この昆虫はヒメツチハンミョウ。早春か晩春にしか、姿を見ることはありません。この虫、毒を出すことで知られています。だから、こんなふうに手に乗せたりしてはいけません。 ( 虫も木の枝や地面の上を歩くのに、いちいち毒は出しません。虫が木の枝や地面の上を歩く気分で、手の上を歩いてもらえばいいわけです)
「えぼじ」とは「落書き」という意味の方言です。乙女高原の草原で、雪解けの頃に必ず見られるのが、この土や刈草でつくられたえぼじです。
冬の間のネズミ類のしわざだと思われます。
土の上に「U字型の溝」が残っていれば、それはネズミの雪の下の通路の跡だったと想像できます。
でも、この土の塊にちくわのような穴はありません。土くれの中に糞は見られます。・・・となると、ネズミたちはこれをどうやって作っているのでしょう。
乙女高原への途中の雑木林で見つけたものです。ハシリドコロの芽が出ていることから、この黄色っぽいのはハシリドコロの根茎で間違いないと思います。
だとすれば、この毒草ハシリドコロの根茎を食べたのは誰でしょう? 根茎の上にはシカの糞がありました。シカ・・・でしょうか?