ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCジム・カスタム(その1)

2011年02月19日 | 0080・0083・08MS小隊
 今回からHGUCジム・カスタムの製作記事を開始します。ジム・カスタムと共通点の多い機体であるジム・クゥエルがHGUCで発売された時(2007年1月)は、すぐにジム・カスタムもHGUC化されると思ったのですが、それから丸4年が経ってからの発売です。しかもHGUCジム・クゥエルとはほとんど共通パーツが無い設計になっています。それにしても、意外と共通点が少ないHGUCパワード・ジム系列キットの関節パーツが使用されているとは、バンダイ驚異のメカニズム!!
 MGではガンダムNT-1アレックスとパーツを共通化することによりジム・カスタムおよびジム・クゥエルのキット化が実現したのですが、HGUCではこれら3機種がそれぞれ別々の設計となっています。面白いですねぇ♪

 後発のキットだけに、従来のジム系HGUCキットにはなかった気配りが随所に見られます。 

 半年ほど前に発売されたHGUCジム改には無かったアキレス腱部分の装甲が、HGUCジム・カスタムでは標準装備になっています(写真のジム改のアキレス腱装甲は筆者が自作したものです)。これがあるのと無いのとでは見栄えが全く違ってきますので、ジム改やジム・ストライカーに流用してみたいですねぇ(全塗装する必要がありますが…)。

 シールドはHGUCジム・クゥエルと同じに見えるのですが…

 実はランナーへのパーツ配置が異なります。ジム・クゥエルのシールドは表面がランナーの表側に成形されていましたが、ジム・カスタムのシールドは裏面がランナーの表側に成形されています。
 ランナーの裏側=パーツの裏側には「押し出しピン」とか「突き出しピン」の跡と呼ばれる丸い凹部(または凸部)があります。ジム・クゥエルのシールド裏面にはこの丸い凹部がいくつもありますが…

 ランナーの表側にシールドの裏面を成形したジム・カスタムの場合は、シールド表面下部の、他のパーツで隠れる部分に押し出しピン跡が集中しています。実にありがたい配慮だと思います。 

 ジム改とジム・カスタムは別系統の機体という設定です。そのためか、関節部に共通パーツが使用されているにも関わらず、プロポーションは大幅に変更されています。実際、ジム改とジム・カスタムの設定画を重ねてみると、ずいぶんプロポーションが異なりますからねぇ…。

 ジム改と比べ、胸部はひと回り小さくなっています。胸部を小型化して脚を伸ばしたことにより、HGUCジム・カスタムは非常に格好良いスタイルになっています。

 スタイルは良くなったものの、基本的な構造は従来のHGUCパワード・ジム系キットとほぼ同じです。パワード・ジム系キットは当ブログによく出てきますので、今回の製作記事は簡単に済ませようと思っているのですが…。

 ジム系のHGUCキットは顔面のバイザー部分が色付き透明パーツになっているのが伝統です。カメラ内部メカの部分を銀色で塗ると透明パーツの見栄えが良くなりますが、ここでもうひと工夫を…。

 上の図は説明書からいただきました。カメラ内部メカの周囲(ピンク色で示した部分)を黒っぽい色の塗料で塗ります。 

 ひさしのパーツの裏側も黒く塗っておきます。
 頭頂部のカメラ部分はあらかじめ黒塗装しておいてから、緑色のラピーテープを貼り付けました。


 クリアーオレンジのバイザー周辺部を黒塗装したことにより、目ヂカラがアップしました。原理は目の周りを黒く塗る化粧と同じだと思います。ガンダムに匹敵するほどの高性能機のはずですから、できれば強そうに見せたいですからねぇ。 

 側頭部のエア・インテークから頭頂部にかけての分割ラインを再現します。
 
 写真左:顔面パーツ裏側のはめ込みピンを切り落とします。
 写真右:いつものトースカン方式(かめっチ式パーツスライサー)で、パーツの接着面から約2㎜離れた位置にスジ彫りを加えました。今回はデザインナイフの刃の反対側を使って彫りましたが、スジ彫りが予想以上に太くなってしまいました。エッチングノコギリでスジ彫りを入れた方が良かったかも…。
 

