ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCグフカスタム(その3)

2010年11月18日 | 0080・0083・08MS小隊
 今回は各部の整形および3連35㎜ガトリングガンについてをお送りします。
 
 写真左:組み立て中の前腕~ひじ関節です。他のモビルスーツではひじ関節の色はグレーであることが多いですが、このキットはカラー設定画(背中側)の塗り分けを再現したボディ同色のひじ関節になっています。設定画のひじ関節はひょっとしたら色彩設定さんの単なる塗り忘れかもしれませんが、そういう部分まで再現しているところにキット開発スタッフさんのこだわりを感じます。

 写真右:手首関節のポリキャップは、前腕部の簡易フレームに取り付けるようになっています。ややポリキャップのはめ込みが固いので、取り付け作業時のパーツの持ち方によってはオレンジ色の矢印で示した部分に負荷が掛かってパーツが白化してしまう場合があります。ただし、白化してしまっても強度的にも外観的にも問題は無さそうですのでご安心を…(笑)。
 緑色の矢印で示した部分は、完成後も外側から見える部分です。ポリキャップの色に近いグレーで塗っておきました。

 *前腕フレームは左右共通になっています。そのため、手首関節のポリキャップは左右の腕で同じ向きになっています。左右が鏡対称になっていないと気になるという方は、前腕フレームを途中で切断し、手首付近のポリキャップ基部の向きを入れ替えて再接着すると良いと思います。
 このキットは腕部のほとんどと脚部全てが左右共通パーツになっています。ザクよりも左右共通部分が多いグフのデザインを活かして、コスト削減を図っているんですねぇ。
 肩のスパイクアーマーの前後はめ込み部分や手首付近に共通パーツ化の影響が出ていますが、F2ザクよりもひと回り大きくて武装が派手なグフカスタム(しかも透明パーツやリード線も採用)を、F2とあまり変わらない価格で発売できたというメリットの方が大きいと思います。
 

 前腕の装甲はスライド金型を使用した筒状のパーツになっています。四角い印象だった旧HGキットやMGキットの前腕に比べ、表情豊かな曲面構成に進化しています。ひじ関節付近がU字型にえぐれた造形になっているのが良いですねぇ♪




 前腕フレームの、矢印で示した各部にはパーツの合わせ目やパーティングラインが存在します。完成後も装甲のすき間から見えてしまう部分ですので、忘れずに消しておきましょう。

 
 靴底のパーツは、成形の都合でつま先とかかとの分割ラインがあいまいになっています。スジ彫りを追加して別パーツ感を強調すると良いと思います。
 
 グフ本体はあのHGUCザクⅡF2型の構造を踏襲したものになっており、非常に良い出来だと思います。肩アーマーのスパイクは賛否両論ありますが、筆者は気に入っています。
 腰フロントスカートはMGグフver2.0に近い分割方式になっているのですが、可動部のボールジョイントがややきついので、ポリ製ボールの表面をナイフや耐水ペーパーで少し削っておきました。

 次は3連35㎜ガトリングガンの組み立てです。テレビ版のグフの左指機関砲をリアルにアレンジしたデザインで、個人的に大好きな武器です。キットの出来も上々です♪
 ただ気になるのが砲口の内部。スケール換算すると500mmを超えそうな大口径の砲口ですが、設定では35㎜と、連邦軍モビルスーツの頭部バルカン砲よりも控えめな数字になっています。これは各砲身の内部に多砲身のガトリング砲が収まっていると解釈するのが妥当だと思います。

 そこで、前から一度使ってみたかったパーツを材料保管箱から取り出しました。 
 
 写真左:コトブキヤさんのMSGシリーズ「P-135 ガトリング」です。
 写真右:残念ながら、いちばん小さいものでもキットの砲身に収まりそうにありません(泣)。MGグフカスタムにはちょうど良い大きさかも…。

 
 写真左:仕方が無いので、ガトリングの細い砲身をナイフで切り取って、4本束ねて接着してみました。6本砲身の方が好みですが、やっぱり入りそうにないので…(汗)。
 写真右:試しにキットの砲口に4砲身ガトリングを入れてみました。けっこう良い感じ…とは思いましたが、作業が面倒くさい上に精度の確保が大変なため、泣く泣くボツにしました。


