今回は頭部の組み立てです。モノアイの改造についてはF2ザクの時とほぼ同じ作業ですので、過去記事「HGUCザクⅡF2型(その1)」も合わせてお読みください。
モノアイ部分を構成する「A23」パーツです。パーティングラインが入っている部分に、モノアイレールのすき間を表現するためのスジ彫りを彫っていきます。
写真左:平らで滑らかな板の上に、適当な大きさに切った1.2㎜厚のプラ板を両面テープで貼り、その上に使い古しのデザインナイフの刃を両面テープで貼り付けます(デザインナイフの刃で怪我をしないように、刃先はマスキングテープなどで覆っておきましょう)。プラ板に貼り付けたナイフの刃の、鋭くない方の先端部をスジ彫り用の道具として使用します。
A23パーツを逆さにして平らな板の上に置き、スジ彫りを彫る部分をナイフの刃に軽く当てます。パーツを回すようにしながら板の上で滑らせ、スジ彫りを少しずつ彫っていきます。モノアイのシールを貼るために用意されている丸いモールドに傷をつけないように注意しましょう。
写真右:スジ彫りが適当な深さになったら、パーツ全体にスポンジヤスリ(1200~1500番相当)を掛け、歯ブラシで削りカスを落とします。
モノアイ部分にはいつも通り、ウェーブ製「Hアイズ」を使用したレンズを埋め込みます。そのための穴をパーツの丸モールド部分に開けます。
写真左:まず丸モールドの中心部分付近にデザインナイフの刃先を当て、ナイフの柄をクルクル回して小さい穴を掘ります。この穴を開けておくと、ピンバイスで穴を開ける際の中心位置決めが楽になります。
写真中央:先ほどの穴をガイドにして、直径1㎜のドリル刃を付けたピンバイスで穴を掘り、貫通させます。
写真右:貫通させた穴を、細い棒ヤスリでグリグリと広げていきます。棒ヤスリは一定方向に回すのではなく、右回転→左回転→右回転→左回転…という風に交互に回すと、穴の位置が丸モールドの中心からズレにくくなります。
今回は直径2.5㎜のHアイズを使用します。穴の直径が約2.5㎜になるまで、穴を広げます。
F2ザクの時は丸モールドがやや小さめで、モールドをレンズの外枠として活用する場合には直径2.0㎜のHアイズを使用するしかありませんでしたが、今回は丸モールドが大きめのため、直径2.5㎜のHアイズを使用できます。F2ザクの時に「2.5㎜のHアイズを使った方が男前」と書いたら、今回はバンダイさんがちゃんと2.5㎜のHアイズを埋め込めるサイズの丸モールドにしてくれましたよ!(←ただの妄想です:笑)。
写真左:ピンク色のHアイズの裏面を2000番の耐水ペーパーで削ってヒケをなくし、コピー用紙の上で磨いてツヤを復活させ、ラピーテープを貼りました。このあたりの作業については過去記事「かめっチ式モノアイの作り方(前編・中編)」をお読みください。
小さい方のレンズがモノアイ用の直径2.5㎜サイズ。大きい方は左腕の3連35㎜ガトリング砲のスコープ部分用に用意した直径4.0㎜のレンズです。
写真右:グフカスタムはモノアイが赤いのが印象的ですので、ガンダムマーカー「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムCGレッド」で塗装しました。マーカーを振らずに、インクが混ざらないでクリアーレッドになっている状態で塗るのがポイントです。普通にクリアーレッドの塗料で塗ると良いのですが、瓶の蓋が固まり付いていたので…(汗)。
「ガンダムCGレッド」のインクには蛍光色が含まれているようで、派手な印象に仕上がります。単品売りの「ガンダムメタレッド」でも同様の使い方ができますが、こちらはやや暗めのクリアーレッドになるようです。
*ガトリング砲のスコープに用意した4㎜のレンズですが、この後の組み立てでやや大きいと判断し、3.5㎜のレンズに変更しました。詳しくは後日の記事で…。
