乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

スミレ観察会③

2016年05月28日 | 観察会


※今回も依田さんがレポートを書いてくださいました。



 3~4年前ならこの時期、サクラスミレが満開でした。昨年、今年は5月なのにスミレはもう終わりに近づいています。そんな中今年最後のスミレ観察会を10時にスタートさせました。参加者は山井さん夫妻、渡辺さん、鈴木さん、塚田さん、小林さん、植原さん、依田夫婦の9人。
 最初に、早朝の高原に来て下見してくれました山井さんが水ヶ森林道を100メートルぐらい行ったところにエゾノタチツボスミレがたくさん咲いているくぼ地があるというのでそこに向かいました。途中の道端で2輪ササバギンランに出会いました。乙女高原のエゾノタチツボスミレは全体に小型ですが探すとかなりあちらこちらで見つかりますが、このくぼ地では一か所としてはかなりの数を見ることができました。



 次はどこに移動しようかと考えましたが、残っているスミレを見つけながら観察する事に決め移動しました。サクラスミレ、エゾノタチツボスミレ、タチツボスミレ、マンジュリカ、ツボスミレ、アカネスミレ、ソラムキタチツボスミレは観察できましたが、もう新しいものは見つかりませんでした。



 スミレと共にこの時季見ごろを迎える満開のズミの木、クリンソウ、レンゲツツジは今年もおおいに楽しましてくれそうです。



エゾハルゼミが泣き叫ぶ中で植原さんよりセミのぬけがらの雌雄の見方、クリンソウの遺伝子型の見分け方を教わりました。







 スミレ観察会は今後も継続していきたいと思いますが、時期、回数、場所等、難しい事柄がいくつか出てきています、参加者の皆さんに「来年もご協力をお願いします」と述べ、今年の観察会を終了しました。
 私は、今回3回のスミレ観察会で来年に向けてのちょっとした観察ポイントを考えています。自宅に帰ってからの事ですので観察会では話しませんでしたが、過去の観察会では、1回目の観察会で、1~2輪しか見ていなかったマンジュリカを、また見ない年もありましたが、今年は2回、3回の観察会でたくさん見たという事です。しかも、かなり大型で容姿もよいスミレでした。それだけではなく1輪は写真で見る限り10数年前箱根で見た、ミョウジンスミレそのもののようでした。妻もそれは知っていて唇弁の奥を見ていたようです、妻はその時は言いませんでしたが唇弁の奥は白かったそうですのでマンジュリカでした。ミョウジンスミレも見たいと思いますが、サクラスミレ+マンジュリカ=アルガスミレももう一度見たいと思っています。マンジュリカがたくさん見つかった事は可能性を感じさせてくれます。
 夏の乙女高原の山野草も見に来てください。シカ柵で覆った乙女高原の初めての夏、素晴らしい出会いが待っている事を期待します。
 乙女高原の春の行事、スミレ観察会にご参加いただいた大勢の皆様ありがとうございました。

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スミレ観察会②

2016年05月15日 | 観察会


※依田さんがレポートを書いてくださいました。

 11時に遊歩道作りが終了した為、スミレ観察会を12時30分に繰り上げる。しかし正確には13時~15時半になっているので、植原さんに待機してもらう。 



今回は、
 一班、山本リーダー、山本リーダーの友人七名。
 二班、依田リーダー、五名と乙女高原案内人、井上さん、三枝さんとお孫さん、芳賀さん、依田三枝子。
 三班、植原リーダー、四名(13時に参加された方。植原さんに待機してもらい、そのままガイド)



 この体制で観察会に出発する。午前の遊歩道作りの時点で、ヨモギ頭周辺のスミレは終わっている事が確認できたので、サクラスミレ中心の観察会を行う事にする。ヤチボウズを見ながら小橋を渡る。1輪だけクリンソウが咲き始めていた。周辺に小さい花芽がいくつかある。3回目の観察会には大きくなって咲いているだろうか。



 毎年、シロバナサクラスミレが見られる場所に着いた。皆で探し始める。サクラスミレは小形ながら、所々で咲き始めている、「シロバナがあるよ」誰かが叫んだ。ここ2~3年大体同じ場所に2~3株が見つかる。今年もほぼ同じ場所で3株見つかった。周囲を探してみたが、他には見つからなかった。