 結局、無難にコトブキヤさんの「P-112 モビルパイプ」のいちばん小さいものを砲口内部に接着して、MGグフver2.0の指機関砲風にしてみました。ガトリングではなくなってしまいましたねぇ(汗)。


 モノアイ製作時に用意した直径4㎜のスコープ用レンズは、3連ガトリングの砲口よりもサイズが大きく、バランスが悪いと感じたため、結局ボツにしました。裏面にラピーテープを貼ったため、直径が小さいグフ本体のモノアイよりもよく光ってしまうのも都合が悪かったので…(汗)。 

  
 新たに用意したスコープレンズは直径3.5㎜です。モノアイよりも光り方が目立たないようにするため、Hアイズの裏面にはラピーテープを貼らずに、コトブキヤ「P-114 丸モールドⅡ」の外径3.5㎜・内径2.5㎜のものを貼り付けました。詳しくは下図をご覧ください。

 1.Hアイズと丸モールドをそれぞれ切り取り、ゲート処理します。Hアイズの裏面には耐水ペーパーを掛けて、ヒケを処理しておきます。
 2.水色で示した面だけに接着剤(筆者はGSIクレオス製「Mr.セメント リモネン系」を使用しました)を付け…
 3.30秒ほど経ってからHアイズを接着します。
 4.接着剤が乾いたら、レンズ表面をクリアーレッドに塗装します。
 筆者はレンズ表面の塗装に「ガンダムマーカー ガンダムメタレッド」を使用しました。マーカーを半年ほど使用せずに放置していたら中のインクが完全に分離してしまい、瓶入り塗料の上澄みと同じ状態のインクがペン先から出るようになっていたため、ちょうど良いと思って使いました。ただし、インクが乾くのにはやや時間が掛かるようです。「ガンダムメタレッド」の上澄み液は、モノアイの塗装に使用した「ガンダムCGレッド」の上澄み液よりもやや暗いクリアーレッドです。


 
 写真左:スコープのパーツ(C15)のレンズ面に直径1ミリのドリル刃で穴を開け、その穴を先の細い棒ヤスリでグリグリと直径約3.5㎜まで広げます。穴の径が約3.5㎜だと、キットのパーツのレンズ面が少しだけ残りますが、スコープの筒内部のディテール(レンズの外枠)になってくれるので、精密感が増すと思います。
 写真右:スコープにレンズをはめ込んだ状態です。 

 
 組み立てが終わった3連35㎜ガトリング砲です。旧キットよりも全体的に太短くなっていて、迫力が増しています。各部の取り付け部分にポリキャップが内蔵されたり、スコープが可動式になったりと、ギミック面でも進化していますねぇ。


 ひざ関節まで組んだ状態のグフカスタム。深く握り込んだ状態の握り拳が力強くて良いですねぇ♪ F2ザクの時は握り拳を改造しましたが、今回はやる事がありません(汗)。そのうちブログの製作記事のネタがなくなってしまいそうで、ちょっと恐いです(笑)。バンダイ驚異のメカニズム…。

 前回の記事のラストでもちょっと触れましたが…
 
 写真左:軟質樹脂製の給弾ベルトパーツのランナータグには「1/144グフカスタム 1/144グフフライトタイプ」と刻印されています。キットを購入して箱を開け、ランナーを確認している時に「もうHGUCグフフライトタイプが準備されてる!?」と驚いたのですが…
 写真右:タグの裏面には「BANDAI 1998」の文字が! 剣時さんのご指摘どおり、旧「HGグフカスタム」のパーツを流用したものでした。10年以上前のパーツが最新のHGUCにそのまま流用できてしまうとは、やはり「HGグフカスタム」も傑作キットなんですねぇ♪

 *ASAHII@さん、DUDEAKATOREIさん、剣時さん、必殺名忘人さん、ワタルさん、ヤマトさん、MGガンガルさん、ザーコさん、大佐さん、リオレウスさん、ギリアンさん、ケイゾクさん、オイラもノンシンナー派さん、しろますさん、コメントありがとうございます! m(- -)m

