乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

ネズミ調査リベンジ

2017年09月24日 | カヤネズミ・プロジェクト

 9月3日~4日にかけての調査では、仕掛けた40個の「シャーマントラップ」(野ネズミ用わな)のうち、ネズミがかかっていたのは3個。ヒメネズミ1頭とハタネズミ2頭でした。9月17日、大勢のボランティア調査員とともに2度目の調査をする予定でしたが、台風の接近に伴い、林道が閉鎖されてしまうことが判明。残念ながら中止となり、そのリベンジを9月23~24日に行いました。今回は高槻先生と植原だけで行いました。


調査の方法は前回と同じ。わなの中にトンガリコーンを入れて、ススキの根元に置いていきます。



今回は設置場所を前回と少々変えてみました。設置作業を終えても、まだ日没まで時間があったので、植物調査も行いました。
 調査を終え、植原が遊歩道を散歩していると、草原の中からカリカリ大きな音が聞こえます。「!」と思い、すぐに高槻先生を呼んできました。音のした近くのわなを見てみると、わなのとびらが閉まっています。中に何かが入っているに違いありません。高槻先生が慎重にわなの中身をチャック付きビニール袋に移すと・・・それは黒々とした毛並みのネズミでした。





 目は小さくてまん丸。耳はとても小さく、アカネズミみたいに体のラインから飛び出ていません。しっぽは短め。体の半分もないでしょう。ハタネズミです。
 写真を撮りました。そして、ビニール袋の外からそっと触ってみました。温かなネズミの体温が伝わってきました。キッチンスケールで重さを測り、逃がしてやりました。逃げる瞬間の写真を撮りたかったのですが、あっという間に草の茂みに隠れて、見えなくなってしまいました。ネズミと一緒に中に入ってしまったお菓子の残りをビニール袋ごと測り、さっきの測定値から引くと、ネズミの体重は48gと出ました。
ネズミはなんと、袋の中に糞も残していました。




 翌朝、高槻先生と一緒にわなを回収しながら、確認しました。昨日、セットしてすぐにネズミがかかったので、かなり期待していたのですが、世の中そんなに甘くはありませんでした。かかっていたのは2頭のハタネズミのみ。昨日のを含めると、3頭のハタネズミという結果でした。カヤネズミにも、アカネズミにもお目にかかれませんでした。





上の写真は2枚とも同一個体です。下の個体は少しヘバっているように見えました。




 それでも、「乙女高原の仲間」の一種、しかも、めったなことでは人前に姿を表さない動物に出会えたのですから、それだけで十分。生きものとの出会いってやっぱりワクワクします。この日は一日かけて植生調査も行い、ヘトヘトになりましたが、とても充実した2日間でした。





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2017年度 第4回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

2017年09月14日 | 世話人会
2017年度 第4回 乙女高原連絡会議・乙女高原FC世話人会 議事録

日 時:2017年9月14日 午後7:30~9:00


前回議事録の確認・・・異議なく承認された。


乙女高原連絡会議

■草刈りボランティア     (検討・連絡会議)

・刈った草の搬出先は昨年同様、琴川ダム残土処分場とする。県で現地下見をする。
・アスファルト駐車場から下に下る道のえぐれと、その先の湿地の橋については県で補修。
・県立高校へのちらし配布は県から
・ブナじいさん周囲に杭を打ち、落ち葉をたくさん入れられるようにする。
・バスで来る人たちに、荷物置き場(ロッジ内)の案内をする。
・当日が雨天延期の場合、延期日にバス運行はしない。
・コドラートを残すかどうか、高槻先生に確認する。
・事前下見・準備は11月12日(日)午前10時、グリーンロッジ前に集合で。
・今年も草刈り終了後、カヤネズミ(?)巣の探索をするか?
・ちらしは、前回確認された事項を盛り込みながら、印刷作業中。


■乙女高原フォーラム     (検討・連絡会議)

・テーマは「カヤネズミ」と狭くせず、「乙女高原の小さなけものたち(仮)」、ゲストに北垣憲仁さん。


■草原の管理     (検討・連絡会議)

・ヒメジオンとアレチマツヨイグサの駆除について報告。


■カヤネズミのトラップ調査     (検討・連絡会議)

・9月03日に第1回調査を実施。ヒメネズミ1頭、ヒメネズミ2頭がかかっていた。
・9月17日に第2回調査を実施予定。(その後、台風の接近で中止となる)