モノアイレンズに塗ったマーカーのインクが乾くのを待つ間に、頭部本体の組み立てに取りかかります。
これは口のダクト部分のパーツ「B1 23」です。矢印で示した部分にスナップフィットの保持力を確保するための突起が付いているのですが、完成後も外から見えてしまうので、見えない程度になるまで削りました。
ダクトのパーツの上面にはパーティングラインが入っています。目立つ部分ですので、ペーパー掛けなどで消しておきましょう。
組み立てた頭部下半分にモノアイブロックを組み込んだ状態です。口のダクトや後頭部の動力パイプ基部が別パーツになっているため、1/144スケールとは思えないほどの充実感があります。
この後、モノアイブロックにビニール袋製のモノアイシールドを巻き付けるのですが、薄いビニールでも入るすき間なく干渉しそうな部分がありますので(オレンジ色で示した部分)、念のため削っておきました。
キットのランナーが包装されているビニール袋(透明度が高く、パリパリした質感のもの)を、「A23」パーツの高さよりもやや狭いぐらいの幅に帯状に切り、「A23」パーツの外周に巻き付けて両面テープで固定します。
完成した頭部。ブレードアンテナの先端部は安全用突起(フラッグ)を切り取り、先端がシャープになるように削りました。このキットのアンテナは他のものに比べてかなり分厚いような気がしますが、破損防止のためあまり薄く削りませんでした。後で気になって削るかもしれませんが…(笑)。
筆者のグフカスタム頭部は、モノアイシールドをかぶせたためか、モノアイの可動があまりスムーズではありません。特に左方向を向かせるのが苦手です(筆者は旧キット「HGグフカスタム」の箱絵が好きなのに…!:泣)。
組み立て終わった頭部を分解して可動部を調整しようと思ったのですが、頭部の上下パーツ「B1 25・26」のはめ込みが固くて、なかなか外れません。分解しようとしているうちに、軟質樹脂製の動力パイプ「A3」に、爪で傷を付けてしまいました(汗:読者の皆様もYouTube動画などでご存知の通り、筆者は爪が長いですから…。実は深爪のため、短く切ると指先が痛くなったりして具合が悪いんです)。
組み立てる時に、頭部の上下のはめ込み部分は分解しやすいように削って調整しておいた方が良さそうです。
動力パイプ「A3」ですが、図の赤く塗った部分を切り落とせば、頭部を組み立てた後でも取り外しが可能になるのではないかと思います。実際にやってみたわけではありませんので、確実とはいえないのですが…。
次回は腕・脚などのパーティングライン処理や3連35㎜ガトリング砲についてをお送りします。
*ASAHII@さん、HSPさん、tottonさん、オイラもノンシンナー派さん、リオレウスさん、ヤマトさん、ギリアンさん、剣時さん、コメントありがとうございます! m(- -)m
剣時さんのコメントにもありましたが、HGUCグフカスタムのガトリングシールド弾帯パーツは旧HGグフカスタムのパーツの流用のようです。10年以上後のキットに問題なく流用できるパーツって、スゴいですね♪
モノアイ部分を構成する「A23」パーツです。パーティングラインが入っている部分に、モノアイレールのすき間を表現するためのスジ彫りを彫っていきます。
写真左:平らで滑らかな板の上に、適当な大きさに切った1.2㎜厚のプラ板を両面テープで貼り、その上に使い古しのデザインナイフの刃を両面テープで貼り付けます(デザインナイフの刃で怪我をしないように、刃先はマスキングテープなどで覆っておきましょう)。プラ板に貼り付けたナイフの刃の、鋭くない方の先端部をスジ彫り用の道具として使用します。
A23パーツを逆さにして平らな板の上に置き、スジ彫りを彫る部分をナイフの刃に軽く当てます。パーツを回すようにしながら板の上で滑らせ、スジ彫りを少しずつ彫っていきます。モノアイのシールを貼るために用意されている丸いモールドに傷をつけないように注意しましょう。
