HGUCジム改の製作記事の第3回目、今回は腕と脚の組み立てです。今回の記事には当ブログの過去記事などへのリンクを多数貼り付けてあります。過去記事を参考にしつつ、お読みになってくださいね!
HGUCジム改は、基本的に4年前に発売されたパワード・ジムのバリエーションであるため、やや設計に古さを感じてしまいます。それでもこのキットは最新のキットとしての魅力を備えていると思います。新規に用意された出来の良いハンドパーツのおかげです。「MGガンダムver.Ka」に付属する握り拳と同様のパーツ分割による、力強い握り拳があるのがうれしいですねぇ♪
さて、この出来の良いハンドパーツのランナーには「HG MP-1 E」と刻印されています。「E」は地球連邦軍を意味するものと思われます。今後発売される連邦軍モビルスーツのHGUCキットにはこのランナーが付属するのかもしれません。
同様にジオン軍モビルスーツ用の「HG MP-1 Z」が開発されるのかどうかは分かりませんが、11月発売予定の「HGUCグフカスタム」には「HG MP-1 E」と同等の、出来の良いハンドパーツが付属するようです。楽しみですねぇ!
さて、その出来の良いハンドパーツですが、手の甲のパーツは機体の基本色と同色ではなく、メカ部分と同じグレーで成形されています。全塗装する方にとっては問題ないのですが、無塗装・部分塗装の場合はやや困ってしまいますねぇ(汗)。でも、さいわいこのキットにはボディー同色の手甲パーツ(B2 29)が2つ付属しています。この手甲パーツを使い回せばこの問題はクリアできます♪
ただし、手甲パーツのはめ込み部分に対して「HG MP-1 E」に開いている穴は少しゆるいので、調整する必要があります。筆者はホビーベースさんから発売されている「プラストライプ」の「0.14㎜厚 0.5㎜幅」を長さ2㎜ほどに切ってハンドパーツの穴の側面に貼り付けましたが、薄く削ったプラ板でもランナーの削りカスでも何でも構いません。
腕の各部の合わせ目は、接着剤の乾燥を待つ時間が無かったので接着しない合わせ目消しで処理しました(今回はデザインナイフでのカンナ掛けの代わりに、目立てヤスリで削りました)。合わせ目のすき間が無い部分にはかなり有効です。瞬間接着剤で接着し、合わせ目を処理したパワード・ジムの前腕(写真右側)と比較してみると、仕上がりに大差が無いのが分かると思います。
パワード・ジムの時は袖口の部分に四角い穴を開けましたが、今回はすっかり忘れていました(笑)。仕方が無いので、この後、手首関節部をグレーに塗っておきました。
次は脚の組み立てです。
写真左:パワード・ジムのかかとの側面を写した写真です。矢印で示した部分にひび割れが入っています。
写真右:このひび割れは、靴のパーツのはめ込み用穴が真円になっていない(写真左側)ため、足の上部パーツをはめ込むと余計な負荷がパーツに掛かって生じるようです。先の細い棒ヤスリやデザインナイフで穴が真円になるように削ります(写真右側)。
今回はひび割れを発生させることなく、無事組み上がりました。ジム・ストライカーの時は別の方法で解決してありますので、そちらもご覧ください。
すねの組み立ては、ひざ関節部をすね後部のパーツ2つで左右から挟み込むようになっています。筆者が組み立てたキットは、この接続部が少しゆるくて、脚全体を振るとカラカラと音が鳴りました。矢印の部分に瞬間接着剤を流し込んで固定し、解決しました。
さて、筆者が個人的にこのキットの可動部の最大の問題点だと考えている足首関節の組み立てです。パワード・ジムの場合、足首関節には大きな増加装甲がかぶさっていたので気付かなかったのですが、実はR3 SPTレイズナーの時に書いた問題点を抱えています。足首関節の軸位置がかなり高い位置にあるため、足首を動かした角度によってはすねから足首が横にずれたように見えるんです。
いろいろ解決法を考えてみましたが、結局HGUC陸戦型ガンダムの時に使った方法を採用する事にしました。足首関節のボールジョイントよりも低い位置でボールジョイントの付け根部分を曲げるという方法です。
作業についてはHGUC陸戦型ガンダムの時とほぼ同じです。ただ、このキットの方が作業時にパーツ同士が干渉する部分が多いので、加工中のパーツを仮組みして干渉部分を見つけ、削ってやる必要があります。
HGUCシャア専用ゲルググの時に導入したコトブキヤさんのエッチングソー(ノコギリ)の最後の1枚がヘロヘロに曲がってしまったので、今回からタミヤさんのエッチングソーを新調しました。
刃の付け根の部分は三つ折りになっていて強度&厚みを増すことができるようになっており、デザインナイフの柄に取り付けやすくなっています。
写真左:加工中の足首ボールジョイント付け根ですが、陸戦型ガンダムの時と同様、パーツの一部が白くなってしまいました。ある程度予想してはいたのですが、「し、しまった……(汗)」
この後、市販のディテールアップパーツを貼り付けて白化した部分をごまかしました。
写真右:写真の左側が加工後の足首関節です。ボールジョイントの位置の違いにご注目ください。キットの関節位置よりも低い位置にもう一つ関節を設けるのに近い効果が得られます。曲げたパーツをしっかり固定させるため、左右のパーツを瞬間接着剤でガッチリと接着し、合わせ目を消しました。
しかし、ボールジョイントを移動させる加工を行なったことにより、ボール軸がやや短くなってしまいました。ただでさえ短く感じるキットの脚が、さらに短く見えるという結果に…。ある程度予想はしていたのですが、「し、しまった……(汗)」
ボールジョイントのパーティングラインはペーパー掛けして消しておきました。理由については過去記事「ガンプラお達者クラブ」をお読みください。
ボールジョイントの位置が変わった結果、足首を動かすとすね装甲のスソ部分と足の各部が干渉する事が分かりました。仕方が無いので内側すね装甲の一部を削ることにしました。
写真左:油性ペンで線を引いた分ぐらい削れば良いと思ったのですが…
写真右:結果的に赤い線で示した部分まで削ることになってしまいました(汗)。
パーツを丸くえぐるように削るには、ある程度ナイフで削った後に、適当な棒に両面テープで耐水ペーパーを巻き付けたものを使って仕上げるとと良いと思います。
足首関節を加工した結果、足首の横方向(開脚方向)への可動範囲が広がりました。
すねと足首の位置関係も改善されたと思います。写真の左側が加工後です。
パワード・ジムの時はぜんぜん気になりませんでしたが、設定画と見比べてみると、かかとの上側のボディ同色装甲が省略されているのに気付きました。これはなんとかしないといけませんねぇ…。
*RX-78ガンダムおよびジム系モビルスーツの足首は、デザイン上可動範囲を確保しにくいという難点が付きまといます。他のキットについてもいろいろ考えているのですが、1年ほど前に思いついたHGUCジム・クゥエルの足首関節の攻略法を試してみたところ、外見にやや影響が出るものの、可動範囲についてはかなりの成果を挙げることができました。ヘイズル系にも応用できると思います。また時間の余裕ができれば、ジム・クゥエルについても記事を書きたいと思います。
足首の可動範囲が広がったため、股関節も可動範囲を拡大することにしました。太もも後ろ側の上部の、赤い線で示した部分を削っておきます。
とりあえず全身が組み上がりました。足首関節を改造した結果、より脚が短く見えてしまいます(汗)。やっぱり脚を延長する必要がありますねぇ……。
HGUCジム改は、基本的に4年前に発売されたパワード・ジムのバリエーションであるため、やや設計に古さを感じてしまいます。それでもこのキットは最新のキットとしての魅力を備えていると思います。新規に用意された出来の良いハンドパーツのおかげです。「MGガンダムver.Ka」に付属する握り拳と同様のパーツ分割による、力強い握り拳があるのがうれしいですねぇ♪
さて、この出来の良いハンドパーツのランナーには「HG MP-1 E」と刻印されています。「E」は地球連邦軍を意味するものと思われます。今後発売される連邦軍モビルスーツのHGUCキットにはこのランナーが付属するのかもしれません。
同様にジオン軍モビルスーツ用の「HG MP-1 Z」が開発されるのかどうかは分かりませんが、11月発売予定の「HGUCグフカスタム」には「HG MP-1 E」と同等の、出来の良いハンドパーツが付属するようです。楽しみですねぇ!
さて、その出来の良いハンドパーツですが、手の甲のパーツは機体の基本色と同色ではなく、メカ部分と同じグレーで成形されています。全塗装する方にとっては問題ないのですが、無塗装・部分塗装の場合はやや困ってしまいますねぇ(汗)。でも、さいわいこのキットにはボディー同色の手甲パーツ(B2 29)が2つ付属しています。この手甲パーツを使い回せばこの問題はクリアできます♪
ただし、手甲パーツのはめ込み部分に対して「HG MP-1 E」に開いている穴は少しゆるいので、調整する必要があります。筆者はホビーベースさんから発売されている「プラストライプ」の「0.14㎜厚 0.5㎜幅」を長さ2㎜ほどに切ってハンドパーツの穴の側面に貼り付けましたが、薄く削ったプラ板でもランナーの削りカスでも何でも構いません。
腕の各部の合わせ目は、接着剤の乾燥を待つ時間が無かったので接着しない合わせ目消しで処理しました(今回はデザインナイフでのカンナ掛けの代わりに、目立てヤスリで削りました)。合わせ目のすき間が無い部分にはかなり有効です。瞬間接着剤で接着し、合わせ目を処理したパワード・ジムの前腕(写真右側)と比較してみると、仕上がりに大差が無いのが分かると思います。
パワード・ジムの時は袖口の部分に四角い穴を開けましたが、今回はすっかり忘れていました(笑)。仕方が無いので、この後、手首関節部をグレーに塗っておきました。
次は脚の組み立てです。
写真左:パワード・ジムのかかとの側面を写した写真です。矢印で示した部分にひび割れが入っています。
写真右:このひび割れは、靴のパーツのはめ込み用穴が真円になっていない(写真左側)ため、足の上部パーツをはめ込むと余計な負荷がパーツに掛かって生じるようです。先の細い棒ヤスリやデザインナイフで穴が真円になるように削ります(写真右側)。
今回はひび割れを発生させることなく、無事組み上がりました。ジム・ストライカーの時は別の方法で解決してありますので、そちらもご覧ください。
すねの組み立ては、ひざ関節部をすね後部のパーツ2つで左右から挟み込むようになっています。筆者が組み立てたキットは、この接続部が少しゆるくて、脚全体を振るとカラカラと音が鳴りました。矢印の部分に瞬間接着剤を流し込んで固定し、解決しました。
さて、筆者が個人的にこのキットの可動部の最大の問題点だと考えている足首関節の組み立てです。パワード・ジムの場合、足首関節には大きな増加装甲がかぶさっていたので気付かなかったのですが、実はR3 SPTレイズナーの時に書いた問題点を抱えています。足首関節の軸位置がかなり高い位置にあるため、足首を動かした角度によってはすねから足首が横にずれたように見えるんです。
いろいろ解決法を考えてみましたが、結局HGUC陸戦型ガンダムの時に使った方法を採用する事にしました。足首関節のボールジョイントよりも低い位置でボールジョイントの付け根部分を曲げるという方法です。
作業についてはHGUC陸戦型ガンダムの時とほぼ同じです。ただ、このキットの方が作業時にパーツ同士が干渉する部分が多いので、加工中のパーツを仮組みして干渉部分を見つけ、削ってやる必要があります。
HGUCシャア専用ゲルググの時に導入したコトブキヤさんのエッチングソー(ノコギリ)の最後の1枚がヘロヘロに曲がってしまったので、今回からタミヤさんのエッチングソーを新調しました。
刃の付け根の部分は三つ折りになっていて強度&厚みを増すことができるようになっており、デザインナイフの柄に取り付けやすくなっています。
写真左:加工中の足首ボールジョイント付け根ですが、陸戦型ガンダムの時と同様、パーツの一部が白くなってしまいました。ある程度予想してはいたのですが、「し、しまった……(汗)」
この後、市販のディテールアップパーツを貼り付けて白化した部分をごまかしました。
写真右:写真の左側が加工後の足首関節です。ボールジョイントの位置の違いにご注目ください。キットの関節位置よりも低い位置にもう一つ関節を設けるのに近い効果が得られます。曲げたパーツをしっかり固定させるため、左右のパーツを瞬間接着剤でガッチリと接着し、合わせ目を消しました。
しかし、ボールジョイントを移動させる加工を行なったことにより、ボール軸がやや短くなってしまいました。ただでさえ短く感じるキットの脚が、さらに短く見えるという結果に…。ある程度予想はしていたのですが、「し、しまった……(汗)」
ボールジョイントのパーティングラインはペーパー掛けして消しておきました。理由については過去記事「ガンプラお達者クラブ」をお読みください。
ボールジョイントの位置が変わった結果、足首を動かすとすね装甲のスソ部分と足の各部が干渉する事が分かりました。仕方が無いので内側すね装甲の一部を削ることにしました。
写真左:油性ペンで線を引いた分ぐらい削れば良いと思ったのですが…
写真右:結果的に赤い線で示した部分まで削ることになってしまいました(汗)。
パーツを丸くえぐるように削るには、ある程度ナイフで削った後に、適当な棒に両面テープで耐水ペーパーを巻き付けたものを使って仕上げるとと良いと思います。
足首関節を加工した結果、足首の横方向(開脚方向)への可動範囲が広がりました。
すねと足首の位置関係も改善されたと思います。写真の左側が加工後です。
パワード・ジムの時はぜんぜん気になりませんでしたが、設定画と見比べてみると、かかとの上側のボディ同色装甲が省略されているのに気付きました。これはなんとかしないといけませんねぇ…。
*RX-78ガンダムおよびジム系モビルスーツの足首は、デザイン上可動範囲を確保しにくいという難点が付きまといます。他のキットについてもいろいろ考えているのですが、1年ほど前に思いついたHGUCジム・クゥエルの足首関節の攻略法を試してみたところ、外見にやや影響が出るものの、可動範囲についてはかなりの成果を挙げることができました。ヘイズル系にも応用できると思います。また時間の余裕ができれば、ジム・クゥエルについても記事を書きたいと思います。
足首の可動範囲が広がったため、股関節も可動範囲を拡大することにしました。太もも後ろ側の上部の、赤い線で示した部分を削っておきます。
とりあえず全身が組み上がりました。足首関節を改造した結果、より脚が短く見えてしまいます(汗)。やっぱり脚を延長する必要がありますねぇ……。
随分ポーズつけやすくなってますよね。
MGを超えるHGと位置づけても過言ではない!
全体のバランスから考えれば、少し足を延長して
短足気味を修正してやれば、かなりカッコいいGM改に!
MGのGM改は、イマイチだったので
ここでカッコいいGM改が見れて、ワクワクしてますよ!
かめっちさんの手が入り、本当の意味でのGM「改」になっていますね(・ω・)
毎度の事ながら関心しながら見ています(^-^ゞ
こちらは記事を参考にしながらHGUC デンドロビウムを組始めました(^^)d
しかし多面積のヒケ処理の為のペーパー掛けがきつi
大きな面積のヒケ処理の有効な方法ってないでしょうかねぇ…
脚部の延長工作がどうなるか今から楽しみです。
ハンドパーツとかビームサーベルの刃のように流用の出来るパーツは通販とかで単品販売して欲しいですね。
wktk感がこっちにまで伝わってくるよww
大変勉強になります。
ジム改は作る予定になっていますので、参考にさせていただきます。
足の延長工作に挑まれるんですか?