乙女高原ファンクラブ世話人会

■夏のボランティアガイド(報告・世話人会)

・天候不順だったが、毎回、人は来ていた。
・ガイドを頼んだ団体が無断キャンセルすることがあった。
・下の駐車場から草原を歩いて帰る人も多い。下の駐車場に「上にトイレあります」といった看板を付けてロッジに誘導したらどうか。


■マルハナバチ調べ隊(報告・世話人会)

・年3回無事終了。スナップ写真を撮ってくれるスタッフがいるとありがたい。


■森林ふれあいウォーク(報告・世話人会)

・8/9、4人のスタッフがガイド。焼山~乙女往復。来年も実施できるといい。


■街の駅展示(報告・世話人会)

・シーズン9「乙女高原 秋の花」実施中。


次回連絡会/世話人会 10月19日(木)19:30~ 山梨市役所牧丘支所2階第4会議室
その次は、11月16日(木)19:30~ 山梨市役所牧丘支所2階第4会議室
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乙女高原展シーズン9「乙女高原 秋の花」

2017年09月10日 | 街の駅・乙女高原展
街の駅の乙女高原展で、展示替えを行いました。
今回でシーズン9。
テーマは乙女高原の秋の花です。
20枚のパネルを展示しました。
お近くに来たおりには、お立ち寄りください。

JR中央線 山梨市駅のすぐ北です。




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今年3回目のマルハナバチ調べ隊

2017年09月09日 | マルハナバチ調べ隊

9月9日、今年3回目のマルハナバチ調べ隊を行いました。
参加者は11人。この日はちょうど東山梨地区の中学校の学園祭の日だったこともあり、お子さんの参加が少なかったのが残念でした。

初参加の方もいらっしゃいましたので、いつものように紙芝居から始めました。
そして、スタッフの車を利用して、マルハナバチのパネル展示。



午前中のマルハナバチ・ラインセンサス調査では1時間で31頭のマルハナバチが確認できました。
マルハナバチたちに一番人気があったのはノハラアザミの13頭。でも、13頭の内訳は、ぜんぶミヤママルハナバチ。
2番人気はタムラソウの11頭ですが,トラが4、オオが2、ミヤマが5と、いろいろなマルハナバチに好かれているようでした。

見られたマルハナバチで一番多かったのはミヤマの計25頭。トラは4、オオは2でした。



お昼をはさんで、午後からはマルハナバチの待ち伏せ調査。
15分を1ターンとして、参加者一人ひとりが決めた花の前で待ち伏せし、訪れたマルハナバチの種類と行動を記録します。それを2ターン行います。

その結果、1番人気はタムラソウで、1時間18頭のマルハナバチが訪れていました。2番人気はシオガマギク・マツムシソウが同点で16頭、4番人気はマルバダケブキ、ノハラアザミ、モリアザミ、ヤマハギが同点で12頭でした。

今年も無事、3回のマルハナバチ調べ隊が終了しました。



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草原のネズミ調査

2017年09月03日 | カヤネズミ・プロジェクト



9月3日夕方、元麻布大学教授の高槻先生を団長とした乙女高原ネズミ調査隊7人がロッジ前に集結。
草原内にネズミのわなをしかけました。



写真右の木箱の中に40個のわな(シャーマントラップ)が入っています。

これを組み立て(最近流行りのテントのように、ワンタッチですぐに細長い箱型に変形します)、中にえさ(トンガリコーン)を入れて、しかけます。
わなの中にネズミが入り、床がちょっとでも沈むと、ドアが瞬時に閉まり、ネズミが閉じ込められてしまうしかけになっています。



わなをしかけた場所が暗闇でも分かるように、反射テープを付けたポールや、蛍光テープをつけた洗濯ばさみを準備しておきました。

調査隊はいったん解散し、深夜11時に再度、乙女高原に集結。
わなの点検に向かいました。点検は明朝1回だけでもいいのですが、それだとかかったネズミを長時間わなの中に閉じ込めてしまうことになるので、深夜に一回、点検することにしたのです。

40個のわなを点検しましたが、入っているネズミは残念ながら0でした。



高槻先生たちは翌朝、点検と回収を行いました。
ヒメネズミ1頭とハタネズミ2頭がかかっていたそうです。

残念ながら、カヤネズミの生息は確認できませんでした。

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