写真右:スジ彫りが適当な深さになったら、パーツ全体にスポンジヤスリ(1200~1500番相当)を掛け、歯ブラシで削りカスを落とします。
モノアイ部分にはいつも通り、ウェーブ製「Hアイズ」を使用したレンズを埋め込みます。そのための穴をパーツの丸モールド部分に開けます。
写真左:まず丸モールドの中心部分付近にデザインナイフの刃先を当て、ナイフの柄をクルクル回して小さい穴を掘ります。この穴を開けておくと、ピンバイスで穴を開ける際の中心位置決めが楽になります。
写真中央:先ほどの穴をガイドにして、直径1㎜のドリル刃を付けたピンバイスで穴を掘り、貫通させます。
写真右:貫通させた穴を、細い棒ヤスリでグリグリと広げていきます。棒ヤスリは一定方向に回すのではなく、右回転→左回転→右回転→左回転…という風に交互に回すと、穴の位置が丸モールドの中心からズレにくくなります。
今回は直径2.5㎜のHアイズを使用します。穴の直径が約2.5㎜になるまで、穴を広げます。
F2ザクの時は丸モールドがやや小さめで、モールドをレンズの外枠として活用する場合には直径2.0㎜のHアイズを使用するしかありませんでしたが、今回は丸モールドが大きめのため、直径2.5㎜のHアイズを使用できます。F2ザクの時に「2.5㎜のHアイズを使った方が男前」と書いたら、今回はバンダイさんがちゃんと2.5㎜のHアイズを埋め込めるサイズの丸モールドにしてくれましたよ!(←ただの妄想です:笑)。
写真左:ピンク色のHアイズの裏面を2000番の耐水ペーパーで削ってヒケをなくし、コピー用紙の上で磨いてツヤを復活させ、ラピーテープを貼りました。このあたりの作業については過去記事「かめっチ式モノアイの作り方(前編・中編)」をお読みください。
小さい方のレンズがモノアイ用の直径2.5㎜サイズ。大きい方は左腕の3連35㎜ガトリング砲のスコープ部分用に用意した直径4.0㎜のレンズです。
写真右:グフカスタムはモノアイが赤いのが印象的ですので、ガンダムマーカー「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムCGレッド」で塗装しました。マーカーを振らずに、インクが混ざらないでクリアーレッドになっている状態で塗るのがポイントです。普通にクリアーレッドの塗料で塗ると良いのですが、瓶の蓋が固まり付いていたので…(汗)。
「ガンダムCGレッド」のインクには蛍光色が含まれているようで、派手な印象に仕上がります。単品売りの「ガンダムメタレッド」でも同様の使い方ができますが、こちらはやや暗めのクリアーレッドになるようです。
*ガトリング砲のスコープに用意した4㎜のレンズですが、この後の組み立てでやや大きいと判断し、3.5㎜のレンズに変更しました。詳しくは後日の記事で…。
モノアイレンズに塗ったマーカーのインクが乾くのを待つ間に、頭部本体の組み立てに取りかかります。
これは口のダクト部分のパーツ「B1 23」です。矢印で示した部分にスナップフィットの保持力を確保するための突起が付いているのですが、完成後も外から見えてしまうので、見えない程度になるまで削りました。
ダクトのパーツの上面にはパーティングラインが入っています。目立つ部分ですので、ペーパー掛けなどで消しておきましょう。
組み立てた頭部下半分にモノアイブロックを組み込んだ状態です。口のダクトや後頭部の動力パイプ基部が別パーツになっているため、1/144スケールとは思えないほどの充実感があります。
この後、モノアイブロックにビニール袋製のモノアイシールドを巻き付けるのですが、薄いビニールでも入るすき間なく干渉しそうな部分がありますので(オレンジ色で示した部分)、念のため削っておきました。
