乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

箱根の仙石原のススキっ原を見てきました

2014年09月20日 | 参加報告
夕方でしたが,小田原の帰り道,箱根の仙石原のススキ草原を見てきました。




看板を見て「あれ?」・・・この手の看板につきものの「植物の紹介」がまったくないのです。




たしかに乙女高原と比べても,ススキの密度が高く,ほかの草花が少ないように感じましたが,それでもいろんな花が咲いていましたよ。



でも,遊歩道の途中にも草花を紹介する看板はありませんでした。



遊歩道は周回してなくて,先まで行ったら,また戻ってくるという不親切なものでした。

お花の看板の代わりになったのが,道の右側に並んだ白い点々。ちょうど500ミリリットルの缶ビールの空き缶ほどの大きさで,コードが出ていたので中を覗いてみたら,電球が入っていました。きっとイベントとして「灯籠」のような感じに使うのでしょうね。



そんなススキッ原でしたが,たくさんの観光客が歩いていました。お花を目当て・・・という人には出会えませんでした。温泉に来たお客さんが散歩していたという感じです。
それでも,入り口付近に4人,駐車場に3人も誘導員の方がいました。人がいっぱい来るんでしょうね。
下の写真が入り口です。遊歩道が一直線に伸びています。





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2014年度 第5回 乙女高原連絡会議ならびに世話人会

2014年09月19日 | 世話人会
日 時:2014年9月19日 午後7:30~9:00


前回議事録の確認 ・・・異議なく承認された。


乙女高原連絡会議

■今後のシカ対策(シカ柵設置)について
・9/9, 山梨市長さんへ要望書を提出
・市長によりゴーサインが出されたので,市観光課が県観光資源課の「富士の国やまなし観光振興施設整備補助金」(1/2, 上限1,000万円) を申請している。設置作業を業者発注しなくても(=原材料購入だけでも)助成は可能だろう。

●設置作業を業者委託するのか,それとも,原材料だけ購入して設置はボランティア作業で行うのか?
●どのようなルートでシカ柵を設置するのか?
・・・という2つの大きな課題について話し合った。

ボラ+(ボランティアでやる方法へのプラスの意見) メンテナンスを自分たちでやることを考えると,自分たちで作業しておいたほうがいい。
ボラ+ ボランティアで行うにしても,扉の部分は業者にお願いする。
ボラ- 大勢のボランティアが集まっても道具に限りがあるので,作業がはかどるというわけではない。
ボラ- 杭を打ち込むのが大変だと思う。斜面では脚立も使えないだろうし。
ボラ+ ノウハウを持っている人に教わりながらでないとできないし,1日で仕上がるようなものでもない。たとえば,ある年の草刈りボランティアをシカ柵設置作業にしてしまい,大勢で設置作業を行う,ノウハウを知るために,あらかじめ研修会を行い,知った人が当日,参加者に設置方法を伝える,草刈り作業は県発注の事業でやってもらってしまう。
設置規模 大規模がいい。直線的に長くなると,倒れてしまわないか? 斜めに支えるつっかえ棒は必要ないか?

●とりあえず「大規模」「業者設置」で申請する。詳細(設置作業のほかに参加者への保険などの課題もある)は後日検討・・・ということになった。


■草刈りボランティアについて
・昨年の反省を共有
 →今年の方向性について話し合い,
   ○刈り払い機は限定,
   ○刈り草はパッカー車による残土処分場への輸送,
   ○路上駐車厳禁,○キッズはブナじい,
   ○記念写真は昼食前,
   ○豚汁,
   ○刈り払い機の面積増加,
   ○事前に一部刈っておいてもらう・・・を決定した。

・ちらし原稿の検討→印刷をお願いする。
・詳細事項の詰めについては, 次回以降

■乙女高原~焼山峠にかけての遊歩道の整備状況について(県から情報提供依頼があった)
・おおむね歩きやすい遊歩道になっているが,E歩道の南側入り口は,木の階段が大きく崩れている。


FC世話人会

※シカ対策について多くの時間を使ったので,報告のみとした。

■牧丘第一小自然教室への支援 8/28 5年生24名  
■牧丘第二小自然教室への支援  9/9 5年生 7名 
■マルハナバチ調べ隊 9/ 7 雨天中止したが,ラインセンサスで52頭を記録。
■藁撒きモニタリング 9/12~13 東京農工大・星野准教授
■草刈り実験 9/13 麻布大・高槻教授


【継続事項】
・入会パンフレットをリニューアル増刷する(2011.4月の世話人会)→『A3判2つ折り』
・フィールドガイドⅡ「マルハナバチ・ウォッチング」改訂増刷(2014.7月の世話人会

次回世話人会は 10月16日 (木) 19:30
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青空の元での草刈り実験