 ヘルメットの分割ラインのスジ彫りが完了し、頭部の前後パーツを接着した状態です。
 
 
 頭部パーツの接着剤が完全に乾くのを待っている間に、腰前面ブロックの両サイドにあるバーニアノズルを改修します。丸いパーツは径が大きいものに交換すると格好良くなると思います。 
 
 写真左:赤いパーツの両側面に成形されているC字型のモールドを削り落とします。その時、C字型モールドの基部となる四角い凸部もできるだけ低くなるように削っておきます。後で貼り付けるバーニアノズルと可動式のフロントスカートアーマーが干渉しないようにするためです。
 写真右:ノズルにはコトブキヤさんの「MSG」シリーズの中から「丸モールドⅣ」の直径3mmのものを使用しました。

 
 写真左:サイズ的にはギリギリです(汗)。
 写真右:ノズル基部はグレー塗装しておきました。連邦軍のV字型エンブレムはガンダムマーカー「00イエロー(セット販売)」で塗装しました。


 完成した腰部です。


 今回はここまでです。バランスを見るため両肩を仮組みして取り付けましたが、格好良いですねぇ!
 
 *前回の記事にコメントしてくださった剣時さん、薩摩・F・セイエイさん、ASAHIIさん、オイラもノンシンナー派さん、kyourin33さん、俺的解釈さん、ランさん、とぉぉむさん、2011-02-17 20:42:28のUnknownさん、本当にありがとうございます!
 2011-02-17 20:42:28のUnknownさんからご質問いただいた「MSVとかのスカートの縁に貼るようなラインのシールまたはデカールの素材」ですが、筆者も実は悩み中です(汗)。HGUCグフカスタムのスカート縁に白いラインを貼りたいのですが…。切り出しや貼り付けの時に取り扱いやすくて、そこそこ強度があって、しかも曲面になじむシールまたはデカールが理想的だと思います。ハセガワさんの曲面追従シート「ホワイトフィニッシュ」や「橙黄色フィニッシュ」を細切りして貼る予定ですが、どうなることやら…。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一番好きな機体 (うっちー)
2011-02-19 19:18:29
こんにちは。ジムカスタムの製作記事お疲れ様です。やはりジムカスタムは最高です!!非常に参考になります。 実は自分もジムカスタムの製作をしていてブログを書いています。よかったら覗いてみてください↓
ブログ名「ウッチーのあれこれ」
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更新うれしいです! (ASAHII@)
2011-02-19 20:13:07
私はどぉもGM系が苦手な方ですが,よく考えるとOOのフラッグってGM系かな?アレはかなり好きです。
でも毎回更新,楽しみにしてますよ!!
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Unknown (剣時)
2011-02-19 20:34:20
バイザーの周りを塗装するとかなり印象が変わりますね
シールドなどこういっった配慮が嬉しいですよね
特に素組一部塗装派だと…
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感無量。の巻 (ジムクウェルを改造中のトロ准尉)
2011-02-19 23:47:28
ジムカスタム、ジムクウェルの肩だけ違いだと思ってました…ごめんなさい…
アイシャドウが素敵です!参考になります。
…ぶしつけではありますが、小官のブログ「趣味軍人思考自己崩壊侮露愚」に、ここ「ガンプラ秘密工場」へのリンクを貼ってもいいでしょうか?許可が貰え次第、作る予定です…
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Unknown (ラン)
2011-02-20 12:39:03
目ヂカラアーップ!!
僕も実践させて頂きます。


ジムカスタム格好いいですね~。
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Unknown (Unknown)
2011-02-20 15:59:34
ラインデカールを質問させてもらった者ですが
自分で文具店かけずり回って解決しました
ニチバンのバッグシーリングテープ白が一番です
薄くて(0,04ミリ)ぐらいだったかと
粘着性、丈夫さ、扱いやすさ、発色のプラ素材との相性
何より安い、一本100円200円ぐらいで一生持ちます
でかい文具専門店に行けば売ってますよ
リアルタイプ風最高
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Unknown (オイラもノンシンナー派)
2011-02-20 23:34:47
ジムカスタムの記事お待ちしてました^^

キットの発売日以降多忙で中々模型店に出かけることができず、やっと時間が出来たので買いに行ったんですが売り切れちゃいました・・・
売り切れてると益々欲しくなる今日この頃です。
レビューがんばってください!

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