キットのランナーが包装されているビニール袋(透明度が高く、パリパリした質感のもの)を、「A23」パーツの高さよりもやや狭いぐらいの幅に帯状に切り、「A23」パーツの外周に巻き付けて両面テープで固定します。
完成した頭部。ブレードアンテナの先端部は安全用突起(フラッグ)を切り取り、先端がシャープになるように削りました。このキットのアンテナは他のものに比べてかなり分厚いような気がしますが、破損防止のためあまり薄く削りませんでした。後で気になって削るかもしれませんが…(笑)。
筆者のグフカスタム頭部は、モノアイシールドをかぶせたためか、モノアイの可動があまりスムーズではありません。特に左方向を向かせるのが苦手です(筆者は旧キット「HGグフカスタム」の箱絵が好きなのに…!:泣)。
組み立て終わった頭部を分解して可動部を調整しようと思ったのですが、頭部の上下パーツ「B1 25・26」のはめ込みが固くて、なかなか外れません。分解しようとしているうちに、軟質樹脂製の動力パイプ「A3」に、爪で傷を付けてしまいました(汗:読者の皆様もYouTube動画などでご存知の通り、筆者は爪が長いですから…。実は深爪のため、短く切ると指先が痛くなったりして具合が悪いんです)。
組み立てる時に、頭部の上下のはめ込み部分は分解しやすいように削って調整しておいた方が良さそうです。
動力パイプ「A3」ですが、図の赤く塗った部分を切り落とせば、頭部を組み立てた後でも取り外しが可能になるのではないかと思います。実際にやってみたわけではありませんので、確実とはいえないのですが…。
次回は腕・脚などのパーティングライン処理や3連35㎜ガトリング砲についてをお送りします。
*ASAHII@さん、HSPさん、tottonさん、オイラもノンシンナー派さん、リオレウスさん、ヤマトさん、ギリアンさん、剣時さん、コメントありがとうございます! m(- -)m
剣時さんのコメントにもありましたが、HGUCグフカスタムのガトリングシールド弾帯パーツは旧HGグフカスタムのパーツの流用のようです。10年以上後のキットに問題なく流用できるパーツって、スゴいですね♪
ガンダムマーカーのガンダムレッドは実質的にクリアーレッドなので、ガンダムレッドで塗ってもいいと思います。まあ持っているマーカーの違いもありますが。私はダブルオーの額にシールを貼ってからレッドで塗ったらキラリと光るようになりました。長文すいません。
モノアイの色を変えたり、こだわりを感じます。
僕だったら多分ピンクのままかな…。
弾帯パーツはやはり流用でしたか。
当時のグフ・カスタム(僕の中だとB3グフって呼び名のがなぜかしっくりきます)傑作キットなので不思議でないですね。
塗りますよね。
素晴らしいモノアイになりましたからね。
バランス考えるとこのままってことはないよね。
テクニック伝授くださいね期待してますよ。
コイツのせいでまた更新が止まりそうで鬱。
やっぱりモノアイのクリアー化は頭部が引き締まって見えますね。
必殺名忘人さんもかめっチさんの記事に期待しているのだと思いますよ。
かめっチさん、これからも更新を心待ちにしています。
かめっチさんの記事を参考にしながらモノアイの加工をしてみようと思います(^^)d
HGUCのEZ8が出てほしいと思うのは僕だけでしょうか…
陸戦を元にしたブルディス3号機は出ているので可能だと思うのですが…
グフカスが出たと言う事は可能性が少し高まったようで期待しているのですが(^^)
これだけでもグフが活き活きします♪
見習わねば!!
私もモノアイいじるの好きです。目は大事ですね!!
やはりグフカスは男前ですね^^
アンテナも薄削りはしたくなりますよね、でも旧キットよりマッシブな感じですので、やや薄い程度でもバランス良さそうですけどね^^
自分もキット買いましたんでボチボチで追って作って行きたい思います。