 次に、第1回観察会で、きれいで、形も良いサクラスミレが見つかった湿原に向かう山道に移動する。「乙女高原を代表する素晴らしいサクラスミレ」がたくさん観察出来た。写真を撮っていると、幾つか葉裏が濃紅紫色のサクラスミレが見つかった、3~4年前に、いく株かあったチシオスミレかと思ったが、葉脈に斑が入っていない。次回に再度観察してみよう。

 今回は各班別々行動で、別々解散に決めていたので、駐車場に戻り、車で四季の森まで下る。ミヤマスミレがまだ少し残っていた。タチツボスミレ、二ョイスミレが咲いていた。すぐ横の路端にシロバナエゾノタチツボスミレ、マンジュリカが咲いていた。ヒメイチゲもまだ少し咲いていた。ここで今日の観察会は終了とった。



 2班で一番楽しそうに観察し、写真を撮っていたのは、甲府から来たご夫婦。以前にはファンクラブの会員だったとか。もっと多くの新しい参加者の出会いの場になってほしい。
 各班とも、2班とだいたい同じ道順のようだったので、スミレも同じように観察出来たと思う。さて第3回スミレ観察会にはどんなスミレに出会えるのか。


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第17回 遊歩道づくり

2016年05月15日 | ボランティア作業



 とにかく天気に恵まれました。天気がいいとそれだけで気分がいいし、準備や片付けが楽だし、何より事故が発生するリスクが激減するのがありがたいです。反面、(秋の草刈りボランティアのように)悪天候の経験がないと、なんか「雨は降らない」という前提で準備しちゃうんですよね。それはリスクマネージメントとして問題です「せっかく市の皆さんに準備していただいたテントを使わず、骨折り損でした」ではなく、「使わなくてよかったですよねー」という評価をしなければいけないと思います。



 昨年秋の草刈りボランティアの参加者数が少し盛り返してよかったなあと思っていましたが、この遊歩道づくりも若干、参加者数が持ち直して、よかったと思いました。「街の駅に置いてあるチラシを見てきました」という方もいて、街の駅で展示を始めてよかったなと思いました。若い人、子どもたちにもっと来てもらいたいです。でも、今は超高齢化時代。そもそも若者や子どもは絶対数が少ないし、塾だのスポ少だの忙しいですからね・・・。



 さて、今回の遊歩道づくりについて、いくつかご報告しておきたいことがあります。

①今年もまた、(株)田丸・田丸グリーン基金から助成金をいただきました。大金なので、大勢の方にその証人になってもらいたく、始めのセレモニー終了後、皆さんの前で贈呈していただきました。2004年から毎年毎年いただいていますので、今年で13年目になります。本当にありがとうございます。



②やはりペットボトル茶の配布は必要だと思いました。春の遊歩道づくりにしても、秋の草刈りにしても、年々、「暖かく(暑く)」なっているような気がします。熱中症対策のためには水分補給が欠かせません。ましてや、天気のいい日ならなおさらです。



③新品のロープがグデにならないで済みました(「グデになる」は山梨の方言で、糸などが、こんがらがること)。巻いてある新品のロープをそのまま大きなビニール袋に入れて、そこから穴を開けて糸を出すようにしたのです。すごい生活の智恵だと思いました。



④いつにも増して、終了時刻が早かったです。11時にはもうほとんど作業は終了していました。それもそのはず。マニュアルには、一つの班を「上から小班」と「下から小班」の2手に分けて作業をすると効率的・・・とありますが、ツツジコースはスタッフが3人だったので、さらにもう一つ小班を増やして、計3箇所からロープ張りをスタートさせたんだそうです。やはりスタッフが多いと作業が早くなるんですね。皆さん、来年はぜひスタッフを引き受けてくださいね。


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スミレ観察会①(スミレ・ハイキング)

2016年05月07日 | 観察会
※依田さんがレポートを書いてくださいました。

 午前9時、鼓川温泉駐車場に集合。今回は毎月第一土曜日に行っている乙女高原観察交流会と兼ねての観察会となりました。今回は26年に順位では一番新しく見つかった《25》フモトスミレ《26》フイリフモトスミレがあり、さらに今年新たに《27》エゾアオイスミレが見つかった自然観察路登山口周辺を見て観察路を高原まで登る2時間のコースを設定しました。山梨CATVがスミレハイキングに同行取材として加わることになりました。



 8時30分頃になると、参加者の車が続々と到着してきました。私の予想参加者は乙女高原関係者と合わせても12~3名と考えていたので、20名近い参加者、10台近い車、駐車場に置いておくわけにもいかず、時間も迫り、開会の挨拶も、山梨CATVの方の紹介もそこそこ、山本さんに車の采配をお願いして、観察路入口まで移動、同乗者を残し四季の森の所に車を置き、2台に運転手を乗せ観察路まで戻り、全員でスミレを見ながら登り始めました。

 いくつかのマルバスミレ、フモトスミレ、タチツボスミレは登山口周辺に見られれましたが観察路ではフモトスミレがポツリと顔を出すだけでした。



今年というよりここ2~3年スミレだけではなく山野草の花咲く時期がだいぶ早くなっています、



箱根も3月にスミレが咲き始めます、1カ月近く早く咲くものも出てきています。昨年今頃は、アケボノスミレやエイザンスミレがフモトスミレと一緒にたくさん咲いていたのですが、スミレの他は、ネコノメソウ、コンロンソウ、マムシグサ、コミヤマカタバミが見られました。



 母母峠の岩山から富士山を見て、岩場に咲くヒカゲツツジに見とれました。高原に出る山道はサンリンソウがいっぱい咲いていました。ほぼ時間通りの12時10分ぐらいにグリーンロッジに到着、この時の温度23度でした。



 ここで山梨CATVのインタビューを何人かの方が受けられ、1時間弱の休憩、昼食をとりました。この時間出来たら参加者の皆さんとスミレ談義もしたかったのですが、なぜか余裕が無く、休憩が終わってしまいました。

 私の予定ではヨモギ頭は今日は外してあったのですが、午前中あまりスミレが見つからなかった事もあり、日当りの好いヨモギ頭は次の観察会では終わっているのではないかと思い、登る事にしました。今年は、いつもあるエイザンスミレが森のコースに一株も咲いていません、これも観察会には付いてくる自然のいじわるなのか、ヨモギ頭では薄くかすんだ富士山とカラマツのパイナップルの花が迎えてくれました。アケボノスミレは最終章、ヒナスミレ、エイザンスミレは姿なく、アカネスミレが少し咲いているだけでした。でもまさかと思う事もありました。1輪だけでしたがヒゴスミレの素晴らしい姿が見られました。素晴らしい香りを久し振りに嗅ぎました。



高原の中は足の踏む場もないくらいフデリンドウの花がいっぱい咲いていました。ヤマナシの白い花が満開でした。
 場所を湿原に向かう山道に移しました。井上さんが下見で探しておいてくれたサクラスミレを観察。以前なら5月後半でなければ見られなかったものが、少し小型ながら数十株見ることができました。2回目の観察会が楽しみになりました。



湿原で山本さんがヒメゴヨウイチゴを教えてくれました、白い可愛い花が5葉の上に乗っていました。四季の森では、可愛いミヤマスミレ、ヒメイチゲをみました。
 15時、閉会、解散となりました。




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「乙女高原の写真屋さん古屋光雄写真展」2016.5~6

2016年05月01日 | 街の駅・乙女高原展
いよいよ本日から「街の駅やまなし」にて、乙女高原の展示が始まりました。
今後、街の駅では乙女高原の展示が常設されます!!!

街の駅は、「JR山梨市駅を下車し、信号を渡って徒歩100歩」という、たいへん立地条件がよいところに立っている建物です。
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/sight/tour/machi_station/yamanashi.html

その一角をお借りしました。
「乙女高原展」の第一弾は、もちろん(!)「乙女高原の写真屋さん」である古屋光雄さんの写真展です。
本日、その展示作業を行いました。

そのエントランスはこんな感じ。今日は古屋さんご本人も特別参加です。



古屋さんのステキなネイチャーフォトが所狭しと飾られています。












また、乙女高原周辺の立体地図「やまつみ」も展示しました。
これだけだとどこがどこだか分かりにくいと思いますので,隣に置いた解説版を頼りに、乙女高原の位置を探してみてください。




エントランスに置かれたちらしは「お持ち帰り自由」です。ぜひ、持ち帰って、まわりの方に広めてくださいね。


みなさん、ぜひ街の駅・乙女高原展をお訪ねください。
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