2014年09月13日 | モニタリング調査
11月以外に草刈りしたら,草原の生態系にどんな影響が出るのか。それを調べるために麻布大学の野生動物学研究室・高槻先生の全面的な協力を得て,昨年から実験をしています。刈り取り実験区は全部で6つ。ひとつは10m四方の方形区。6つの区で,以下のような6つの異なる処理をします。

 ①6月区:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
◆②9月区:9月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
 ③11月区:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
◆④2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。
 ⑤選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
 ⑥刈り取りなし:全く刈り取りをしない区。
 今回刈るのは◆印の2つの区です。

 夏の終わりころから不安定な天気が続いていたのですが,この日は朝からとってもいい天気でした。
 はじめの会をし,実験区へ。
 すでに高槻先生たちが調査を終えた「9月区」の草刈りから始めることにしました。まず,実験区の境界をはっきりさせるために,区の隅に刺しておいたポールからポールにビニールテープを張りました。テープは秋山さんが持ってきてくださいました。



 草刈り機による草刈りは宮原さん。安全に,確実に刈ってくださいました。それにしても,春先には坊主頭のようだった草原が,ところによって2mを越える「草の森」になっているのですから,すごいなと思います。密度もけっこうすごいです。1年間でこんなに成長するのですから,アフリカの草っ原が,たくさんの大きな動物たちを養っているのもわかる気がします。



 刈った草を,参加者みんなで袋に詰めました。が,草丈があるので,袋に入りきりません。草を折るのも大変です。「紐でしばるのがいい」とは宮原さんのアイデア。さっそく倉庫に紐を取りに戻りました。やってみると,このほうがずっと早いし,簡単で,能率的です。



 袋やしばった草を駐車場へ運びました。結構な重労働です。それをぼくの車に積み込みました。ステーションワゴン型のぼくの車の後席を倒して荷物室を広くし,それにギューギュー詰め込んで,やっと入りきりました。すごい量です。

 重さを計っておけばよかったなと後悔しました。100㎡で何キログラムの草があったかがわかれば,それから草原全体の草の総量が推測できます。
 6月にも刈り取りをした「6・9月区」は「9月区」に比べて,草がずっと薄かったです。9月区は藪になっていて中は自由に歩き回れないくらいですが,6・9月区は芝生に毛が生えた(ススキが生えた)程度です。ここも高槻先生の調査後,草を刈って,持ち出しましたが,6月区の半分以下でした。




 作業が終了したので,みんなでお昼にしました。
 藁撒き調査地から東京農工大の星野先生も合流しました。
 星野先生は学生さんと昨日から乙女高原に来ていて,11月の草刈りボランティアの時に刈った草を運び込んで,草原の再生をめざしている「琴川ダム建設時の残土処分場」で,草の運び込みの効果を検証する調査をしているところでした。
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2014年度第3回 マルハナバチ調べ隊

2014年09月07日 | マルハナバチ調べ隊


 どうも今年のマルハナバチ調べ隊は天気に恵まれません。とはいえ,夏の会は普通に曇りだったのに,ラインセンサスで見られた個体数が極端に少なかったことはすでにメールマガジン312号で報告しました。
  http://fruits.jp/~otomefc/maga312.html

 最後のマルハナバチ調べ隊は雨でした。で,参加者なし・・・ではなく,世話人のSさんとお孫さんのひなちゃんが来てくれました。雨とはいっても時々は止んでいたし,何種類かの花は咲いていたし,せっかくひなちゃんも来ていて,しかもレインウェアを着て,やる気満々。これでは,ラインセンサス調査をやらないわけにはいきません。

 歩いてみてびっくり。結構ちゃんといるのです,マルハナバチ。1時間で52頭カウントできました。まあまあの数です。で,問題なのはその中身。いつもの年だとこの時期にもトラやオオなど他のマルハナバチも結構見られるのに,ほぼミヤマだけ。ミヤマは乙女高原のマルハナバチの中でも一番の寒冷地仕様で,この時期にたくさんいるのは理解できますが,それにしても,他のマルハナバチが少なすぎるような気がします。これもシカの影響?・・・ぼくの杞憂だったらいいのですが・・・。

 こんなにたくさんマルハナバチが見られるなら,はなちゃんにも来てもらって,マルハナバチの紙芝居をしてもらったらよかったなあと思いました。



みーちゃん(ミヤママルハナバチ)がタムラソウを訪れている写真。何の変哲もない写真に見えるかもしれませんが,タムラソウはアザミに似ていますが,蜜が少ないのかマルハナバチが訪れているのを見た記憶はほとんどありません。めずらしい写真なんです(もう花も少なくて,「蜜が少ない!」なんて贅沢言ってられなくなった?)
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