴの群生を横目に約400段の階段を上りきると、エゾハルゼミがうるさいほどの大合唱です。


その後はヤマフジやミヤマザクラの花、マタタビやサルナシの蕾、少し赤みを帯びてきたカエデ類のプロペラのような実などを観察しながら焼山峠まで下ります。スミレの中では遅咲きのエゾノタチツボスミレも咲いていました。


途中で最も美しい蛾とも言われるオオミズアオが枝先にじっとしているのを見つけました。よく見ると昨日の大雨のせいか羽がボロボロに傷ついています。嫌われることが多い蛾の仲間ですが、この日はキンモンガやコトラガなど模様の美しい蛾に出逢いました。


柳平の手前まで歩いてくると湖畔遊歩道の入り口があります。普段は車で素通りですが、「歩いてみようか?」と、またも予定変更です。


やや湿った遊歩道にはクリンソウが点在して咲いていました。また、水辺を好むサワグルミが小さな実をつけて林を作っています。そして思いもよらずフタバアオイの群落を発見することもできました。

すでに花期は過ぎていましたが、徳川家の家紋のモチーフにもなった葉が一面に生い茂っています。是非花の季節に訪れたいチェックポイントです。


遊歩道途中のベンチで乙女湖を見下ろしながら昼食を食べて帰路へと向かいます。黄色いスミレも乙女高原もたどり着けませんでしたが、普段通らないルートは新鮮で有意義な一日となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする