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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

MG Hi-ニューガンダム(その15)

2007年03月23日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 Hi-ニューガンダムもいよいよ終盤に差し掛かってきました。

 ファンネルハンガーは前回盛ったランナーパテがまだ乾燥待ちなので放置中です。
 本体には微妙にマーキングを追加しました。右側頭部には「RAH-KAIRAM」の文字、左側頭部にはロンド・ベル隊のマークを貼っています。これはアレックスの右側頭部「U.N.T.SPACY」の文字・左側頭部「4」のマークを意識したものです。
 胸中央ブロックにはアナハイム社のロゴを貼りました。連邦マークよりも目立つところにメーカー名というのはおかしいとは思いますが、胸が全体的に白過ぎるような気がしたので、青い部分を増やしたかったんですよ(汗)。今回のネタでは、広い面積の白地に、たとえ小さいモノでも鮮やかな色のアクセントが付くと印象がかなり変わることが分かりましたので…。


 ファンネル無しの背中です。ファンネル収納部やプロペラントタンクの配置、大きなリアスカートなど、サザビーと共通のイメージがあります。納入先が敵同士でも開発チームが違っても、ニューガンダムとサザビーは同じメーカーの機体ですからねぇ。あ、Hi-ニューのライバルはナイチンゲールでしたか…(汗)。


 シャアとの最終決戦に勝ち、シャアの乗った脱出ポッドを捕らえるニューガンダム。ポッドはMGリック・ディアス(クワトロカラー)から拝借しています。MGリック・ディアスの頭部って、脱出ポッド着脱可能・頭部回転/上下可動、バルカン・ファランクスのハッチ開閉可能、バルカン砲身可動と、ギミックが集中していて楽しいですねぇ。
 MGサザビーではデザインの都合上、脱出ポッドはパチンコ玉ぐらいのサイズで頭部に固定されていましたが、MGナイチンゲール発売の暁には、脱出ポッドがボディーに半分ぐらい埋まったリック・ディアス式にしてほしいもんです。


 最終回のイメージ画像で共演させるMSがいないのも寂しいので、食玩「アルティメットオペレーション・プラス(以下、『アルオペ』」のギラ・ドーガ(塩ビ製完成品フィギュア。約1/220スケール)に出てもらうことにしました。サザビーを出すわけにもいかないし、ギラ・ドーガやヤクト・ドーガのキットおよびハイコンプロも持っていないので、とりあえず…。MG Hi-ニューガンダムの箱絵にはギラ・ドーガが描かれていますが、デザインは映画に登場したモノと同じようです。
 このアルオペのギラ・ドーガ、製品状態では両手にビームマシンガンを構え、バックパックとリアスカートが派手に跳ね上がった非常にカッコ良いポーズなのですが、主役のニューガンダムよりも目立ってはマズイので、マシンガンは右手だけにしました。左の手のひらはドム・トローペンのモノに交換してあります。

 バックパックとリアスカートは、ほぼ固定ポーズのフィギュアとしてのデフォルメの効いた表現になっているのですが、あまりに跳ね上がり過ぎていてプラモと共演させるには違和感がありました(バックパックは背中から約45度の角度が付いていましたし、リアスカートはほぼ水平まで上がっていました)。
 そこで、違和感がなくなるように普通のポジションまで角度を変更して接着しました。製品をお持ちの方は、写真と見比べてみてください(改造前の写真を撮り忘れました:汗)。
 バックパックの角度を変更した結果、肩アーマーとバックパックが干渉してしまいますので、肩関節の位置や角度を変更してあります。この辺の作業はデザインナイフと瞬間接着剤があればわりと簡単に出来ます。寒い時期なので塩ビが硬かったですが、暖かい時期になると塩ビが軟らかくなるのでもっと楽に作業できますよ!
 アルオペをいじっていると、数年前、某アルオペファンサイトでエプロンさんに代理投稿してもらっていた頃を思い出します(当時はデジカメを持っていなかったので…。エプロンさん、ありがと~!)。う~ん、懐かしい…。

MG Hi-ニューガンダム(その14)

2007年03月22日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 すでにクリアした方もいらっしゃるかとは思いますが、筆者は「スーパーロボット大戦W」の前半が終了したところです。スパロボやっていて困ることは、登場するロボットのプラモが作りたくなることですねぇ(キットが存在しないロボもありますが…)。今、作りたいのは「ガンダムW」の「サーペント」です。戦闘画面のデモで、敵量産機なのに異様にカッコエエんですわ! 1/100キットの出来がガンダムSEED無印1/100シリーズ並みに良いので(しかも武装も充実)、作りた心がムラムラと湧いています。困ったなぁ~!(笑)。

 さて、製作に入ります。

 テールスタビライザーはシルバーのパーツの合わせ目を消し、合わせ目やゲート跡、表面のマーブル模様を隠すために「ガンダムシルバー」のインクを筆でまぶしてあります。このパーツが一番マーブル模様が目立っていました。
 このパーツ、ゼータのようなバーニアとしての機能が無いようですねぇ。航空機の尾翼っぽい形状のパーツなので、機体番号や所属艦名のマーキングにはもってこいの場所なのですが、残念ながらファンネルハンガーに両側から挟まれて、ハンガーの角度によってはほとんど見えなくなってしまいます(汗)。キットのマーキング指示にもシールを貼る指定はありませんでした。う~ん、残念…。


 ファンネルハンガーの合わせ目にペーパーを掛けようとしたら、接着した部分にすき間が出来ているのに気付きました。接着後にサーベルラックのフタの開閉の具合を見ているうちに開いてしまったようです。ランナーパテ(カラーパテ)を作って、すき間に盛っておきました。
 この部分を接着する時は、サーベルラックのフタを開けた状態で接着し、接着剤が完全に固まってからフタを閉めるべきだったんでしょうねぇ…。スナップフィットのキットに慣れてしまったせいか、接着する際の基本事項を忘れてしまってました。海より深く反省…(←懐かしい)。


 本キット最小のパーツ、プロペラントタンク先端部のバーニアノズルです。HGUCヅダの背中に4つ付くバーニアより小さいような気が…。
 このパーツ、ゲート処理する時に持つ部分が無いに等しいので、プロペラントタンク先端の丸いパーツに取り付けてからゲート処理すると良いと思います。また、深さがあまり無くてフチが厚いのが気になりますが、その辺を加工する場合にもタンク先端に取り付けてからの方が良いでしょう。
 バーニアのはまり具合に個体差がありますので(ノズルの根元にすき間が空くモノとすき間無くはまるモノとがあります)、タンク先端パーツ側の取り付けピンを0.3ミリほど短く削っておいた方が良いです。


 プロペラントタンクの両端部です。タンク根元の丸いパーツはパーティングラインの段差がキツいので、丁寧に整形する必要があります。どうもDランナーのパーツは金型がズレている感じです。
 タンク根元の、本体への取り付け用ピンは大きな肉抜き穴が開いている(強度的にはかなり不安です)上にメッキコーティングされているので、背中に取り付ける時にピンを折ってしまう危険性があります。
 ピンの部分だけ耐水ペーパーやデザインナイフのカンナ掛けでメッキをはがしておくと、少し取り付けがユルくなりますが破損の心配が減ります(写真ではまだやっていませんが)。
 タンク本体は、筆者の苦手な円筒状パーツの合わせ目消しがあります。ペーパーで挟んでクルクル回したりして気を付けて削っていても、断面が真円にならないんですよねぇ…(泣)。戦車キットの主砲の砲身なんかも、なんとなく断面が真円じゃなかったり、削り過ぎて微妙に細くなったりするんです。う~む…。


 背中にプロペラントタンクを付けた状態です。タンク根元のパーツはメッキを活かそうとすると合わせ目が消せませんが、とてもキレイな色なので合わせ目のことは忘れてしまった方が良いと思います。
 各部に塗ったゴールドもこんな色だったら、もっと色のバランスが良くなると思うのですが、仕方ありませんねぇ。

 
 製作の第6回で発見し、ランナーパテを盛って修復した背中の傷ですが、ランナーパテが乾いたので整形してみると、ほとんど目立たない状態まで持ってこれました。今のところリモネン系流し込みタイプ接着剤で溶いたランナーパテで修復した部分には特に不具合はありませんが、今後、ヒケや変色などの不具合に気付いた時は報告いたします。
 あ、そうそう、ランナーパテを盛る時は気泡が入らないように、盛ってしばらくしてから指でギュッとパテ盛り箇所を押さえてやると良いです。気泡が入っていたら「パテ乾燥後に削ったら穴が…」ということになってしまいますよ!(バクゥの時にやりました:泣)。

 ではまた…。

MG Hi-ニューガンダム(その13)

2007年03月19日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC

 ビームライフルのセンサーは、前もって取り付けていたコトブキヤ「丸ノズルS」3ミリ外径に、ウェーブ「Hアイズ ミニ」グリーンの1.8ミリ径を貼り付けました。モノアイを作る時と同様、Hアイズの裏にラピーテープを貼っています。


 ライフル本体は合わせ目を消し、シルバーのパーツ全体にガンダムマーカー「ガンダムシルバー」のインクを筆でまぶし、ゲート跡や合わせ目付近の黒っぽい色や、パーツ全体にあるマーブル模様を消しています。
 以前、「銃口がシャープペンシルの先に似ている」と書きましたが、時間が経った結果、見慣れましたのでそのままにしてあります。


 シールド裏は、左前腕の予備ビームサーベルラックが干渉するので、ビームキャノンの砲身を取り付けることはできません。仕方がないのでシールド裏側のジェネレーターブロックの先端にコトブキヤのディテールアップパーツを貼ってビームキャノンの砲口とセンサー(?)を再現しました。
 せっかくジェネレーターがあるのに、ビームキャノンが無いのはもったいないですからねぇ。


 完成したビールライフルを構えさせてみました。シールドのポジションが固定されていて、買い物カゴを提げているおばちゃんみたいなのが残念ですが、デザイン上仕方ないですねぇ(笑)。


 二重ヒジ関節の曲げ方ですが、下側のヒジ関節をメインに曲げるとヒジ関節の細い部分が丸見えになって貧弱な感じになります(写真左)。また、ヒジの位置が低くなるので腕が長いようにも見えます。
 写真右は上腕側のヒジ関節をメインに曲げたところです。曲げ角度は同じですが、力強いイメージになると思います。
 二重ヒザ関節でも、上側をメインに曲げるか下側をメインにするかで脚の長さやポーズの躍動感の印象が変わってきますよ!


 キットの可動範囲は非常に広く、予備サーベルを取り出す動作をさせても違和感なく決まります。


 シールド裏のビームキャノンを撃つ時はこんな感じなのでしょうか? 映画を観てもそういうシーンはありませんでしたから、想像でしかないですが…。

 あ~ホンマ、今回は進まへんかった~(汗)。

MG Hi-ニューガンダム(その12)

2007年03月18日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 今日はHi-ニューガンダムの左脚を組み立てていました。プラモを作っていてよく思うことなのですが、パソコンでの作業みたいにプラモでも一度やった作業をコピー&ペースト(場合によっては「反転」も)できれば良いのになぁ、と…。あとアンドゥも…(笑)。やっぱり腕とか脚のブロックって、左右同時進行で作った方が気分的に楽なんでしょうかねぇ?
 右脚を組み立てる途中で、左右のパーツを同時に整形処理や塗装を済ませたモノがありましたので、右脚の時よりは組み立ては楽でした。あと、ランナーに付いているパーツが残り少なくなってきているので、スタンドのパーツ以外のパーツを全てニッパーで切り離し、ゲート処理&パーツの段階でできるパーティングライン消しを済ませてから、組み立てに入りました。作業時間は右脚の時の半分ぐらいで済んだかも…。


 前回、「可動が非常に固くて、動かすのが怖い」と書いた股関節ですが、こんな感じです(ピンボケ写真でゴメンなさい:汗)。太い軸に肉抜き穴が開いているというより、3ミリぐらいの細い棒を補強用のリブで太くしている感じです。
 軸の後ろ側には可動の固さを調整するためのリブがあります(赤い線で示した部分)。太もも側の軸受けをはめ込むことによって、このリブがある程度ツブれてちょうど良い固さの可動になるよう計算されているみたいなのですが、ちょっとキツ過ぎます。デザインナイフでこのリブを軽く削っておきました。全部削るとユルくなる恐れがありますので、ほどほどに…。


 両脚ともに組み立てが終わり、自力で立てるようになったMG Hi-ニューガンダム(ファンネル未装備)です。シールドのポジションが変更できないので、普通に立たせるのにもポーズがあまり決まらないのが残念ですが、カッコ良いっす。ノーマルニューガンダムのカラーリングも似合いそうですよ!


 正面から。こうして見るとやっぱりRX-78直系の機体であることが分かりますねぇ。


 シールド裏にはビームキャノンを付けたかったのですが、左腕予備サーベルラックと干渉するので断念しました。シールド先端に砲口を付けてビームキャノン内蔵式シールドにでもしましょうか…。


 フィン・ファンネル装備状態です。1/144ノーマルニューガンダム(ファンネル無し)の箱絵のイメージのポーズですが、ウイング状のパーツが付いているので1/100ウイングガンダムの箱絵みたいになってしまいました(笑)。フィン・ファンネルが2基しか無いのはナイショです。


 本体色をカラフルに振った結果、サーベルのビーム刃はピンクのモノを付けた方が似合いそうな感じになりましたねぇ…。

 このHi-ニューガンダムには水転写式のデカールを貼りましたが、エプロンさんの3月15日の記事に水転写式デカールの貼り方が詳しく出ていますので、ぜひ見に行ってくださいね!

 さて、本体の組み立ても終了し、あとは合わせ目消しとか残りのフィン・ファンネルの組み立てとかスタンドとか、地味な作業を残すのみとなりました。そろそろ次のネタが気になるところですねぇ、金ピカのヤツ!←まだ前ネタのエルガイムも終わってないでしょ!

  



MG Hi-ニューガンダム(その11.5)

2007年03月17日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 前回、足首関節フレーム正面の合わせ目が目立つ箇所をディテールアップパーツでごまかす案を書きましたが、実際にやってみました。

 コトブキヤの「丸モールドⅢ」の、ちょうど良いサイズのモノを瞬間接着剤で貼ってあります。合わせ目は完全には隠れませんが、密度感が増して良い感じになりますよ!

 
 Ernieさんから情報をいただいた「GMS105 ガンダムマーカーベーシック6色セット」はまだ入手できていませんので、とりあえず「ガンダムシルバー」+「SEEDダークブルー」+「ファントムグレー(少量)」+「SEEDレッド(ごく少量)」のインクを混ぜて作ったガンメタを丸モールドに塗っておきました。
 うわ、シリンダー部分のパーティングライン消し、忘れてました…(汗)。


 ヒザアーマーに付くアポジモーターは、ノズルの穴が針で突いた穴のように小さかったので、1ミリ径のピンバイスで穴を広げました。ランナーに付けたままで塗装までの作業をしてあります。


 フクラハギ両サイドの大型ダクトのグリル部分は、正面(?←写真では金色に光っている部分)の表面が荒れていますので、耐水ペーパーをかけてならしました。 このパーツの取り付けは、はめ込みピンが途中まではまったら、綿棒を使ってグリル内側を押すようにしてはめ込むと良いです(下図参照)。

 ある程度まで普通にはめ込んでから、緑色の矢印で示した部分を綿棒で押していきます。2ヶ所をいっぺんに押すことはできませんので、1ヶ所ずつ交互に少しずつ押していきましょう。こうしないとパーツがフニャッと曲がってしまうか、奥まではまらないということになってしまいますよ(汗)。


 フクラハギ後方のスラスターノズルは、スネの装甲を全て組んだ後に取り付けられるようになっています。カバーとノズルがそれぞれポリキャップで可動します。


 スネ前面の装甲は写真のように前方に開きます。これによってつま先の可動範囲を妨げないようになっているのですが、あまり使うことはないでしょうねぇ。でも良いんです。こういうちょっとしたギミックがうれしいんですよねぇ!
 スネ正面装甲は、閉じるとキッチリロックされるようになっています。



 組み立てが済んだ右脚を本体に取り付けてみました。股関節の取り付けは非常に怖いです。股関節軸が肉抜き穴だらけで強度に不安がある上に、関節のはめ込みがキツいんです(汗)。脚をねじ込もうとすると、今までビクともしなかった股関節のスライドギミックが作動してしまうぐらい…(笑)。
 これについては次回に詳しく報告いたします。
 
 それではまた…。 

MG Hi-ニューガンダム(その11)

2007年03月16日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 今回は脚フレームの製作に入ります。この脚フレーム、非常に手ごわいです。パーツ数、ギミック、ボリュームがスゴくて、「PGでF91とかVガンなどの小型MSが発売されると、こんな感じかなぁ」と思ってしまいました。まあ、サイズは普通の1/100なんですが、太さがあるんです。あと、一部のパーツをはめ込む時は、けっこう力仕事になります。ゴム製のカッティングマットなどを用意して、押し付けるようにすると良いと思います。


 このキット、つま先が独立可動するのですが、2重関節になっています。写真の状態では、足首関節のボールジョイントの受け側ポリキャップが入っているブロックと足裏のスラスターノズルが付いているブロック(写真の下の方にあるブロック)に分かれていますが、このノズルの付いた方のブロックの先にはパチッとはめる方式の軸受けが付いていて、ここにつま先のパーツが付きます。
 写真上の方にあるシリンダーはメッキシルバーで塗装しました。ハゲるのが怖いですが…(汗)。
 足首関節ブロックの、シリンダーの付け根付近の正面は、完成後も外からバッチリ見える部分ですが、合わせ目が片側に寄っている上にすき間が出来るので目立ちます。すき間を瞬間接着剤で埋めてしっかり合わせ目を消すか、GP-01風に丸いディテールアップパーツを貼って隠すかした方が良いでしょう。




 つま先の可動はこんな感じです。つま先が前後方向に大きく動きます。足首の付け根部分での可動範囲はそれほど広くないのですが、このつま先の可動で接地性をカバーするような感じです。並みのMGキットなら前方向か後ろ方向か、どちらか片方だけの可動が多いのですが、このキットは曲げ伸ばし両方が出来るという豪華仕様です。パーツ構成もMGとPGの中間みたいな雰囲気です。
 写真を撮り忘れましたが、足裏からはスパイクが折りたたみ式で突き出るようになっています。



 股関節はボールジョイントではなく3方向の軸(脚の前後振り・左右開脚・つま先を開く方向への回転)で可動する方式です。つま先を外に向ける回転については、球状部分の付け根で回るようになっています。MGストフリと同じですねぇ。ストフリと違うのはボディー側の股関節軸を受けるためのパーツがポリキャップではなくABS樹脂製になっている点です。写真でも軸受けがポリのグレーではなくフレームと同色の金属光沢を放っているのが分かると思います。保持力低下対策のためですね。
 ヒザ関節は、いつもどおり2重関節になっています。上側の可動部だけですでに90度以上曲がります。可動が固めですので、動かす時にはフレームが少ししなるような感じでちょっと怖いです。


 スネのフレームは、足首関節のボール軸が付いたフクラハギのブロックを、ヒザ関節軸が付いた骨格パーツで挟み込む構造になっています。なんとなくバイクっぽいです。MGノーマルニューガンダムでも同じような構造でしたねぇ。
 フクラハギブロックの上の方(「弁慶の泣き所」の位置です)には四角いポリキャップがありますが、このポリキャップが付く部分にはスライド開閉式の可動部があります。ここに付くスネ正面の装甲を可動式にすることによって、足首の前方向への可動を妨げないようになっているようです。
 骨格パーツの丸で囲った部分(丸が薄くて見えにくいですねぇ:汗)の裏側にはヒザ関節軸が付いています。組み立て時にはこの軸をヒザ関節ブロックの穴にねじ込むのですが、非常にキツいです。軸の付け根部分は厚さ1ミリ強の板だけですので、軸をねじ込む際にパーツを割ってしまう(割れなくてもパーツが曲がって白く変色してしまう)危険性があります。変な方向に力を掛けてしまわないよう注意が必要です。


 脚フレームほぼ組み立て終わり状態です。装甲が無くてもちゃんとガンダムの脚に見えます。まさに「薄皮一枚をはいだだけの状態」です。初期のMGキットではスネフレームは棒に近い感じだったのですが、ノーマルニューガンダムあたりから装甲の中にフレームがギッシリ詰まっている感じになっていますねぇ。


 脚フレームは、ほぼ正座の状態まで曲がります。ヒザの可動は上下とも固いです。ABS樹脂特有の粘りがある感じで非常に怖いっす(汗)。曲げる時にはテコの原理で(←ちょっと違う?)パーツが折れてしまわないように、軸に近い部分を持ってゆっくり曲げると良いと思います。うわぁ、ポッキーのCMで国分太一が「♪支点、力点、作用ってぇ~ん!」と、ポッキーを折っている顔を思い出してしまいました…(油汗)。

 最初にも書きましたが、この脚フレーム、非常に手ごわいです。何が一番手ごわいかというと、ABSパーツのゲート跡が硬くて処理がしんどいです。Hi-ニューの製作に入ってからすでにデザインナイフの刃を2枚交換していますが、また交換しないとヤバそうです。あと、合わせ目が目立つ部分がけっこうありますので、フレームも含めて全塗装する方は合わせ目処理に相当時間が掛かると思います(ヒケもかなりあります)。ホンマ、手ごわいですよ~!

MG Hi-ニューガンダム(その10)

2007年03月15日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 昨夜「スーパーロボット大戦W」を遅くまでやっていて、今朝寝坊したオッサン・かめっチです。「スパロボ」シリーズをやるのは実に久しぶりです(1つ前に買ったのはハードが「セガサターン」の頃でしたから…)が、今回は登場作品の顔ぶれが個人的に良かったので買いました。特に「デトネイター・オーガン」が入ってるのが…(燃)。昔やったの(「第3次」とか)と違い、戦艦ユニットが非常に使えるのでけっこうサクサク進んでます。新しいシステムに慣れていないので、昔使っていた戦法でやっているのですが、けっこうイケます。プレイし始めたら止まらないのが難点ですねぇ(汗)。

 さて、Hi-ニューガンダムの続きです。

 手首は最近の標準体型MSのMGキットではおなじみの、一体成型になっている中指~小指を1本ずつ切り離すと5指独立可動になる方式です。サイズはMGガンダムMk-Ⅱver2.0のモノ(写真右)とほぼ同じです。
 武器を持つ時は手のひらに付いている武器保持用の突起の性能を信頼することにして、指は切り離しました。指の可動は確実にユルくなりますが、表情を付けたいですからねぇ。特にニューガンダムはアクシズの落下を受け止めるシーンが印象なので…(いや、別にアクシズの一部を作って再現するわけではないですよ:笑)。
 手の甲の人差し指付け根近くの突起部(ジム・コマンドとかイングラムにもありますねぇ)は、センサーかトリモチランチャーかただの出っ張りか分かりませんので、スミ入れだけしておきました。


 ほぼ同じ構造ですが、Hi-ニューのモノには進化が見られます。手のひらに2つある丸いモールドが、Mk-Ⅱでは手のひら側の穴から手の甲のパーツのはめ込みピンの先が見えていた(要・塗装)のですが、Hi-ニューではふさがっていてマイナスモールドになっています。手の甲と手のひらのはめ込み具合も、より確実性が増しています。


 ヘルメットにバルカン砲の排莢口を開けるため、いったんヘルメットパーツを分解しました。後頭部側のパーツ上部、トサカが付く部分にはフニャッとした形の出っ張りが出ています(赤い丸で囲った部分)。これは最初、モールドかトサカの固定用のモノだと思っていましたが、どうやらパーティングラインの段差のようです。トサカがはまる部分のミゾが平行になるように削ってやると、トサカがスムーズに取り付けられるようになりました。ちょっとユルいですが(汗)。


 側頭部にあるバルカン砲の排莢口は、マイナスドライバーを火であぶってモデルの表面に押し当てる「焼きゴテ」方式をヒントに考えた、火を使わない方法でやってみようと思いましたが、実験の結果、まだ実用段階に達していないかもと思ったので、普通にデザインナイフや模型用ノミや精密マイナスドライバーを使って彫り込みました。
 ヘルメットのパーツ分割ラインを活かす(四角の一辺を分割ラインで済ませる)と、彫り込み作業がやりやすいです。
 

 ヘルメットを分解したついでに、トサカのメインカメラにラピーテープを貼りました。これでようやくヘルメットの前後パーツを接着できます。


 排莢口を彫るのに神経を使ったので、組み立ては中断してマーキング貼りをすることにしました。キット付属のドライデカールやストックしてあるマーキングシール、水転写式デカールをいろいろ混ぜて使いました。
 色のバランスとかマーキングの意味とか文字の書体の統一感を考えて、切った貼ったした結果がこれですが、難しかったです。センスないですねぇ…。右肩の「RK(ラー・カイラム所属)」は貼るスペースの都合で字の並びをずらしました。ホンマは白文字にしたかったのですが、余白を切り取る時に失敗したのでグレー文字に…(泣)。
 ロンド・ベル隊のマークのオレンジ色は良いアクセントになります。本当は機体各部のゴールド部分はオレンジ色にしたかったのですが、隠ぺい力が高くてキレイに塗れるオレンジ色のマーカー&水性塗料が手元に無いので…(←クロスボーンの時に作ったオレンジイエローを機体各部にキレイに塗る自信が無かったの…泣)。


 シールドのマーキングはこんな感じにしました。「01.」は「MG Sガンダム」からパクってます。「GUNDAM SYSTEM」の丸いマークを使ったので余っていたんですよ(笑)。この書体が好きなので、使ってみたかったんです。時代的にも近いので、違和感ないかなぁと思いますが…。
 1枚貼っただけではシールドの青白塗り分け部分が透けてしまって目立つので、2枚重ねにしました。
 Hi-ニューガンダムの設定カラー&マーキングは、地味な感じにまとめられていますが、せっかくのアムロ専用の連邦軍フラッグシップMSですので、やや派手目にしてあります。


 機体色のブルーが濃い目に撮れた写真です。右肩ぐらい濃いブルーだったらもっとカッコ良いと思うんですけどねぇ! アレックスそのままになってしまいますが…。



MG Hi-ニューガンダム(その9)

2007年03月14日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 自動車のデザインは何年かの周期で丸くなったりシャープになったりします。今はかなりシャープな感じですねぇ。1980年代の終わりごろから1990年代前半にかけては丸い車の時代でした。デザインの中に直線的な部分がないぐらい、ほとんどの車が柔らかくうねった曲面で構成されていましたが、しばらくすると急にシャープなデザインに移り変わってしまいました。モデルのライフサイクルの半ばでデザインのトレンドの移り変わりを迎えた車たちは、基本的なボディーは曲面なのですが、前後バンパーやヘッドライト、フロントグリルなどを直線的に化粧直しされ、ややミスマッチな印象がありました。これはこれで味があって好きなんですけどね、S14シルビア後期型とかR33スカイライン後期型とか…。

 さて、ノーマルニューガンダムのデザインは、基本的にはわりと直線的なのですが、スネだけはエッジのない曲面構成です。筆者は長年、「他の部分も曲面になっている部分があれば、もっと好きなデザインになるんやけどなぁ…」と思っていました(ノーマルニューガンダムが好きな方、ゴメンなさい)。
 Hi-ニューガンダムでは曲面構成の部分が増えて全体的なバランスが良くなっていると思います。まあ、個人的好みの話なんですが…。

 腕の製作に入ります。

 ヒジ関節は最近のバンダイキットの主流であるポリレスABS樹脂製2重関節ですが、新機構が採用されています。上側(上腕側)の可動軸に突起が、軸受け穴に切り欠きが設けられていて、その切り欠きの範囲内限定で突起の付いた軸が回るようになっています。従来なら外装パーツとフレームがぶつかるために塗装ハゲが生じましたが、外装とフレームがぶつかる前にストップするというのが狙いの設計みたいです。実際、ヒジが逆方向に曲がるということはありません。
 簡単な構造で実に効果的だと思いますが、切り欠きのせいかヒジ関節はちょっとユルめです。シールドの重さに耐えられるので、充分ですけどね(笑)。


 上腕は先ほどの話にもありましたが、曲面構成になっています。スライド金型が使われているので、この形状でもディテールを損なうことなく1パーツで成型されています。パーティングラインがかなり目立ちますので、デザインナイフでカンナ掛けした後、耐水ペーパーで仕上げました。


 右前腕には機関砲が装備されていて、弾倉部分は着脱可能になっています。
 フレーム部分に使われているガンメタ成型色は非常に良い色なのですが、ゲート跡は黒く目立ってしまいます。ガンダムマーカーにはガンメタは無かったと思いますのでゲート跡は塗っていません。タミヤのペイントマーカーには「ガンメタル」があったような…。
 
 
 右前腕装甲の分割ラインは、補強リブのすぐ近くにあります。接着して合わせ目を消す場合は、ヤスリ掛けの時に補強リブを削り落としてしまい、平らに整形してから伸ばし半丸ランナーで補強リブを作り直した方が良いかもしれません。


 ヒジの可動範囲は広いです。人体のヒジ可動範囲よりも深く曲げられます。ヒジのマルイチモールドがノーマルニューガンダムよりも大きくなっているので、見た目の安定感が増しています。


 肩の球状パーツは、合わせ目を消すのが面倒なので、スジ彫り処理しています。それにしても、ゲート跡が…(汗)。


 左前腕の予備サーベルラックは、メインのサーベルラックよりも凝った造りになっています。フタの部分の可動用アームがスライドして開くようになっているのすが、非常に良い動きをします。

 この左腕、実にカッコ良いです! できればもう1本用意して、右側にも付けたいぐらい。その場合は、予備サーベルの代わりに機関砲の砲身を取り付けると良いんでしょうねぇ!


 左前腕のサーベルラック上部は、シールドのジョイントになっています。シールド側の爪でカチッと前腕を挟む方式です。しかし、この取り付け方法ではシールドを構えるポーズがかなり制限されてしまいますし、予備サーベルが取り出せないのではないかと…(汗)。
 でもこの「シールド側の爪でカチッと前腕を挟む方式」って、アレックスやノーマルニューガンダムでも使われている、出渕ガンダムの伝統なんですねぇ。

 
 「素のガンダム案」の急造品サーベルラックです。MGストフリの余りパーツで作ってあります。サーベル自体はMGストフリの時に使わなかった、1/100ジャスティスガンダムのラケルタです。サイズも色もピッタリです。
 テールスタビライザーを取り外した部分の穴をふさぐ方法も考えなければなりませんねぇ。バズーカを取り付けられるようにするとか…。

 

MG Hi-ニューガンダム(その8)

2007年03月13日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 昨日、松林良岡さんからいただいたコメントで、腰フロントスカートの位置を移動してプロポーションを変更するいうアイデアをいただいたので、さっそく画像を加工して検証してみました。

 写真左:フロントスカートを約3ミリ(?)上に移動させたモノ。重厚なシルエットになりました。
 写真中央:向かって左だけ脇のゼイ肉を落としたモノ。すっきりしたシルエットになりますが、加工は大変です。
 写真右:フロントスカートを向かって左だけ約3ミリ下に移動したモノ。中央のモノと同じぐらいのすっきり感ですが、ウエスト部分を延長する必要があります。
 このキットは、複雑な機構とパーツ分割による色分けにより、大掛かりなプロポーション改修は困難だと思われます。こういうキットの場合は、スカート位置の変更のように、各パーツの取り付け位置を変更することによるプロポーション改修が有効でしょうねぇ。
 とりあえず、腕や脚まで組んでしまってから、必要とあらば改修することにしようと思います。


 機体各部のバーニアノズル(「逆襲のシャア」に登場するMSの場合、「アポジモーター」と呼ばれていますが)は、細かくパーツ分割されていて、塗り分けが非常に楽になっています。
 肩アーマーのノズル内部は、肩アーマー内部フレームに取り付けてから塗ることができる親切設計です。ただし、外側のカバーを取り付ける際に、せっかく塗った塗装がハゲないように注意が必要です(ほとんど隙間なくピッタリはまりますので)。バーニア内側パーツの表面に耐水ペーパーを掛けて、パーツとパーツとの間に少しだけすき間を開けておいた方が良いかも…。


 肩アーマーは、ボディー側の肩関節軸に、腕とは独立して取り付けられるMGスタンダードな方式です。肩アーマー基部に可動軸があり、アーマーを上に跳ね上げられるようになっていて、腕の取り付けが楽になっています。比較用に格納庫から引っ張り出してきたガンダムMk-Ⅱver2.0ではこの機構がないので、腕の取り付けがやや難しいです。
 青いパーツは1パーツで、上からはめ込むようになっています。色分けと合わせ目を目立たなくすることの両方が見事に達成されていますねぇ。
 アムロマークはキットのモノを使わず、水転写式の「ガンダムデカール 逆襲のシャアシリーズ用(23))の「A」マークを使用しました。サイズはギリギリでしたが、青地に赤いマークが目にしみるように鮮やかです。デカールは余白を丁寧に切り取って使用しました。水転写式のデカールは苦手ですが、やっぱり仕上がりがキレイです!
 肩アーマーはMGノーマルニューガンダムに比べるとかなり大きく見えますが、実際はガンダムMk-Ⅱver2.0のものよりも小さいぐらいです。頭や胸が小型化され、肩の取り付け位置が上がっているために大きく見えるようです。


 ファンネルハンガーの白い外装パーツの裏側は、組み立ててしまうと後からスミ入れするのが難しいので、組み立て前にスミ入れしなければなりません。


 ファンネルハンガーは上部のハッチが開閉式で、ビームサーベルを収納できるようになっています。ビームサーベルの取り付けはどうなってるのかなぁと思ったら、ハッチ裏の板状の出っ張りに、サーベルのに開いている角穴(サーベルを手に持たせる際に、手のひらに付いている突起を差し込むための穴)をはめ込むようになっていました。
 青い外装は、合わせ目をスジ彫りとして処理するとマズそうなデザインなので、接着して合わせ目を消すことにしました。

 ガンダム本体背中の、ファンネルハンガー取り付け部は可動がけっこう固いです。一方、ファンネルハンガーの取り付け用軸は肉抜き穴が開いていて強度的に不安があります。ファンネルハンガーを取り付ける時や動かす時は注意が必要です。


 ファンネルハンガー、肩アーマー、テールスタビライザー、仮組み中の腰サイドアーマーを取り付けてみました。作業中は場所を取らない1/144スケール用のスタンド(「HGスターゲイザーガンダム」のモノを使用)に立てておくことにしました。キット付属のアクションベース用取り付けパーツを使うと、無加工で取り付けられます。


 前回は箱っぽく見えたのに、肩アーマーや腰サイドアーマーが付くと一気にカッコ良くなりましたよ(!)。


 正面から。前回の状態からの変わりようがスゴいです。ガンダムのデザインって、微妙なバランスで成り立っているのが分かりますねぇ。


 斜め後ろから。ファンネルハンガーのフィン・ファンネル取り付け穴にピントが合ってしまいました(汗)。


 大掛かりなプロポーション改修は難しそうなので、別の方向で楽しんでみようということで考えているのが、「素のガンダム案」です。フィン・ファンネル装備状態ももちろんカッコ良いのですが、せっかくRX-78系のデザインなので、普通のガンダムっぽい背中も良いのではないかと思いまして…。
 フィン・ファンネルは特別な装備です。整備の状況やアムロの体調・精神状態によっては使用できない場合も考えられます。その場合、ファンネルハンガーはデッド・ウエイトになってしまうということで、簡易ビームサーベルラックがラー・カイラム艦内で急造された、ということで…。

MG Hi-ニューガンダム(その7)

2007年03月12日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 Hi-ニューガンダムの顔ってRX-78系だと思っていたのですが、ヘルメットの形をじっくり見てみるとゼータ系に近いような気がしてきました。それで試しに画像を加工してみると…

 …ちゃんとゼータになってしまいました(笑)。

 さて、製作に入ります。

 非変形モビルスーツであるニューガンダムですが、機体のあちこちにゼータ系の技術も採り入れられているようです。このテールスタビライザー(?)もそのひとつですが、ちょっと短い感じもしますねぇ。
 合わせ目処理のため接着し、放置中です。


 「MGガンダム(中略)0079」から採用されている股関節の移動ギミックですが、今回は左右独立可動の上に5ヶ所(だったかな?)のポジションでロックされるようになっています。真ん中の板状のパーツに設けられた突起で股関節パーツ側の突起と噛み合うようになっています。組み立て後に動かすとけっこう固めの可動です。



 腰の前後スカートアーマーはMGでは時々採用されている、裏側をふさぐパーツの裏側にノズル類がモールドされているタイプです。おかげでノズル類の塗り分けが非常に楽になっています。「ガンダムゴールド」で塗りましたが、後ろスカートの下部分の塗りにムラがありますねぇ(汗)。この後、重ね塗りしておきました。
 このアーマー類の裏側をふさぐパーツは、一度はめ込むと取り外すのは困難ですので、ノズル類の塗装は修正も含めて完璧にしておいてからはめ込む必要があります。筆者は前スカートを組み立てた後にノズルの角穴を黒で塗りたくなったのですが、分解できなくなっていたので断念しました。組み立て後は塗装の修正が非常に難しいですので…(泣)。


 股間正面のブロック上部の連邦軍エンブレムが付く部分は、赤にしようか黒にしようか迷いましたが、アレックスを意識したカラーリングのため、黒にしました。やっぱりアレックスのデザイン要素が入っているのか、股間ブロックの左右の面には小さいバーニアがあります。非常に小さいノズルですが、ちゃんと別パーツで再現されていますよ!


 腰後ろのブロックには、中央に謎の角穴が開いています。スラスターノズルではなさそうですし、スタンド取り付け用の穴でもないようです。ライフルの取り付け用の穴でしょうか?(ライフル側のマウントラッチのパーツが引っ張り出せないので確認できませんでした:汗)謎ですねぇ…。


 股関節はこのようにスライドします。軸可動なのにスライドするという不思議な機構です。
 この可動機構によって、脚を前に出した時のポーズが決まりやすくなるんですねぇ。太ももが短くスネが長く、腰スカートアーマーが長い出渕氏デザインのMSのポーズ付けには非常に有効なギミックだと思います。スカートが長くて太ももが短いと、脚を前に出してもポーズにあまり動きが出ないんですよねぇ…。

 
 腰が付きました(サイドスカートはまだですが…)。非常に頭身が高いプロポーションだということが分かりますねぇ。


 写真右はキット購入以前に考えていた改修プランです。脚とスカートを長く見せるべく、股間のブロックの高さを3ミリほど詰めることを考えていましたが、股関節移動ギミックが入っているために断念しました。
 まあ、股間ブロックがズローンと長いのが出渕MSの特徴ですから…(特にジム・コマンド)。

 それでは今日はこの辺で…。
 

 

MG Hi-ニューガンダム(その6)

2007年03月11日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 メタボリック症候群の疑いが濃厚なオッサン・かめっチです。年末あたりから急激に体型が変わってきてしまいました(泣)

 さて今回はHi-ニューガンダムの胸部(&バックパック)です。普段のガンダム系MGキットと比べてパーツ数が多い気がしますが、機体色の再現のためのパーツ増加とバックパックが胸部と一体化されているのが原因のようです。
 ではフレームから…

 背中のフレームです。四角い穴はテールスタビライザー(?)取り付け部、両側にあるボールはメインスラスターノズルの付け根、下の方にある丸穴2つはプロペラントタンクの取り付け穴です。この辺りを見てみると、一見バックパックのフレームに見えますが、上の方にピンボケで写っているボールは首のボールジョイント、下の方にある白いパーツは背中を反らす可動部のフタ兼ストッパーです。背中とバックパックが一体化した、RX-78系のガンダムとしては珍しいデザインですねぇ! アレックスみたいに「背中とバックパックが一体化しているように見えるデザイン」ではなく、「背中とバックパックが独立しているように見えて、実は背中=バックパック」だったんです。意表を付かれましたわぁ…。


 胸部フレームです。コクピットは球状360度スクリーンにはなっておらず、ちょっと狭そうです。三十路目前のアムロはコクピットハッチを開けてもあまり見えないようなので適当に塗っています。
 いやぁ、当ブログ始まって以来初めてのアムロ乗機ということで、なんかうれしいです♪

 肩付け根はMGストライクガンダム以降、標準化されつつある可動部の広いタイプですが、関節部上面に付く青いカバーが関節の前後方向の動きには付いてこないようになっています。これによって胸の肩付け根付近のすき間が最小限になっているんです。やっぱりガンプラって確実に進歩していますねぇ!
 この肩付け根関節部は、上下/前後方向ともにやや可動がユルめになっていますので、キツめが好きな方は軸を瞬間接着剤で少しだけ太くしてやると良いと思います。


 背中の左右にゴッソリ開いている大きな角穴は、ファンネルハンガーの取り付け部です。
 バックパック(?)のフレームと背中のフレームをはめ合わせる時に、どこまで押し込めば良いか分かりにくいですが、写真の状態でOKのようです。キットをお持ちの方は、この写真と見比べながらはめ込んでくださいね~。


 このキット、金型の微妙なズレによるパーティングラインの段差がけっこうあります。ファンネルハンガー付け根の可動パーツ(L6)にも段差がありますが(赤い線で示した部分)パーツの向きによって段差の出方が違うので、左右でパーツの向きを逆にセットした方が良いと思います。こういう微妙な誤差が、完成度を左右する場合がありますので、念のため…。
 ファンネルハンガー付け根の白いパーツ(D10)も段差がありますが、こちらのパーツは段差の出方が左右鏡対称になっていますので、あまり問題はないと思います。


 パーツL6の段差をキレイに削ってしまうと、表面上は段差がなくなりますが、ファンネルハンガー取り付け穴の位置がズレてしまう(片側に寄ってしまう)ことも考えられます。段差を削り落としてしまう前に、ファンネルハンガー取り付け穴近くにある押し出しピンの跡(赤い点で示した部分)にマーカーなどで印をつけておくと、段差を整形した後でも向きを間違えなくて済みます。
 こういった段差はポリキャップにもある場合があります。フレームなどのパーツにはめ込む前に、ポリキャップの向きをよく見て左右が同じようになるようはめ込んでやると、左右で腕などの位置がズレるということがなくなりますよ!


 胸ダクトを塗装した場合は、胸のダクト周辺の白い装甲パーツをはめ込む際に、ダクトの塗装がこすれてハガレる場合がありますので気を付けましょう。かなり高い確率でダクトの塗装がハゲてしまいますよ…(泣)。


 胸の上面の装甲は、左側だけ小さいダクトがあります。開口しているように見えるよう、少し彫り込みましたが、あまり分かりません。ここは黒のスミ入れマーカーで穴を描いてやるだけでも良いかも…(笑)。


 右側の胸上面装甲には、小さな丸い凹モールドがありますが、成型の都合で真円にはなっていません。凹モールドを細い棒ヤスリの先でグリグリ回して真円にし、コトブキヤの「小型リベット」1.4ミリ径のマイナスモールドを貼ってディテールアップしました。


 ピンクの楕円で囲った部分はパーティングラインがあるのですが、このラインに沿って深い傷が入っていました。実物を見るとかなりショッキングです。筆者のキットだけなのか、製品全部に入っているのか分かりませんが、これはけっこう目立ちます。ランナーパテ(カラーパテ)を作って埋めておきました。


 若干パースが付いてしまっていますが、頭部と胸部のバランスはこんな感じです。胸が上下に高く(というか長く)、ウエストが太い独特のバランスです。

 後ろから。メインスラスターノズル(と増加タンク類)の配置がジム・キャノンⅡと似ています。ノズルはボールジョイントで可動します。


 こういう斜め上から見たアングルだと、ボディーのボッテリ感が薄れてカッコ良いです。エリは裏側がふさがっていないので、首が短いわりにヘルメットのスソとの干渉は少なめです。アゴを引いた状態でこの角度まで顔を向けることができます。


 設定の頭頂高18.5メートルのガンダムMk-Ⅱと20メートルのHi-ニューガンダムですが、頭と胸のサイズは圧倒的にHi-ニューの方が小さいです。これは意外ですねぇ!

 それにしても胸だけでこれだけのボリュームの記事になってしまうHi-ニューガンダム、やっぱりバケモノですわ…(汗)。


 

MG Hi-ニューガンダム(その5)

2007年03月10日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 筆者は中学生の頃から近眼で、メガネをずっと掛け続けています。近眼に加えて乱視も多少入っているらしいです。最近では細かい作業の時に、モノを近くで見ようとすると、近くにあるモノなのに焦点が合わなくて見えにくくなってきました。「ろ、老眼…?」
 姉にいろいろ相談しながら、メガネを掛けずに作業したりしてみましたが…
 …原因が分かりました。両目で立体視できる距離よりも近い所にモノを持って来て見ていたんです(目から10センチ以内の距離)。そら、焦点が合わんわなぁ(汗)。

 さてHi-ニューガンダムですが、前回、ブログ掲載用に顔のアップの写真を縮小していた時に、やっぱりアンテナの角度が気になりだしました。ふと気が付くと、アンテナを分解して長い方のV字アンテナを真ん中で切断していました。

 キットのアンテナの角度はこのぐらいです。この後、半分に割ったアンテナ基部を削って調節し、少し開き気味にしてみました。
 アンテナに塗っていた「ガンダムゴールド」は、塗装面の目立つ部分に塗り残しがあったので、ガンダムマーカー「消しペン」でいったんハガシました。塗り残した部分だけ後で塗っても目立ちますからねぇ…(汗)。

 この後、角度を変えて接着したアンテナを再び「ガンダムゴールド」で塗装→接着した部分と違う部分でアンテナが折れる→アンテナを接着しようとして落としそうになり、つかんだら塗装面に指紋がベッタリ→再び「消しペン」で塗装を落としてから再々塗装→塗装面にホコリが付着→ホコリが付いた面を再々々塗装→アンテナの塗装が乾燥後、アンテナ基部の五角形パーツの上で折れたアンテナを組み立て・接着…というドツボを踏みながらアンテナの改修が終わりました。

 角度変更後のアンテナです。あまり変化が無いように見えますが、キットのままの角度だと長いアンテナと短いアンテナとの間にすき間は出来ません。Vガンダムみたいな角度からやや開いた角度になり、安定感が増したと思います。

 顔については、結局手を加えませんでした。前回、画像を加工して小顔化を検討してみましたが、どうも違和感があったのと、この顔に慣れてきたからです。
 結局、「この長い顔も、これはこれでアリやなぁ」と納得してしまいましたわ…。とりあえず目の部分にキットのシールを切り抜いてマニキュアのトップコートでツヤを加えたモノを貼り、アゴをカラーパレットマーカーの「ルビーレッド」で赤く塗ってみました。

 正面顔です。光の加減で目が左右非対称に見えますが…(汗)。
 
 斜めから。接写モードで撮っているので、どうしても魚顔になってしまいます(困)。ホンマはキットの顔はこの画像よりずっとカッコイイんです!(力説)
 接写ではどうしてもパースが付いてしまうので、遠くから望遠で撮ってみました。↓

 画質が悪いですが、これです!これが(アンテナの角度以外)キット本来の顔のバランスなんです。このキット、写真でかなり損をしていると思いますよ!
 実物を見ていて気が付いたことなのですが、トールギスの顔のバランスに近い感じだと勝手に思い込んでいます。

 適当に描いたトールギスの顔(トサカ除く)です。トールギスというよりスモーになってしまいましたが…。

 今の時点ではヘルメットの前後パーツを接着していません。なぜかといいますと…。
 ニューガンダムといえば、頭部バルカン砲はカートリッジ式です。劇場版の予告編でバルカン砲をぶっ放すニューガンダム! ドドドドドドドッ!「衝撃のνガンダム登場!(主題歌:TMネットワーク)」あのシーンで盛大に薬莢(やっきょう)をばらまいていたのが印象深いんです。で、Hi-ニューガンダムはというと…
 側頭部にあるはずの排莢口(はいきょうこう?)が無い! もしや、いつの間にかカートレス方式に変更されたのか!?
 やっぱり排莢口は設けたいなぁと思ったので、作業しやすいようにヘルメットはまだ接着していないのでした。

 とりあえず排莢口を再現するための練習として、エリの部分のダクトを再現することにしました。

 エリの、首の横辺りにはダクトがあるのですが、キットのパーツでは成型の都合により設定とは違う形になっています。
 設定のような形にするためにデザインナイフや模型用ノミ、プラ板に貼った耐水ペーパーで削り込んでみました。

 やってみると、けっこう難しかったです(汗)。なんとかペーパーで仕上げてガンダムマーカーやコピックモデラーでスミ入れして仕上げの荒さをごまかしました。こういう作業は苦手です…(泣)。排莢口はあきらめようかなぁ…(かなり弱気)。


 気を取り直して胸部の外装の準備に掛かりました。コクピットハッチは予定通り赤に塗りました。赤が入るとなんとなく緊張感が出ますねぇ。コクピットが赤いと「ここが弱点です!」と言っているような感じもしますが、やっぱり赤が良いですよ! 胸のダクトは「ガンダムゴールド」を筆まぶしで塗っています。
 
 今日はアンテナとダクトに時間を取られて、あんまり進みませんでした。う~ん…(苦笑)。



MG Hi-ニューガンダム(その4)

2007年03月09日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 最近、頭で考えたことと違うことを体が実行してしまうことが多くなってきたオッサン・かめっチです(汗)。
 Hi-ニューガンダムの顔の改修プランを練るために画像を「ペイント」で加工していたのですが、「名前を付けて保存」と頭では思っていてもマウスでは「上書き保存」を押してしまっていて、加工前の画像が無くなってしまい、仕方なく写真を撮り直しました(泣)。ヤバいなぁ…。


 シールドの色分け部分の境目を瞬間接着剤で埋め、乾燥後にヤスリで削って整形しましたが、金属製のヤスリを使うよりも耐水ペーパーの400番をプラ板に両面テープではったモノを使った方が不要な傷を付けることが少ないので良いです。
 作業の途中でヤスリから耐水ペーパーに切り替えたのですが、作業する時の気の使い方がぜんぜん違います(ヤスリの場合、「やってしもうた~!!:泣」というぐらい削ってしまわないように、相当気を使います)。シールド中央の補強リブ(?)の周辺もキレイに研磨できますよ~!

 400番の耐水ペーパーを掛けた後は、800番の耐水ペーパーでもう一度シールド表面全体を磨きました。
 シールドに水転写式デカールのアムロマークを台紙ごと切り抜いてバランスを見てみました。シールド表面上部の「ソ」「ハ」の字状の凹モールドにアムロマークがかかってしまうのではという心配がありましたが、ギリギリセーフでした。でもやっぱり青白のギザギザ塗り分け部分は隠れてしまいそうです(汗)。


 プロペラントタンクの付け根部分はメッキパーツになっています。このカラーメッキの色が実に良い色なんです。写真よりもオレンジが強い感じです。
 カラーリング変更で、頭部アンテナや胸のダクトなどをゴールドに塗ることにしましたが、このメッキパーツの色が欲しいなぁと思います。白やブルーと相性バツグンのメタリックオレンジですよ。
 プロペラントタンクの筒の部分は、接着しないでおこうかなぁと思いましたが、はめ込みピンの位置がごくわずかにズレていて、合わせ目に段差が出来てしまっているので、接着して合わせ目を消すことにしました。
 これでようやく本体に移れます。


 アンテナ付け根の五角形パーツには恐ろしいほど細かいモールドで文字が入っています。筆者のデジカメでは写りきらないぐらい…(汗)。上から、
  「Hi-ν」
「RX-93-ν2」
  「AE(アナハイム・エレクトロニクス社のロゴマーク)」
 と刻印されているのでしょうが、読めないぐらい細かい!! しかも凹モールドだと思っていたら「Hi-ν」「AE」は凸モールドでした(!!)。う~ん、スゴいわ…。どれぐらい細かい文字かというと…

 横に置いたガンダムマーカーの文字が巨大に見えるぐらい…(驚)。

 このモールドですが、読者の皆様のコメントの中に「SEED系の機体でやってほしかった」という意見がありました。筆者も同感です(笑)。


 アンテナは「国内用」の比較的先が細いモノが用意されていますが(輸出用のモノは安全基準が厳しいのか、かなり太いらしいです。未確認情報ですが…)、もっと尖っていた方がうれしいのでシャープに削りました。
 今回はアンテナの裏側を削って先細にしました。アンテナの表側を削るよりも左右対称を出しやすいです。アンテナを削る時は、ヤスリやナイフを使うよりもプラ板に貼った耐水ペーパーを使った方が良いです。左右の削り具合を見ながら少しずつ削ることができますし、アンテナを折ってしまう危険性も少ないです。
 削り終わったアンテナはランナーやツマヨウジに瞬間接着剤で固定して、「ガンダムゴールド」で塗りました。

 ゴールドに塗ったものの、メッキパーツの色みたいにもうちょいオレンジが入った色ならもっと青いパーツとの相性が良いのになぁ…と思っています(悩)。


 このHi-ニューガンダムは、パイロットの年齢を反映してか、かなり老け顔になっています。マスクとアゴが長く、ヘルメットのスソからはみ出した感じです。あとアンテナの角度がかなり急なので、より上下に長い印象になっています。長い方のアンテナを真ん中で切断して、角度を少し寝せようかと思いましたが、ノーマルニューガンダムやアレックスの全身設定画を見てみると同じような角度です。  この急な角度のアンテナは「出渕ガンダム」の特徴かもしれませんねぇ。


 正面顔です。クリアーパーツの目は、「SEEDダークブルー」で塗りつぶしてあります。目はキット付属のシールを切り抜いて使用する予定です。
 やっぱり顔が長いです。人間の顔の絵を描く時の、大人の場合の特徴として、顔の長さに対して目の位置を高く(半分より上)するというのがありますが、このHi-ニューガンダムはまさしく「大人」の顔ですねぇ。

 一般的な「ガンダム顔」のバランスにするべく、画像を加工してマスクとアゴを短縮してみました。目も片方だけ塗ってあります。あ、あれ?かえってバランスがおかしくなったというか、個性がなくなってしまったような…(汗)。
 キットのバランスのままの方が「ニューガンダム」らしいのかも…。


 

MG Hi-ニューガンダム(その3)

2007年03月07日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 今から30年近く前、「宇宙からのメッセージ」という日本のSF特撮映画がありました。「スターウォーズ」第1作(のちのエピソードⅣ)の影響をかなり受けた作品でしたが、ストーリーは「南総里見八犬伝」をベースとしたもので、宇宙船のデザインがとてもカッコよく、バンダイさんからはプラモデルが出ていました。本作は評判が良かったのか、テレビシリーズの「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」も放送されました。真田広之さんの出世作…かな?
 数年後、主役メカである宇宙船「リアベスペシャル(筆者は『リアベ号』という名前で覚えていました)」のプラモデルを、中学時代の友人が手に入れました。再販されたものか、模型屋さんの片隅にひっそりと隠れていたのかは不明ですが、かなり箱がキレイだった記憶があります。
 説明書を見てみると、塗装指示に「いぶし銀」という表示がありました。ベテランとか熟練とか渋いとか、そういう人や技の表現として「いぶし銀の○○」という言葉がよく使われますが、プラモの塗装で「いぶし銀」というのはどんな色なんだろうと不思議に思ったものでした。今は無塗装の金属がくすんだような色かなぁと解釈しています。

 さて、MG Hi-ニューガンダムには、その「いぶし銀」を思い出させるような銀色の成型色が使われています。ひと昔前のシルバー成型色と違ってメタリックの粒子が細かく、わりと重みを感じさせる色調になっていて、「うほっ!良いシルバー!」と思うのですが、残念ながらメタリックの粒子を含むプラスチックの例に漏れず「マーブル模様」が入っています。これはどうしても出てしまう模様なので仕方がないのですが、気になるといえば気になります。
 エアブラシや缶スプレーで全塗装してしまえば何の問題もないのですが、全塗装ができない製作環境の方も多いことでしょう。そこでガンダムマーカー「ガンダムシルバー」と使い古しの筆を使ってマーブル模様を目立たなくする方法を試してみました。

 シルバー成型色のパーツには、マーブル模様以外にも無塗装では目立つ部分があります。それはゲート跡です。ゲートの部分をニッパーやナイフで処理すると、ゲート跡が黒く残ってしまいます。

 赤い矢印で示した部分がゲート跡です。写真はゲートの部分をデザインナイフで削り落とした状態ですが、念のためゲート跡のある面を耐水ペーパーでならしておくと、後で「ガンダムシルバー」を塗った時により目立たなくなります。


 上の写真はハイパーバズーカの弾倉の底面です。髪の毛のようなマーブル模様と黒いゲート跡が目立ちます。この面に800番ぐらいの耐水ペーパーを掛けて下準備しておきます。

 用意するもの:ガンダムマーカー「ガンダムシルバー」、筆(筆者は幅4ミリ、毛の長さ1センチの平筆を使用)。
 方法はMGストフリの金色フレームで使った方法「ゴールド筆まぶし」とまったく同じです。筆にガンダムシルバーのインクを少量含ませ、カサカサッとパーツ表面をなでるように塗っていきます。インクが多いと「ベタッ」と塗ってしまうことになりますので、少ないインクの乾きかけのところをこすり付ける感じです。「ドライブラシ」の技法に似ています。


 「筆まぶし」を行った後の状態です。ゲート跡やマーブル模様の部分だけに塗るのではなく、面全体に薄くコーティングするので、均一な感じになります。
 「ガンダムゴールド」の場合と違い隠ぺい力が弱いためか、色が全体に均一に伸びるのには何度か繰り返す必要があります。繰り返す場合には、先に塗った部分が完全に乾いてから行わなければ、塗装面が荒れてしまいます。
 いくつかのパーツを用意して、ローテーションさせると効率よく塗れると思います。
 残念ながら、多少筆の跡が残る場合があります。念のため、面の方向に対して縦あるいは横に筆を動かすようにして行うと筆の跡が残っても違和感は少なくて済みます。
 あと、最初は縦方向に塗って、その時点で筆の跡ができた場合、次は横方向に塗ると筆の跡が消えることがありますので、ぜひお試しください。


 シールド裏は盛大にマーブル模様が入っていましたが、「シルバー筆まぶし」によってほとんど目立たなくなりました。多少筆ムラがありますが、自然に出来たフニャフニャのマーブル模様よりも、人間の意志で筆を動かして出来た筆ムラの方が、加工された金属の質感に近くて違和感が少ないと思いますよ!
 「ガンダムシルバー」はキットのシルバー成型色に近い色ですので、シルバーのパーツの表面全部に塗らなくても、マーブル模様やゲート跡のある面だけに塗るだけでもOKだと思います。

 「筆まぶし」を行った塗装面はガンダムマーカーやコピックモデラー、エナメル塗料でのスミ入れは出来ません。スミ入れが出来ない代わりに、金属色の質感によってモールドが生きてくるので、スミ入れを無理にする必要はないのではと思っています。


 画像が汚くてゴメンなさい(汗)。ハイパーバズーカは、グリーンの線で囲った部分(肩当て?)を先に砲身に取り付けてから本体後部のパーツを組み付けるようになっています。本体後部を接着・合わせ目消しする場合は、先に肩当てのパーツを組み立て前に「ゲート処理→ペーパー掛け→筆まぶし」をしておいて砲身に取り付け、本体後部パーツを取り付けて接着するのが良いかも…。


 前回作ったバズーカの砲口は、ちゃんと中央に来るように注意しながら接着しました。砲口の根元に使った「丸ノズルS」6ミリ外径は、そのままの大きさだとバズーカの砲身に収まらないので、外周を少し削ってあります。


 バズーカ補足その1:砲弾のパーツは、砲弾同士がつながっている部分が細いので、ゲート処理などの時に「ふにゃっ」と曲がってしまいやすいので気をつけましょう(汗)。


 バズーカ補足その2:弾倉のパーツのグリーンの線で示した部分はマーブル模様ではなくパーティングラインです。耐水ペーパーで消しておきました。最近のバンダイさんのキットは成型技術が高くなっているので、省略されるディテールが少なくなったり、パーツの分割ラインが凝ったものになっていますが、思わぬところにパーティングラインが入っていたりするので、塗装前にはパーツの表面を一通りチェックしておく必要がありますねぇ。

 うわ、バズーカだけで記事1.5回分ぐらい使ってしもうた…(汗)。 



 
 
 

MG Hi-ニューガンダム(その2)

2007年03月06日 | Z・ZZ・センチネル・逆シャア・UC
 今回も、ガンダム本体を作った後では作るのがめんどくさくなると予想できる武器類を作っていきます。この調子で行くと、次回はプロペラントタンクかも(笑)。
 このMG Hi-ニューガンダムの製作では、カラーリング以外にも筆者オリジナルの要素を盛り込んでいきたいと思っていますが、どうなるでしょうねぇ…。


 ビームライフルはガンダム本体と同色のカバーが付いたタイプ(F91とかストフリとか)では定番の、内部メカが再現された仕様です。本体同色のカバーが付いている点ではノーマルニューガンダムのモノと同じですが、デザインはかなり違います。ノーマルではシャープな感じのデザインでしたが、Hi-ニューのモノは全体的にゴツいイメージになっています。
 シルバーの成型色は非常に良い色なのですが、ストフリのフレーム同様、マーブル模様が入っていますので、塗装したいところです。ストフリの時の「ゴールド筆まぶし」みたいに「ガンダムシルバー」を筆でまぶそうと思っていますが、手元に「ガンダムシルバー」が無いので、塗装はもう少し後になりそうです(汗)。
 シルバー塗装をするとヤスリの傷跡とか消し忘れの合わせ目が目立つので、今回は丁寧に合わせ目処理することにしました。接着剤が乾燥するまで数日間放置です。


 銃身の上にあるパーツはセンサーだと解釈し(これだけ口径が小さいと、グレネードランチャーということはないでしょう)、ウェーブの「Hアイズ」でディテールアップすることにしました。キットのままではフチが分厚くてHアイズが入らないので、先端を少し削ってからコトブキヤ「丸ノズルS」の3ミリ外径のフチがシャープな方(フチが分厚いモノと2種類あるんです)を接着しました。塗装後にHアイズ(色はグリーンの予定です)の1・8ミリ~2ミリ径を貼ります。

 このビームライフル、ややアッサリ風味のノーマルのモノよりも好きなデザインですが、シャープペンシルの先のような銃口部分が気になっています(上の写真参照)。かなり強力そうなライフルのわりに銃口が貧弱なような…
 「『水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!』ということだ!(byシーザー・ツェペリ)」…確かに、ビームは拡散してるよりも収束している方が威力があるらしいですねぇ(?)。
 でも、なんとなく寂しいので…

 銃身の先端を太いモノに交換することを検討中です。ついでに、エネルギーパックが小さいような気がしたので、大型のエネルギーパックにすることも考えてみましたが…

 箱型マガジン風案:なんかサザビーのビームショットライフルみたいなのでボツにしました(汗)。

 バナナマガジン案:形状的には好みなのですが、なんとなくギラ・ドーガの指揮官機用マシンガンとカブるのでボツにしました。
 結局、ライフルのエネルギー供給はガンダム本体からで、ライフルに付いているエネルギーパックは非常時用という解釈にしました。


 カバーを取り付けた状態です。カバーは完成後も取り外せるようになっていますが、今は念のため軽くはめ込むだけにしてあります。取り外す時にはめ込みピンを折ってしまうことが多いので…(笑)。


 シールドは表面のスプリッター迷彩(?)がパーツ分割で見事に色分けされています。青いベースのパーツに、塗り分け部分の白いパーツをはめ込むようになっています。はめ込み具合によって色の境目で段差ができてしまうので、平らな所で青いパーツと白いパーツの高さを合わせ、色の境目の部分に接着剤を流し込んで固定しました。
 シャープなイメージの表面に対して、シールド裏面はジェネレータのディテールが再現されていて、良い感じのゴツゴツ具合です。ジェネレータが積んであるのに、ノーマルのシールドには存在したビームキャノンがなぜか廃止されています。 ひょっとしたら、このシールドのジェネレータでビールライフルのエネルギーを供給しているのかも…。

 でも、映画のニューガンダム初登場(オープニングや組み立て中のシーンは除いて)シーンの直前、メチャクチャ強力そうなビームがネオジオンMSめがけて飛んでくる描写が個人的には大好きなんです。あのビームはたぶんシールド裏のビームキャノンのモノだと思っています。やっぱりシールド裏のビームキャノンとミサイルは復活させたいなぁと思ってるのですが…。


 バズーカ砲口内部は、砲身のパーツ側に仕切り板が付いていて、ふさがった状態になっています。あと、設定では口径がバズーカ砲身の太さに比べかなり細いので、砲身は2重になっていて、外側の筒は中の砲身を保護するためのカバーだと解釈ました。コトブキヤの「丸ノズルS」の6ミリ外径と「モビルパイプ」の4.5ミリ外径を組み合わせて小さめの砲口を作ってあります。砲弾よりも径が小さいんですけどね…(汗)。

 それでは今日はこの辺で…。