 次回はガトリングシールドの組み立てを予定していますが、時間的都合により更新はやや遅くなるかもしれません。MGダブルオークアンタやRGシャア専用ザクも作りたいのですが…(汗)。


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (必殺名忘人)
2010-11-18 22:04:12
このHGUCはかなり出来が良いと思いますよ、ホント。
今月再販される旧のHGを購入し、再比較して技術進歩の過程に想いを馳せたいと思ってます。
とはいえ、旧のHG買うのはもう、三体目くらいだったりします。
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レンズ良いですね! (ASAHII@)
2010-11-18 22:56:03
ガトリングの中身のアレ,MGでやってみたいですねぇ。OOQ&RGのレポートも見てみたいです!もちろんグフカスタムの完成も早く見たいですが,ペースを崩さない位でよいですよ!!
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上半身でも男前w (リオレウス)
2010-11-18 23:45:46
バンダイさんの技術の進歩も目まぐるしいですよね。。
144分の1で握り拳も随分良くなりましたもんね^^;
前にMGのグフカスも組み立てた事ありましたが、全然組みやすくもあり、スタイルも申し分ないように思えます。
自分は細部の配色に少し手を加えてみようと思ってます。

いつもながら画像の見易さ、説明も判りやすくて見ていてこちらも楽しくなちゃいます^^
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ガトリング給弾ベルトについて (トロ准尉)
2010-11-19 00:21:02
はじめまして、トロ准尉と申します(`´ゞ
自分も最初は「わーいフライトタイプ出たらYMS-08高機動試験機つくろー」と思ってました…


まてよ。
旧HGの流用…て事は、軟質素材ですか!?パーティングライン、どうしましょう!?
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フライング… (MGガンガル)
2010-11-19 00:39:36
いつも更新お疲れ様です(^^)

本日、地元の小さな玩具店でMG00クアンタを売っているのを見かけました(!)

箱を開けて中を確認してみたのですが、デカールやシール類がかなり少ないと感じましたねぇ…。
箱はMGデスサイズと同じくらいの大きさで、箱絵がHG風なのにも驚きました(^-^)

GETしようと思い、資金を用意して来たら既に無くなっていました(笑)
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Unknown (剣時)
2010-11-19 02:13:32
ガトリング砲、スコープのレンズがとてもいい感じです。
4砲身ガトリングもかっこいいですがなかなか難しいですね。
個人的にクリアレッドって一番好きな色です。
分割ラインがあいまいなパーツって結構ありますよね、はたしてここは別パーツなのかただのラインなのか……。

しかし旧キットから12年、フランスW杯の時ですか…。
当時中学生でしたがガンプラの旧キットはその時代の思い出を蘇らせるタイムカプセルみたいですね。
かめっチさんがHGUCザクⅡF2型の回で過去の出来事を思い出されてたのもわかります。
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Ez-8でないかなぁ (アスカ)
2010-11-19 10:11:11
おひさしぶりです~。

最初のヒジ関節の件ですが、とりあえずカラー設定画もOVAでも水色になっているので、公式設定で間違いないようです。
グレーじゃないとメカデザさん等が気付くと思うので、忘れてはないような気もします(笑)
陸戦型なので、現地回収で装甲板を上からつけたとかで…ムリがありそうですが。

全体像が楽しみです☆
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リンクさせていただきました! (しゅん)
2010-11-19 20:54:11
はじめまして。しゅんと申します。
以前から製作の参考にさせてもらってます。
自分もガンプラが好きで今回ブログを作りました。
これからも製作の参考にさせてもらいます
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エプロンさんもいいんだけど・・ (ふりーだむ)
2010-11-21 18:07:08
かめっちさんのストフリ楽しみにしてたのに・・(泣)

って忙しいとこ無茶言ってスミマセン。
お体に気を付けてください。
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てっきり… (kyourin33)
2010-11-22 21:05:09
HGUCでグフ飛行試験型出るかと思いましたよ…f^_^;)
つか、スタイル良いですね!
逆の解釈で、このプロポーションを
MGに転用して欲しいですね!

全体が組み上がるのを楽しみにしてますー( ´ ▽ ` )ノ!

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